2012年01月31日

福島−子どもの甲状腺にしこり(追加検査なし)

子ども26人に良性のしこり 甲状腺「事故の影響なし」
東京電力福島第1原発事故を受け、18歳以下の子ども約36万人の甲状腺検査を進めている福島県は25日、専門家による検討委員会を開き、先行実施した避難区域の3765人のうち、26人に一定の大きさのしこりなどが見つかったが、全て良性だったとする結果をまとめた。検討委座長の山下俊一・福島県立医大副学長は「原発事故に伴う悪性の変化はみられない」としている。
結果がまとまったのは、原発事故で警戒区域や計画的避難区域に指定された浪江町、飯舘村、川俣町山木屋地区の子どもで、超音波による画像診断の結果、3739人には異常が見つからなかった。
2012/01/25 19:58 【共同通信】


そして,この結果は公開されています。
第5回福島県「県民健康管理調査」検討委員会 次第から
まず、メンバー
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 この放射能安全分野では、同じ人が手を変え品を変え出てきますから、きちんと見ておくことが大事です。

次からは甲状腺検査についての資料です。
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そして、問題の結果が出てきます。
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少なくとも5.0mm以下の結節が見つかった人は1117人います。

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このオブザーバーの中で、細井義夫氏は、一度ブログで取り上げたことがあります。上関原発で自信たっぷりに安全論をぶちかましていた広島大学の先生です。上関 未来通信

なるほど、そして、福島医科大学の先生は、以前ご紹介したとおりに、同じ甲状腺のデータで異常なしと発言された先生です。

 そして、甲状腺専門医には次のような文書が配布されています。(ちょっとバカにしていると思いますが・・・)
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 まあ、5mm以下の結節は問題ないから、そのように説明してくださいとわざわざ念押ししています。

標準小児科学 第4版 p.216から
甲状腺腫瘍
 甲状腺が結節状に主張する疾患を表10-17(略)に示した。良性と悪性腫瘍があるが、小児の場合、硬い充実性の腫瘍は悪性と考え、検査・治療を急ぐべきである。癌と言ってもほとんどが分化癌なので、早期診断、切除で予後は良いことが多い
(症状) 全く他に症状がなく、偶然甲状腺結節に気づき受診することが多い。機能性甲状腺腫、多発性結節性甲状腺腫(Plummer病)では甲状腺機能亢進の症状を認める。
(診断) 超音波エコー検査で充実性か膿疱性かを調べる。充実性で123Iヨードシンチグラムがcold noduleであれば分化癌、hot noduleであれば機能性甲状腺腫、Plummer病が考えられる。
(治療・予後) 充実性でcoldであれば癌腫と考え早急に手術する。乳頭状腺癌は良性であるが、ロ胞状腺癌はかなり悪性なので、組織生検に基づき、手術方法・術後管理を決める。機能性甲状腺腫とPlummer病では、組織学的に船首、腺腫様甲状腺腫、時に願主の報告があるので、外科手術の適応になる。


山下俊一先生は、下記講演をされています。
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このスライドでは、
「超音波診断による結節性異常に対する穿刺吸引針生検と細胞診が重要です。特に小児甲状腺癌の場合には典型的な乳頭癌よりも硬化がんタイプで繊維化や石灰化の強い例が多く存在します。1cm以下の結節でも早期に頚部リンパ節への転移や肺転移の頻度が高いのが特徴です。」とのべいています。5ミリ以上の結節が見つかった子ども達に針生検などはしていないようですが、本当にそれで大丈夫ですか?チェルノブイリの際の研究発表とは異なっていないのでしょうか。

また、
チェルノブイリ原発事故後の健康問題では、
2.小児甲状腺がんの特徴
 甲状腺検診で問題になるのは、発見されたがん甲状腺結節や異常甲状腺エコー所見の取り扱いである。これら結節患者にエコーガイド下吸引針生検と細胞診を試みると7%に甲状腺がん(大部分は乳頭がん)が発見される。


 福島で甲状腺癌が起きないと主張する一番の理由は、チェルノブイリよりも放出量が少ないです。本当なのでしょうか。

◆関連ブログ
2011年09月24日
放射線を正しく恐れる・・上関、横浜の安全資料
福島の子 甲状腺機能変化2011年10月05日
タグ:甲状腺
posted by いんちょう at 20:32| Comment(5) | 原子力
この記事へのコメント
お仕事しているように見せかける情報には毒がありますね。
どうせ解らないだろうと、ちょちょっと「安心」数字いれたり。
検査というと素人は診察=治療と勘違いするから、
これも「安心」煙幕です。
モルモットはニコニコ笑ってると・・・、山下はほくそ笑む。

