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内部被曝の評価、検査方法などについて、聞かれることが多くなりました。私は原発の技術者の経験があり、内科の医師ではありますが、放射能については嫌いなのでほとんど勉強しておりませんでした。従いまして、放射能の専門家とはとてもいえないのです。ただ、原子力と医学の知識がありますので、今も勉強しながらブログを書いていることをご了承ください。
放射能専門家といわれる人は、3月11日からいうことが180°変わっている方が多いようですので、参考にするのは、この日以前の話と同じかどうかを見れば、いいと私は思っています。
内部被曝の評価については、私は市川定夫先生の講義をおすすめします。(1-4までありますが、内部被曝の評価については、3が詳しい)
【必見】「天然放射能と人工放射能の違い」を進化の過程を踏まえて教える、人気予備校講師レベルのわかりやすい講義……「放射能はいらない」【文字おこし3】
ところが問題なのは、その多くの場合その飽和に達するほどたくさん放出してることは実際ないわけ。彼らは実際放出している量は彼らの言うとおり微量なのであって、どんどんのぼっていくところでしか我々に接してないわけ。だからね、だからさぁ飽和までいったら大変なんだよ。だから飽和まで考慮してるみたいな言い方するけどね、飽和まで出されちゃ困るし飽和まで達したら困るんでね。
実際にはあの言えば彼らはね、すべての核種もわかってるみたいな言ってるけど、ほんとにどこまで飽和点がどこなのかということまでわかってる。つまりさっきも言ったようにどういう核種がどこにどういうふうに入るかわかってるなんてのは数えるほどしかないのよ。
ある程度わかってるのがヨウ素でありストロンチウムでありセシウムでありコバルトであると。マンガンもややわかってる。だからほかあと亜鉛だとか何とかいろんなものセリウムとかタリウムとか全然わかってないのがいくらでもあるのよ。
で彼らが評価してるというのはわかってるものについて評価してる、わからないものについては一切除外してるからね。
例えば原子炉の安全審査でも、わかってる核種について評価するわけ。わかってないのは書いてないからね。
推進派の言い分にもう少し耳を傾けてみよう。
370ベクレルの基準値ギリギリに汚染された輸入食品を1年間食べ続けたとしても、その被ばく線量は4ミリレム。まったく心配のないレベルであると。
370ベクレルで今のICRPが使ってる計算使えば、例えばそれが今のその式を使えば4ミリレム、その370ベクレルのもの食べたらね。あのある量食べると。あの今仮定されているのはそればっかり食べるんじゃないけれども、食べ物のうち何分の1がヨーロッパ産であると。
例えば3分の1で計算してるのね。そうすると4ミリレムになると。だけどその出てくる4ミリレムという数字が何かというと、全身の平均被ばくだと考えてもらえばいいわけ。4ミリレムちゅうのは合計で4ミリレムちゅうんじゃなくて、平均でどこも4ミリレム浴びてるという意味だからね、平均で。
全身頭の先から足の先まで合計で4ミリレム浴びるでは絶対ないから。
それはもう均一にどの部分も4ミリレム浴びてるという計算になって、そのうち筋肉とセシウムの部分が大きい、ああ生殖腺の部分が大きいとセシウムの場合は。
それから中に一番極端なのはたとえばアルファ線を出すプルトニウムとかポロニウムとかそういったものでウランもそうだけど、そういうものは入ったとこのほんとに1ミリの何分の1だけの距離に被ばくを集中させて、そこの被ばくはものすごく大きくなる。
だから、ICRPの計算式から行けば、ネズミに例えば実験して100万分の1グラムくらいのプルトニウムをネズミ一匹に与えても、ICRPの計算式だったら1%程度しかガンが出ないはずなのに、100万分の1グラムのプルトニウム与えたら100%出ると。
だからそのいわゆるレムって示される内部被ばくってのは先にも言ったように、全身だったりその臓器、ひとつの臓器で考えるとその臓器の平均値でしかないからね。それ以上我々求めること出来ないから。
