「アルファ通信」のホームページより(現在は消されています)
平成23年8月9日
文部科学省が導入する「リアルタイム線量測定システム」にわが社のシステムが採用されました
日々報じられていますように、福島第一原発事故はいまだに収束の目処が立たず、福島県民はもとより、日本全体が放射線に対する不安に怯える日々が続いております。
こうした中、今般、文部科学省は、福島県内の学校及び公共施設など2700ヶ所に、放射線量を常時計測し、インターネットで開示する「リアルタイム線量測定システム」の導入を決定いたしました。第一回の競争入札を7月25日に実施し、当社もこれに応札したところ、7月29日に同省から落札業者となった旨の通知をいただきました。
当社が、工事現場などで騒音と振動を測定し公開表示する「円満工事」で長年培ってきたノウハウを使って、設置場所周辺の放射線量を常時測定し、累積、公開表示できるシステムとして緊急開発した「安心生活」(詳細は当社のホームページをご覧下さい)の性能と実績(すでに福島市、伊達市、南相馬市、飯舘村などで稼働中。東京都は8月中に都庁前に設置)が評価されたものと思っております。
今回は県内600ヶ所に機器を設置します。わが国の未来を担い、復興と繁栄の主役となる子どもたち、保護者、ならびに地域住民の方々の生活の安全確保に資するべく、当社は、機器の保守・点検にも万全の態勢を整える所存でございます。
また、機器の設置工事には、可能な限り地元福島県内の業者を採用させていただき、多少なりとも地元復興へのお手伝いをしたいと考えております。
以上ご報告すると共に、進捗状況を含め、取材される場合には、できる限りの協力をさせていただきますので、お申し越し下さい。

System TALKS Inc.のホームページから

納入実績もあり、技術力はしっかりしている会社のようですが・・・
小学校の線量測定網稼働せず 業者を再選定へ 福島県2011.11.18 14:36
福島県内の600カ所で10月17日からの稼働を予定していた放射線測定器について、文部科学省は18日、測定精度の不備で稼働できなかったとして、受注業者との契約を破棄、業者を再選定すると発表した。
600カ所は東京電力福島第1原発事故の影響による放射線量を測定し、子供の被曝(ひばく)を抑えるために、同県内の2700カ所に設置する放射線測定器の第1次分。測定値は、インターネット上でリアルタイムに公表する。
文科省によると、契約を破棄した測定器は実際の線量より約4割低い値を示すなど、求められていた測定精度に達しない大きな誤差があり、インターネットへのデータ送信機能も作動しなかった。
業者は納期を1カ月過ぎても改善できなかったといい、文科省では「住民の方に申し訳ない。急いで業者を再選定し、来年2月の稼働を目指す」としている。
・ここでは、低すぎる線量を示すと書いてあります。ツイッター情報の反対。
福島第1原発:県内常時監視用線量測定器に基準超える誤差
東京電力福島第1原発事故を受け、福島県内の小学校や公園など600カ所で放射線量を常時監視するために設置された測定機器の性能が、文部科学省の定めた基準に達していないことが18日分かった。同省は機器を納入した業者との契約を同日解除。今後機器を回収し、入札をやり直す。この影響で、10月に予定していた運用開始は来年2月以降にずれ込むことになった。
文科省によると、入札は7月にあり、5社の中から最低価格の約3億7000万円を提示した東京都中野区の通信機器会社「アルファ通信」が受注した。文科省は測定誤差を「上下20%以内」としていたが、機器設置後の10月下旬になって誤差が最大40%あることが分かった。同社は今月14日までに改善すると約束していたが実現できなかったという。
文科省は同社に違約金を請求する方針。同社の広報担当者は取材に「契約解除は納得いかない部分が多い。社内で今後の対応を決めたい」としている。
入札前の仕様書審査では不備を確認できなかったといい、渡辺格(いたる)原子力安全監は「保護者や県民に心配をかけて誠に残念。早急に運用開始できるよう努力する」と話した。
計画では、今回の600カ所に加えて県内の中学校や保育園など約2100カ所にも拡大する。測定結果は同省と県のウェブサイトで即時公開する。【野田武】
毎日新聞 2011年11月18日 22時07分(最終更新 11月18日 22時20分)
・4割の誤差があったとのみ報道。
文科省「放射線量低く見せろ」要求応じず解約になったオンライン線量計
ここで週刊誌の話題から外れることをお許し頂きたい。これを読んでいただいている読者の中には、11月19日(土曜日)の朝刊で以下のような記事を目にした方もいるのではないだろうか。
「文部科学省は18日、福島県内の学校や公園で放射線量を計測する『オンライン線量計』を発注した業者との契約を解除したと発表した。測定精度が低く、結果の送信ができないなどのトラブルで納期が守られなかったためと説明している」(朝日新聞より)
東京新聞などは1面トップだった。この業者というのは東京都中野区にある「アルファ通信」(豊田勝則社長)で、社長は私もよく知っている。
