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福島原発の事故は、未だにまったく解決しておらず、放射性物質をまき散らしています。そして、そこには目を向けさせることなく、除染の話だけが表に出ています。
今回の原発事故の報道を見ますと、ある一定の法則があるようです。
・政府の発表は常に控えめに、そして徐々に大きくなる
・現場からの第一報はすぐに取り消されるが、あとから正しかったことがわかる
・事実は正確に伝えていても、その解説部分がウソ
・現場からの発表内容と権威のある機関の発表は、しばしば異なる。
・本当の内容は「デマを飛ばす」という理由の元に、検閲を受ける。
・報道されている内容もそうだが、報道されていない内容(当然、報道されるべき項目なのに-missing news-)にも目を向ける必要がある
おそらく、事実を報道すると影響が大きすぎ、また対応もできないために、報道が控えめになってしまうのでしょう。フランスは原発で80%もの電気を作っています。とても、止めるわけには生きません。そういう事情を頭に置いていかなければなりませんね。
今回のフランスの事故を見てみましょう。画像などは、【現地画像】フランス・マルクールの原子力関連施設で爆発 現地の様子 随時更新が非常に良くまとまっています。(このブログの中でも一部利用させていただいています)
まず、第一報
フランス核施設で爆発、1人死亡 フランス南部ガール県マルクールの核施設で爆発、1人死亡。4人負傷の報道も。ロイター通信報道。 2011/09/12 21:10 【共同通信】
『核関連施設で爆発、死傷者も=放射能漏れの危険―仏TV』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110912-00000126-jij-int
フランス南部マルクールにある原子力関連施設で12日、爆発事故が起きた。 仏テレビによれば1人が死亡、4人が負傷した。うち1人は重傷という。 AFP通信は地元消防などの話として、放射能漏れの危険があると報じた
核施設で爆発、1人死亡=放射能漏れなし、人的ミスか―仏南部
時事通信 9月12日(月)21時7分配信
海外総合中国韓国核施設で爆発、1人死亡=放射能漏れなし、人的ミスか―仏南部
時事通信 9月12日(月)21時7分配信
【パリ時事】フランス南部ガール県マルクールの放射性廃棄物処理施設で12日午前11時45分(日本時間午後6時45分)ごろ、爆発事故が起き、1人が死亡、4人が負傷した。現場付近に原子炉はなく、仏エネルギー省報道官はAFP通信に対し、事故による外部への放射能漏れはないと説明した。
仏メディアによれば、爆発が起きたのは仏電力公社(EDF)の子会社「ソコデイ」が運営する施設で、原発などで使う道具類や作業服など比較的低レベルの廃棄物を処理していた。バルブなど金属製の廃棄物を溶解する炉で爆発が起きた。詳しい原因は分かっていないが、仏紙ルモンド(電子版)は政府筋の話として、何らかの人的ミスがあったもようだと伝えている。
爆発に伴い火災が起きたが鎮火し、従業員らへの避難命令は出なかった。内務省当局者は仏メディアに、作業員は放射能ではなく爆発で死亡し、負傷者も被ばくしていないと話した。事故を受けて、コシウスコモリゼ持続的開発相が現場に向かったほか、政府系の放射線防護原子力安全研究所(IRSN)も要員を派遣した。
同じリンクアドレスですが、地元消防の話は消えてしまっています。(私も控えを取っていなかったので、放射能的原発情報めも。からいただきました。
フランス:原子力関連施設で爆発「放射性物質の漏出ない」
2011年9月12日 21時23分 更新:9月13日 0時16分

フランス南部ガール県マルクールの核関連施設=2009年7月、共同
【パリ支局】フランス南部のガール県マルクールにある低レベル核廃棄物処理施設「セントラコ」で12日正午前(日本時間12日午後7時前)ごろ、大きな爆発があった。少なくとも施設職員1人が大やけどを負って死亡、4人が重軽傷を負った。マルクール消防は「放射能漏れの危険性」を指摘したが、仏原子力庁は「当面は放射性物質の外部への漏出はない」(報道官)とし、原子力事故としてではなく、通常の産業事故として対応に当たっている。
現場は日本人観光客も多い観光地アビニョンから北約20キロ。発生から2時間半が過ぎた時点で、非常事態宣言や周辺住民らへの避難指示はない。爆発で火災も起きたが、事故発生から約1時間後に鎮圧された。
現地からの報道によると、爆発は12日正午前に発生。核廃棄物を熱で溶かす溶融炉内で起きた。遺体は完全に炭化しているといい、爆発のすさまじさを物語っている。
この施設は、原子力庁の研究センターや仏電力公社の子会社の核廃棄物処理会社などが運営し、原子力発電所の使用済み核燃料からMOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物)を抽出する再処理関連施設。仏原子力関連企業大手のアレバ社などもこの施設を利用しているという。

通常の産業事故と宣言しているのにもかかわらず、放出量のシミュレーションはしています。なぜ、「核事故」と宣言して、状態がわかってから「産業事故」に変更しないのでしょうか。

