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音の風景というラジオ番組ご存じでしょうか。

ラジオで、その場面を放送しているだけですが、テレビでみるよりもはるかに情景が目に浮かびます。人間の記憶の中で、音はある特別な役割を担っているのか、それとも、画像がないために想像力が刺激され、心の中で大きくふくらむからかもしれません。ラジオ番組はパソコンでは聞けないようですから、私がエジプト旅行の時に録音した音を紹介します。
旅行記を読みたい方はこちら。
今聞いても、懐かしいですね。風景がありありと浮かびます。
どうしても聞いていただきたい、橋爪文さんの原爆経験から
どうしてもまわりの方に話を聞いてもらえない方へ2011.9.4

40分20秒
の20分前後のところから(失血死になりそうな状態)
・目を開ける力も、口を開ける力もなく、ただ耳だけが聞こえていた。
・「ひどい出血だから眠らせると死にますよ。」と言われた。
・とってもいい気持ちで眠りにスーと深いところに引き込まれる。気持ちのいい眠り
・トモヤナギさんに、名前を呼んでもらって、また目を覚ます。
・一体どれだけの時間呼んでいただいたのか・・・
・耳だけはきこえていて「一体なにがあったんでしょう。」という会話が聞こえた。
・どうにか、力が出てきて、「一体なにがあったんでしょう。」とつぶやいた。
・うれし泣きに泣いた声と、去っていく足音だけが耳に残っている。
私はこの話を聞いて、研修医時代のエピソードを直ちに思い出しました。
前日の夜にとある救急病院の当直をやっていて疲労困憊していました。いろいろ仕事を終えて、病棟にあがりますと、看護婦さんから
「先生、あの患者さんなくなりましたよ。」
えっ。その日の救急で病状があまりにも悪かった悪性疾患の方。病棟に行きますと、先に駆けつけてくれていた先輩医師が一人。
「もう、なくなられたよ。」
患者さんのベッドには、何人もの人が集まっていますが、病室は、しーんとしています。
「もうひとり親族が来るから、死亡宣告を待ってほしいんだって」
私は、そのまま先輩医師と入れ替わり、そこに立ち尽くしていました。話を聞いてやってきたのが、がん患者をみられている細川元首相似の先生。手短に状況を説明しますと、「わかった。」・・・やおら、病室の中央に進み
「みなさーん、心臓は止まっていますが、まだ声は聞こえています。みんなで声をかけてくださーい。」
あっけにとられてしまいましたが、その直後から病室では
「おとーさん」「あなたーー」
と家族の声がひとしきりひびきはじめました。そして、2〜3分くらい経った頃でしょうか。病室が少し静かに。細川似Dr. 「おのくん、いま」 と 背中を。私は、病室の真ん中に進んで、死亡診察をしたあと、
私「○時○分亡くなられました。」
あとで細川似Dr.は、「感情の吐露が大事なんだよ。」と臨床の奥義を教えてくれました。この先生に死亡確認の方法を聞きましたところ(死亡確認の方法など、実はまともには教えて持っていません。臨床分野に進んでからは、そんな授業などありません。)、
「僕は、瞳孔反射は見ないんだ。だって、まぶしいだろ。」
とも教わりました。私は幸いなことにいい先生に巡り会うことが多いようです。
さて、本題。日常生活の何気ない会話を保存されていますか?ビデオなどではなく、ほんとうにいつもあるきいているような何気ない会話、そしてまわりの風景からくる音。ほんとうに音の風景です。
エジプト旅行時代には、マイクロカセットの録音機を使っていました。今使っているのは、
これ。
操作が簡単で、簡単にパソコンにも取り込めます。録音のレベル表示があり、録音状態も簡単に確認できます。
(ちょっと製品紹介みたいになってしまいましたね)
皆さんも、日常の音を記録しておかれてはいかがでしょうか。
■関連ブログ
どうしてもまわりの方に話を聞いてもらえない方へ2011.9.4
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小さな渦を大きなうねりにできる力のあるブログだと私は思います。
日本人が1人1人心を合わせてpoison factoryをとめなくてはなりません。
いつもありがとうございます。
先ほどまで イタリアのサイトに
先生のブログの紹介を 熱く語っておりました。勝手にごめんなさい。
そのブログは アクセスする方が非常に
多いので 私の出来ることの1つと
考え ご紹介させていただきました。
今日は 音の風景 ロマンチックで素敵ですね。たまには心を 柔らかく致しましょう。
有難うございました。
おやすみなさい。
先生のブログを読み、(わたくし事ですが)手術の麻酔から覚めた時のことを思い出しました。
その際、目が開かなくても、耳は確かに肉親の声を届けてくれ、ああ私は生きてるんだ、と実感しました。人間の聴覚は最後まで残っているのですね。お腹の中の胎児も声を聞いている、というのは本当なのだと思っています。
そんなわけで、橋爪文さんのラジオがとても聞きたいのですが、どうもうちのPCだとエラーが出て再生できません。どのようにしたらよいのでしょうか?
