2011年11月05日

「そんなこと言うのお宅だけですよ。」

他の記事も読みたくなったら道案内
なにか知りたいことがあるならば右側の検索ボックスを。(Googleは複合検索可能)
ブログ記事は、引用元リンクを明示の上ご自由にお使いください。

 難破船のジョークご存じでしょうか。
ある豪華客船が航海途中で沈み始めた。船長は乗客たちに速やかに海に飛び込むよう指示しなければならなかった。
船長はそれぞれの外国人乗客にこう言った。
アメリカ人 「飛び込めば、ヒーローですよ。」
イギリス人 「紳士の方は、飛びこまれています。」
ドイツ人  「飛び込むのが規則です」
フランス人 「飛び込んだ人はまだ誰もいません。」
イタリア人 「飛び込むのは法律違反です。」
日本人   「みなさん、飛び込んでおられますよ。」


 日本人でこの言葉にあらがう自信がある人がいるでしょうか。今はまさしくその状態
「放射能を気にしている人などいませんよ。」
これで、くじけてしまう人がいかに多いことでしょう。私も東京に1日いましたが、みんな何も気にしていないので、自分がおかしいのではないかと思ってしまったくらいです。それだけ、日本人はまわりに流されやすいと言えるでしょう。

 給食、その他で、学校に文句を言った時に、よく言われるのが表題のことば「そんなこと言うのお宅だけですよ。」でしょう。これを聞かされた時に、どう思っていますか?

「えっ、私だけ。みんな気にしていないんだ。私おかしいのかな?」

とおもって、急に自信をなくしてしまうのではないでしょうか。私には、その考え方に賛成できません。こう考えるべきでしょう

以下、私のツイッターです(@onodekita)

この言葉を聞いた途端に、やったと思う必要がある。自分がトップバッターになったのだから、十分に自信を持つべきなのに、逆に自信をなくしてしまう人が多いのは、困ったことだ。

「1番じゃなくて、2番じゃいけないんですか。」それに腹を立てた人は多いだろうに、どうして自分のことになると自信をなくしてしまう。1番が一番いいと自分だって知っているんじゃないか。

かけっこで、1番でゴールしたとしよう。順位を調べている人に「あなたの前には誰も来ていませんよ。」といわれて、落ち込む人がいるだろうか?


 自分が、先頭に立って運動しているわけです。ジョークで述べたようにフランス人なら、ますます喜ぶところを、日本人なら尻込みしてしまう。おかしくありませんか。そういわれたならば、危険性をその人に教えるのが、あなたの役割なのです。「モンペ」と言われるのではないかなどと、まわりを気にしてはいけません。自分の利益を考えて言っているわけではなく、自分の子どものことを思って要求しているわけですから、何ら恥ずべき事はありません。ずばずばと思ったことを要求していいのです。そして、それは現在バカにしているママたちを守ることにもなります。

 放射能との戦いは、目に見えないモノとの戦いです。生物であればすべからく影響を受け、心の底に言いしれぬ恐怖が忍び込んでいます。今は、それを多数決で押さえているだけです。その間違った真理に自分が流されてはいけません。

 「お宅だけですよ。」

そういわれた時に胸を張れるようになりましょう。あなたの行為に続く人が必ず出てきます。正しいことをしているのですから。

まあ、そうはいっても一流とされていた企業でさえ、
食品企業の放射能対策、主要35社アンケート――多くの企業が政府まかせ、後ろ向きの情報公開(3) - 11/09/13 | 12:18
政府には「特になし」 沈黙貫く食品業界
 消費者からの原産地や製造年月日を問う電話やメールは、多い企業で月400件程度。企業は消費者の不安を肌で感じているはずだが、政府への要望については、「特になし」(ヤクルト)、「一企業であり、国の方針に対して意見を申し上げる立場にない」(森永乳業)と沈黙を貫く企業が18社もあった。
 要望書を提出している生協を除くと民間企業ではゼンショーのみが「国の暫定規制値を安全基準にしている企業は、お客様から信頼されないのが現状。国際的に最も厳しい基準に照らし、全国民が納得する規制値を設けてほしい」と国の基準の改善を注文している。
 一方で、水面下では多くの企業が対策に右往左往しているという。大手広告代理店で食品メーカーのブランディングを担当する女性は、対外的には「対策を取っていない」と言いながらも、実は政府より低い基準値を設けるなど、独自策を設けた企業もあると打ち明ける。
 隠すのは、「独自策を取ることで、安全をうたう政府に『お上に盾突いている』と思われてしまうから、競合と足並みをそろえたいという思いもある」と言う。

