2011年08月01日

プルサーマル公開討論会(佐賀)やらせの証拠

すでに九電がやらせを認めていました。(追記に記入しています)6割というやらせの割合は、大いに疑問が残ります。皆さんも、アンケートを読んで、どの程度がやらせの人数か、想像してみてはいかがでしょう。 新リンク

2005.12.25
に佐賀県で行われたプルサーマル公開討論会のホームページ 新リンク
(コメントでkoba氏に紹介していただきました。ありがとうございます。)
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まず、第一点
公開討論会 2005.12.25(日)という 年末の非常に忙しい日曜日に設定しています。主婦などの参加はほとんど不可能。まず、この日付からしてやらせの雰囲気が漂います。

動画はこちら。

プルサーマル公開討論会動画・第1部(録画) 新リンク

年末にもかかわらず、会場は満席。しかも、女性の姿はほとんどなし。(最初から、住民に説明したというアリバイづくりに過ぎないことが透けてみえそうです)それにしても、この時期の日曜日に大量動員をかけれるとは、さすが九州電力。
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30:26頃(大橋弘忠 発言開始)
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-軽水炉では、チェルノブイリのようなことは起こるはずがない。根拠がない。安全ということを確かめられているのに、反対派は地震が起きたら危ないと不安が起こるようなことをいう

38:00頃(小出氏の説明)
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1:59:00頃(大橋−プルトニウムを飲んでも大丈夫発言あり) 2:01:00頃に盛大なやらせ拍手
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 肺の奥深くにプルトニウムをうめこんで、はじめて肺がんになる・・・大嘘
なぜ、アスベスト肺が起きるか考えたら、素人でもこんな発言はできません。人体のことをなにもご存じないのはあきらかです。

小出氏「原子力発電所の事故の時には、プルトニウムが気体になる。それを吸い込むのが危険なのです。」(今回の事故で実際に起きました)

それに対して
大橋氏「なぜ、プルトニウムが気体になるのですか」
と質問しつつ、小出氏を小馬鹿にした嘲笑(2:03:00頃)
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 小出氏の指摘は全くぶれておらず、反対に大橋氏は雲隠れして、全く表に出てきていません。どちらが、本当のことをいっていたのでしょう。東大の偉い教授ですか?それとも京大の助手(当時)でしょうか?

 さらにひどいのは、この公開検討会のアンケート結果です。


2 調査結果(詳細は別紙参照)
(1)回答者については、
お住まいは、玄海町が約17%、唐津市が約62%
性別は、男性が約88%、女性が約12%
年代は、40代が約32%で最多
(2)討論会の時間は、「適当だった」が約56%で最多
(3)参加されての全体的な感想は、
「良かった(約32%)」と「まあまあ良かった(約40%)」が合わせて約72%
「良くなかった(約3%)」と「あまり良くなかった(約7%)」が合わせて約10%
(4)パネラー等の説明については、
「理解できた(約32%)」と「だいたい理解できた(約36%)」が合わせて約68%
「理解できなかった(約5%)」と「あまり理解できなかった(約5%)」が合わせ
て約10%
(5)安全性について理解が深まったか、については、
「そう感じる(約30%)」と「だいたいそう感じる(約35%)」が合わせて約65%
「感じない(約9%)」と「あまりそう感じない(約5%)」が合わせて約14%

65%もの人が理解が深まったそうです(拍手が出ているところからも明らかです。)

頭隠して尻隠さず

ですね。

反対派は毎回同じ質問ばかり。このような討論会を何度しても理解は深まらない。今回でやめてもよいのでは。 (玄海町/男性/50 代)

推進派は事実に基づき冷静に説明。反対派は理論性とは離れたところで多くの場合は半端な知識に基づく勝手な解釈で感情的な意見を述べるだけ。これでは何度討論しても時間の無駄。地元の反対派の気持ちはわかるがもっと論理的な議論をすべき。いくら説明してもわかろうとしないのかアホが多すぎる。プルサーマルの討論会なのに原子力発電所そのものに反対する質問・意見ばかりでパネリストの糾弾集会になってしまった。原子力反対派は何でも反対、説明も全く聞かない。だから説明したことを何回も聞く。疲れた。さびしくなった。 (佐賀県/男性/40 代)

海外の原子力関連事故に対して、国内の事故事象をはかってはいけない。なぜなら施設のつくりや世界で唯一の被爆国として負の遺産をうけたがゆえに安全性については世界でトップの技術や英知をもって対処していくため。また、日本は京都議定書によるCO2排出規制抑制の観点からも化石燃料の使用をやめることが絶対で、反対派の「ある事象に対しての」風評に誇大な判定・判断をしていることには開いた口がふさがらずとてもあきれた。それにタバコの話になると吸わない人が悪いみたいに言うし、タバコのけむりはわたしにとっては迷惑千万。燃料自給率が低い日本で唯一文化的な生活をこれからも続けようと思うならプルトニウムを使用すべきと強く思う。それを反対するなら平安時代のように千年前の生活に戻るが良い!!この現代社会にあってプルサーマル計画に反対する人たちはすべて自力でやっていく千年前の生活は到底できまい!!もしそれができた上で反対するならそれも仕方がない。しかしプルサーマルは必ず時代の流れによって必要だ!! (唐津市/男性/50 代)

