2011年09月26日

白い彼岸花と曲がったタンポポ

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 最近、白い彼岸花を見るようになりました。私は初めて。ただ、園芸関係には疎いので、もう少し調査の余地ありですが、ここに報告しておきます。

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以上、通勤路で(これから咲く花もあるようですから、経時的に追ってみます)

白い彼岸花についての説明

みどりの相談所だよりから
Q17. ところどころにピンクや白っぽいヒガンバナを見かけるようになりました。病気のように見えますが、何か理由があるのでしょうか?
以前から秋になると田舎にハイキングに行き、棚田などの風情を楽しんでいます。特に田圃の土手に咲き揃ったヒガンバナは見事としかいいようがありません。ところが、いつの頃からか、ところどころにピンクのヒガンバナや白っぽいヒガンバナを見かけるようになりました。病気のように見えますが、何か理由があるのでしょうか?
  ヒガンバナは学名を「リコリス・ラディアタ」といい、ヒガンバナ科の球根植物です。日本のものはすべて種子を結ばない3倍体のため、大昔に中国から渡来した史前帰化植物だと考えられています。
 かつてはいたるところにあり、また墓地などで、葉を着けずに突然花茎を伸ばして花を咲かすため、あまりいいイメージは持ちませんでした。しかし、もともと自生しないアメリカなどでは珍しがられ、地面から突如花を伸ばす姿から、マジックリリーとか、ジャンピングリリーと呼んで栽培する人が多く、日本から明治時代に大量の球根が輸出された記録もあります。近年、日本でも郊外の開発が進んだため激減し、田園地帯へでも出かけないとほとんど見かけなくなりました。そのせいもあってか、改めて美しさが見直され、公園や道路周辺などに新たに植えつけられています。
 御質問の件ですが、下の写真では、ヒガンバナの周辺の大部分の草が枯れているのにお気づきでしょうか。これは除草剤による影響です。ヒガンバナの花が出てくる1ヶ月ほど前に、雑草を枯らすための非選択性移行型の茎葉処理剤を散布すると、地下にある球根内の花芽に作用し、枯死することはないもののダメージを受けて、脱色された花が伸びてくるのです。筆者も以前この球根の症状に興味を持ち、家に持ち帰って庭に植えたところ、以後2年間は花が咲きませんでした。3年目に咲いたのですが、元の真紅の花でした。

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除草剤による影響と書かれています。何らかの外的なストレスがかかると白くなるのでしょうか?


曲がったタンポポ
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ちょっと伸びすぎ、そし葉っぱが赤く変色したオヒシバ
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■関連ブログ
奇形動植物のまとめ2011.8.7
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posted by いんちょう at 11:29| Comment(19) | 原子力
この記事へのコメント
はじめまして。
いつも有益な情報ありがとうございます。

白い彼岸花ですが、30年以上前から我が家にはあります。
赤い彼岸花と半々くらいです。
植えたのはおそらく亡き祖母ですので、赤しか植えていなかったのに半分白い花になってしまったのか、元々白いものをかってきたのかはわかりません。