そして、この報道の中で最も気になるのが、遺体は完全に炭化しているの箇所です。原子力災害だからといって、雲の上の話だと思ってはいけません。自分が理解できるレベルまで、物事を簡単にして考えればいいのです。(福島事故の様子は、原発事故を台所で考えてみる・・でご理解ください)
炭化・・・真っ黒焦げになることです。肉の料理を思い浮かべてみてください。料理で失敗して肉を真っ黒焦げにしてしまったことなどありますか?焼き肉で小さい肉の切れ端を10分くらい焼いてしまうと、真っ黒焦げ?(写真)

ローストビーフ

作ったことがある方ならおわかりでしょうが、表面が焦げても、中まで炭化させることはなかなかできないはずです。これでも数キロ程度の肉。この中まで黒こげにしてしまうのは、生活環境にある炎では無理です。電子レンジでも無理でしょう。ましてや人間1人です。想像できる火の強さではありません。
JCO臨界事故やけどの様子から

この際は7Sv程度の中性子線被曝といわれていますが、炭化などしていませんし、即死でもありません。もし、中性子線の被曝、ガンマ線の被曝だと考えましても、想像を絶する被曝量だったと推定されます。
最後に missing news を指摘しておきます。

この手の報道写真と、あとは大臣が現地入りして、「産業事故」といっている動画だけです。SAVE CHILDから
現地時間のちょうどお昼くらいです。月曜日であり、まともに社会が動いている時間ですから、数時間も経たないうちに、上空からの映像が映されるべきです。しかし、全く出てこない(現在に至るまで)この、上空からの動画が私が考える missing news です。
原子力大国フランスで何が起きているのでしょうか。
■関連ブログ
原発事故を台所で考えてみる・・2011.8.19
JCO臨界事故
タグ:仏
掲載してらっしゃる写真はおそらく16SV被曝した大内さんのものではないかと思うのですが、それは事故の日からだいぶ経過した後の写真だったはずです。火傷でそうなったのではなくて、放射線によって代謝機能が完全に破壊されてしまっことにより、皮膚の表面が剥がれてゆくも新しい皮膚が作られず、体液がにじみ出てしまうという症状だったと思います(同様の理屈から腸壁も剥がれおち、下血が止まらなかった)。
マルクールの件の炭化というのは確かに私も気になっているところですが、JCOの件と比較するのはちょっと違うかなと素人ながら思います。
火で肉を焼くのともレベルが違うと言っているのですよ。
人間の体の内部まで一瞬にして炭化させてしまうほどのエネルギーとは何だ?ということですよ。
よく読んで理解して欲しいものです。
いずれにせよ、原子力を扱う限り、こういった事故のリスクは常に付きまといます。
原子力事故同士を比べ、○○とは違うから、ではなく、いろんなパターンの事故があるんだと思わないと。
それに一度起きたら取り返しがつかないという点は同じです。
フランスの事故、全く情報が出てきませんね。
事故から4時間後の収束宣言は早すぎる気がしますし、
情報が出てこないのも気がかりですね。
(余計な口だしですが・・・
臨界事故の写真はショックを受ける方がいらっしゃるかもしれないので、
閲覧注意の文字を入れて別枠にしたほうがいいかもしれないと感じました。
痛ましいです・・・。
貴重な研究サンプルだから、と、不必要に苦痛を長引かせられたと聞きました。
改めて写真の方のご冥福をお祈りします)
IRNSによると、溶融炉内にあった廃棄物の線量は約67000Bqとのこと。たかがそれ位の線量で遺体が瞬間的に炭化するのでしょうか?例え、ガス爆発事故であっても、相当の時間燃えない限り、遺体は炭化しないと思います。話のつじつまが合わない感じがします。 http://bit.ly/oeMt7N
炭化は有機物が分解するところまで温度を上げれば起きるので、燃焼とは関係ありません。
単なる想像ですが、大量の溶融金属なり溶融ガラスを全身に浴びれば十分絵熱量が供給されるでしょう。体水分による水蒸気爆発も起こるでしょうが、それで吹き飛ばしきれないほど大量の溶融物が体の周りに供給されれば可能。
極端な話、溶融物内へ転落したら骨も残らないでしょう。 電気炉だから電源がおちればすぐに冷える,かどうかは炉の規模によると思います。
>プル さん
先生はJCOの被曝された方の写真の下にこのように書かれていますが
-----
この際は7Sv程度の中性子線被曝といわれていますが、炭化などしていませんし、即死でもありません。もし、中性子線の被曝、ガンマ線の被曝だと考えましても、想像を絶する被曝量だったと推定されます。
-----(引用ここまで)
「マルクールの炭化したご遺体が放射線によるものではないか」という推測が前提となっているからこのように書かれたのではないのかと思いますが、熱量の大小=被曝量の多寡ではないんじゃないですか、というコメントをしたわけです。
JCOの事故では被曝量は即死に近いほどのものでした。が、小出先生が仰っていたと思いますが、かなりの量の被曝をしても、熱量としては、体表面の温度を1000分の1度とか(桁数はうろ覚えですが)上げるだけだと(もちろん、遺伝子が傷つくので人体に深刻な影響を及ぼすわけで、それが大内さんの症例ですよね)。
rienrikiriki さんが書かれていますが、確かに炭化と聞くと原爆のご遺体を連想します。原爆は爆発のとき膨大な熱を出すからですよね。
radixcubicus さんが書かれているように、炭化するには熱(≠燃焼)が必要なはずです。
が、被曝量は熱量と比例するものではないと理解しているので、先生の書き方では
JCO→炭化してない→マルクール→JCOの○倍の被曝?