 お上の顔色をうかがい、客の事など全く考えない企業ばかりです。そんな団体が何を言っても、気にする必要はありません。所詮、何も考えていないのですから。

■関連ブログ
日本人の行動パターンのジョーク2011年06月09日
タグ:O
posted by いんちょう at 06:25| Comment(19) | 原子力
この記事へのコメント
そのとおりです。胸のすくような記事をありがとうございます。
世の中は物の分る人が2割、悪意のある人が2割、あとは何も考えていないと言った人がいましたが、何も考えていない人は多い意見に流されます。ネット上の工作員や情報操作もそういう人たちを流そうとしているものです。
地球には下に引っ張ろうとする重力があるので水泳でも一生懸命もがいていなければすぐに沈んでしまいます。
沈むのはラク、泳ぐのは大変です。だからほとんどの人がラクなほうを選びます。
水の中で、それでも手足を動かし浮こうとする力、こちらのブログもその浮力の一つです。
もちろんこうしてコメントする皆さんも、同じ浮力の一つです。だから私もコメントをします。
Posted by sander at 2011年11月05日 09:15
心が折れそうになった時、先生の記事に励まされてます。

放射能の害を認めたくない大人よりも、子供に直接言うと割と素直に聞いてくれる事が多いです。

側溝や砂場で遊ぶ子に、注意するように言うと「教えてくれてありがとう」と言われることさえありましたよ。

Posted by ありくい at 2011年11月05日 09:44
「そんなこと言うのはお宅だけですよ。」

とは、まともな(理論整然と)返事が出来ない時に出る悲鳴の一つですよ。

長崎あたりで放射能汚染食品の流通の危険と説いても「そんな(以下省略」。

昔、水俣も猫が踊りだしてから渋々認めたでしょう。
放射能で人は踊りませんが、長崎ではピンク色のバッタが3〜4匹見つかりました。
長崎バイオパークという動植物園で展示中です。
Posted by 長崎市民 at 2011年11月05日 11:09
院長さんの言葉に、何度も救われております。私も地元でただ一人、給食のことで物申しています。クレイジーママと言われようが、モンペだと蔑まれようが、今後も子供たちを守りたいと言う思いを訴え続けていきます。がんばります。
Posted by ほびっと at 2011年11月05日 12:05
かつて、柏崎・刈羽原発が活断層の上に建てられている事を明らかにし、院長先生にもある程度信頼されているこちらの地元紙、新潟日報が、ついに被災地からの瓦礫受け入れのキャンペーンを始めましたよ。「困った時はお互い様」の精神を取り戻そう、とか言って。

このままいくと、抗議の声も「そんな(ry」の一言でかき消されて、新潟県が瓦礫まみれになるでしょう。

ちなみに、新潟県の市町村で現在瓦礫の受入れを検討しているのは、新潟、三条、柏崎、村上、糸魚川の5市だそうです、
柏崎(原発があるのにいけしゃあしゃあと)、村上、糸魚川なんて海を売りに観光客を集めているところなんですが、下手をすると、今後風評被害をもろ食らうかも知れません。
Posted by 新潟県民 at 2011年11月05日 13:14
記事のリダイレクト、URLの「:」が抜けているようです。
Posted by 椋田 at 2011年11月05日 13:34
私の現状がまさに、先生のおっしゃる通りの事になっておりまして、給食をやめて弁当にしている私に対し、明らかにモンペ扱いです。二言目には「国が言ってるから大丈夫じゃないですか?」こんな教員ばかりの学校に子供を通わせる事に不安が拭いきれません。でも、先生の日記を読んで「よっしゃ!私一番乗りじゃん」って思い、ちょっと勇気がわきました。
Posted by おこめ at 2011年11月05日 20:33
院長先生、いつもブログ拝見しておりました。
以前「賛同」の気持ちがあるならそのブログにコメントを残しましょう、という記事がありましたね。今回の記事、心から賛同します。

海外から見ていると、日本人はいかに周りと同調したがるか、というのがわかります。こちらに在住の日本人でも、「だってみんな帰ってるから・・・」と、わたしが危険性を訴えても、子連れで一時帰国する人が多いです。友人の説得より、周りの状況をまず気にする・・・信じられません。