今回の件はわかりませんが、影響を受けやすい植物や両生類、爬虫類の奇形は、注視する必要があると思います。
北九州の過剰肢蛙のような悲劇が繰り返えされなければよいのですが…
Posted by 元熊本市民 at 2011年09月26日 17:17
いつも拝読しております。
特に情報はないのですが、言われてみれば写真の白い方は、茎からすでにつかれたような色をしているような…?確かに気になりますね。球根を掘り起こして見てみたいです。
Posted by がねっしゅ at 2011年09月26日 20:23
今日は突然の相談に返答してくださって、有り難うございました。
311以降いろんな情報で錯乱しましたが、原発がどうなっているのかを調べだしたのは5月頃からです。文章苦手なのに、ブログを書く日々になりました。日本の原発の数、IAEAとWHOの関係、チェルノの貧困の中で医者も住人も精一杯のことをしてきたのに現状の悲惨さ、電機メーカーの裏社会、宗教と政治の絡み、あやしい健康療法、etc.
この状況の中から、わからんちんな家族をどう守っていくか?
子持ちのママは特別な保護本能が働いてしまいます。(私はパパではなくママです)
よりによって、住いの柏市がホットスポット。福島の子持ちママたちが引越せないのと同じく、私も子供だけ連れて引越す行動が取れません。その先の保障がないからです。それでも、こんなことを考えている柏市民はとても少ないです。私もブログや原発云々サイト、コミュなどを覗いて初めてことのヤバさが分かったのです。でも普通子育て中のママは忙しくてネットなど見ません。
先生のブログは何度も読ませていただきました。NHKの時計も懐かしさに癒されてダウンロードしました。
今後もお医者さんは頼りです。
だから、チェルノと同じ体験をしている人たち、異常に思えること、などを研究して治療に反映していって欲しいと思います。先生の家が遠いのは残念ですが。
http://blog.livedoor.jp/amaki_fan/archives/52029797.html
http://www.youtube.com/watch?v=t7TnIOy3IMA&feature=player_embedded
http://www.universalsubtitles.org/en/videos/zzyKyq4iiV3r/
放射線治療をしている方は4ヶ月ぐらいすると、血管がどうかなって粘膜が腫れる、と聞いたことがあります。だから今の鼻炎は異常だと思っています。
娘は最近夜に寝付けなくなって、悩んでいます。すごく些細なことですが、兆しだとおもっております。子供は2年後に白血病、5年後に甲状腺ガンですよね?
植物の病気、奇形は早いですね。今年、うちの周りでは、セミが8月になってやっと鳴き出しました。9月に入ってツクツクボウシ、ヒグラシはまだ鳴いていません。でももう秋になりました。
つまり、柏市はとても異常ですが、ほとんどの人が気付かないのが残念です。
先生は、罪滅ぼしの必要はないです。退社した段階で果たしておられます。
昔から広瀬隆さんの本とかがありましたし、声を上げることが出来たのに、しなかった国民全員の問題でもあります。
これからの、医療をまた教えてください。
精神科医の経験お疲れ様です。
私は8年前から抗鬱剤と睡眠薬を飲んでいます。とうしつの友達や親族がいるので、その苦労…痴呆症の人と同じ対応をしていくテクニックがいりますよね。
私としては、不安感はなく冷静に対応して子供を守るのが目標です。難しいですが。
頑張ります。
また読みにきます。
楽しみにしています。
Posted by puri_musuka at 2011年09月27日 02:02
植物に話から外れてしまいますが、先日山形県村山市に住む伯母が気になる話をしていたのでお知らせします。
伯母によると、最近あった村祭りで久しぶりに会った同級生(68歳)の女性が、2日後に肺炎でなくなったそうです。「そんなに急に肺炎になって死ぬものなのかと思って怖かったよ。あんなに元気そうだったのに。」と言っていました。また、夏には26歳の女性がリンパ節にウィルスが浸入し?(聞いたままなので詳細は分かりません。)急逝したらしく、30分あまりの電話での会話のうち半分くらいが誰々が病気になってとか、なくなって・・・という話の内容でした。
私は、もしやそれは・・・と思いましたがもちろん伯母にそんなことは言えないので黙っていました。
Posted by かしこ at 2011年09月27日 09:33
東京多摩地区ですが、
我が家では、金魚草が、金魚草でなくなっています。
春から、花もほとんど咲かず、まっすぐ伸びす、
下の方でこんもりしています。
かといって、まだ枯れず。

不思議です。
Posted by かおる at 2011年09月27日 14:18
27日、熊日新生面「二本松の米から、基準値ちょうどのセシウム検出。風評被害が怖い」実害と言えない記者の程度がしれます。しかも、出だしは彼岸花(笑)テレビは、もう見ていませんので、新聞くらいと思いますが反対ストレスが溜まります。あ、ストレスはダメでしたね(笑)
Posted by tikababa119 at 2011年09月27日 20:41
>先生は、罪滅ぼしの必要はないです。退社した段階で果たしておられます。
ありがとうございます。そういっていただけますと、救われます。

ご紹介いただいたブログ、以前読んでいました。放射能ではなく、セシウム自体に反応していると考えられそうですね。あれだけ反応性が高い金属ですから、当然といえば当然。いつ、政府が認めるのでしょうか。

今後ともよろしくお願いします。
Posted by いんちょう at 2011年09月27日 20:41
かしこ さん

ありがとうございます。医師になって、何がわかったかといいますと、
「人間なかなか死ぬものではない。」ということです。
ただ、「白血病」「全身やけど」「人食いバクテリア」「心筋梗塞」などはあっという間です。

肺炎で70歳前の方が無くなることは、滅多にありません。ましてや26歳の女性の方がリンパ節にウイルスが入った・・(おそらく,原因がわからなかったのだろうと推測します)・・とは、信じられません。(ぴんと来る病気が思い当たらない。成人T細胞白血病なら、あり得ますが。)

私としては、気になる症例 の範疇です。

 一つ気になるのは、これだけいろいろな情報があがっていながら、当該値で開業している先生からのSNSをみても報告が一切無いことです。そこだけは以前から、不思議に思っています。
Posted by いんちょう at 2011年09月27日 22:01
かおる さん

ご報告ありがとうございます
もしよろしかったら、キンギョソウの写真撮っていただけますか。

inspiron@onodekita.com まで
Posted by いんちょう at 2011年09月27日 22:03
院長先生
いつも拝見しております。

貴重な情報ありがとうございます。

東京在住です。
埼玉県北部の実家近く在住の妹に彼岸花の
話しをしたところ、今まで毎年赤かったのに
今年は初めて白が咲き気味悪く思った場所があったとのことです。私も子どもの頃から馴染んだ場所での異変をきき驚いております。
Posted by yomogi at 2011年09月29日 12:16
院長先生、いつもありがとうございます。赤痢の件や江川紹子氏のコラムの欺瞞性など、いつも大変勉強させていただいております。

