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本日、東京で脱原発デモが行われました。しかしながら、総じてマスコミの扱いは、首をかしげる扱いばかりです。写真を見ればわかりますが、パレード、集会 といった規模をはるかに超えています。
まず、毎日新聞
「脱原発」訴え6万人集会=大江健三郎さんら呼び掛け―東京時事通信 9月19日(月)17時38分配信
福島第1原発事故を受け、原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などが結成した「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」は19日、都内の明治公園(新宿、渋谷区)で集会を開き、国内すべての原発の廃炉を訴えた。主催者によると、参加者は約6万人で、福島県から約500人が訪れた。集会後、3コースに分かれて周辺をパレードした。
呼び掛け人の一人でノーベル賞作家の大江健三郎さん(76)は集会で「私たちに何ができるか。民主主義の集会、市民のデモしかない。しっかりやりましょう」と声を張り上げた。
ゲストに招かれた俳優の山本太郎さん(36)が「世界中に迷惑が掛かる原子力は要らない」と訴えた。「原発反対、子どもを守れ」と声を上げると、参加者も大声で繰り返した。



我々が、集会、パレードといって思い浮かべる情景とは全く異なります。これは、明らかなデモです。
それでも毎日新聞は空撮していますから、良心的だと思います。空撮でなければ、この規模のデモを写真で訴えることなどできません。
「脱原発」訴え6万人集会=大江健三郎さんら呼び掛け−東京
福島第1原発事故を受け、原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などが結成した「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」は19日、都内の明治公園(新宿、渋谷区)で集会を開き、国内すべての原発の廃炉を訴えた。主催者によると、参加者は約6万人で、福島県から約500人が訪れた。集会後、3コースに分かれて周辺をパレードした。
呼び掛け人の一人でノーベル賞作家の大江健三郎さん(76)は集会で「私たちに何ができるか。民主主義の集会、市民のデモしかない。しっかりやりましょう」と声を張り上げた。
ゲストに招かれた俳優の山本太郎さん(36)が「世界中に迷惑が掛かる原子力は要らない」と訴えた。「原発反対、子どもを守れ」と声を上げると、参加者も大声で繰り返した。(2011/09/19-17:41)時事通信
ほとんど毎日新聞と同じ扱いです。
大江健三郎さんら脱原発訴え 都心で6万人参加デモ
東京で行われた脱原発パレードには福島からの人も含めて6万人が参加した
脱原発を訴える「さようなら原発集会」が19日、東京・明治公園で開かれた。ノーベル賞作家の大江健三郎さんらが呼びかけた。主催者側によると、全国から約6万人が参加し、東京電力福島第一原発の事故に関連した集会では、最大規模になったという。
集会では大江さんのほか、経済評論家の内橋克人さんや作家の落合恵子さんらが登壇。大江さんは「原子力は荒廃と犠牲を伴う。私らは原発に抵抗する意志を持っているということを政党の幹部に知らせる必要がある」と呼びかけた。
参加者は集会後、のぼりやプラカードを手に渋谷や新宿の繁華街を3コースに分かれてデモ行進。7歳の娘と初参加したという都内の女性(49)は「原発に無関心で無知だったことを反省した。子どもの世代に、原発に依存しない社会を残したい」と話した。
集会は脱原発への政策転換を求める署名運動「さようなら原発1000万人アクション」の一環。原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などが支え、これまでに100万人を超える署名を集めたという。
◇
名古屋市中心部でも19日、「脱原発」を訴える集会とデモがあり、約2千人(主催者発表)が参加した。
東日本大震災後半年にあわせ、ノーベル賞作家の大江健三郎さんらが全国で呼びかける「さよなら原発1千万人アクション」の一環として、東海地方の実行委員会が同市でも企画した。参加者らは「原発さようなら」などと声を合わせ、中区の白川公園から東区の中部電力本店まで歩いた。
インターネットで開催を知った北区の会社員田中秀之さん(47)はデモ初参加。「最初は少し怖かったが、いろいろな人が参加していて心強かった。デモだけで終わらず、考え続けたい」と話した。(畑宗太郎)
◇
九州各地でも連帯の声を上げようと、集会やデモがあった。
朝日新聞は、デモとの認識
大江健三郎さんら「さようなら原発」集会
脱原発を訴えてパレードする大江健三郎さん(左から2人目)ら(19日午後、東京・港区で)=工藤菜穂撮影 作家の大江健三郎さんらが開催を呼び掛けた「さようなら原発5万人集会」が19日、東京都新宿区の明治公園で開かれ、全国から、脱原発や反核を掲げる民間活動団体(NGO)や労働組合などの市民が集まった。
福島県三春町から参加した「ハイロアクション福島原発」の武藤類子さん(57)が壇上に立ち、「毎日『逃げる、逃げない』、『食べる、食べない』など苦渋の選択を強いられている。どうか福島を忘れないでほしい」と訴えた。
参加者は集会後、自作のポスターやのぼりを手に、原宿などをデモ行進した。
(2011年9月19日19時19分 読売新聞)
報道していないわけではないのですが、そもそもこの時間でもトップ記事にしていません。また、自作のポスター、のぼりと事実をかなり矮小化した報道のようにみえます。

とある国会議員の方は、次のように発言されています。
「災害の原因は空前絶後の地震津波や。東電に責任を押しつけるのはおかしい。莫大(ばくだい)になる損害賠償を一民間企業が負担できるはずもない。そこに金を出したくない政府の思惑が見える」「半年もたてば、世論も変わるわ。日本は農林水産業だけでは食べていけない。震災後、原発を減らせという評論家が増えたが、産業・経済はどうなる。お父ちゃんの仕事がなくなってもええんだったら検討しましょうよ」
すでに原発災害から、半年が経過しました。現状はどうなっているかおわかりでしょうか。
フランス ル・モンド紙から
Fukushima : grande manifestation antinucléaire à Tokyo pour dire "Plus jamais ça !"


