2011年09月23日

小中学生、高校生、役人、有名大学教授 正しいことを言っているのはだれ?

「原発止めたら電力不足」高校生、原子力業界OBと対話
2011年9月22日23時43分 朝日
 北九州市で開かれた日本原子力学会の大会最終日の22日、東京電力福島第一原発事故などについて業界OBの研究者らが若者と語り合う会があった。OBのつてで集められたという高校生らからは「安定したエネルギー供給に原子力は必要」などと逆風の業界に好意的な意見が相次ぎ、演出色の濃い催しとなった。
 原子力関連企業などに勤めていた元技術者や元研究者ら約300人でつくる原子力学会シニアネットワーク(SNW)が開いた。高校生2人と大学院生1人が約40人の前で講演し、続いて意見交換した。

 北九州市内の高校2年の生徒は「原発を今すぐ止めたら確実に電気が足りなくなり、日本経済が徐々に立ちゆかなくなる」。同じ高校の別の生徒は、放射能汚染に関する食品の風評被害に「怒りを覚えている」と話した


 キーワードはきちんと入っていますから、事前勉強の成果はあったようです。東大の入学試験には通ることができるでしょう。私は呆れてものがいえませんが・・・こういう方がお役人になられるのでしょうかね。社会に入る前からこんなことを言うとは・・・社会にもまれて、仕方なしに言うのならまだ許せますが。一体どこの高校生なのでしょう。

 では、これよりも若い小中学生の記事(いえいえ、高校生も十分若いですけど)

政府にぶつけられた福島の子どもたちの声「みんなで一緒のサテライト集団疎開の実現」「町から放射能をなくして安心にみんなで戻れるようにして」
8月17日衆議院第一議員会館多目的ホール(定員198名)で「子どもの声を政府に届けよう!」集会が開かれ、立ち見も出る超満員、大勢の取材メディアで、熱気あふれる会場の中、福島からバスでかけつけてきた4人の子どもたちは10名の政府官僚に対して、素直な気持ちをぶつけた。

政府官僚はすべて決定権をもたない若手ばかりで、内訳は原子力保安院から2名、原子力災害支援本部から2名、文部科学省から6名、へたくそな答弁を繰り返した。

それに対して、橋本加那さん(中学2年生13才)、定場真椰くん(9才)、定場留椰くん(11才)、小林茉莉子さん(11才)たち4人の、政府官僚に対する要望と意見表明は見事だった。 

子どもたちの要求は「町をきれいな安心できる所に戻してほしい。」「転校してバラバラになってくのが悲しいので、学校単位、町単位のサテライト集団疎開を検討してほしい。」の2つ。

これに対して、若手政府官僚たちは「皆さんの手紙やお話を持ち帰って、除染については早めに対処するように最大限の努力をします。」とはぐらかした。

子どもたちから「除染の話は4月から出ていたのに、8月になっても何もしていないでしょ。最大限の努力なんて今頃言うけれど、今まで何をしていたのですか?」と追求され、

若手政府官僚たちは「市町村や県や国や、いろいろと立場がありまして、お金が予算が・・・と言っても、皆さんには説明が難しいとおもういますが、とにかくいろいろとありまして、とにかく今日皆さんから改めてお話いただいたので、これを持ち帰って全力で努力をすることをお約束します。と答えた。

話し合いを打ち切ろうとすると、子どもたちから「集団疎開について、まだ誰からも答えてもらっていません。」と追求されると、10人が互いに顔を見合わせて回答するのを譲り合った挙句、全員が下を向いて黙ってしまった。

若手政府官僚たちとの話し合いの後の記者会見で、橋本さんは「集団疎開についての質問のとき、官僚の皆さんが黙ってしまったり、話をすり替えて答えようとしたりしたのにはがっかりしてしまった。答えられないのなら、答えられないとはっきりと言ってほしかった。もう一度このような機会があるのならば、官僚の皆さんが答えやすいようにもっとストレートな質問の仕方をしたいと思います。」「次回は、責任も決定権も持っていない人たちではなく、総理大臣と文部科学大臣に来てもらいたい。」と語った。

