2011年12月08日

私の購入したガイガーカウンター

 放射能汚染が、もはや全世界に広がり、さらに国の非常に緩い規制のために、食品からの内部被曝も気にしなければならなくなりました。津波が襲った時に、これはとんでもないことになるとすぐにわかったのですが、その備えはなし。ガイガーカウンターなど持ち合わせていませんでした。国内の流通はゼロ。仕方なく、Amazon.comにアクセス。そこでも品切れでついつい、焦って色々と購入してしまいました。その経歴を紹介します。

Radiation Alert INSPECTOR Microprocessor-Based Ionizing Radiation Detector $496.93 送料込み支払代金 55,120円 (2011.4.9 Order, 2011.8.10頃入手(Amazon.comから直輸入)
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(感想)
 食品用に台所において使用している。単位は、CPM バッククラウンドが30CPM程度 50CPMを越えた場合は廃棄している。コンブ,のりなどは去年のものでも60CPM程度あるので、階層関係をチェックするには要注意か。日本で購入すると10万円以上。電池は、006P 充電式電池を使用しているが、比較的長持ちする印象がある
 現在米国のサイトでは、$563.75(3-4週間程度の待ち時間あり)

Inspectorは、オーダーを書けた時に半年待ち。しかし、日本で売られているのはバカ高いので、ネットを探し回って、見つけたのがこれ。

Geiger Counter Kit with Digital Display
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組み立て式のキット・・$243 x 2台
本当にガイガーカウンターの機能しかなく,測定開始からのカウントか、1分間にどれだけカウントしたかを示すだけ。それでも、6月の上旬に入手できたので、大変ありがたく思いました。電池の保ちは非常に悪く、すぐになくなります。充電式電池をすぐに購入しました。8.4Vでも動作してくれます。

それと
Micro Geiger Counter Kit
・・作ったけれど、うまく動かないので、何処かに行ってしまいました。
$175.00

合計 55,120円を支払いました。

なお、この会社は、米国内の発送しかしてくれません。JISA個人輸入転送サービスを利用しました。手数料 4,000円程度

2011.6.7 発注 2011.6.12受け取り 124,499円(これは焦って購入したガイガーカウンター)当時はガイガーカウンター全てこの程度の価格でした。

これは、私がいつも持ち歩いています。0.09-0.12程度でしょうか。診察室の机の上に載せたまま診療しています。電池は、単4−2本 かなり長持ちします


2011.7.18入手 37,800円で購入
比較的わかりやすい表示。電池の保ちはそれほどよくはありません。現在は窓口にUSB接続して使用しています。電池ではなく、USB接続で電源を確保できますので、据え置きにも向いていると思います。いつもこのガイガーカウンターのピッピッ音が待合室に流れています。

USBガイガーカウンタキット Ver.2 メーカー品番:USB-GEIGER V2
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自作 20,000円程度。自作のため、あまり信用していません。診察室の机の上に置き、USB接続してデータを取り込んでいます。20-30CPM程度のデータが取れています。グラフが残せるので、それは便利。あくまでも参考用。

Digital Geiger Counter with Wand & PC (serial) Output
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2011.11.12購入 $499+$31.35+$43.66 = 574.01 (JPY 46,295)
一番最初に購入しようと思っていたガイガーカウンターの在庫が復活したとのことで、ツイ手を出してしまいました。1分間の計測が必要で、ほとんど役に立たないと思われます。学校の実験用です。(JISAに輸入手続きを依頼しました)


13,700円で購入。小さくて、携帯のような感じでしかも軽い。女性のバッグに入れて持ち歩くのに不都合はありません。おすすめです。クリスマスプレゼントにいかがでしょうか。必ずや喜ばれると思いますし、まあまあ手ごろな価格です。

SOEKSの比較。
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自宅にあるガイガーカウンターの比較
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■関連ブログ
東電本店周辺の放射線線量2011年07月24日
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posted by いんちょう at 21:31| Comment(7) | 原子力
この記事へのコメント
小野先生 いつもありがとうございます。
今、医師としての意見書を共同名義で大阪府へ提出しようとしています。記者会見を通し全国に発表する予定です。内容はかなり小野先生の資料を参考とさせていただきました。資料には東電や文部科学省、ICRPのものをふんだんに使っています。整理してみると彼らが如何に自らの首を絞めているかよく分かります。もしかしたら彼らも自分たちを変えてくれるきっかけを求めているのかもしれないとも感じました。官僚の中にも現状を問題視する方たちがいて、パズルのようにメッセージを混ぜて、誰かが組み立ててくれることを願っているようにも思えます。
ガイガーカウンターはNYにいる間に購入します。貴重な情報ありがとうございました。
Posted by 中山憲 at 2011年12月09日 01:16
SOEKSは数値が高くでるので補正が必要、
自分のいる場所が危険か否かを知るにはいい、
とアマゾンのレビューにありました。
使ってみると、東京郊外多摩地区コンクリート住宅8階で、
0.23μ前後で推移して、時々0.40とかになります。
八王子の端なので、多くても0.15あたりなのですが・・・。