で、体内被曝についてはだからきっちり把握する今のところ方法がないわけ。で、全身の被ばくするときなんかでこんな複雑な体した人間の体をね、くまなく指の先からね、足の指の先まで計算することはできないから、仕方ないから人間の平均体重を60キロとして、60キロの球として計算するんですから今の評価法は。
もともとだってそんなものなんだよ。
レムという単位は、仮定の置き方でどのようにでも変わる評価値にすぎない。ところが推進派は、このレムを持ち出し、輸入食品に含まれる放射能や、原発が日常的に放出する放射能をことさら自然放射能と比較して見せる。このような比較に、意味があるのだろうか。原発を推進される側はいつもこれの比較。絶対これを離れない。
この比較を原発を推進する側はやるわけ。
私たちは本当に比較しなきゃならないのはこっちなんです。
さっき言ったカリウム40。こういうものが天然に昔からあったわけです。そういうものがあったら、そういう危険なものがある元素は人間や全生物はそういうものは蓄えないという形で適応してるわけ。つまり進化と適応、生物の進化と適応の過程で遭遇してきたものに対しては、それをくぐりぬけてきたものしか生き残ってないという形で結果として。だからこういうものを蓄えない、天然のこういうものを蓄えない生物なんかが生き残っているという形で適応して、人口あ、自然の放射性核種を濃縮する生物はひとつもいません
ところがヨウ素。ヨウ素はさっきも言ったように、天然のヨウ素は全部非放射性でしょ。放射能がない要素だから我々は植物は安心して何100万倍も濃縮したし、我々は安心して甲状腺に集めて利用してるわけです。安全だったからそういう性質は貴重な、優れた性質になりえたんです。
ところがその安全だった元素に、安全だった元素に放射性の核種を作ったらだめなんです。濃縮するやつを考えてみますと、今までその元素には放射性がなかった、そういう元素に放射性のものを作った時に濃縮するんです。
セシウムそう。セシウムも天然のものはカリウムと一緒に入ってきても、非放射性ですから何にも怖くないです。勝手に入りなさい。ね。
ところがこんなものなんか原子炉の中で作り出すもんだから、これも今言ったようにじわじわじわじわ蓄える。
ストロンチウム90もそう。天然のストロンチウムは非放射性でカルシウムに性質が似ていてカルシウムが入るとこにはストロンチウムはいつでも入ってきます。ただ天然のストロンチウムは入ってきたって一向に構わないです、非放射性ですから。
ところが原子炉の中で、ストロンチウム90とか、放射性のストロンチウムを作ると骨の中に入っちゃう。ストロンチウム90もこれにちかい半減期28年ですから、ゼロ歳の時に骨の中に入っちゃうストロンチウム90が。ね。入っちゃったらその人は28歳になったって放射能まだ半分残ってるんです骨の中で。中から被ばくを与えてます。
ストロンチウムが入ると、白血病だとか骨髄罹患にかかりやすいちゅうのはそういうのあります。骨に入って至近距離から骨髄とかに照射してるわけですから。ねえ。
そういうこれまでその元素に放射性のなかったものに放射性のものを作った時に濃縮するんです。それが人工放射能の濃縮です。今まで天然でそういう濃縮するものはないというのはさっきもいったように適応の結果なんです。
ところが我々が進化の適応の過程で1回も遭遇したことがない、原子力が始まってから初めてできたものに対しては我々はそういう適合をもってないんです。遭遇しなかった。
ところが今これやると具合悪いんで、昔そうだった。
昔は人工放射能も自然放射能も同じようなもんだと考えたのは一理あったんです。私もそう習ってきたしそう思ってます。なぜなら、ウランの核分裂の結果できる人口放射性核種を出す放射線はアルファ線かベータ線かガンマ線なんです。天然にある放射線もアルファ線かベータ線かガンマ線なんです。出す放射線は同じなんです、ウランの分裂の結果できるものも、天然にあるものも、出す放射線は同じなんです。放射能ちゅうのは放射線を出す能力のことで最終的にわれわれ生物に傷をつけるのは放射線ですから、放射線が同じなら人口でも自然でも同じじゃないかと昔は考えていたんです。これについて。
ところがそれは間違っていた。挙動の違いがあったわけです。
