2011年11月27日

米、34年ぶり原発着工へ…年内にも東芝系新型

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米、34年ぶり原発着工へ…年内にも東芝系新型
 米国で原子力発電所4基が年内にも着工する見通しになり、東芝が12月上旬にも、タービン周辺機器を米国向けに輸出することが26日、明らかになった。
 米国で原発の新規建設は約34年ぶり。4基はいずれも東芝子会社の米ウェスチングハウス(WH)の新型炉で、米原子力規制委員会(NRC)が近く建設・運転の一括認可を行う方向だ。米国で原発建設が再開すれば、日本からの原発輸出も本格化しそうだ。
 着工するのは、ジョージア州のアルビン・ボーグル原発3、4号機と、サウスカロライナ州のV・Cサマー原発2、3号機。2016年以降の運転開始を目指す。いずれも110万キロ・ワット級の新型炉「AP1000」を採用し、外部電源が喪失しても72時間原子炉を冷却できるなど災害にも強いのが特徴だ。東芝は、蒸気を水に戻すために必要な中核機器を輸出する。
(2011年11月26日14時35分 読売新聞)

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 これは、驚くニュース。まず、ウエスチングと東芝の関係を知っておく必要があります。


ウエスティングハウス争奪戦、東芝が勝利
 昨年7月に持ち上がった「ウエスティングハウス争奪戦」だが、日本の報道では三菱重工が有利と見る報道が多かったなか、つい先日になってブッシュ大統領と米商務省はGEによる買収を支持・支援すると風向きが変わっていた。私自身も三菱重工が本命だろうと眺めていたんだけど、この争奪戦、どうやら決着がついたようである。フィナンシャル・タイムズによると、ウエスティングハウスを買収するのは東芝。当初2000億円規模だと予測されていた買収金額も、決着は約50億ドルだというから、当初より3倍近くの金額に跳ね上がったことになる。

 東芝が、どうやらやや法外な価格で、WHを購入したようです。そして、この東芝、米国はかなり仲がよいことは、このブログからも分かります。なにやら、米国の政府高官に知り合いがいるようです。

ところで、輸出予定のAP 1000について
米国の原子炉建設計画の財政リスク問題から
◆ジョージア州ヴォーグル原子力発電所の「改良型加圧水型原子炉(AP1000)」(2基)建設計画(東芝グループ:ウエスチングハウス・エレクトリック社設計)
米国連邦政府の最初の条件付き原子力債務保証は、ジョージア州ヴォーグル原子力発電所で新規建設が計画されている2基の原子炉用に提供された。計画しているのは、サザン・カンパニーとその子会社ジョージア・パワー、それにプロジェクトに参加している二つのパートナーである。この連邦政府による83億3000万ドルの債務保証は、現在見積もられているプロジェクト・コストの70%ほどしかカバーできない。この条件付き債務保証をもってしても、民間投資者がこの財政的にリスキーなプロジェクトに関わるには十分でなかった。サザン社は、米国政府の金融機関「連邦資金調達銀行(FFB)」から資金を借り入れる意向である。しかし、「原子力規制委員会(NRC)」が「建設・運転一括許可」申請を承認するまで、債務保証は、最終的なものにならない。そして、これはまた、NRCがAP1000の最終的設計(現在第17改訂版)を承認することを必要とする。しかし、これらの承認にとって面倒な事態がすでに生じている。

●AP1000設計の欠陥1:NRCが指摘する遮蔽建屋の脆弱性
2009年10月、NRCは、AP1000の遮蔽建屋の設計に欠陥があると発表した。遮蔽建屋というのは、原子炉の鋼鉄の放射能を閉じ込める格納容器を囲むコンクリートの建造物である。問題とされているのは、地震、そして、竜巻・ハリケーンなどの厳しい天候条件に対する脆弱性である。さらに、NRCは、AP1000の遮蔽建屋が緊急冷却用の冷却水を入れたタンクを構造的に支えられるかどうかについても疑問を呈している。東芝・ウエスチングハウスは、これらの深刻な問題に対処しようとしているが、NRCは、まだ、その設計の検討をいつ終えるかについてその期日を発表していない。

●AP1000の設計の欠陥2:環境保護団体が指摘する事故時の放射能放出「煙突効果」
2010年4月に、AP1000のもう一つの深刻な設計上の欠陥が明らかにされた。これは、NRCが見逃していたものである。十余りの環境保護団体と、これらの団体に協力している専門家らが、原子炉の非常事態における放熱のための空気の流れが、大量の放射能を大気中に放出する「煙突効果」を持つことを示してみせたのである。環境保護団体のグループは、NRCと、その「原子炉安全諮問委員会(ACRS)」に対し、この設計の欠陥について検討するよう要請した。また、エネルギー省及びホワイトハウス「行政予算管理局(OMB)」に対しては、連邦の債務保証のかたちで、危険な欠陥を持つAP1000に助成を与えるのを止めるよう求めた。


 このような格納容器の遮蔽といった安全の根幹にかかわる問題が、2年程度で解決するのでしょうか。私は、英語が苦手なのでNRCの文章などは全く見ていませんが、どなたかご存じの方がいたら教えてください。私は無理だと思います。モンゴルの最終処分場の話と同じで、東芝があげたアドバルーンではないかとにらんでいます。事実、原子力村の御用機関−日本原子力産業協会に載っていません。

