本日の熊日朝刊から(広告)

産業復興が本格化しているそうです。その中でこの記事
31日帰還宣言へ…避難区域で初 「早すぎる」も
東京電力福島第1原発事故で警戒区域と緊急時避難準備区域(昨年9月解除)に指定された福島県川内村が31日、避難生活を続ける村民に帰村を呼び掛ける「帰還宣言」をすることが分かった。同事故で避難区域に指定された自治体の帰還宣言は初めて。3月末までの全員帰村を目指し除染作業を進め、4月からは役場や学校も再開するという。ただ、村民からは帰村に慎重な声も聞かれ、村復活の道のりは険しそうだ。
もう、原発は落ち着いたと考えておられるのでしょうか。理解に苦しみます。
なぜか、ただちに消されましたが、このようなニュースも流れています。
とある原発の溶融貫通(メルトスルー)から
セシウム樹木内部に浸透
東京電力福島第一原発から放出された放射性物質が森林に及ぼす影響について説明する会合が相馬市で開かれ、放射性セシウムが樹木の内部にまで浸透していたとする調査結果などが報告されました。
この会合は林業経営の今後の参考にするため、相馬地方森林組合が24日に開いたもので、相馬市などの山林の所有者およそ100人が参加しました。
講師に招かれた東京農業大学の林隆久教授は相馬市や南相馬市などの山林を調査した結果、標高4百メートル以上の山のふもとで放射性物質による汚染が悪化する傾向があると報告しました。
そして、採取したスギやヒノキなどを詳しく調べたところ、表面の樹皮にとどまらず、樹木の内部にまで放射性セシウムが浸透し、濃度は数百から数千ベクレルに達したことなどを説明していました。
参加者からはどのような種類の木が放射性物質を多く吸収するのかといった質問が寄せられ、林教授は「樹木の種類による吸収量の違いなどはわかっていません。サンプルがあれば、測定して結果をお知らせします」などと答えていました。
参加した78歳の男性は「山林経営を続け、子や孫に継いでもらいたいと考えている。国や東京電力には山林の除染にも力を入れてもらいたい」と話していました。
樹木の内部にまでセシウムが浸透する・・・地表から吸い込むので当たり前ですが・・状態で、どうやって除染するのでしょうか。とてもムリです。なぜ、正直に林業関係者にいわないのでしょうか。そして、以前行っていた果樹園の除染。これも全く無意味であることが証明されたと言っていいでしょう。このような知見は既にチェルノブイリで得られていた話ではないのですか?
「農家できなくなる」 食品のセシウム新基準に怒り
「厳しくされたら農家をやめるしかない」。食品中の放射性セシウムの新基準値について、厚生労働省と内閣府食品安全委員会による説明会が24日、福島市で開かれ、出席した県内の農家らから怒りの声が相次いだ。東京以外で初めて開催されたが、国の方針に納得しない生産者の姿が目立った。一方、消費者は基準の一層の厳格化を求めている。県は放射性物質検査態勢の確立に不安を抱える。
「毎日食べるわけではない、あんぽ柿やブルーベリーなどの嗜好(しこう)品まで100ベクレルとすべきではない」。説明会で二本松市の農家男性は、国が農家の窮状を反映せず基準値を厳しくしたことに憤り、見直しを求めた。「一律の厳格化により農家は生産できなくなり、特産品が消えてしまう」と訴えた。
説明会には農家や行政関係者ら約160人が出席した。販売先から農産物の安全性について質問され続けているJAの男性職員は、厳格化と合わせて県内農産物の安全、安心を宣言するよう求めた。しかし、国の担当者からの明確な回答はなく、「質問に全く答えていない。厳格化だけで、消費者に食べてもらえると考えているのか」と憤った。
県内農家には厳格化されることへの不安や動揺が広がっている。郡山市の農業男性は昨年、約20ヘクタールの水田で作ったコメに放射性物質は検出されなかった。しかし、今年産が昨年と同じ結果になるとは限らない。「消費者に安心してもらうために厳格化は必要。ただ、わずかに検出されただけで周囲の農家ごと風評被害にさらされては安心してコメ作りができない」と嘆いた。
農作物から放射性物質がほとんど検出されていない会津地方。基準が厳格化されても影響は少ないと考える農家は多い。会津坂下町でコメやソバ、リンゴを生産する農業加藤健さん(63)は「基準が厳しい方が安心して出荷できる。消費者にとってもいいことだ」と受け止めている。
昨年は風評被害の影響が大きかっただけに「基準が厳しくなれば、風評被害の払拭(ふっしょく)にもつながるのでは」と期待を込めている。
ただ、基準値を引き下げても消費者が安心感を持たなければ本県農業の厳しい状態は打開できない。JA福島中央会の長島俊一常務理事は「国は新基準値が国民の信頼、理解を得られるよう、十分な説明や情報開示をしてほしい。そうでなければ農家は数値に振り回されるだけだ」と強調した。
基準値が下げられることにより、放射性物質検査を担う県や市町村には、現在の態勢で対応できなくなる恐れが出ている。
基準値が下がることは検出下限値の設定にも連動し、従来以上に精度の高さが求められることになる。県は現行の基準値が1キロ当たり200ベクレルの飲料水の検出下限値を4〜5ベクレルに設定しているが、新基準値10ベクレルでは1ベクレルまで下げる考えだ。この場合、検査時間は現在の15分程度から20〜30分に伸びる見通しだという。
県担当者は「人員配置や検査スケジュールを見直すか、検査機器を増やしたりしなければならなくなる」とみる。県は国に検査機器の拡充を要望することも検討している。
(2012/01/25 09:45)
購入するのは消費者です。国が基準をゆるめたからといって、自分で信用できなければ購入しないまで。米で大失敗をしているのに、基準をゆるめろと国に迫る。どこか間違っているのではないでしょうか。
ちなみに、このような基準があります。

各人が正しい知識を身につけ、対処しましょう。
◆関連ブログ
未だにセシウム・希ガスを大量に放出し続けているフクシマ2012年01月23日
昔−竹槍、今−高圧洗浄機2011年12月03日
タグ:P
http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/shintan4.html(調理加熱用の薪及び木炭の当面の指標値設定に関するQ&Aについて)
福島では更に、こんなちらしを配って県民を避難させまいとしているようです。
http://twitpic.com/8b1du8/full
一部文字起し
「いわき市は年間1ミリシーベルトですが、福島市・郡山市は年間5ミリシーベルトですが、郡山に3月に降り注いだ放射線は全く危険な量ではなかったようです」
「地面の放射性セシウムは超ホットスポット以外での外遊びは心配ありませんし、空気中の放射性物質はほとんど無いので窓明けも問題ありません」
「食べ物として放射性セシウムはなるべく摂らないようにしたいものですが、もし食べても約80日の半減期で体外に排出されます。食べ物についての極度な制限は、むしろ栄養バランスの崩れにつながることが心配です」
「生活の場の移転や日常生活における過剰な移動などによる発生する危険(身体的・精神的危険)が、放射性被曝による危険を上回ることがあることを認識してください」
「家族とのつながり、特にお父さんのかかわりを大切にしてください」
「今までの経済・保育・教育・趣味のつながりを大切にしてください」
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年間5ミリシーベルトって確か原発労働者の白血病労災認定基準として認められる値ではなかったでしょうか?
