2011年07月18日

内部被ばくのスピード

 残念ながら、私は放射能被ばくの専門家ではありませんし、勉強もほとんどしていません。以下述べることについては、事実と私の推測を分かるように区別して書きますので、皆様ご自身で判断ください。

 まず、鉄の吸収について

鉄欠乏性貧血(IDA) から
「実験で鉄鍋から料理に意外に多くの鉄分が溶け出すことが実証されている。その鉄は本当に貧血に効果があるのか?
貧血の回復に重要なことは、その鉄分が吸収されやすいことである。他の食品の鉄分と吸収率を比較してみよう。
以下の4種類の鉄分を貧血のネズミにそれぞれ4週間、毎日与えると、
<1>ほうれん草の鉄分
<2>きな粉の鉄分
<3>レバーの鉄分
<4>鉄瓶で湧かしたお湯の鉄分
赤血球が最も増加したのは、鉄瓶で湧かしたお湯の鉄分であった。4週間後には赤血球は健康なネズミにほぼ並ぶ量に増えている。鉄鍋からとり鉄分は貧血の回復に効果があったことがわかった。
別の実験では、みそ汁やビーフシチュウ・お茶を鉄鍋で作った場合、料理に含まれる鉄分は鉄鍋を使わない場合に比べて、1.5倍にプラスされた。しかも、その鉄分は吸収されやすく、生のほうれん草に換算して178g分=つまり、鉄鍋の鉄は吸収率バツグン。これを使わない手はない。
●鉄鍋の鉄が吸収されやすいのは、鉄鍋の鉄が純鉄なので、食品のように消化のプロセスを経て、鉄分をわざわざ取り出す必要がないからです


 普通の金属鉄でも腸管から吸収され、体内循環に回るようです。イオン化鉄でも十分効果があると言うことでしょう。
・・・無機金属イオンでも、体内吸収され、利用される経路が人間にはある

シンチグラフィーとは?
シンチグラフィーとは、放射線を発するRI(放射性同位元素=ラジオアイソトープ)剤を投与した際に体から放出される放射線を、シンチカメラという機械でとらえ、コンピューター処理して画像化する検査とのことです。
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RI検査、シンチグラム、核医学検査、アイソトープ検査とも呼ばれており、体内での放射線の強さや時間的な変化、分布の様子を調べ、各臓器の形の変化と動きを知るための検査です。
投与されるRIはγ(ガンマ)線など体内に入っても害のほとんどない放射性同位元素で、検査対象となる臓器に集まるような性質を持っています。このRIの分布状態から、臓器、組織の形態や機能を調べ、病変部発見の手がかりとすることができます。


 注射で放射性同位元素を注入し、強制的に内部被ばくさせ、ガンマ線を外部からはかります。

いろいろな検査がありますが・・・

次に骨シンチ・・これは、前立腺ガン、乳がんなど骨転移の起きやすいガンに対して、転移が起きてないかを見るための検査。

骨シンチグラフィー(99mTc- MDP/ HMDP)
 骨はその形を維持しながら、常に新しい骨組織に置き換わっています(破壊と再生を繰り返しています)。骨に病気が発生すると、この破壊と再生のバランスが崩れ、骨を作りすぎてしまったり(骨造成、骨硬化)、作らなかったり(骨吸収、溶骨)といった現象が起こります。骨シンチグラフィー検査はこの骨造成を反映する検査であり、がんが骨へ転移しているかどうかを検出するのに頻繁に利用されます。がんが骨に転移しているかどうかは、がんの治療を進めていくうえで重要な情報となります。それ以外にも骨折や骨髄炎、関節炎の診断に利用されることもあります。
 検査は、まず骨シンチグラフィーの薬の注射を行い、薬が全身に浸透する注射後3時間ころから約30分程度の撮影を行います。この検査だけならば、食事や飲み物の制限はありません。
(文責:南本)

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・静脈に
99mTc(半減期6時間)で修飾した注射液

を注射することによって、3時間程度で骨全体に分布することを示しています。

この3時間あまり気にしていませんでしたが、年齢に関係なくこの時間で検査をします。つまり、骨は代謝が盛んであり、3時間程度で血液中の成分が骨に移行することを示しています。

 骨に親和性が強いとされているストロンチウム。これが経口から入った場合に、どれだけの時間で骨に移行するのか。上記検査をみますとそれほど時間はかからない気がいたします。

※無機金属(ストロンチウム)の経口摂取 と 有機金属の静脈注射では、吸収時間・吸収効率に大きな差があるのは確かでしょう。

 こういった内容の分析が、放射線科医から出てきますと安心できるのですが・・・
posted by いんちょう at 17:25| 原子力