簡単に経緯を書くと、福島の学校などに600台の線量計を設置する工事を「アルファ通信」が落札し、工事を始めたのが9月からだった。線量計を入れるカプセルの仕様が突然変更されたり、台風などもあったことで10月中旬の納期は双方了解して11月に延期した。次の納期は11月14日。600台のうち480台までは設置が完了したが、100台と少しが残ったのは事実である。文科省の契約解除の理由は納期遅れだけである。
しかし、文科省は会見で、記事にもあるように「測定精度が低く」てと計数管にあたかも欠陥があったように話しているが、これは事実とは異なる。いちばん文科省が問題にしたのは、「アルファ通信」の使用している計数管がアメリカ製であることだった。これはアメリで校正(検定のようなもの)をした国際標準の計数管である。
文科省がモニタリングポストなどで使っているのは、国内の日立系の会社の製品である。いまでは知られるようになってきたが、文科省が発表している放射線量は、モニタリングポストを高いところに据えたりして、市町村が発表している数値より低い。
子どもの背丈のところを測らないのでは意味がないという批判が巻き起こり、今回は地上50センチに設置することになった。しかし数値がモニタリングポストより高く出ることに怯えた文科省は、「アルファ通信」の線量計の数値が低く出るよう仕様変更することを強硬に要求してきたのである。
聞くところ、期限ギリギリになっても「アルファ通信」の技術者を丸一日缶詰にして、アメリカ標準ではなくここは日本なのだから日本標準にせよとの一点張りで、聞く耳を持たず。その結果、設置の仕事にも影響が出てしまったというのだ。
このことが指し示している最大の問題点は、文科省が発表している放射能の線量は人為的に操作され、低く出るようにせよとメーカー側に要求し、それを飲まなければ切るという理不尽とも思えるやり方をしていることである。「アルファ通信」側はこうした問題を含めて、記者会見を開く意向である。また、こうした官僚たちのいい分を、少しも検証することなく垂れ流す新聞にも猛省を促すつもりである。
線量が高すぎたので、文科省が文句をつけた
線量が高くてダメなのか、低くてダメだったのか、これらの記事ではよくわかりませんが・・(ちょっと気にしながらニュースをチェックしていました)
本日のニュース
線量公開延期で保護者ら混乱 測定値にズレ、技術に不備
文部科学省が県内の小学校や公園など600カ所に整備を進めている放射線量のリアルタイム公開システムの運用延期に伴う波紋が広がっている。国と契約を解除された東京都の業者でシステム撤去をめぐり意見が対立。放射線の測定値の誤差が大きく、国の発注の“手落ち”を指摘する声も出ている。運用開始は平成24年2月にずれ込む見通しで、県外避難者や保護者は不安を隠さない。
■2倍の放射線量
鮫川村教委の北條利雄教育課長は9月下旬、村農業者トレーニングセンターに設置されたシステムを確認し首をかしげた。線量は毎時0.35マイクロシーベルト。手持ちの簡易放射線測定器は地上1センチでさえ毎時0.17マイクロシーベルト。2倍の数値だった。
さらに、村内の2小学校にある他のシステムにも「ズレ」が指摘され、関係者から「どちらを信じればいいのか」と声が上がった。北條課長は「国が教育現場を混乱させた。しっかりした業者を選べなかったのか」と不信感を募らせる。
子どもを持つ保護者も怒りの声を上げる。小学生の子ども3人の健康を考え、福島市から山形県米沢市に自主避難している主婦(46)は「国がやることは信用できない。学校の線量管理が整わなければ、帰ることはできない」と語気を強める。
南相馬市原町区の自営業宮本晴一さん(42)は中学生と小学生の子どもを抱え、放射線への心配は尽きない。文部科学省が設置したシステムのデータは安心につながる一つの材料になると期待していた。「国の公式の数値が分かると思ったのに…。一刻も早く設置を進めてほしい」と厳しく注文した。
■従来の入札踏襲
契約解除された業者は主に通信システムを担う会社で、測定器本体は米国から輸入し、システムを構築していた。
文部科学省の発注手法にも疑問の声が上がる。郡山市の主婦達林千佳子さん(40)は業者選定の甘さなどを指摘し「放射線の不安を抱える県民の気持ちを理解しているのか。本当に国を信用できなくなった」と声を荒らげる。
同省は入札前の技術審査で測定器の試験成績書の提示を義務付けなかった。そのため、同省は10月下旬の性能試験で初めて測定器の不備を把握したという。納期遅れも頻発したため契約解除を決めた。担当者は「高度な技術がなくても受注可能なシステムだと考えていた。従来の入札方法を踏襲した」として入札手法を一部見直した。
新たな業者を決める入札では、技術審査に試験成績書の提示を求めるとともに、職員だけで実施していた審査に外部からの専門家を加えた。担当者は「今後は国民の安全や安心に関わる入札は慎重に進めたい」としている。
■放置された機械
契約を解除された業者が設置したシステムの撤去問題も浮上している。文部科学省は契約解除された業者に県内600カ所の撤去を求めている。しかし、5日には業者から「(契約解除の)決定は承服しかねる」とする申立書が届いたという。同省は対応を協議しているが、システム撤去は宙に浮いたままだ。