また9才の定場くんは「政府の人は大人なのに、子どもの質問にちゃんと答えられなかった。きっと子どものときに、ちゃんと勉強していなかったのだと思います。」と語った。

4人は「震災以前は福島第一原発についてはほとんど知らなかった。震災後は私たち子どもが癌になる放射能を出す原発を作った東京電力を憎みます。また、原発事故のせいで多くの人が失業して苦しんでいるのに、5億円の退職金をもらって責任を逃れた東電社長を許せない」「私たち原発事故で苦しむ福島の子どもたちの思いを学んでほしい。北海道にも子どもたちはいます。また福島から疎開した酪農家もいます。今度は北海道の人たちが被曝してしまいます。北海道の泊原発を再稼動することは絶対にしないでほしい」とも言った。

途中からかけつけた、フリーの俳優の山本太郎さんは「大人たちがだらしなくてごめんね」と4人に謝罪した後、会場の大人たちに向かって「政府官僚の方は除染除染と言っていましたが、いくら除染しても、その後からどんどん放射能が出て続けています。早くなんとか原発を止めましょう。火力発電を稼動すれば電力はまかなえます。CO2を出すかもしけませんが、少なくとも放射能は出しません。子どもたちを守るのは大人たちの責任だと思います。」

「あの大人は頑張っているなあ」と言われましょうよ。子どもたちから「がっかりした」と言われる大人になるのだけはやめませんか。」と提言した。 

ちなみに、この日の永田町の放射線量は0.15マイクロシーベルトだった。東京の子どもたちにも原発事故についての意見表明をさせてほしい。    注: サテライト疎開・・・福島はそのまま故郷(いつか帰る)として残し、他県に可能な疎開をすること。                          ( ジョニーH )


 小中学生に質問され回答すらできない役人たち。「子どものときに、ちゃんと勉強していなかったのだと思います」とまで言われています。言い返せますか?

以下の資料は、関連ブログに載っています 原点は、佐賀県庁

大人の意見 玄海プルサーマルアンケートから
それにタバコの話になると吸わない人が悪いみたいに言うし、タバコのけむりはわたしにとっては迷惑千万。燃料自給率が低い日本で唯一文化的な生活をこれからも続けようと思うならプルトニウムを使用すべきと強く思う。それを反対するなら平安時代のように千年前の生活に戻るが良い!!この現代社会にあってプルサーマル計画に反対する人たちはすべて自力でやっていく千年前の生活は到底できまい!!もしそれができた上で反対するならそれも仕方がない。しかしプルサーマルは必ず時代の流れによって必要だ!! (唐津市/男性/50 代)

東大教授の意見 大橋弘忠
大橋「プルトニウムの毒性は、そのプルトニウムの健康被害を扱う専門家という方は社会的毒性というふうに呼んでいます。実際にはなんにも怖いことはありません。」
大橋「プルトニウムは水にも溶けませんし、仮に体内に水として飲んで入ってもすぐに排出されてしまいますから、その小出さんが言ってることが起きるのは、全く仮想的にプルトニウムのつぶつぶを一個いっこ取り出して、皆さんの肺を切開手術して肺の奥深い出てこないところに1つづつ埋め込んでいったらそれくらい死にますよっていう、全くおきもしないような仮想について言ってるわけですね。」
大橋「ですから、そんなことをやっていたら、ですから、そりゃ皆さん自動車にも乗れないし電車にも乗れない、何が起こるかわからないですよという話と全く同じ…」
大橋弘忠「原子力発電は皆さんが考えるよりずっと安全。格納容器が破損するということは物理的に考えられない。」
大橋弘忠「格納容器が壊れるのは1億年に1回の確率だからそんな事考えなくても良い」
大橋弘忠「軽水炉でチェルノブリ事故のような事故は、ありえない。危険と指摘する団体は資料を捏造している。 格納容器破損は1億年に一度おこるかどうかという危険レベルで大隕石衝突で地球滅亡とおなじ危険レベル。」


