2011年12月15日

フクシマ20キロ圏内の牛(血液と筋肉のセシウム)被曝調査

 半径20キロの牛を捕獲して、体内のセシウム量を測定しているとの記事が、2011.12.14の熊日新聞に掲載されました。

2011121501.jpg

この記事によりますと、
筋肉 1150Bq
血液  38Bq
筋肉には、血液の約30倍のセシウムが含まれる。その他に高いのは、

舌  728Bq
腎臓 635Bq
心臓 518Bq
脾臓 391Bq
肝臓 355Bq

牛肉を食べるよりも、舌(タン)、心臓(ハツ)、肝臓(レバー)の方が、少ないようですが、小腸などのホルモンは、どうなっているんでしょうね。

 また、気になるデータがありました。以前、胎盤はセシウムをとおさないというデータがあった(人体に入った放射性セシウムの医学的生物学的影響 バンダジェフスキー)のですが、そうではなさそう
筋肉のセシウム濃度は 650Bq、胎児の筋肉は 750Bq

 この牛の解体は、どのようにしたのでしょうか。どう考えても、放射性廃棄物でその放射能が環境中にあるわけですから、全面マスクなどの放射能防護服をつけて行わないと作業者が被曝します。食べる人ばかりではなく、解体する人にも被曝する可能性があるのですが、そういった観点で食肉処理場は処理をしているのでしょうか。心配です。

 また、これらの牛の組織などは作っていないのでしょうか?・・標本を作る際には、内部被曝にご注意くださいね

 あとは、尿との相関関係が得られれば、人間における蓄積もだいたい類推が出来そうです。(もし、尿と筋肉の相関関係などご存じの方がおられましたら、コメント欄でご紹介ください)
タグ:P
posted by いんちょう at 21:43| Comment(8) | 原子力
この記事へのコメント
バンダジェフスキー先生の急死した住人の心臓の病理組織のデータはありましたが、当然、今回、解剖した牛の心臓などの組織はミクロでも検討されたのでしょうか?
事故から9ヶ月、、、まだ、ミクロでは、結果が出ていないのかな?もしくは、ミクロで異常が出るような牛は、すでに死んでいるのでしょうか?

T芝の環境の放射線量をデジタルカメラの画像に色をつけて表示するカメラが発売されるようですが、サーモグラフィーのように、牛にカメラを向けると放射線量により色がついたりするカメラはSFでしょうか?
Posted by 麻酔科医 at 2011年12月15日 23:58

「東京都が未明から36時間ぶっ通しで瓦礫焼却」と昨日どこかで見たので緊張してベランダで計測!

だけど なぜか SOEKS10Mなのに 0.09〜0.14くらいで止まっている。マンションの外壁に当てても0.11〜0.14

もっと汚染されてるはずなのに もしかしてウチはクールスポットなのか?

体の不調もないし よく眠れるし 目覚めも快適 食欲バッチリ 下痢も頭痛も鼻血も痣も痔もない。何故だろう?

春から内部被曝に気をつけてきたからだろうか? それとも放射能に強いDNAを持っているのだろうか? ウチの家系はガンも心臓病もなく メチャメチャ長生き 90過ぎまで生きた御先祖様が多く 家系図によると江戸時代でも90歳近くまで生きてる人がいる。
広島長崎チェルノブイリでも 生き残った人はやはり強いDNAを持った人だったんじゃないか?

だけど放射能で死なないとしても 壊れゆく日本からは逃れられない。保険制度も年金も崩壊、雇用もなくなるこれからの日本をどう生き抜けばいいのか その方が問題かもしれない。
Posted by tottoko at 2011年12月16日 08:23
>牛肉を食べるよりも、舌(タン)、心臓(ハツ)、肝臓(レバー)の方が、少ないようですが、
セシウムは関しては、という事でしょう。
核種によって標的臓器がまちまちですからね。
Posted by 通りすがり at 2011年12月16日 12:28
>もし、尿と筋肉の相関関係などご存じの方がおられましたら、コメント欄でご紹介ください

↓いかがでしょうか?『牛の尿と筋肉の放射性物質汚染度の相関について簡単なモデルで勘定してみた』
https://twitter.com/#!/mw_mw_mw/status/95697492594786304

Posted by pochi3939koban at 2011年12月16日 13:25
はじめまして。いつも先生のブログとツイッターをフォローさせていただいております。

さて、セシウムの尿、筋への移行についてですが、下記のサイトに年齢別ではありますが体組織ごとの線量係数が示されています。16枚目のスライドです。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001cyyt-att/2r9852000001cz7c.pdf

すでにご存じの情報だったらお詫びします。


先生のご主張にいつも強く共感をしており、また励まされたり勇気づけられたりしております。今後も客観的で正しい視点で原発や放射能の問題について情報提供をいただきたくお願いを申し上げます。

時節柄どうぞご自愛くださいませ。


pray_boy_japan@今日、雪が本降りになりはじめた新潟より
Posted by pray_boy_japan at 2011年12月16日 13:29

某ツィッターを見ていたら 3/15に福島で被曝した3人の翌日の便が3人とも緑色だった と出ていましたが これは被曝と関係あるのでしょうか?
東海村で被曝して亡くなった方は1週間後くらいに緑色の水様便が出た と読んだ記憶がありますが これは腸が溶けた物ですよね、翌日にすぐ緑色の便が出て それが被曝のせいだったら もう死んでると思うんですけど…。

福島での健康調査の内容は医師会に伝わってないのでしょうか?
Posted by tottoko at 2011年12月16日 22:38
オーストリーでの研究で血液の方が1.5倍高いです。
尿の方が低いそうです.東北大学の加齢研でも情報をとってます.便は濃縮しますので影響が高かった可能性がありますよ.
Posted by あs at 2011年12月23日 00:01
http://vogelgarten.blogspot.com/2012/01/blog-post_25.html

MERCREDI 25 JANVIER 2012

「セシウムと心臓疾患の相関関係」ユーリー&ガリーナ・バンダジェフスキーへのインタビュー


Posted by とおりすがり at 2012年03月02日 21:38
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