急性出血性結膜炎(AHC)は、主としてエンテロウイルス70 (EV70)とコクサッキーウイルスA24変異株(CA24v)の二つのエンテロウイルスによってひきおこされる、激しい出血症状を伴う結膜炎 である。両ウイルスともヒトからヒトへ直接接触伝播する。
病原体
本疾患の原因ウイルスであるEV70とCA24vはともにエンテロウイルスの仲間で、電子顕微 鏡でみると直径約30nmの小型の球形粒子とし て観察される(図1)。両ウイルスにつき、その遺 伝子である1本鎖RNA を構成する約7,500の塩 基配列が明らかになっている。
図1. EV70 の電子顕微鏡像
大部分のエンテロウイルスは最初消化管に 感染するのが普通であるが、この二つのウイルスの場合、感染部位はもっぱら結膜であり、消 化管で増殖したとの報告はない。この性状は、培養細胞におけるEV70の至適温度が33 〜34 ℃ であり、39 ℃では全く増殖できないことと関連すると思われる。EV70 は眼に病原性を有すること、潜伏期が極めて短く、感染後24 〜36 時間で発症することが偶発的な実験室感染の結果明らかになったが、なぜ結膜下に激しい出血を引き起こすのか、そのメカニズムはいまだに明らかにされていない。
臨床症状
EV70とCA24vによる結膜炎は臨床的に酷似するので、臨床症状による病原ウイルスの鑑別は 難しい。突然の強い目の痛み、異物感、羞明などで始まり、結膜の充血、特に結膜下出血を伴うことが多い。眼瞼浮腫、眼脂、結膜濾胞、角膜表層のび慢性混濁が高頻度にみられる(図2)。
全身症状としては頭痛、発熱、呼吸器症状などがみられる。潜伏期はEV70が平均24 時間である のに対し、CA24vでは2〜3日とやや長い傾向にある。通常、約1週間で治癒するが、EV70 では 罹患後6〜12カ月に四肢に運動麻痺を来すことがあるので、経過観察をする上で注意が必要である。
ウイルスの病気か・・と思っては間違います。ウイルスをきちんと分離することは、臨床上はほとんどありません。同じページの届け出基準を見ますと、それがよくわかります。
感染症法における取り扱い(2003年11月施行の感染症法改正に伴い更新)
急性出血性結膜炎は5類感染症定点把握疾患に定められており、全国約600カ所の眼科定点より毎 週報告がなされている。報告のための基準は以下の通りとなっている。
○診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下の3つの基準のうち2つ以上を満たすもの
1. 急性濾胞性結膜炎
2. 眼脂、眼痛、異物感などを伴う眼瞼腫脹
3. 結膜下出血
○上記の基準は必ずしも満たさないが、診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾 患が疑われ、かつ、病原体診断や血清学的診断によって当該疾患と診断されたもの
おわかりでしょうか。症状さえ揃えば、この病名がつくのです。ウイルス性の疾患のほとんどは、このような診断基準と言って良いでしょう(もちろん、いくつかの病気は簡易迅速判断キットで確定することもあります。例えば、インフルエンザなど)
そう言った目で、このグラフ
例年にない増加を見せたのは、
22週くらい・・5/30 - 6/5
43週くらい・・10/24-10/30
およそ,2ヶ月程度遅れて、症状が出てきている印象です。3月は、言わずもがなですが、8月の下旬には、広範囲でヨウ素が検出されています。できすぎなくくらい、話しが合います。人間の身体の中で、ほぼ無防備といってよい状態で粘膜が露出しているのは目くらいですから、このような症状が出てくるのは全くおかしくありません。
実は、この問題は、日本眼科学会は、3月16日にホームページ上で、公表しています。
まず、最初の文章
・眼の粘膜は皮膚よりも放射性物質を吸収しやすいとされています。
・生理的食塩水または水道水で、眼が傷つかないようにやさしく洗浄してください。
※その際、目頭を押さえて、鼻涙管から汚染水が鼻の中に入らないように注意します。