撤去が進まないことにより、運用が平成24年2月からさらに遅れる可能性も生じている。11月下旬の入札で、新たな業者が決まったが、撤去されないと新たなシステムの設置場所が確保できない地点もある。
同省の担当者は「業者に対する法的措置を検討している。行政代執行も選択肢の一つだが、(契約解除は)納期を守らなかった業者の責任」として運用開始に向け、撤去を求めていく方針だ。
※背景
子どもら県民の健康管理を徹底するため、文部科学省は学校施設など県内2700カ所に24時間態勢で放射線量を測定するシステムの設置を進めている。放射線量は10分おきに更新され、ホームページ上で確認できる見込み。第1弾として10月運用開始を目指し県内全小学校など600カ所の整備を進めていたが、文部科学省は11月中旬に業者に技術的不備があるなどとし契約を解除した。落札価格の約3億7000万円は支払わないとしている。

【写真】校庭脇に設置された公開システム。撤去の見通しは示されていない=鮫川小
(2011/12/10 10:43)
とおしてみると、よくわかりますね。
・当初の報道で線量が低いというのは、ウソ(デマ)
・簡易測定器と、据え付け型の測定器の測定値を比較するという誘導(私は、ベータ線の扱いが違っているのではないかと考えます。簡易測定器では測定せず、このシステムでは測定している。だから、倍近い数値が出てくると考えます。本来であれば、きちんと構成した測定器で、精度を確かめればいい話です。この記事自体の信憑性もおかしい)
・本当にこの機器が示す値はおかしいのか。文科省の評価にとらわれず、きちんとしたマスコミの検証を求めます。
福島県の米は安全・安心だと宣言して、現在基準を大幅に超える米があちこちの場所で見つかる福島。一体なにが起きているのでしょうか。
何度も繰り返しますが、本当のことは細かいところでつじつまが合い、ウソはあちこちで破綻します。細かいところを丹念に押さえることで、ウソが紛れ込んだ報道からなにが正しい情報なのかを見つけることができると考えます
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是非 外国人(特派員)記者クラブで会見すべきです。日本のマスコミ相手にやっても無駄!
ツィッターやfacebookをやっている人で外国語が出来る人は ドンドン海外に こうした情報を発信して頂きたい と思います。
この会社だけでなく 線量計を扱っている国産メーカー全てに圧力がかかっているようですし まだ線量計を持っていない人は早く外国製のを買っておかないと そのうち「勝手に測って国民に不安を与える」ことが禁止されたら買えなくなります。早く買いましょう!!
ソフトを手直し(つまり低く表示)しなさいということだったみたいですね。
で納期に間に合わずキャンセルと。一台170万円ですから、業者の悲鳴が聞こえそうです。
そんな学校には、教育委員会の担当者が出向いて設置個所周辺を重点的に除染。後から設置業者が機器の調整をしていったそうです。多分それが国からの「低く出るように」の指示だったのでしょうか。こんな話を聞くと、教育現場にもすくなからず国からの圧力がかかっているのかなと思ってしまいます。
そういえば、各学校に配付されているという簡易型線量計にも「文部科学省」の文字がありましたよね。「はかるくん」というもの。一体何を信じればいいのか…。
リアルタイム線量計の本来の意味は、子供を守るため。
国や東電に魂を売ってしまった大人たちのパフォーマンスのために使われるのなら、そんなものはいらない!
当たり前ですよね。エコーしかやってないんだから。
この時期に触診やエコーで見つかる大きさに育った癌はごく一部で、見つかっても「(時期が早すぎるので)放射能が原因とは考えられない」と言い逃れができる。
この時期に見つけたければ細胞レベルの異常を血液検査で見つけるしかない。でもそれをやらない。鈴木教授は何を見つけたいのですかね??
日本人でありながら、日本と言う国に絶望しかけています。
福島県南相馬市におけるMP:モニタリングポストの検証
2012年6月8日の計測値
空 間 線 量 表面汚染 MP TCS-172B TGS-146B
1m 1m 1cm 1cm
(----μSv/h----)(cpm)
…………原町区…………
◎大木戸一公会堂(土)
-.--- 1.13 11.3 5,320
◎馬場公会堂MP(砂)
1.253 1.44 1.23 628
◎横川ダム可搬MP(アス)
1.40 1.87 3.05 6,130
◎鉄山ため池MP(土)
4.939 7.77 11.3 6,470
◎高倉ダムMP(土)
2.324 3.76 3.26 2,480
…………小高区…………
◎羽倉公会堂MP(砂)
1.075 1.40 1.71 1,100
◎大富公会堂MP(砂)
1.189 1.45 2.04 1,200
◎金谷公会堂MP(砂)
2.067 2.83 3.71 1,610
◎川房公会堂MP(土)
2.516 3.48 1.81 1,010