京都議定書の延長問題が、南アフリカで現在話し合われています。
COP17 予断許さない状態12月10日 18時19分
温暖化対策を話し合う国連の会議、COP17は、最終日を過ぎた10日、京都議定書については、再来年から2017年まで5年間継続するとともに、新しい枠組みについては2020年以降に発効させるとする内容の議長提案の改定版が提示されました。各国の対立が残るなか、最終的な合意案の作成に向け歩み寄ることができるか、予断を許さない状態が続いています。〈略)
この地球温暖化対策、二酸化炭素のみに注目しています。かなりうさんくささを感じていましたが、その実情が下記の本にばっちり書かれていました。 p.123-
温暖化対策で原発建設20基
2002年5月中旬、保守党顧問の海部俊樹のところに平岩がやってきた。平岩と海部はともに愛知県生まれで同郷:海部とは古くからのつきあいだった。
「お宅の党に京都議定書の批准に反対している議員がいるのですが、何とか賛成に回るように説得してもらえないでしょうか」
まもなくして、保守党の参議院政調会長・入沢肇が海部に呼ばれた。
「キミ、京都議定書の批准に反対しているようだが、私はいいことだと思うがね。経団連の平岩さんがやってきて、財界も京都議定書を推進しているので、ぜひ賛成して欲しい、と言ってきている。」
「私も反対ではありません。ですが、法案をよく読んでみると、地球温暖化ガス6%削減という中身の根拠が曖昧なのです。6%のうち国内の森林が3.9%吸収すると書かれていますが、この森林の面積は日本全体の70しか対象にしていません。ロシアなどは、京都会議の途中、一夜にして、吸収する森林の面積を1700平方メートルから3300万平方メートルに倍増しました。日本政府の積算根拠がよくわからないのです。」
こんなやりとりがあった。入沢は農林構造改善局長、林野庁長官などを務めて、参議院議員に当選した林野行政のベテラン。
京都議定書は1997年12月に京都の国立京都国際会館で開かれた第三回地球温暖化防止京都会議(COP3)で、11日に採択された気候変動枠組み条約に関する議定書である。二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、六フッ化硫黄の温室効果ガスを、199−年を基準に先進国全体で5%削減するため、各国が目標を決めて削減しようというものだ。日本の場合、2008年から2012年の5年間に6%削減するもので、先進国の中でも環境対策が進んでいた日本にとっては絞りきった雑巾をさらに絞るようなもので、産業界の反対派強かった。だが、平岩の政治工作が功を奏したのか、2002年5月2日に衆議院で、31日に参議院で批准が承認され、6月4日に国際連合に受託書を寄託した。
閣議決定された「京都議定書目標達成計画」では、具体的な削減の目標と行動が細かく書かれている。
「朝シャンをやめよう」
「夕食は家族いっしょに団らんを」
「サマータイムの導入」
といったライフスタイル・ワークスタイルの週刊の見直しなどが詳しく書かれ、分厚いページの計画書の最後の方に、「原子力発電の着実な推進」の項目がある。そこに
〈発電過程で二酸化炭素を排出しない原子力発電については、地球温暖化対策の推進の上できわめて重要な位置を占めるものである。今後も安全確保を大前提に、原子力発電の一層の活用を図るとともに、基礎電源として官民協力して着実に推進する。その推進にあたっては、供給安定性に優れているという原子力発電の特性を一層改善する観点から、国内における核燃料サイクルの確立を国の基本的な考え方として着実に進めていく。〉
と書かれていた。
京都議定書の推進で動いてきた平岩外四と東京電力の思惑はここにあったのである。
東京電力の原発を推進する書類には、
〈地球温暖化防止京都会議でも、温室効果ガスの削減目標をクリアするため、日本は、出力115万キロワットの原発20基の新増設が必要、との方針が打ち出された〉
と、ある。
「当時、原発20基増設などとは、国会に対し一言も説明がなかった」
と、入沢は述懐する。
このとき、平岩は88歳。経団連会長を8年前に辞めても、東電相談役として原発20基の増設推進に動き回っていたのであった。
原発は1日三キロのウランを燃やし、一キロで電気を作り、のこり二キロで海を暖めるという、地球温暖化を推進する悪玉と言っても良い発電方法です。(熱効率がもっとも悪い発電方式)それを発電の時にだけ、二酸化炭素を出さないからといって、地球に優しいエネルギーと強弁し、地球環境を守るとウソをついて、推進する。さらに、被ばく者をありとあらゆるところで作り出す。
京都議定書を推進した企業がどこかを見ることで、その真の狙いが見えてきます。
我々は、騙されていたのです。
■関連ブログ
原子力発電入門(2)もっとも効率が悪い発電方式2011年08月07日
原子力発電入門(4)ウラン燃料精錬−いったいどこがエコ?2011年08月09日
2011年12月10日
温暖化対策を推進した黒幕−原発推進がその真の狙い
posted by いんちょう at 21:39| Comment(5)
| 原子力
私は、これらの本を信用しています。
悪者にされていますが、二酸化炭素は植物が光合成する材料でいわば生命の食糧なのです。増えても何も悪いことはありません。温暖化の原因でもありません。例え温暖化したとしても生命にとってはいい方向です。
原発と地球温暖化は世紀の陰謀だと思います。
「今、平岩外四がいてくれれば…」
と嘆息した評論家がおりましたが、平岩とて所詮は悪党だったのですよね(爆)。
あと、サマータイムですが、戦後のある期間に実際に行なわれたのですよね。その時実際に体験した人たちからは、サマータイムなど百害あって一利なし、という結論が出ているのにもかかわらず、何かというと上の方から復活の話が出てきますよね。それに呼応した、読売新聞のキャンペーンなんて結構凄いです。正直サマータイムには、計画停電と同じような胡散臭さを感じてしまうのですが。
「地球温暖化防止」の影には必ず原子力推進派がいる。親子代々原子力村のアル・ゴアに「ノーベル平和賞」を贈っちゃうくらい世界は原子力村に乗っ取られている感があるけれど 今回のフクイチ事故で今まで原発に興味がなかった人たちが目覚め始めている。今まで漫然とタレ流しにされていた原発のウソが次々暴かれて 世界的に反原発の大きなうねりになろうとしている。
にも関わらず 火元の日本で大騒動にならないのは やはりマスメディアのせい。新聞テレビでしか情報を得ない大勢の国民に どう この情報を広げればいいのか?