ドイツ シュピーゲルから




デモの前の代表者の方の挨拶です
大江健三郎氏の発言
夕暮菜日記 から 文字起こし
二つの文章を引いてお話します。
まず第一は、私の先生の渡辺一夫さんの文章です。
「狂気無しでは偉大な事業は成し遂げられないと申す人々もいられます。それは嘘であります。狂気によってなされた事業は必ず荒廃と犠牲を伴います。真に偉大な事業は狂気に捕らえられやすい人間であることを人一倍自覚した人間的な人間によって誠実に地道に為されるものです。」
この文章は今、次のように読み直され得るでしょう。
「原発の電気エネルギー無しでは偉大な事業は成し遂げられないと申す人々もいられます。それは嘘であります。原子力によるエネルギーは必ず荒廃と犠牲を伴います。」
私が引用します第二の文章は新聞に載っていたものです。
原子力計画を止めていたイタリアがそれを再開するかどうか、国民投票をした。
そして反対が九割を占めました。
それに対して日本の自民党の幹事長がこう語ったそうであります。
「あれだけ大きな事故があったので数段ヒステリー状態になるのは、心情としてわかる。」
偉そうなことを言うものでありますが、元々、イタリアで原子力計画が一旦停止したのは25年前のことです。
チェルノブイリの事故がきっかけでした。
それから長く考え続けられた上で再開するかどうかを国民投票で決める。
そういうことになった。
その段階でフクシマが起こったのであります。
今の自民党の幹事長の談話の締めくくりはこうです。
「反原発と言うのは簡単だが、生活をどうするのかということに立ち返ったとき、国民投票で9割が原発反対だから止めましょうという、簡単な問題ではない。」
そう幹事長は言いました。
原発の事故が簡単な問題であるあずはありません。
福島の放射能物質で汚染された広大な面積の土地をどのようにはぎ取るか、どう始末するか。
既に内部被曝している大きい数の子ども達の健康をどう管理するか。
今まさにはっきりしていることは、こうです。
イタリアではもう決して人間の命が原発によっておびやかされることはない。
しかし私ら日本人は、これからさらに原発の事故を恐れなければならない、ということです。
私らは、それに抵抗する、その意思をもっているということを、先のように想像力を持たない政党の幹部とか、また経団連の実力者達に思い知らせる必要があります。
そのために私らに何ができるか。
私らにはこの民主主義の集会、市民のデモしかないのであります。
しっかりやりましょう。
■関連ブログ
子どもを守るために、具体的行動を2011.7.13
動画(玄海デモと原発の代替方法)2011.7.12
女性を蔑視する報道(安全デマ)2011.6.17
タグ:脱原発
大手新聞社やテレビがどこまでデモを取り上げるかで、いろいろなものが見えてきますね。リトマス試験紙のようです。
デモに参加された方は本当にお疲れ様でした。
前の記事のひまわり、「気持ちはわかる」のだけどあまり意味はないような気がします。収穫した後のひまわりもいったいどうするつもりなのか。。。
行政の「除染の努力をしている」というパフォーマンスのためだけになって欲しくないですね。植えたりする作業だけでも無駄なお金と被爆になってしまうかもしれないのですから。
わたしは中日新聞を購読しています。
デモ当日のWEB版では「集会」のみで本日の一面には明治公園の群集を空撮した写真を掲載、『こちら特報部』では「さようなら原発集会・デモ」として時系列でルポルタージュ、大江氏のスピーチを太字で、福島の子供たちがデモ行進する姿を撮影したものも掲載しています。
同ページには呼びかけ人でもある鎌田氏のコラムと原子力学会の大会について取り上げられていました。
誠実に報道してくれたとうれしく思いました。
反面、昨夜のNHKニュースでの扱い方にはあきれました。NHKの視線の先にはなにがあるのか、存在にも疑問を感じました。
デモは生中継のネット配信で見ていました。決してパレードなどではなく、集った人々の真剣さとエネルギーを感じました。なぜか涙があふれてきました。
国民と政治家・官僚とのこの途方もない距離をどうすればいいのか、今まで無関心であった私を含め国民の責任もあろうかと思います。やはり自分のできる範囲で声を上げ続ける、これに尽きるのではないかと思います。
帰宅して各局の報道をみましたが、実態を表しているのはありません。警察発表で2万7千人、主催発表で6万人、実感としては6万以上、10万人いてもおかしくない数でした。これだけ集まっても報道してもらえない。無視されてしまうなら、何人集まればいいのでしょう。ちょっとむなしくなります。
空にはヘリが何台も飛び、コレは記事になるのではと思ったのですが・・・。
北参堂駅からタクシーに乗ったのですが、運転手さんは、パレードがあることはご存知ではありませんでした。
ためになる記事を読ませていただき,ありがとうございました。