東京電力は福島第一原子力発電所の事故の収束へ向けた新たな工程表を19日発表した。
新たな工程表には、今後半年以内に実施するステップ2の作業として、水素爆発で原子炉建物の上に散乱している3・4号機の瓦礫の撤去が追加された。
さらに、地下水や海へ放射性物質に汚染された水が流れ出すのを防ぐため、遮蔽壁の設計や着手が新たに加えられている。
また、使用済み燃料プールの燃料を取り出す作業の開始など、ステップ2終了後の中長期的課題として挙げた項目について、実施期間を新たに追加し3年以内に実施するとしています。
一方で、今月17日に期限を迎えたステップ1について、東京電力の小森明生常務は「当初の予定通り達成できたと考えている」と話した
今回の工程表
参考に各月の工程表を載せます。
4月公表
5月公表
6月公表
今回の原発災害のキモはどこでしょうか。もちろん
・原子炉
・使用済燃料プール
です。それ以外は、付属設備。ここをしっかりと比較しなければなりません。枝葉末節に目を奪われては、なにも分からなくなります。燃料プールは、循環冷却も一部で始まり、燃料取り出しを優先するという話が出ていますので、今回の比較からは外します。
4月
7月
この2つをじっと見比べなければなりません。
燃料を人間の制御できる状態にするには、なによりもまず、
・水中においておくこと
です。それ以外は、チェルノブイリと同じように石棺で固めてしまうしかありません。そのため、4月の工程表では、
・窒素充填(爆発阻止)
・燃料域上部まで水で満たす(1,3号機)
・熱交換機能の検討実施
・2号機格納容器損傷部分の密閉
とあります。これは、上記で述べたように当然です。では、7月は?
これら、水で満たすことを放棄してしまい、循環注水冷却で原子炉は冷却できると言い換え(ウソですね)ています。つまり、当初計画から大きく後退して、石棺計画になっています。(燃料の取り出しをあきらめてしまっている)今回改めてみますと5月にはこの水で満たす計画は放棄しています。
この状態ではもちろんいつまでたっても原子炉容器、格納容器のふたは開けられません。(もっとも中に残っているかというと大いに疑問ですが・・なにせ、メルトスルーしてしまっていますから)循環冷却システムで、煙を巻くのはやめてください。原子炉をどうするのか、正直に話してください。
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