教え子の高3生(偏差値65)に院長先生のブログを見るように言ったけれど 正直 反応は鈍い。
20年以上 子ども達を教えているが 年々 思考力が退化しているのを実感している。今の高3は20年前の小6か中1レベルとしか思えない。
この子たちを何とかしないと日本の未来はないけれど、偏差値と人間力の乖離が年々拡大している現状では本人に「自分はバカだ」と自覚させることは難しく…どうしたらいいのか わからなくて悩む。
そういう意味で、あなたの「地球温暖化は原発推進派の陰謀」というお考えは、分からないではありませんが賛同できません。
なぜなら、私たちはCO2を多く排出するガソリンや灯油、電気やガスをふんだんに使っています。せっかく地球が46億年の歴史の中でCO2を化石燃料として固定化してくれたものを、産業革命以来の私たちが地下から掘り起こし燃やして、再びCO2に変えているのですもの。原始地球の大気はCO2が多く(熱かった)暑かったのです。金星のように。そのことを知った時、私は心から納得出来ました。どうか原発推進と温暖化対策とを切り離し、脱原発と温暖化ストップとしての省エネ・節電を推進するようお力を頂けないでしょうか?
と、科学者仲間からEメールが送られてきた、と言ったデービットデミング(オクラホマ大学地球科学者)を筆頭に、地球が二酸化炭素により温暖化しているとする、国連の報告書が意図的なものだとする証拠はたくさんあるそうです。
ちなみに中世の温暖期(800年から1300年)とは、現在よりも最高で3度気温が高かった。
1996年の国連の二次評価報告にはあったグラフが、2001年の新しいグラフには存在していない。
中世の温暖期は、工業もガソリンもなく、単純に太陽黒点活動が活発だったためで、二酸化炭素は関係ないと。
さらに、空気の温暖化には、二酸化炭素なんかよりも、水蒸気のほうがよっぽど効果が高いそうです。
ところが、現在の地球が寒冷化しているという証拠がたくさんあるそうです。
日本人はヒートアイランド現象と地球の温暖化を混同しがちなのでないでしょうか。
・アンデス山脈にかつて氷河はなかったが、今はある。
・グリーンランドにはヴァイキングの農場があったが、現在は永久凍土
・北極にはかつて氷がほとんどなく、1421年に中国海軍が一周航海したときもほとんどなかった。
・南極は6000年間の溶解傾向にあったが、過去30年の間に冷却に転じており、さらに08〜09年の夏の溶解は衛星技術が取り入れられて以来、最低を記録していたが「ジオフィカル・リサーチ・レターズ」の報告は完全に無視されている
・キリマンジャロの雪が消えているのは気温上昇ではなく、植民地独立後の森林破壊で空気が乾燥しているため
なぜ、ここまでして、二酸化炭素による地球温暖化説のでっちあげに、世界のお偉方が熱心かというと、
もちろん原発もそうだと思いますが、
カーボン取引という地球規模の詐欺を働くためだ、というのがデービットアイクの見解でした。
デービットアイクというと爬虫類人間で知られるアブナイ人という印象ですが
二酸化炭素による温暖化説に疑問を唱えている学者はたくさん存在します。
IPCCに署名した科学者が52名に対し、2008年のアメリカ上院の気候変動に関する少数派(反対意見)に引用されたのは650人です。
「(温暖化の恐怖)は、科学の歴史の中で最悪の科学的スキャンダルである。人々が真実を知るようになれば、科学と科学者にだまされたと感じるだろう」伊藤公紀(環境物理・化学者)
「京都議定書派は、馬の前に馬車を置いている。地球の温暖化が大気中の二酸化炭素を高レベルにしているのであって、その逆ではない」アンドレイ・カピツァ(南極の氷コア研究者)
「あと何年くらい地球が寒冷化すれば、地球が温暖化していないことを人類が理解できるのだろうか?」デービット・ジー(2008年国際地質学会議長、地質学者)
地球環境問題は、けして無視してよい問題ではありません。
が、気候変動が、二酸化炭素のせいではないとしたら、むしろ環境破壊なのは原発のほうです。
原発が出す放射能、排水による海あたため問題、原料のウラン掘り起し加工運搬において、核廃棄物を安全な地下で(たいていの国の歴史よりも長く)延々と保管続けなきゃいけない問題、再処理工場の排水基準(原発よりもはるかにゆるい)
ありとあらゆる点で環境破壊につながる問題があります。
そういった原発のバカバカしさかげんには目を見張るものがありますが、原発の一番のセールスポイントである、二酸化炭素をださないから地球にやさしい(単に核反応のときにださないってだけで、冷却にも運搬にもさんざん出しまくっているのは置いておいても)という根拠までもが、でっちあげ、というのが
これは本当に、すごいことだ、と思います。
わたしたちの敵(飼い主?)は、そういう人たちなんです。