東京に住んでおられる科学者にとっては、遠い玄海での“プルサーマル”は“ひとつの科学的事象”だろうが、佐賀に住んでいる私にとっては、現実に怖いもの。小さな事故でもあって欲しくないし、大きい事故だとどういうことになるのか、そこを知りたい。それにしても、プルトニウムは安全という大橋先生の発言は意味がわからない。長崎市に育ち、たくさんの被爆者と見てきた者として、一部のデータだけを全部のことのように言うことへの不信感と佐賀県民をバカにしているのではないかと不快に感じる。とにかく、プルサーマルは絶対にやめて欲しい。せめてもう少し少ない段階での実績を積んでから考えて欲しい。 (佐賀県/女性/40 代

小出氏・小山氏は技術的および定量的な評価がなく情緒的なアプローチであり、原子力=危険と思わせている。おそらく彼らは原子力のみでなくあらゆる科学技術に対してもすべて否定することだろう。 (唐津市/男性/40 代)

住民にわかりやすい、参加証を発行しなくても誰もが聞ける討論会を何回もすべき。大橋さんの回答は、住民もわからないから質問しているのに回答になっていない。もっと親切に回答すべき。 (唐津市/女性/50 代)

慎重派・反対派の質問はパネリストが何回も回答されたことを繰り返しているだけで理解しようとしていない。したがって何回このような討論会を行っても一緒では。このような討論会にも我々の税金が使われている。コーディネーターの中村さんは公平で非常によかった。 (唐津市/男性/40 代)

自分が生まれ育った町にどんなものが持ち込まれようとしているのか知りたくて来た。今回の討論会に参加して思ったのは、国の思惑、技術者の思惑など私たちの力の及ばない遠いところで決められたことで小さな町または近隣が危険にさらされようとしていることだ。人間のすることに絶対があるのか。いくら理論的に説明されても技術を過信しているという思いはぬぐいきれない。そして、ものごとは一方からだけでなくいろいろな面から考えるべき。これもどこかの都市かもしれないが最初から安全性を探るための討論は安全を証明するための安全解析と同じで意味はない。危険性を訴えている人の話ももっと聞きたいと思う。今回も話を深まったとは思わない。さらに深まる討論会の開催を望む。 (唐津市/女性/30 代)

今回は安全面だけの討論だったが経済面など総合的に考えてみてもプルサーマルはリスクが多すぎ。原子力にたよらない(自然エネルギー・燃料電池など)国はお金をかけるべきだと考える。古川知事が正しい判断をされますように。東京に住む大橋氏の話は他人事に聞こえる。質問者の意見をもっと聞きたいと思った。質問が重なったのが残念。 (佐賀県/女性/40 代)

・ 反対派の意見は感情的なもので技術的根拠あるものではなかった。また質問者の中には特に反対派の質問者は感情的なものが多かった。こういった説明会、その中で議論というのはやはり冷静な説明・議論により参加者は安全性を判断できるもの。そういう意味ではプルサーマルの安全性は確保できるという説明は納得できるものであった。 (佐賀県/男性/40 代)


 女性の意見は、ほとんど正しいのに反して(自発的に来た人がほとんど)、男性の意見の醜いこと。腹を立てながら読んでいました。

 このような傍若無人な公聴会でプルサーマル導入は決まりました。
(玄海3号機には現在も炉心にMOX燃料が装荷されており、運転のゴーサインが出るのを静かにまっています)

■関連ブログ
佐賀県知事をスケープゴートへ−原子力村の戦略2011.7.31

プルサーマル公開討論、参加者の半数が九電動員

 九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)3号機のプルサーマル発電計画について、佐賀県が2005年12月に公開討論会を主催した際、九電が動員した社員や関連会社員らは、参加者全体(782人)の半数近い三百数十人に上っていたことが28日、九電関係者の証言でわかった。


 さらに、会場での参加者アンケートに積極的に回答するよう指示していたことも判明した。

 アンケート結果は原発の安全性に肯定的な意見が約65%を占め、同県の古川康知事はこの結果などを参考に、06年3月に計画への同意を表明した。九電は29日、この討論会を含め、過去、組織的な動員が常態化していたことを経済産業省に報告する。

 討論会は、県民が同計画の是非を判断する最後の議論の場として、唐津市のホテルで開かれた。玄海町など地元3市町住民が優先され、他の地域の住民は抽選となった。

(2011年7月29日03時03分 読売新聞)
タグ:O 玄海
posted by いんちょう at 13:33| Comment(1) | 原子力
この記事へのコメント
日本国外に住んでいます。実家が玄海原発に近く、311以降は危機感を持ってニュースを追っています。

討論会の公開ビデオをみて、すぐにどなたがやらせか、見当がつきました。あの周辺に住む、地元の方にしかわからないイントネーションといったら良いのでしょうか。

いくら標準語を話そう、としてもやはり、ぽろっと出てくるところがあります。実父でもそうです。あとでどの方がやらせかと確認してやっぱりと思いました。

海外にいると手に入る情報も限られています。今後も、ブログ更新を楽しみにしております。
Posted by R C at 2012年04月10日 10:35
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