1号機
出力 16.6万 kw
燃料 天然ウラン
約 187 t / 年
着工日 1960年1月16日
営業運転開始日 1966年7月25日
(1998年3月31日営業運転終了 )
この発電所の建設記録映画(クリックで再生)

第一原子力産業グループ
わが国初の原子力発電所−東海村の日本原子力発電株式会社第一号炉の五ヵ年にわたる建設の記録です。人類は、野生の火を制御して第一のエネルギーを握って以来、次々に新しいエネルギーを求めて進歩し、ついには原子力を破壊ではなく、建設のエネルギーとして手に入れました。この原子力発電所建設の過程を詳細に追い、そのなかで原子力による発電の原埋と核エネルギーの制御の核心を解説し、原子力発電所の全容をわかり易く説くことに努めています。
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どこをどう考えても、この程度の発電量(16.6万kw)で、ペイするはずがありません。
しかも、一体いくらかかったのか分からない巨額の費用つかって建設したこの発電所の運転実績は下記の通り(平成5年度 原子力発電所運転管理年報より)




最初の4年間は一体どういうことでしょう。この実績は、とてもあれだけの手間をかけて建設した発電所としては、落第点以下です。どうして、こんな発電所をイギリスから輸入したのか私は大変不思議でした。
その答えが とあるホームページに載ってました。
【2002年10月14日、盛岡での講演録】
福田発言と日本の核武装、そして六ヶ所 名城大学 槌田 敦 (抜粋です)
【原爆用プルトニウムを製造する特殊原子炉】
ここで「東海原発で作る」としていることに注目していただきたいのです。「どのような原発で得られるプルトニウムでも原爆はできる」というようなとんでもないことを主張する人達がいます。日本の多くの原発は軽水炉とよばれる形式でして、福島の原発も福井の原発も、そこで作られるプルトニウムでは核兵器などできないのです。核兵器ができないということを知っているにもかかわらず、できると主張し続ける人達には、「日本の核武装計画を隠そうとする」魂胆があるのです。先程の核の傘と同じ話です。
このようなことを言う人達すべてがそういう目的を持っていると言っているのではありません。多くの人達は指導者のいうことを「信じて」言っているのですが、脱原発の指導者たちは、軽水炉で作られるプルトニウムをそのまま使ったのでは原爆ができないことを知っています。その人達の書いた本にもその意味のことが書いてあります。
軽水炉は、世界でもっとも数の多い原発です。東電や関電の原発も軽水炉です。しかし、この軽水炉で作ったプルトニウムを利用して原爆を作った国はひとつもありません。それなのに、どの原発で作ったプルトニウムでも、原爆はできると脱原発の指導者たちは宣伝したのです。
軍用のプルトニウムを作る原子炉は、黒鉛炉、重水炉、そして高速炉の3種類です。その中でも軍用プルトニウムをたくさん作ったのは黒鉛炉です。黒鉛は、石墨ともグラファイトとも言いますが、たとえば、チェルノブイリ原発は黒鉛炉で、軍用プルトニウムを生産すると同時に、電力も生産していました。
東海原発も黒鉛炉です。これはイギリスの原子炉で、ソ連の原子炉と同じように軍用プルトニウムと同時に電力も作って、両方を売っていました。防衛庁の資料によれば、東海原発を軍用として使えば、年間240キロの軍用プルトニウムが得られるのですが、電力も売ることにしても軍用プルトニウムを年間10キロ生産できます。それで毎年少しづつ原爆が作れるのです。
ところで、敗戦国日本が軍用プルトニウムを日本国内で使うことは許されません。そこで、この東海原発の使用済み燃料はすべてイギリスで再処理し、イギリスに売っていました。東海原発は電力を国内で売り、プルトニウムをイギリスに売っていたのです。イギリスはこの東海原発で得られた軍用プルトニウムで、原爆を作っていたのです。
このことは、推進側、反対側にかかわらず原子力関係者の常識でした。しかし、どちらも仲間内でこっそり語し合う以外ではその話を公式にはしませんでした。たまたま、私は放射線問題で私の職場の労働組合の一員として、電力労連と一緒に東海原発を見学したことがありました。その時、東海原発の所長は参加者が電力労連だけと安心して講演し、最近イギリスはプルトニウムを買ってくれなくなったと嘆いたのです。脱原発の集会では、外国の研究者が「イギリスは東海原発のプルトニウムで原爆を作っている」と指摘しましたが、日本の脱原発の指導者たちは、これをやっきになって否定し、その後もこれを話題にすることはありませんでした。
軍用プルトニウムを作れるもう1つの原子炉は重水炉です。その代表はキャンドゥ炉で、これはカナダの原子炉でして日本では電源開発が大間に作ろうとした原子炉です。ですが、日本がキャンドウ炉を持つ事に当時のカーター政権は反対します。そしてこの話をぶっ潰してしまいました。キャンドゥ炉で核兵器を作ったのはインドでして、インドがこのキャンドゥ炉で作った核兵器で核実験をしました。
このような発電所でも、最初のうちはイギリスが使用済燃料を購入してくれていたため、ペイしていたのです。工場を日本に押しつけた形なのでしょうか。それで、運転をしても赤字にならずにすんでいた。その後、(いつからかは分かりません)購入しなくなったために、大赤字となり、所長が上記のようについぽろっと発言したのでないでしょうか。
それにしても日本原電は、
・黒鉛炉(東海原発)
・沸騰水型(東海第二原発、敦賀1号機)
・加圧水型(敦賀2号機)
と小さな会社であるにもかかわらず、これだけバラエティに富んだ原子炉を保有しています。いずれも全く違う型式ですから、ノウハウが蓄積せず、人事交流、トラブルの時にも大変な手間がかかります。なぜ、こういった全ての型式を集めたような百科辞典的会社にしているのでしょう。
ネット上の情報は、Evernoteなどで、スクラップしておくことをおすすめします。
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