濃縮するかしないか。それがわかったあとなのに、推進側は今度、それがこれがだめちゅうことになってわざとこっちへ持ってきた。
放射線の問題にして、人工の放射線でも例えば医療の放射線出してきたり、あれも人工の放射線。自然に天然に宇宙から飛んできてるやつもみんな放射線は放射線で、みなさん傷つけてますよ人工にも自然にも差ありませんよと。
放射線取り上げたら差はありません。ここには差はないんです。
だけど放射線が同じか違うかじゃなかったんです問題は。放射線を出す能力をもったこういうものが、我々の中で蓄積するか、しないかの違いなんです。
他の動画は、以下をご覧ください。
輸入食品に含まれる放射能について解説……ドキュメンタリー「放射能はいらない」【動画&文字おこし1】
市川定夫氏の放射性セシウム体内濃縮の講義が、かゆいところに手が届きすぎる!……放射能はいらない【動画&文字おこし2】
子供達の未来のためにこれだけは知って欲しい……ドキュメンタリー「放射能はいらない」【文字おこし4】
古いビデオではありますが、内容としては全く古くありません。一度閲覧されることをおすすめします。
私が、内部被曝をmSvで評価するのは、まやかしだというのは、市川先生が話されているとおりです。人間は、放射能に対してなにもわかっていないのです。
食事に関して、なにをどれだけ食べるか。おおざっぱに言えば、炭水化物、脂質、タンパク質、そしてビタミンをどれだけ取るかを区別して、1日の必要摂取量を決めています。だれも、一日300グラムの食事を取ったから十分などということはいいません。
ところが、放射能だけは、mSvだけで判断させようとしています。上記で述べたようにいろいろな核種によって、挙動が全く異なるのにです。そんなバカな話はありません。そして、そのmSvは、人間を60kgの球として評価している。外部被曝の評価をするにはそれでもいいでしょうが、内部被曝に使える単位ではないのは、明らかです。内部被曝の影響をmSvで評価しようとしている記事をよく見ますが、私には全く持って、ナンセンスだと思えます。
そして、肥田舜太郎医師の講演会。最初の二回はほぼ、原爆の被害について。三番目以降が今後東北でおこる放射能内部被曝による被害を説明されています。(一つ見るならば、四番目。これを紹介しておきます。)
連続で頭から見る場合はこちら
内部被曝に関しては、次の書籍が詳しくまとまっています。
この本から・・「原爆ぶらぶら病」はその本体が明らかでなく、「被ばく者の訴える自覚症状」は、頑固で、ルーチンの検査で異常を発見できない場合が多い。
内部被曝の検査としては、
・ホールボディカウンタ
・尿検査でセシウム含有量をしらべる
・毛髪、乳歯を保存して、セシウム摂取量をあとで調べる
等があると思いますが、一番大事なのは、
内部被曝の治療法はない
ということです。
全国保険医新聞(5月5・15日)から(一部引用させていただきます)−医師向けです
−開業医の中では、放射線に対する治療を知らない人がたくさんいると思いますので、まず、治療について伺います。
肥田 放射性降下物による内部被ばくには治療法はまだありません。
−開業医の先生方にとって被ばくを治療する知識は、どういうものがあるのでしょうか。
肥田 一番マークしなければならない症状は、「非常にだるい」「仕事ができない」「家事ができない」という、原爆症の中で一番つらかった『ぶらぶら病』だ。
−避難者の中でそういう症状が現れれば原爆病・・・。
肥田「ぶらぶら病」という概念にあたる、原因の分からない後遺症。治療法は分からない。命が危険になる病気ではない。周期的にくる。大部分はその人特有の現れ方をする。ぜんそく発作のように、始まると4,5日止まらないとか、何週間、何ヶ月も続くとか、その出方も症状もみんな違う。
いろんな検査をして、広島ではぶらぶら病の患者に対して「病気じゃない。原爆にあったショックの精神障害だからだんだんよくなる」と言うと、他の医療機関を受診し、同じことの繰り返しになる。これが特徴だ。
−例えば白血病などはどうでしょう。
肥田 白血病はまだでない。3年以降で、白血病はピークが5年、がんが7年だった。これは必ずピークは出る。医師は知っておいた方がいい。被災者のみんなが放射能障害を心配している中で、「心配しなくていいよ」という医者では通用しなくなる。