これまでは日本から離れた地で、政府や政治家に意見のメールを送ることしか出来ませんでしたが、数ヵ月後には帰国して東京に住むことになっています。小さい子供を連れて東京に帰ることに絶望感を抱いていますが、その地でしか出来ないこと(幼稚園や役所に声を上げるなど)で、一番乗り!したいと思っています。母子避難が最終的に理想ですが、、まず出来ることからしていきます。

先生の記事に励まされています。いつもありがとうございます。

Posted by ヨーロッパより at 2011年11月05日 21:02
東京にはフクシマ由来でないホットスポットがいたるところにあるようです。フクシマ由来の放射能がそれに上乗せ、さらに瓦礫焼却で上乗せ。そこへ自動車等の中古品が流通して上乗せ。もちろん自然発生の放射能が底上げ。
γ線滅菌。
Posted by rienrikiriki at 2011年11月05日 23:01
院長先生の言葉で救われる方が 沢山いらっしゃる。。。。。 私だけではないんだ。毎日ブログを 読ませて頂いていると こちらサイドからは 不思議に親近感 以上の 情のような感覚が沸いてきてしまいます。
小学校低学年からの 1番親しい友人がおりますが(震災後の停電中も暗い中 3時間もおしゃべり出来る友人です)悲しいかな 放射能だけは 受け入れません。私も友人も 強情です。私は自分の放射能についての 捉え方が間違っているなどと 悩むこともありませんが 友人も何気なく この時代に生きたんだから しょうがないのよ と 受け入れません。彼女は 市の保母をしており 明日は 芋堀だと
呟き 私は思わず こんな時代に移行率の高い 芋ほりが あるの?と 思わず 叫んでしまいました。この段階で私の負けです。○○(私の名前)みたいな 母親いるんのよねーっ。と
東京が汚染されていることは 全く考えていない人達 NHKニュースを 枝野君や東電発表を信じている人ばかり。都内でマスクしているのは 本当にわずか。これは数年後にえらいことになると 確証してしまいます。農耕民族の性なのか? 島国ゆえの 平和ボケなのか?
こんなときは 強情な私でも ガッカリしてしまいます。いよいよ最後の手段です。友人からのランチの 誘いがあったら 私 外食も お惣菜も一切 怖いからやめたと つたえるしかないですね。かなりの荒療治ですが。
私は昨日 2件 銀行引き落としを 止めましたが 理由も聞かれず あっさりOKでした。
大企業は違うなあ 少し 拍子抜けでした。
 もう少し先生にお話したいことがあるのですが今夜は ここで終わりにします。
有難うございました。
Posted by kirokoro at 2011年11月06日 01:54
子供にお弁当を持たせています。「仲間はずれのうた」をうたわれたり、「なんで〇〇ちゃんだけお弁当なの?」と聞かれたり、子供の間でうちの子が「特別扱い」されているのが辛いです。
 だからといって給食にはできない自分がいます。子供の気持ちを無視してお弁当を続けることは虐待になるのではと悩んだことも多々あります。
 でもやっぱり親として子供に毒を与えることはできない。安全が確認される日までは学校のプレッシャーに負けずに頑張るつもりです。
 先生、いつも励ましの言葉を投げかけて頂きありがとうございます。感謝しています。
Posted by てんとうむし at 2011年11月06日 07:28
そうですね
わたしは、関西の学校に勤めていますが、誰1人給食に関して疑問を持つ職員はいません
生徒の1人の親が産地を知りたいと尋ねてきましたが、モンスター扱いで、驚きました
そんな中私も産地を知りたいと言いたいのですが、なかなか難しいものがあります
Posted by 風邪一ヶ月前から治らない at 2011年11月06日 11:49
ジョーク、とてもおかしかったです。正に!!と笑いました。
日本人はグループ行動が得意でそれが強みでもありますが、「みんなと一緒じゃなきゃいけない」という思い込みが時に欠点となりますね。
現在アメリカに住んでいますが、自分だけおかしいかもって気にして欲しい位に自己主張が激しいですね、反対に(笑)
一番乗りっていう考え方、素敵ですね。
必ず他に理解者は存在するはずですし、ひとりぼっちじゃないですもんね。
「お宅だけ」っていわれたら、「それがなにか?」と言い返したいですね!
Posted by ayux301 at 2011年11月09日 13:03
初めまして、そふたんと申します。

