毎日新聞 7月14日(木)19時49分配信
福島県南相馬市の畜産農家が出荷した牛から暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、同県は14日、同県浅川町の畜産農家でも、高濃度の放射性セシウムを含む稲わらを餌として肉牛に与えていたと発表した。この農家が、震災後の4月から今月にかけて東京、神奈川、千葉、宮城の4都県に42頭の肉牛を出荷していたことも確認したという。福島県は出荷先の自治体に連絡を取り、流通状況などの調査を依頼している。
県と厚生労働省によると、浅川町の畜産農家が餌として与えていた稲わらから放射性セシウムが1キロ当たり最高で9万7000ベクレル検出され、現在飼育中の牛の尿からも同530ベクレル検出された。南相馬市のケースで餌の稲わらから検出されたのは1キロ当たり7万5000ベクレルだった。
浅川町のこの農家は福島県の調査に対し、「稲わらは、原発事故後に(同県)白河市の農家から購入した」と説明しているという。
同県は、計画的避難区域と緊急時避難準備区域の260戸の農家の出荷する牛の全頭検査を行う予定だが、浅川町は両区域でなく、汚染牛問題が広域に広がる可能性が出てきた。【関雄輔、種市房子、佐々木洋、平元英治】
稲わらから高濃度セシウム 肉牛42頭出荷 福島・浅川
県によると、浅川町の農家のわらから検出された放射性セシウムは、最大で基準値(1キロあたり300ベクレル)の約73倍にあたる2万2045ベクレルだった。
このわらは、同県白河市の稲作農家が、東京電力福島第一原発事故後の3月15〜20日に田から取り込み、浅川町の畜産農家など4カ所に販売。畜産農家は4月上旬から牛にえさとして与えていた。同じわらを購入した別の農家は、えさとして与えていないなどの理由で、このわらを食べた牛の肉がほかに流れた恐れはないという。
なぜ、汚染が4倍以上も違うのでしょう。白河市の稲作農家の稲ワラでこれほど高濃度の汚染が確認されているのは、驚きです。
浅川町を赤丸で

・セシウム牛は、本当に稲ワラだけが原因か。
・そもそも、重度放射能汚染地帯で畜産を続けて良いのか。
・白河市で今年稲作を継続できる状況か。
大変心配です。
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