・まぶたに関しては皮膚への汚染と同様に扱ってください。
※中性洗剤と濡れガーゼでやさしく拭き取り、水で洗浄。
※あまり強くこすると皮膚のバリアが破壊され、むしろ皮膚内部に入り込む可能性があります。
これは、あきらかに放射性物質そのものが、目についた場合の対処法。ところが、次の白内障は、外部被曝の話に置き換えています。
・時間が経過してから起こる影響として、線量が高い場合には数ヶ月、低い場合には数年の潜伏期を経て白内障が発症することがあります。
・被曝した集団の1〜5%において白内障が発症する最低線量(閾値)は急性被曝で2〜10Gy、慢性被曝で0.15Gy/年程度といわれています。
・白内障は発症したとしても手術で確実に治療することが可能ですので、大きな心配はありません。
このすりかえは、現在非常に良く行われています。この白内障の基準は、外部被曝−すなわち、放射性物質が直接目についていない状態−での評価です。原爆白内障については、橋爪文さんも書かれていますし、実際に40代で白内障と診断された方の話も耳にするようになりました。
内部被曝と外部被曝の意識的に混同しているように思えるのは、私だけでしょうか。
最後にセシウム金属自体の反応性の高さを指摘しておきます。
◆関連ブログ
気になる症例のまとめ2011年09月11日
広範囲でヨウ素検出-原発再臨界?2011年09月17日
放射能と人体(8)ブラブラ病以外の被曝症状とは?2011年12月22日


震災以降貴重な発信や 問題提起して下さり
感謝しております。
もっと早くお礼を申し上げたいと思いつつ
この時間になってしまいました。
私など 何の発信も出来ず
先生には沢山の 力を頂いたような気がしております。
事実を知るのは 勉強するのは 怖いけれど
力にもなりました。
来年も沢山の お話を楽しみに 力にして生きて行きたいと 考えております。
有難うございました。
今だ原発事故が収束しておりませんし、それどころか、これから健康被害が続々と出てくるでしょうから、新年のご挨拶は控えさせていただきます。
で、本題ですが。
タレントの所ジョージ氏が、一ヶ月ほど前に目の病気になったそうですよ。
12月25日に放送された「世田谷ベース」という番組で自ら語っておりました。
それによると、消毒していないコンタクトレンズを使用した為に片方のまぶたが腫れ上がり、物が見えない状態になったのだとか。
その番組が収録された時には完治していたようですが、なんか気になります…。
あけましておめでとうございます。今年も昨年同様に当ブログにはおせわになります。どうぞよろしくお願いします。2012年元旦
さて、私は11月に右目が充血して以来、治りません。どうせセシウムが目の中に入っているんだろうと思って眼科には行っていません。右目は少し視界がかすんでいます。行き着く先は白内障でしょうか。とほほ。
千葉市住まいですが、家の周辺のコンクリに付着した苔が真っ黄色や黄色味がかったオレンジ色に変色しています。苔は重金属を蓄積すると書いてありましたので、気持ち悪いです。
いつもいい記事を有難うございます。
私の患者さんでもうつ病を患いながらも
服薬しながら会社幹部を続けて来られた
方がいらっしゃいます。
ところが、年末に両目を真っ赤に腫らして
受診されたので、どうしたのか伺ったら
「いや、気が付いたら目がこうなっていて。
でも今はそれが問題じゃなくて、
それよりも今までにないくらいやる気が出ない
んですよ。もう会社辞めようと思います。」
とおっしゃいました。この方は世界を商売相手にされているので、業績は
原発や地震のあとも変わらなかったのです。
目と精神の両症状を別々に考えておられるようでしたが、会社を辞めるような大事な決断は後にして、
どの道必要な花粉、粉じん対策(マスクやメガネ等)と安静をお願いしました。
治りにくい風邪はこの冬嫌というほど診ましたが
こういう症状のコンビは初めてでした。
東日本の眼科医あるいは精神科医の方々、いかがでしょうかね?
