六本木のど真ん中に発電所を作っても、十分ペイすることが分かります。そもそも、石炭、石油、LNGは輸入の際に税金がかかってきます。その税金を支払っても、電力会社から買うよりもはるかに安いから、森ビルが自社ビルの敷地内に発電所を作っているのです。(電力会社の電気料金が安ければ、非常用電源のみ作るはずです)
では、なぜ電力が原子力発電を推進するのか。
その本当の理由は、「コストが高いから」
電力料金は、どのように決まっているかご存じでしょうか?
キーワードは、「総括原価方式」
「電気料金」= 「原価」+「適正報酬(原価の約3.5%)」
たとえば、下記のような発電コストがあったとしましょう(当たらずとも遠からずの価格です)
火力 6円/kwh
原子力 15円/kwh
では、電力会社の(総括原価方式での)適正報酬はどうなるでしょうか。
火力の利潤 0.21円/kwh
原子力の利潤 0.525円/kwh
どうです。コストが高ければ高いほど、電力会社は儲かる。
儲かることをするのが、民間会社です。電力会社が原発をよろこんで増やしていったのは、当然ですね。
結果として、諸外国の何倍も高い電気料金となっていることがそのなによりの証拠です。
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