正確な計測には向かないようです。
Posted by 水雲涼子 at 2011年12月09日 11:20
それ、末尾にMが付かない品番の機種です。
>数値が高くでるので補正が必要
Posted by 長崎市民 at 2011年12月09日 22:47

「SOEKSの比較」の左側の黒いのを買いましたが これはMがつくはずですが このまま見ていいんですよね。

買ったけど 明日出そう 明日出そう と思いつつ放ってある 不精者の私を叱って下さい。
Posted by tottoko at 2011年12月11日 12:31
 大変に有益なブログを感謝しながら拝見しております。
 私も、Inspector Alertを使っています。これはα線、β線及びγ線までも計測できるとされています。
 その半面で、γ線の感受性が低いなどとも言われているようです。

 ところで、セシウムだけを問題にしてよいのでしょうか:α線、β線、γ線それぞれの計測を!

 福島第1原発からは、31もの核種がまき散らされたとされています。
 セシウムなどγ線の放射線量については、官民ともに数値が世の中に流れています。
 ところが、次のような問題も提起されています。
1 α線が危険です
 ある専門家によれば、今回福島の事故はチェルノブイリとは全然違い、ご自身が日本各地の放射能をインスペクタープラスで測定してまわったところ、α線が危険だといいます。どうやらプルトニウムがエアゾール状になって拡散した可能性が高いとのこと。関西の人たちも被爆しているとのことです。

 日本で安全な場所はほとんどなく、放射線値が低いのは数か所のみとのことです。

2 α線が想定よりもはるかに多い例をインターネットで少なからず見ることができます

 @ 岐阜県郡上にてα線核種が計測されています。(行政ではなく個人の計測による)

β、γ線を測るもので0.15μsv / h 、50cpm(cpmは1分間に何個放射性物質をカウントしたか、上は50回)
α線も測れるもので計測したら200cpm
(1分間に200個カウント)
つまりβ線とγ線を足したものが1分間に50
α線+β線+γ線=200
単純計算でα線だけで150!!
α線だけでβとγを足したものの3倍です!!
α線核種といえば代表的なものがプルトニウムです!

 A その他実測例
 神奈川県平塚市 α線85cpm β線0cpm γ線46cpm :α線が全体の65%を占めている。
 東京都世田谷区 α線173  β線833 γ線174:α線が全体の15%を占めている。雨樋を計測。2011.8
 東京都千代田区麹町:α線が全体の半分程度を占めている:計測の動画を感覚的に解釈した。
 
3 α線、β線、γ線それぞれの計測を
 放射能の専門家は、福島原発の燃料を構成する比率からして、セシウム汚染値を2倍すれば、 総量というか総濃度を推定できるというようなことを言っています。
 ところが、上記の岐阜郡上の例は、この推定が適切でないことを示す例かもしれません。
  これらもまた、この推定が適切でないことを示す例なのだろうと思います。
 そして、これらのように、γ線が全体に占める割合が、想定よりもはるかに小さいならば、現在測定されて発表されている放射線値よりも、実際の放射線は、はるかに高濃度ということになるのではないでしょうか。
 セシウム又はγ線のみに着目するのでなく、これからは、大至急、α線、β線及びγ線も、ぞれぞれ、計測して、データを拡散する必要があると思います。

Posted by クラフト at 2011年12月12日 13:56
こんにちは。先日はDVD送付、ありがとうございました。
小野先生がインスペクターを使ってらっしゃるのを見て、米アマゾンで購入しました。インスペクタープラス、は在庫切れとなってますが。アラートというOEM同等品が割引中で60ドル差くらいで在庫有りなので、そちらにしました。
手に入れて、食品を測ってみてもバックグランドとあまり変わらず、ちゃんと動いてる?と思うこと暫し、マヨネーズを測ったらでました。
3分で、バックグランドが合計100のところ、1回目200、2,3回目300出ました。
でもなぜか、3日経って測ったらバックグランドに落ち着いてます。
怖いから、マヨネーズ捨てますが。
やはりあると安心です。
Posted by 卞 at 2012年03月04日 15:19
いつかinspectorを購入しようと、このページをお気に入りにしていました。
新しい商品にリニューアルされ安くなっているので購入しようとしたら、「この商品は、海外に送ることができません」とのこと。
(先生が当時個人購入されたものも同様です。)
勢いで個人輸入の会社に頼もうとアクセスしましたがあいにく夏休みだそうです。
夏休み明けに個人輸入会社に頼んでみようと思います。

なにか規制ができたわけでははないといいのですが・・・
Posted by 質問 at 2015年07月05日 09:38
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