いつも拝読させて頂いております。

こんな形で引用させて頂きましたのでお許し下さい。

■別世界の福島第一原発の実態 ― 日本人の行動パターンがあるからこそ「継続」が最も大事!
http://blog.livedoor.jp/hardthink/archives/51891539.html

■村八分から日本人の行動パターンを考察 ー 秩序を重んじ合理性に欠く日本人に原発は根本的に向いていない!
http://blog.livedoor.jp/hardthink/archives/51892624.html

今後ともご活躍を期待しております。

Posted by そふたん at 2011年11月14日 03:47
先生ありがとうございます。
幼稚園で弁当持参うちだけで周りからは理解されない、凹んでました。先日四月から通う小学校の給食食材をみて愕然。
前回調べた時は、小麦粉は外国産、などが多く少し安心していたら全て地産地消です。子供に地産地消させる千葉県が許せない。抗議の準備をしていたら友達から子供がイジメにあったりするから辞めなさいととめられました。
あと年間一ミリ超えるところは国の負担で除染し、重点測定を成田市は断ってます。断っている地域は何箇所かあり、不評被害を招く恐れ、居住地に影響はないなどが理由みたいです。
一番乗りする勇気もらいました。ありがとうございます。

それから子供ですが、給食を九月に食べている間、しょっちゅう高熱、せきがひどく抗生剤を三回変えました。リンパまるいシコリが五つほどあります。今またすこし大きくなりました。かかりつけの病院は最初は大きくなったらすぐに来なさいといってたのに、いざ行ったら、マッサージすればよいと言われましたが残っています。違う病院にみてもらったほうがよいですか?
Posted by はな at 2011年11月14日 06:52
福島第一原発の爆発をTVで見た瞬間に避難を決意、その後家族と見知らぬ南の地へ移住をしました。
周りからはお宅だけですよ的な事を言われましたが、その後の汚染状況などを見ると子供を守るために「自分の直感」を信じたのは正解だったと思います。

・・赤信号 みんなで渡れば怖くない けど俺は渡らない・・
これからは自己責任で判断する時代になる様な気がします。 
Posted by RT0081 at 2011年11月15日 00:56
>>はな さん
あなた何のために子供を学校にやるわけ?被曝させて殺すため?違いでしょ、将来のために知力体力徳力を養うためでしょ。でも、現実には被曝させられて脳も体も衰え人格も歪んでしまう。ならば学校など行かせるな。お子さんは何と行っています?学校行きたいなんて言ってないよね。なら無理に行かすなよ。学校なんて登校拒否してりゃいいんだよ。登校拒否したって兵役じゃないんだ、懲罰を受けることなんか無い。却って学校は対策を急ぐだろう。参加拒否が相次いだから柏への遠足を上野に変更した学校もあるわけで。親も子も揃いも揃って自分の保身しか興味の無い先生方の言うことなんかに従うなんてただのバカです。
Posted by 引越し準備中 at 2011年11月19日 20:39
コメントありがとうございます。夏休みまで九州に居て、弁当持参を認めてもらうまで給食を食べさせてしまったこと悔やんでます。
何度考えてもわたしも納得いかず、食材変更、弁当不可なら九州に避難することを決めました。
まずはモンペと言われてもやれるところまでやってみるつもりです。外部被爆だけでも年間三ミリが目標と言われ、内部被爆も含むと大変なことになります。
今まで野菜や水取り寄せて気をつけてきたのにここであきらめたくないです。周りに理解されなくても子供を守るのは私しかいないです。
更にパワーもらいました。ありがとうございます。
Posted by はな at 2011年11月28日 18:47
他人と同じことをせよと言われたのは何時だったか。自分は他人と違うから価値がある。しかし他人と同じようにしないと生きていけないし、日本はまだ人間生活が出来る国ではないと悟りました。最後に選んだのは大学人の生活。大学時代に反原発でしたので教え子に原発の話をしたら、先生そんな危険なものを知ってるのなら、なぜ反対運動の先頭に立たないか、と批判されました。
警察に尾行されたり、教え子を極少数派にしたくないので涙を呑みました。「そんなこと言うのは宅だけですよ」。今は伏せて反原発の運動に声援を送るだけです。
Posted by いしずち at 2012年01月07日 23:30
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。