普通にクリックしているのですが。
何か特別なソフトが必要なのかな…
それから、先ほど「福島の高校生 体育の授業中 突然死」という報道がありました。
サッカー選手の突然死が思い出され、何とも言えない思いです。親御さんはどんなにつらい事でしょう…
きっと放射能との因果関係は不明とされ、カウントされないまま、また山のような派手なニュースに埋もれていくのかと思うとやり切れません。 合掌
■田島高校で体育中に生徒が死亡 9/ 5(月)
http://www.fukushima-tv.co.jp/news/news.htm
南会津町の高校で体育の授業中に生徒が倒れ、死亡しました。死亡したのは県立田島高校の渡部和宏さんです。高校によりますと渡部さんは午前11時頃体育の授業でバスケットボールの試合中に突然倒れました。現場で2人の教員がAEDと人工呼吸を施しましたが、その後病院で死亡が確認されました。渡部さんに外傷などはなく、警察があす司法解剖して死因を調べることにしています。
ところでNHKのFM放送、試験的ですが今月からパソコンで聞けるようになりました。
http://www3.nhk.or.jp/netradio/index.html
それから(飯田哲也氏のtwitterによれば)台湾でのフォーラムで小佐古敏荘東大教授は「安全規制機関の独立、原子力関係機関の(役所による)植民地化を止める、専門性の欠けた安全審査体制を止める」「20mSvだと100校程度だが5mSvだと3000校を越えるという理由で20mSvが選ばれ、自分は辞任」「日本はトップマネジメントが判らなくても、専門的に詰めずに官僚が勝手に動かす」と発言したそうです。さすがに小佐古氏も今回の事故で意識が変わったようですが、真面目に安全審査を行えば原発全廃になると信じてます。
橋爪さんの話は、ほんとうに是非聞いていただきたいです。
NHKの相談窓口に問い合わせていただけたらと思います。
通常は、widows media player さえはいっていれば聞けるはずです。パソコンは、音が出ますでしょうか?
イタリアのサイトとは、当然イタリア語ですよね?
英語、イタリア語、ドイツ語、フランス語とみなさん多彩な活躍をなされていて、うらやましいです。私は日本語だけで、いつも歯がゆく感じています。
海外の方にも読んでわかるエントリーと言いますと
http://onodekita.sblo.jp/article/47508665.html
http://onodekita.sblo.jp/article/47508665.html
http://onodekita.sblo.jp/article/47436011.html
http://onodekita.sblo.jp/article/47213885.html
特に後ろ2つがお勧めと思います。
その後看護師さんの「先生!血圧が45まで下がってます!!」という悲鳴に近い声が聞こえたときは心底怖かった。声が出ないのが歯がゆかったです。もう死ぬのかなと思った覚えがあります。
日常の子供の声を撮ろうと思いました。
いつもありがとうございます
お勧めのエントリー有難うございます。
私も 原発事故を台所で考えてみるは非常に興味を 注がれました。
このイタリアの サイトは 刺繍をこよなく
愛されている 几帳面で 真面目な方たちが
集うサイトですので 必ず 拡散させて下さるだろうと 真剣に捉えて下さるだろうと 思います。
これから 別のイタリアの 旅行関係のサイトに 先生のエントリーを紹介させて頂きながら
辞書を片手に お話してきます。
去年 フランスに言った際 あちらの友人が
フランスは 乳がんが増えていて 困るのよ
と 話をしていた事が 最近 気になっております。今日を大切に 今をいとおしんで
時間を過ごすことに致します。
今日も先生のブログを読ませて頂いて
元気になれました。
更新お疲れ様です。お休みなさい。
よろしければ、そのイタリア語サイトを教えていただけますか?
それは大変な経験でしたね。
私もけいれんの起きている患者さんにあとから話していたこと(別の医師が「アレは演技だよ」と言ったこと)は全部聞こえていた。と言われて、焦ったことがあります。
油断禁物ですね。
音、職業柄とても敏感になります。
そして最後まで聴覚が残るお話・・・なんて素晴らしいことでしょう。
先生は良い先輩医師に出会われてますね。
ちゃんと心の問題まで教えてくださる方は、なかなかいらっしゃらないと思います。
そうなんです。
大きな病は患者、家族も含め、精神的なことの方の問題が大きいです。
ですから、こういった丁寧な配慮があるととても嬉しいですね。
うちにも医者の卵がおります。
こんな心根のあるDr,になって欲しいと常々思っています。
先生のブログも紹介させていただきます。
ありがとうございます。。