東京電力福島第一原子力発電所1〜3号機からの放射性物質の現時点での放出量の暫定評価について(PDF 267KB)


現時点では、福島第一原子力発電所西側敷地境界の放射能濃度の測定値は、原子炉建屋との間の風向きによって有意に変化していない。この測定値は事故時に放出された放射性物質が支配的で、1〜3号機から現在新たに大気中へ放出されている放射性物質の量は非常に少ないと考えられる。 しかしながら、過度に保守的とは考えられるが、測定された放射能のすべてを現時点で原子炉建屋から放出されていると仮定して放出量を求めたところ、一時間当たり約10億ベクレルと評価された。これは事故時と比べ約200万分の1の値である。
下に比較のグラフ

前3つの評価と、今回の評価は、評価手法が異なります。(なぜでしょう?)
ポイントは、2ページ目
発電所からの新たな放射性物質の放出量による放射性物質濃度への影響を調べるため、風向きによる濃度変化を調査した結果、風により濃度に殆ど差がないことが明らかとなった。これにより発電所から放出される放射性物質の寄与が少なく、測定値の変動(ゆらぎ)範囲に入っていることが推定される。 発電所からの新たな放射性物質が、この測定値のうちどの程度の割合を占めるかについては明らかではないが、仮に発電所からの寄与割合を100%とすると、発電所からの新たな放射性物質の放出量は最大でも一時間当たり約10億ベクレルとなる。

風向きによって変化がないので、10億ベクレルという評価らしい。このあたりになると私も妥当かどうかを判断する知識を残念ながら持ち合わせていません。が、違和感をかなり持ちます。
???と思っていましたら、東電もこれではいけないと思っていたらしく、
T-Hawkによる原子炉建屋開口部のダストサンプリングの結果について(216KB)
なるものを出してきました。



なぜ、4号機がないのか?まずこれが一番問題です。
・たまたまT-Hawkが故障した
・資料を作る際に、データをなくしてしまった
・発表できない結果だった
一体どれなんでしょう?なぜ、出さない。
採取場所をご覧ください。
1−2号機は原子炉とタービンの間
3号機は原子炉建屋から離れた場所
と不自然。
一体、本当の放出量はどれだけなんでしょうか?
4号機プールでは蒸発している水蒸気の中に、揮発性のCsが大量に含まれているはずであり、福島大学が行ったように、上空の放射性濃度の分布も調べないといけません。そもそも、放射性物質が地を這うようにのみ放出されているとは考えにくく、発電所上空の環境も調べなければ、推定などできるはずもありません。(地表よりも、上空の方が放射性レベルが高い)
7.18付けのブログで指摘したヨウ素は、一体どこから出ているのでしょう?福島由来ではなければ、もっと問題です。もしかして、「浜岡」が漏らしているのでしょうか?それとも、「もんじゅ」?
・放射性ヨウ素の放出源
・上空の評価
が定まらない限り、この10億ベクレルという数字を信じることは私にはできません。
■関連ブログ
上空の雲に放射能滞留?−飛行機内測定結果 20117.7.25
安定的冷却??−ヨウ素まだ存在(東京)2011.7.18
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子供達の為に、自分のアンテナを極限まで磨いて、情報を正しく消化出来るように、頑張っています(もちろん、スーパーに要望も出しました)
ところで、「放射性セシウムを淀川の水から検出 大阪 (2011.7.22 02:29 )」という記事を読み、「134(0・00033ベクレル)の検出については昭和35年の定期検査開始以来初めて、137(0・00023ベクレル)は昭和63年以来の検出。放射性ヨウ素131の検出量(0・001ベクレル)は、平年並みという。」という内容に、毎年ヨウ素131が何処から放出されているのか?疑問を持ちました。
明らかに「福島由来ではない」と言うことですよね。
何か答えの糸口にあれば、幸いです。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110722/osk11072202300000-n1.htm
原発は通常運転時でも微量のI131を放出しています(ゼロにはできない)
あるいは、医療用のアイソトープ
http://www.med.osaka-cu.ac.jp/nucmed/ajaaweo.html#SlideFrame_2
が
・排泄
・管理不十分
などで環境中に放出
されたかなどかとおもいます。あるいは、かの国の原発などで燃料漏れが起きているとか・・