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CDS
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 このような出所不明の情報が出た時には、どうしても上記情報が気になります。

ツイッター経由で情報をいただきました。@academylane さんから
これ読むと、既に建設は始まってるような表現になってます。
UPDATE 1-NRC approves South Texas amended ABWR reactor design

炉のスペック(AP1000)の認可は出てないが、プラント自体に関しては限定認可が出て、初期工事を既に初めているようです。
Vogtle Units Receive NRC Staff Approval for Final Safety Report

オバマの原子力ルネッサンスの流れでNRCは許可だすと見ているんでしょう。実際、この記事見るとNRCもゴリ押しのようですね
AP1000 Design for New Vogtle Reactors a Problem for Georgia Power

■関連ブログ
福島原発の現在の状況と問題点2011年10月22日
モンゴル最終処分場頓挫〜東芝2011年07月28日
タグ:NRC
posted by いんちょう at 20:46| Comment(4) | 原子力
この記事へのコメント

大阪W選挙 維新の会完全勝利!

これで大阪も汚染都市 確定ですね。 だけど大阪で瓦礫バンバン燃やしたら 風に乗って琵琶湖方面に飛んでいかないんでしょうか?

選挙は大阪の事だけど放射能がからんでいるだけに 滋賀・京都や兵庫の意見も聞くべきだったのではないか…と言っても無駄ですね。

こうなったら何としても九州だけには瓦礫が持ち込まれないように 九州の皆さん 頑張って下さい。 私も東京から 各県にメール送りますから。

Posted by tottoko at 2011年11月27日 21:42
ノーベル賞委員会は、何のためにオバマ大統領に「賞を先渡し」したのでしょう。愚かなお人好し!エドワード・ケネディ氏は、雲の上で今何を思っているのでしょう。大義名分をでっち上げ他国への軍事介入と原発着工したゴルフ・オバマ大統領!

34年ぶりの原発着工に虚しい気持ちでいっぱいです。予想通り橋下氏は大差で当選し、大阪府・市の「二人羽織」行政が始まります。

大阪の瓦礫受け入れに、兵庫県も追随するのは確実で、住宅地の目の前の「東灘区の埋め立て地」で焼却・投棄が始まります。この夏以降ずっと抗議を続けていますが、瀬戸内海の汚染は時間の問題。

焼却が始まったら、鳩の来なくなった阪神間の我が家のベランダで、「放射能の定点観測」しようかと考え中です。

Posted by プリン at 2011年11月28日 00:38

大塚キャスターの白血病以降 東京のスーパーの食品売り場に福島以外の産地からの野菜が増えた。北海道や長野は前からあったが 最近は京野菜や 今まで見たこともなかった博多のネギとか北は青森、山形、秋田から西は岐阜、愛知、和歌山、岡山、広島、香川、高知、長崎、宮崎、熊本と野菜売り場が全国区になってきた。消費者としては嬉しいけど福島が出荷を止めた という話は聞かないので 相変わらず大量の野菜が福島からどこかへ送られているのだろう。
外食産業やコンビニだけでは消費しきれない福島野菜はどこへ? 多分 警戒心の少ない西日本に送られ 何も知らない消費者に買われているのだろう。
1番心配なのは学校給食に使われること。首都圏ではお母さんたちが頑張って食材の事前検査に持ち込む動きが広がっている。検査でハネられることを恐れる業者は 危ない野菜は始めから西日本に送るようになるのではないか?
西日本のお母さんたちも早く検査体制を確立しないと手遅れになるのではないか と心配だ。
Posted by tottoko at 2011年11月28日 17:46
川崎の実験炉 再稼働へ 東芝「研究ニーズある」
          2011年11月26日 朝刊

 川崎市川崎区にある東芝の原子力研究施設「東芝原子力技術研究所」の実験用原子炉が、二十八日にも運転を再開することが決まった。同社から通告を受けた市が二十五日、発表した。実験炉は三月四日から運転を停止しており、東日本大震災時は稼働していなかった。 
 東芝によると、震災発生後の三月十一〜十二日に施設を点検し、原子炉などに異常がないことを文部科学省と川崎市に連絡。その後も同省の定期検査を受け今月十八日に合格証を得たという。
 この実験炉は民間が持つ国内唯一の臨界実験装置。一九六三年に運転を開始し、最大熱出力二百ワット。研究用なので、発電装置はない。例年、六十日前後稼働させている。
 福島第一原発事故で脱原発の世論が高まる中での運転再開となるが、同社広報室は「事故などで損傷した原子炉の炉心管理技術の開発など、研究のニーズがある。大学生を招いた実験の予定もある」と強調した。
 通告を受けた市は二十四日、事故発生時の連絡体制の整備などを求める阿部孝夫市長名の要望書を同研究所に提出した。


http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011112602000032.html?utm_medium=twitter&utm_source=twitterfeed

私の住む横浜の隣の区
原子炉のすべてがダメとはいいませんが、何を研究するために、古い古い実験炉を稼働させるのでしょうか??


Posted by 碧 at 2011年11月28日 21:10
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