私は、西日本の田園地帯に住んでおり、田んぼの脇に咲く彼岸花を眺めながら、自転車通学をしておりました。

その間、白い彼岸花は見たことがありませんでした。
元熊本市民さんが仰るように、元々白い彼岸花もあるのですね。それはお祖母さまがきっとアルビノの株を殖やされたのでしょうね。

植物の白化について
http://engei-dict.882u.net/archives/1511

上記ページのアルビノ(白化)の原因は“遺伝情報の欠損によって起こる”という部分が気に掛かります。

院長先生は、初めて白い彼岸花をご覧になったということですので、去年赤かった彼岸花が、何らかの原因で今年遺伝情報の欠損を起こしたということですよね。

アルビノは稀に自然界でも起こりますが(ホワイトタイガーなど)目につくぐらい白い彼岸花があるというのは、何らかの外的要因があるということですよね。

私の住むマンションには、夜蛍光灯に集まってくる虫、特にゴミムシが多くて、毎年よけて廊下を歩くのが本当に大変でした。動き回って、ドアを開けると数匹が中に入ってきました。

でも今年はほとんど虫がいないです。毎年廊下に巣を張る女郎蜘蛛も、秋になっても現れません。虫が居ても去年とは違う種類の甲虫が2,3匹。動きも例年と違って、鈍いです。そしてみんなすぐに死んで、廊下で動かなくなっています。それを見るたび、人間のした愚かしい行為のせいで申し訳ないという気持ちが湧いてきます。

外でずっと過ごす彼らは、放射能の影響をもろに受けてしまうのでしょうか。(岡山県です)

岡山でもゴールデンウィークごろ、初めて見るまっ黄色の粉が、廊下の排水溝付近に溜まっていたりしたので、気になりました。写真を取りました。
Posted by 可南子 at 2011年09月30日 01:59
Posted by yomogi at 2011年09月30日 15:51
ヒガンバナには、昔から白花種と黄花種が存在します。
3倍体であることは有名ですし、3倍体は遺伝子異常ではありません。
アルビノであれば、葉も白いはずです。
花が終わった直後から葉が地上に現れるので、それを見ればアルビノか否かは判明します。
Posted by 品種 at 2011年10月01日 21:29
ふと思い出したのですが、以前見たBS世界のドキュメンタリー「被曝の森はいま」で、ツバメについての内容がありました。

「チェルノブイリの高度汚染地域に生息するツバメの異常発生率が、かなり高いことがわかった。部分的な色素欠乏・クチバシの奇形・曲がった尾や左右不均等な尾などが発見されている」という内容でした。
やはり、放射能の影響で色素欠乏というのはありうるということですよね。

私自身は、今まで白い彼岸花を見た記憶がありません。
ですが、今年はよく見かけます。
Posted by プル at 2011年10月02日 19:19
原発関係の情報を集めていて、ここへたどり着きました。
貴重な情報に感謝いたします!
これから読ませて頂きます。ありがとうございます。

彼岸花についてですが、友人が長年にわたる愛好家で常より色々聞いていますのでお知らせいたします。
彼岸花は元々赤と白と黄色が原種です。ピンクなど他の色もあり、これらは品種改良されたものらしいです。
珍しい色の球根はネット販売で購入できます。わたしは友人から貰った白い彼岸花を庭に植えています。
都内の百貨店でも黄色い彼岸花が販売されており、一本735円だったそうです。

ただ、赤い彼岸花が突然白くなる現象についてはよく存じませんので、また情報を得ましたらご連絡いたします。
Posted by mayu at 2011年10月04日 22:58
院長先生はじめまして。blogやtwitter拝読しております。いろいろな情報をありがとうございます。
さて、彼岸花と銀杏についてはとりあえずまだ自分の周辺(群馬県)では確認が取れないのですが、我が家にある植物(ムラサキツユクサ、月桂樹、モッコウバラ、ベニカナメモチ)に異変がありました。
時期が時期だけにこれも放射能の影響かと思っておりますが…。http://ljp392.blogspot.com/p/2011.html
Posted by myrtos(群馬) at 2011年10月06日 10:30
医院長先生、いつもブログ、twitterでの情報ありがとうございます。
自宅周辺で見たタンポポの奇形、雑草の赤い変色が忘れられず調べておりましたところ、先生のブログにたどり着きました。赤く変色した雑草と同じ場所で、奇形のアカツメ草、15センチ弱のヨトウムシを発見しております。画像がなくて信憑性に欠けるのですが、ヨトウムシについては、画像検索で調べてみたところ終齢の幼虫と模様が同じでした。
曲がったタンポポ、オヒシバが発見された地域を教えていただけないでしょうか。
私は北海道の道南在住です。
Posted by まさ@maqadmtg at 2012年04月03日 20:50
 これらの写真は、私が撮りました。熊本市内です。
Posted by いんちょう at 2012年04月03日 21:26
熊本県の写真なんですね…驚きました。教えていただき、どうもありがとうございました。
Posted by まさ@Maqadmtg at 2012年04月04日 09:28
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