有冨正憲東工大教授 Youtubeからみつけました

1号機の爆発をとっさに爆破弁を用いた緊急避難的作業とTVで解説された方です。

 小中学生の言うことが最もただしいというこの状況・・社会を構成する一員として恥ずかしい限りです。

■関連ブログ
プルサーマル公開討論会(佐賀)やらせの証拠2011.8.1
御用学者の正体 (東工大 有冨 正憲教授)2011.5.20
タグ:O
posted by いんちょう at 18:53| Comment(7) | 原子力
この記事へのコメント
いつも拝読させていただいています。わかりやすい記事をありがとうございます。

原発立地予定地の上関で、推進派の作る「上関まちづくり連絡協議会」というのがあるようなのですが、そのサイトがひどすぎます。
http://kaminoseki.jp/

「上関原発を妨害する人は、私たちの町から出て行って」と、訳のわからない主張をしています。。
http://kaminoseki.jp/chirashi/6/110307%E7%94%BA%E9%80%A3%E5%8D%94%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.pdf

さらに「上関未来通信」というのがあって、無料で配布されてるようなのですが、これがまたヒドイ。。
http://kaminoseki.jp/kaiho/7/%E2%99%AF%20005%E7%89%B9%E9%9B%861-6.pdf
ここに出ている専門家も専門家ですが、こんなのを多数の住民は信じているのでしょうか。。

祝島の方々は、こんな多数派の中で長年戦ってこられたんだ・・・と言葉を失います。
田舎では、推進派(権力派)が声を大きく出せば、それに真っ向から反対することは大変なことなのだと思います。
だけど、それでも、一人でも多くの方に立ち上がって欲しいです。
町長選の行方がとても気になります。
Posted by タナ at 2011年09月23日 20:28
院長先生のブログ、いつも読ませて頂いています。これからも応援しています。

この後に及んで、まだ「原子力がないと経済が」とか「エネルギーが足りたい」などと必死で広めようとしているとは・・・。
良心はないのでしょうか・・・。
Posted by マシュマロ at 2011年09月23日 20:45
今の小学生たちが社会を動かす立場になるまで,大きな変化は望めないですかね。だいぶ先のことになるのが残念です。
Posted by ひょろり at 2011年09月23日 21:05
先生、こんばんは。

子ども達の真っ当な意見にタジタジの大人達…
詭弁を並べ立てることしかできない、恥ずかしい人達ですね。

物事の理を正しく見つめる人間に、子どもも大人もありません…

このままだと、大人達が自分達の都合のせいで、この国を滅ぼしてしまいそうな気がします。

守らなければ、真っ直ぐな心の愛しい子ども達を。。
Posted by あきこ。 at 2011年09月23日 21:43
>一体どこの高校生なのでしょう
http://www.aesj.or.jp/meeting/2011f/j/11Fall_program04-15.pdf
小倉高校という高校ですが、この高校は九州大学への進学が盛んらしいです。そういや参加者にも九大所属がチラホラいますね。推薦や「引き」でももらえるんじゃないでしょうか(笑)。
しかしこの「地元の秀才の抱え込み→地元の原発支持勢力の維持」という構図は、多分ほかでもあるのでしょうね。まさに産学官の癒着です。
Posted by 十澄 at 2011年09月24日 22:20
年齢が上がるにつれて権力側に都合がよい発言をするようになるのは受験のせいですね、きっと。どう答えれば点数が取れるか、ということばかり考えるようになりますから。入社試験に至っては、人事担当者が採用し易い答え方をする訓練までします。上関の選挙には、目先の利益を追う人ばかりでなく、広く人類の運命を考える力のある人が1人でも多く投票に行かれることを期待しますが。
Posted by bienrikiriki at 2011年09月24日 22:37
十澄 さん

情報ありがとうございます。twitterではつぶやきましたが、未成年でもあり、ブログには書かないよう自主規制しました。
 小倉高校は、進学校ですね。頭のいい高校生がこんなことを平気で言うとは、教育の基本が根本的にまちがっていたのですね。

 まあ、私もチェルノブイリ後に原発推進側にどっぷりつかっていたのですから、偉そうなことはいませんね・・
Posted by いんちょう at 2011年09月25日 04:51
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。