2011年10月16日

柏崎はアリ地獄の砂丘に造られていた

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2007年7月16日に新潟県中越沖地震がありました。
NHK報道




被害の説明動画

2011/3/31 CNIC news 写真で見る原発の姿 from CNIC
中越沖地震に襲われた柏崎刈羽原発の状況 (59分)
画像は原子力安全・保安院が撮影した公開資料です。
講師
後藤政志さん(元原子炉格納容器設計技師、博士(工学))
blog gotomasashi.blogspot.com/​
上澤千尋 (原子力資料情報室 ・原子炉安全問題担当)

比較的わかりやすく、原発の状態を説明しておられます。いろいろと実感が湧くのではと思います。(すこし長いですが)

から

柏崎刈羽原発立地点についての記述
 原発が検察されている砂丘には、ひとたび落ちるとたちまちそこまで滑り落ちてしまうところがあった、という。地元の人たちはそれを「どんどん」と称して恐れていた。アリ地獄である。
 おそらく,これが原発のあいだにあるド捨て場ではないかと類推されます。
2011101204.jpg

 このように非常にもろい岩盤の上に造られています。地盤はどのように移動していたのか。国土地理院がしっかりと観測しています。
平成19年(2007年)新潟県中越沖地震に伴う地殻変動(第2報)のベクトル図から
2011101601.jpg

この地図上でどこに原発が存在するか。
2011101602.jpg

ほぼ、震源が原発のように思えます。。

柏崎刈羽原発を襲ったキラーパルス(破壊的強震動):中越沖地震から2007/8/16
ところが、震央距離約16kmの東京電力柏崎刈羽原子力発電所5号で1567ガル、同1号で1259ガルだというのです(どちらも水平方向合成値)。サイト内の地表観測データとは、5号機及び1号機の地震観測小屋におけるもので、原子炉建屋等構築物の影響を受けないように、少し離れた地点に設置してあります。入倉氏の研究はこの「今回の地震は、柏崎刈羽原発を集中的に狙った」という謎に迫ったものです。
◆豆腐の上の原発 軟弱地盤
 入倉氏は理由として2つ挙げました。1つは地盤が軟らかいというもので、これも原発に対する常識を覆すものです。
 しかし、地元の反対派や一部の地質学者はすでに30年以上前から指摘していたことで、「豆腐の上の原発」という表現は有名です。それで東電では、原子炉建屋の場合は「岩盤に直接設置」するために深さ40mくらいの地下まで掘り下げたり、マンメイドロック(人工岩盤!)と称してコンクリートを厚く打設したりしています。
 また、柏崎市に立地する1〜4号機と、刈羽村に立地する5〜7号機の間には、広い土盛りがありますが、東電が「土捨て場」と呼ぶその場所は、地元の人々は「蟻地獄」と呼んでいたと私は聞いています


動画で、細かい設備の損傷はある程度おわかりと思います。地盤の変動は、東京電力がまとめています。
原子力発電の現場から
震源・・本当に柏崎刈羽に近いところです。
2011101604.jpg

柏崎刈羽原子力発電所の新潟県中越沖地震を踏まえた地質・地盤調査計画および現在の状況について2007.11.7
2011101605.jpg2011101606.jpg
地盤の変動は、せいぜい数センチ足らず。これでも壊滅的な被害を被ったことは、この地震を契機に重要免震棟を各発電所に建設したことからも類推できます。
 関連ブログをお読みください。
 この時の報道では、放射能漏れは、ほとんどないという話ではありました。(プレス第一報)2007年プレス一覧2011101603.jpg


柏崎刈羽原発、中越沖地震・放射能漏れでサクラに異変か荒木祥2008/08/06
中越沖地震で大きな被害を受けた柏崎刈羽原子力発電所は、2007年の7月16、17日、ヨウ素だけで約7億ベクレル(※)と考えられる大量の放射能を環境に出してしまった(※ 槌田敦さんの推計値)。このヨウ素量は、原子力発電所が通常運転で排出する1年分の、約700倍にあたる。その他にも、測れただけで、200万ベクレルの放射性の塵、9万ベクレルの放射性の水を環境に出した。1991年2月の美浜原発2号機の配管破断事故の際と同じくらいの量なのだ
 今は、福島第一原発で約2億ベクレル/時 の放射能がまき散らされていますので、感覚が麻痺してしまいますが、これはとんでもない量なのです。この近辺で、植物の奇形を報告されていますので、やはり放射能汚染があったと考える方が自然でしょう。

 福島は、この中越沖地震とは桁が違い、30センチ程度の地盤沈下です。配管が健全という発表は、本当なのでしょうか?

■関連ブログ
福島原発で地盤沈下 ☆☆☆☆☆☆2011年05月16日
滑り込みセーフだった重要免震棟2011年07月03日

タグ:KK
posted by いんちょう at 18:00| Comment(3) | 原子力
この記事へのコメント
柏崎刈羽原発・地震当日中継
http://www.youtube.com/watch?v=eqexhmzjHX4
2009/05柏崎刈羽原発:震災後11回目の火災
http://www.veoh.com/watch/v193946105e4NBNnQ
Posted by tao at 2011年10月16日 21:39
度々のコメント、恐縮しております。
日経ビジネスオンラインに(2P目以降会員のみ)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110929/222895/
田中角栄&村長の柏崎刈羽の土地転がしの詳細が詳しく記載されております。
さすがに貴ブログコメント欄への転載はためらいまして、ホームページアドレスに、その内容を転載時のエントリーを記載しておきましたので、必要があればコピー等して頂ければと存じます。(私自体が転載ですので、特に断りは入れなくて結構です)
問題がある原発程、政治家の影が見える為、より対策や精査がされにくいそういった構図もあるのかもしれないとも感じる今日この頃です。
Posted by ちょこら at 2011年10月16日 23:25
院長先生今晩は、いつも貴重な資料をありがとうございます。

自分の知り合いが、柏崎から北の弥彦山より、もう少し北に有る角海浜そばの出身でしたから、毎年の夏にはお邪魔をしておりました。

そのそばには、巻町(まきまち)があります。
東北電力が原発を建設しようとした場所です。

この辺は、巻町の原発建設予定地に至る要因の一つにもなったと言われる「マクリダシ」と呼ばれる現象が有るそうです。

詳細はネットで書かれている方がいますので、ここでは省きますが、数十年に一度起こる海岸侵食現象で、海岸線の後退により、住宅地や耕作地が流されたり、砂に埋もれるそうです。

この辺は昔から、こう言った自然現象が有る場所だったのでしょうね。

それを考えると、もし巻町に原発が出来ていたらと思うと…。
やっぱり日本の地形を考えると、原発は無理があると思います。
Posted by うー子です。 at 2011年10月17日 00:30
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