−日本の専門機関では内部被ばくの治療に取り組んでいるのでしょうか。
肥田 内部被ばくの治療法はないからやっていないと思う。内部被ばくについて本が出ているのは米国とイギリスとスイス。僕が知っているのは全部で5冊。本を出すほどまでに内容を知っている人は少ない。書く材料があまりない。
・・詳しくは、関連ブログを参照してください。
そして、最近の週刊朝日から

目次・・原発に関しては、最近一番充実した記事を掲載していると思います。

p.126-127
内部被ばく者を診察して66年 94歳の医師・肥田舜太郎
「発病を抑えるには 早寝早起きがいい」

正直に言って、体に一度入った放射性物質を外に排出させ、発病を抑える薬は、私が知る限りありません。ですから原則的には、福島の子どもたちは強制疎開すべきだと思っています。放射線が出ているあいだは、今からでもすべきです。
呼気ような状況で今、私が言えることはただ一つ。
それは意識的に生きる努力をすることです。人間の体には、もともと放射線に対する免疫力があります。ですが、その免疫力も体が健康でなければ機能しません。ご飯をよくかんで、唾液の成分ジアスターゼを十分混ぜて、ご飯の栄養素を蝶から全部窮することが、放射線病に対する一番の予防策なのです。
ご飯をよくかむためには、いつもより30分早く起きる。そのためには夜更かしをしない。だから、早寝早起きが大事になってくるんですね。(中略)
放射能から体を守るには、一人一人が健康に気をつけ、本気で自分の体を守るという意識を持った生活を、明日から始めなければならないのです。
■関連ブログ
われわれは原発事故にどう対処すればよいか(肥田舜太郎氏)2011年06月26日
タグ:P
http://www.ustream.tv/recorded/17706098
広島に原爆が落ちたの日のことがまるで昨日のことのように思えました
避難の一番の壁になったのが主人への説得でしたが、それも文科省のモニタリング調査結果とチェルノブイリの汚染地図を見せ、未来は決してわからないけれど、このような危険があるところに大切な我が子を置いておけるの?と必死に訴えたところ、ようやく納得してもらえました。
そして今は、周りの友人たちで避難を考えているけれど躊躇している人たちの背中を押す作業をしています。
友人やその子供達も、私にとっては大切だし、離れた場所で会えなくなったとしても、いつまでも健康で笑っていてほしい。
でも、気にしない人は本当に普通に生活しています。
以前も書き込みましたが、私の住んでいる地域はガイガーのアラームがしょっちゅう鳴るような汚染のあるところです。
長男の幼稚園近くの公園も、市の計測で地表近くは0,6μSV〜という高い値でしたが、毎日子供が震災前と変わらず遊んでいます。
友人も妊婦であるにも関わらず、上の子を遊ばせています。
数年後、何の責任もないこの子供達に健康被害が出始めたら誰の責任?と、危険を認めない東電や政府やマスコミ全てに強い憤りを感じます。
子供や家族の健康の為、せっせと水を大量に買い、少しでも安全な食べ物を買うためスーパーを何か所もまわる自分が、普通に生活している人から見たら何と愚かに見えることだろう、と落ち込むことも今までに多々ありましたが、人からどう思われようと自分が正しいと思える選択をする事、大切ですよね。
先生のお言葉、とても励みになりました。
俵万智さんの短歌も心にしみました。
ダラダラと長文になってしまい、申し訳ありません。
本当にありがとうございました。
飲ませたほうがいいでしょ。
あと最近はビタミンCを大量に摂取させて抗酸化療法みたいな事言ってる人もいますけど、どう思いますか?
活性酸素の除去機能としてビタミンC、Eグルタチオン、システイン等をあげていますよ。
http://www-sdc.med.nagasaki-u.ac.jp/coe/jp/activities/elearning/
http://www-sdc.med.nagasaki-u.ac.jp/coe/jp/activities/elearning/lecture/01-0203.html