群馬県の有名観光地の赤城山・大沼(前橋市)のワカサギから、国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える640ベクレルの放射性セシウムが検出されたと県が29日、発表した。
県は安全性が確認されるまで、県内17カ所の湖や沼でのワカサギ釣り自粛や解禁日の延期を要請した。大沼では食用になるウグイやコイ、マス類も自粛の対象とした。
水産庁によると、福島県以外で、淡水の魚から基準値を超える放射性セシウムが検出されたのは初めて。
このあたりの地理には疎い(もともと地理は苦手)ので、地図で直線距離を調べてみます。

原発から200km程度離れています。この湖のワカサギにゆるゆるの暫定規制値を超えるセシウムが検出されました。遠く離れれば安全というのは全くの誤りであることが、証明されました。
放射能マップは早川氏の作成されたマップがもっとも詳しい(一体、国はなにをしているのかと思います)から該当部を抜き出します。

この地図で沼田の田 のあたりだと思います。この地図の正確性が証明されました。
一体どこまで、放射能は飛散しているのでしょうか。実は、文科省が7月29日になってようやっと発表した「環境放射能水準調査結果(月間降下物)3〜5月分」があります。放射能銀が検出されていたりと、問題点多々あります。
23年3月月間降下物

23年4月月間降下物

22年3月月間降下物(参考)..セシウム134はほとんど検出されていません。上記、セシウムは、福島由来である証拠でしょう。

4月の方が降下物が多いことにまず驚かされます。九州、沖縄について抜き出します。
単位 MBq/km2 = Bq/m2

以前紹介した月間降下物のグラフにあわせてみます。

(注意:このグラフは対数グラフです。線を一つまたぐごとに10倍となります。従って、九州に降り注いだ放射能量は、昨年までの10-100倍。右上にあるつくば市の降下量は10,000-100,000倍。もっとも降下量の多かった1960年代と比べても10倍であることが読み取れます。ぴんと来ない方は、こちらのグラフをご覧ください。)
関東には及びませんが、中国核実験の時並に降り注いだことがよくおわかりと思います。(だから安全とはいえません。熊本でものどが痛いと言われた方がやや多い印象を受けました−放射能と関係するかどうかは別−)熊本でもこの放射能値は、新聞報道されています。数値が一致していますので、この表は操作はされていないようです。(このあたりまで、一致させようとすると本当に高度な情報管理が必要となります。そういう意味でこの表は正しくまとめられています。何度も繰り返しますが、 どんなバカでも、本当のことはいえる のです。)
放射能がほとんどない食べ物は、もはや保存食品しかないだろうと思いますが、保存食品だけで人間は生きていけません。ある程度は、許容せざるを得ない(チェルノブイリ後とおなじです)状況です。
原発から1,600km以上離れた沖縄(熊本よりもむしろ多い)でさえ、ある一定量が観察されています。 なぜ、遠く離れていれば安全といえるのですか?私には大いに疑問です。
自分がお住まいの地区にどれだけの量の放射性物質が降り続いたかを見て、月間降下物のグラフと比較になってみてください。どうでしょうか?あなたのお住まいの地区は、安全と思いますか?
・・こうして、ひとつひとつ数値を確認することで、報道のウソ・ホント を見抜けるようになれます。「核実験の時の大気とあまり変わりません。」この表現を今でも鵜呑みにしますか?
何度も言います。私のブログも含めて他人の言っていることを盲信してはいけません。必ず、根拠を確かめて、自分で納得するようにしましょう。そうすれば、医師から
「大気核実験の時と変わらないので、心配ない。」
といわれても
「先生、大気核実験の数倍、数十倍の放射性降下物が東京では観察されているんですよ。もう少しきちんと勉強してください。」
と、確信を持って言い返せるようになります。(それで怒るような先生ならば、もう受診しない方がいいと思います。患者の言うことに耳を傾けられない医者は、本当の医者とはいえません。)
2011.7.17 に開始した twitterのfollowerが、昨日 1,000を超えました。ありがとうございます。

■関連ブログ
大気放射能の推移と米国行き飛行機の被曝量2011.8.12
熊本でも、セシウム検出2011.5.19
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今回の事故で、テレビはなにも報道しないことに驚き7月にちょうどいい機会なので、テレビを止めました。そして自分がいかに無知だったかと気付き、毎晩パソコンにかじりつき勉強する時間が多くなりました。すぐそばに、もんじゅがあり、敦賀原発があるのに、自分はなにを見てきたんだろうと。江川さんの文章は勉強になりました。ありがとうございます。
http://www.ustream.tv/recorded/16842422
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65759964.html
>海洋リークのために5月にですが、環太平洋の20カ国が4カ年プランという形で会議を、これ設置しました。日本を除く環太平洋の島々の国を含めた国です。まこれはだいぶん前の話ですが。えー表向きは、4年間するとですね、福島第一原発から流れた放射能が、これは全体に広がって、太平洋を含めて広がって、海産物に打撃を与えると。特に島嶼部、マーシャル諸島もそうですが、色んな形でのインド洋も含めたところまでの海洋の海産物資源で、まあ生計を立てている国々にとっては、死活問題ということで。その海洋調査、放射能調査をしましょうと。
つまり食物連鎖に伴い生体濃縮、とりわけ魚の骨などに溜まるストロンチウム90、まあ89もそうですが。セシウム134、137などの核種がこの生体濃縮を、することによってマグロなど大型魚に到達するのがまあ4年間だろうと。4年後に向けて調査をしようという表向きは平和裏な調査会議ということになっていますが。実態は全く違います。
えー実態は、簡単に申し上げますと、4年後に生体濃縮などがある程度明らかになったときに日本に対して、国連海洋法並びにロンドン条約違反等で、国際賠償をえーうつ、この会議というふうに言われています。
実際中国が先週もうすでに海洋汚染が海産物汚染だということで、日本のマスコミの記事に小さく載りました。えーそれから、朝鮮半島でのえー中国以外の動きもあります。つまり日本は海水を汚染したんではなくて自分たちの食べ物である海産物を汚染したと。これに基づいて、えー1カ国20兆からそれ以上の国の、えー国際賠償が日本に求められると。いうことがほぼ確定的になったと、いうニュースは世界で出しています。
おおいに共感できる箇所もあれば、
疑問に思う箇所もありますが、自分で
考え自分で調べる!そして判断を下す
ことが大事だなとつくづく感じました。
話は変わりますが、日本終了?様の
言うとおり、自分は今、被曝よりも
国際賠償問題の方が不安ですね。
こちらも、出来る限り関連ニュース等を
調べてみようと思います。
失礼いたしました。