10月中ごろ、開けていられないほどの目の痛み、目やに、結膜炎で眼科を、首に多数のとびひのような発疹と水泡、目じりの爛れで皮膚科を訪れました。結膜炎は何度かありますが目がヒリヒリ開けていられないほどの痛みははじめてで、とびひというのも生まれて初めて、一人暮らしなので感染源にありがちといわれる子供との接点もありません。
首の水泡は数週間で収まりましたが、目のヒリヒリ感はましにはなったもののいまだに続き、目じりの爛れにいたっては、いまだに皮膚が張らずじくじく痛みもあります。
まったく改善がありません。
このようなことは初めてで、放射能の影響ではと心配していましたところ、この記事で確信が深まりました。
皮膚に入り込んだ放射性物質をどうしたらいいのでしょう?癌化するのでは・・・
皮膚科では治りが悪いけど体質だと片付けられています。
ちなみに、うちの軒下のヤツデ、夏に刈り取った後新しい葉がどんどん生えてきましたが、ほとんどが5枚、7枚、先が一部丸い、一枚の途中から二股になっているものなど・・・
気持ちが悪いです。
doranyago 様 白内障は充血しません。コンタクトや眼鏡で矯正できない視力低下が、まだ続いているなら心配です。眼科を受診してください。
大阪在住様 眼科学会のマニュアルのように、すすぐように洗眼(点眼で良い)してください。結膜は、再生して入れ替わっています。薬品やアレルギー原因物質等も目に入ったら洗眼が有効。一日に数回試してみて。水道水が怖ければ、小さい点眼瓶に入った人工涙液(防腐剤などの添加物フリーのものがよい)が薬局で購入できます。なお、他の病気では洗眼はしないほうが良い。特にホウ酸水は良くないです。
結膜炎とうつの悪化の合併は今のところ経験していません。
とにかく眼のヒリヒリも目じりの爛れも洗うのが一番の対処法のようですね。再生して入れ替わるというのが救いです。
根気良く続けていきたいと思います。
特に若年者は出来るだけ甲状腺の視診触診やリンパ節腫大の有無チェック、眼瞼結膜視診、脈診、胸部聴診所見をカルテに記載しています。
異常が出て内科を受診した時に「元からあったのではないか」と言われた時に否定できる材料にしてあげたいので。精神科医の皆さんも、内科診断学を思い出して基本的な内科的診察をやってみてはいかがでしょうか。
目じりの爛れですが、悪化しています。一向に新しい皮膚ができてきません。
また、一旦収まったかに見えたとびひのような首の赤いじくじく(12ミリ四方位のもの)が新しくうなじにできていました。
皮膚の放射線障害である「湿性皮膚炎」というものとそっくりです。http://www.rist.or.jp/atomica/dic/dic_detail.php?Dic_Key=332
ここに書かれているものは放射線照射による外部被爆ですが、わたしのものは、直接目に入ったり、皮膚に入り込んだ内部被爆と思われます。
もとより皮膚が薄くバリア機能が低いので、普通の人より症状がひどくなるのだと思います。
皮膚がんの既往もあるので心配しております。
アドバイスお願いいたします。
組織学(正常の構造)、生理学(正常な機能)さらに病理学の知識がなければ、自分の症状から、病気の診断や原因の推定をすることは、困難です。ご参考までに。
確かにおっしゃるとおりだと思います。
眼科、皮膚科から原因不明と言われ薬も効かず参ってしまっていました。
あわせて庭の植物たちの異常や線量の高さからのあくまでも推測です。
もう一度お医者さんに相談してみます。
ありがとうございました。
偉く前の記事にコメント失礼致します。
私も大阪に住んでおります。
今年の冬、眼が充血している人によく会いました。今までになかった多さなので、きっと放射性物質のせいだろうと思っていたのですが、周りに関心のある人がほとんどいなくてモヤモヤしていたのです。
すっきりしました。有り難うございます。
色々、勉強させてもらいますね。