また、汚染の恐れがある給食を無理矢理食べさせられる幼稚園や小学校、移住するというと「神経質だ」とののしる夫、マスクをすると「風評被害だ」と怒るような人々とのつながりを大切にしていたら、命がいくつあってもたりないと思うのですが・・・。
また、先生は既にご存知かもしれませんが、我が横浜市で行われる予定だった、チェルノブイリで子ども達を診た医師でもある松本市長・菅谷昭氏の講演会が、脅迫メールにより、残念ながら中止に追い込まれたそうです。
http://yokohama-konan.info/sugenoya.html
モラルも誠実さも世界からの信頼も失った、哲学なきこの国は、一体何処へ向かおうとしているのでしょうか? 私には、自滅したがっているとしか思えません。
毎回見ては愕然としています。
福島の現状は本当にことばになりません。
食に関しては、日本人として気にならざるを得ませんね。
もし良かったら放射能に汚染された魚の真実を追ったドキュメンタリーを作りましたので是非ご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=Y8qxqrRjZUk&feature=youtube_gdata_player
よろしくお願いします。
いつも有用な情報提供、感謝しております。
木は角材として表面周りを削って切り出すのもあって、今まで大きな検出がなかったのかなと思います。
しかし、内部まで沈着しているとなると、石に続いて建材からの高線量検出が見つかるのも時間の問題でしょうか。
新規住宅を買う場合はガイガーカウンターも必須アイテムになりそうですね…
http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/pdf/shihyo_0901.pdf
樹木が汚染されているのは当然ですが、やはりショックです。林野庁のスギ林調査によると、雄花に含まれるセシウム濃度の最大値は、浪江町で25万3,000ベクレル/kgでした。今年は花粉症のない人もマスクが必要ですね。本当は原発事故以降、東日本のみならず、他の地域でもマスクをするべきなのかもしれません。↓のサイトの写真を見て、あらためて愕然としております。大量の飛散があった当日のマスクですから、無理もありませんが、その後も汚染は延々と続いているので恐ろしいです。
http://ameblo.jp/halo-usaco/entry-11146354268.html
生産者の都合に合わせてころころと変わる「安全」など信じられません。
本当に大事なことなら「安全」目安のためではなく「危険」度として考えるはずです。
「毒」を「安全でないもの」というのでしょうか。
「痛み分け」など狂気の沙汰です。
本来の「痛み分け」の意味は引き分けの意味でしょう。
本来なら「東電」と「原子力ムラ」企業および政府にお分けすべきものです。
横浜在住の者です。熊本市内出身なので、親から牛乳や野菜など送ってもらっています。
木下黄太さんのブログのコメントで気になるものがありました。以下コピペさせていただきます。
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今日見たもの (熊本避難者) 2012-01-26 13:03:25 午前子どもを幼稚園へ送り帰宅する際に、宇都宮ナンバーの安愚楽牧場の家畜運搬用の大型トラック2台、阿蘇方面へ走って行きました。
荷台に牛がいるかは見えませんでした。
牛は生産履歴を調べると、引越しすることも多いと知っていましたが、実際にそういったトラックを見ると、何も変わらず物事が進んで行くのを改めて知らされます。
帰宅して、ヤフーニュースで「汚染牛3000頭、行方わからず」を見て、またため息です。
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もしかして、牧場に北関東の牛が運ばれているんでしょうか・・・?熊本の牛乳だから安心だと思いずっと飲んできましたが・・・。
私事ですが、昨日病院で甲状腺の腫れとしこりを確認しました。リンパ節も腫れています。とてもショックです。血液検査と細胞検査の結果が怖いです。6歳のこどものリンパ節も11月に気づいて以来、ずっとコリコリしています。小児科や耳鼻科では「気にしすぎ」と言われて終わり。目のクマもひどくなる一方です。
熊本に帰った際には先生のところへおうかがいします。
(参考)放射性核種に係る日本、各国及びコーデックスの指標・規制値(PDF:51KB)
http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/hukushima_kakukokukensa.html