というように誤解をしてしまう可能性があるのではないかと思った次第です。
だから、マルクールで炭化するほどの熱量が発生した理由はもちろん気になっているのですが、炭化の原因は放射線とは限らない、というわけです。
私個人としてはradixcubicus さんのコメントで、なるほどそのあたりの原因かな、と何となく思いました。
念のため明記しておきますが私は先生を「間違ってる!」と批難してるのではないですよ。
いずれにせよ欧州危機のニュースでマルクールの件はまったく聞こえてこなくなってしまっているので、真相はうやむやになってしまいそうですが…
正直、マルクールの件は、事故当初から飛散情報も無く、汚染物質がどの程度流出され続けているのか、またはされたのかすら知り様が無いのが現状です。
食品選びも難しい中で、拡散状況を知ろうとするも、一切見つからず全てが闇の中です。防御すら出来ない。日本国民のおかれている状況同様です。地震が無いだけが救い。周りの一般市民も誰一人気にしている様子も無く、主人の浅い認識、危機感の無さにゲンナリ。
ある意味、日本以上に徹底した情報規制がされている様に感じています。
やはり、日本人はすごいです。反原発の声が止みさえしなければ、日本は今回の事故や政府の非情な態度をバネにして変わっていけると思います。私も今迄以上に行動してゆきます。スイスからも、先生の情報を頼りにしている日本人がいる事を知っていて下さい。
情報ありがとpうございました。
なぜならば、1Sv(シーベルト)の放射線は水1kgの水温を僅か摂氏約0.00024度上昇させるほどの熱量しか持っていないからです。人体を炭化させるには摂氏1,000度で3時間は必要ですから、放射線で人体を一瞬で炭化させるには40メガSvは必要です。1Svの放射線を一瞬浴びただけでも生命に関わりますが、その400万倍の放射線が放たれれば、もはや線量の減衰を考慮するまでもなくフランス南東部、イタリア北西部、スイス西部の人々は即死です。しかし、実際はこんな事態にはなっていませんね。
つまり、遺体は火災で炭化したものだと推測できます。
身勝手な推論でいたずらに世間の不安を煽ることは控えるべきです。猛省してください。
当時は続報が無く、気になっていました。
事故後、「激しい爆発」との現地リポートがあるようです。
http://onaironaironair.wordpress.com/2011/09/12/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E7%8F%BE%E5%A0%B4%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%81%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E7%89%B9%E6%B4%BE%E5%93%A1%E3%81%AE%E5%A3%B0/
度々、事故は起きているとの事です。
杜撰な管理・運営は日本と変わらず、マフィアネットワークだけは「OK!」のようです。
さすが!、福島事故後に「B級品」を持ち込んだアレバ社でございます。
↓
http://ameblo.jp/syuukitano/entry-11025077209.html
http://associations.jp/archives/806
仏アレバ、米キュリオン社の浄化システム装置が、如何にヒドイものだったかを再確認した方が良いと思います。
http://monma5376.blog120.fc2.com/blog-entry-889.html
http://www4.atword.jp/copan/archives/100
http://38taro.blog.so-net.ne.jp/2013-05-28
原発建設で儲け→原発が壊れ→膨大な除染・廃炉=巨大核マフィアビジネス
今後、子孫に続く果てしない負の遺産。
国民がしっかりと「監視」をする必要があるようです。
東電、米国の廃炉技術活用も
http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7277363.html
フランス在住です。
ツイキャス聞きながら他の仕事してこの記事の事語られて当時読んでいなかったので読みました。遺体は完全に炭化しているとの事でしたが私も当時調べましたが炭化しているとは載ってなかったよう思います。
金属が体に突き刺さって亡くなった事は読みました。
一人重体の人は軍隊の病院で手当受けたとありましたがその後どうなったか分かりません。
一人なくなった方はスペイン人で放射能物質の破片体に入ったまま放射能保護さした棺に入れられた事スペインのサイトで読みました。下のサイトスヘイン語です。
http://www.publico.es/396936/paris-tapa-el-origen-radiactivo-del-accidente-de-marcoule
先生が言うようにフランスでは沢山事故あります。チェルノブイリの経験で原子力事故があると嘘をつくのは大抵のフランス人知っています。
政治家も信用されてません。
その所為で民間の放射能調査する所結構あります。
下Tchernobyl Forever の監督Alain De Halleux さんが2009年に制作したものです。フランスの原子力の事が分かります。
RAS Nucleaire,rien a signalerフランス語
https://www.youtube.com/watch?v=TnQG-DJW7lk
NTR Nuclear 上の英語字幕つき
https://www.youtube.com/watch?v=_YLeHNT67uI