核=放射性の危険は町中にころがってるのに。
企業の研究所、大学の研究施設のちっちゃな実験原子炉のこと。
解り易いのは京大、東大、東工大などの学部案内のHPみると放射能の存在を身近に感じます。
大学は原子力の研究資金をどこからか援助されていることも。

だから、都市部の原子力研究施設で事故があれば同じです。
福島の子供達とおなじようなことが行われる。
他県の他人ごとではないのですが。
Posted by 花の癒し at 2012年02月01日 09:43
小野先生、分かりやすいすばらしい講演、お疲れ様でした!
A2判定が30%前後・・・成人の場合でも検査すると6〜10%で見つかるといいますが小児ではどうなんでしょうか?僕の印象は小児<成人で年が行くほど良性疾患が増えてくる、です。ですので小児は5〜8%くらいでは?と思っていました。それが30%!?
文章でも「それなりに多い」とあり、通常の頻度が記載されていないのが許せませんね。
この頻度は明らかに、桁違いに多いと感じています。そして再検が2年後?
甲状腺専門家、小児の先生のご意見を伺いたいです!
Posted by 中山憲 at 2012年02月01日 23:37
「極東米軍の最近の動向に合わせた活発な米政翼賛会活動」

アメポチスパイ米政翼賛会日本記者クラブマスゴミが一切まったく報道しない極東米軍の最近の動きについて、注意喚起のため以下の記事をタイプ転載します。(前のと差し替えてください)

「米軍常駐化の企み」南シナ海の緊張激化を意図
フィリピン;抗議行動高まる
(2012年1月30日発行の長周新聞2面記事をタイプ転載)

 アメリカとフィリピン両政府は、南シナ海での中国の「脅威」に対抗するとして、米軍のフィリピン常駐態勢をつくろうとしている。昨年のオーストラリア、シンガポールに次ぐ動きで、先にオバマ政府が公表した新軍事戦略にそって、アジア太平洋地域で日本、「韓国」、タイ、シンガポールなどを先兵に、「中国包囲網」を形成し、アメリカの覇権を維持しようとするものだ。フィリピンの進歩的団体・バヤン(新愛国者同盟)は28日、首都マニラのアメリカ大使館に向けて抗議行動を起こしている。
 ワシントンで開かれていた米比両国の国防・外交の次官級協議は27日に共同声明を発表。昨年11月の「マニラ宣言」にそって「盟友関係を拡充・強化し、21世紀の挑戦に対応する。とくに海上防衛協力を深化・発展させる」とうたった。
 両国政府の合意内容を見ると、米軍は先のオーストラリア常駐と同じく一定規模の米軍をフィリピン基地にローテーション派遣することが眼目である。そのためアメリカはフィリピン海軍に2隻目のフリゲート艦を供与し、戦斗機を持たない空軍にF16戦斗機12機を供与する他、海岸警備隊にも先進的な要員訓練設備と通信設備を提供する。また、米比合同軍事演習の回数を年1回から増やすこと、フィリピン軍基地で米艦船と航空機への補給を行うことでも合意した。
 以上の基本合意は、フィリピンのガスミン国防相が2月以降に訪米し、具体化して協定にするとされるが、進歩的団体・バヤンは27日に抗議声明を発表した。レイエス書記長は、米比の「戦略協議」は要するに米軍と米艦船を多数フィリピンに常駐させるためだと指摘。フィリピン当局は、米軍基地をフィリピンに戻すものでないといっているが、実質は米軍の常駐態勢をつくることだとして、「彼らが米軍は一時的に来るだけだというのは真っ赤なウソだ」と指弾している。
 フィリピンはかつてはアメリカの植民地。戦後は「相互防衛条約」や軍事援助などで目下の「同盟者」とされてきた。反米世論の高揚のなかで、1991年に乗員が米比企地協定を破棄し、クラーク、スビック両基地はたたき出された。だが、親米政府が98年に米軍の「一時駐留協定」をアメリカと結び、とくに2002年から、「反テロ」の名目で、南部ミンダナオ島に600人の米特殊部隊が派遣されていた。
 バヤンのレイエス書記長は、「一時駐留協定」が米軍常駐にゴーサインを出したとし、「われわれはフィリピンをアメリカの覇権追求の前哨基地にしてはならない」と呼びかけている。昨年11月のクリントン米国務長官の来訪に抗議したデモは、アメリカはフィリピンとアジア太平洋地域の事柄に干渉することをやめるよう求め、フィリピン当局が南シナ海問題でアメリカに利用されないよう呼びかけた。
 米比両軍の定期合同演習「バリカタン」が4月に実施されるが、それが米軍常駐計画の狙いを端的に示している。
 これまで一年一度の合同軍事演習「バリカタン」は、北部のルソン島周辺で実施されていた。今年、南沙諸島周辺海域で実施されるのは、2004年以来のことである。しかも演習は初めて、南シナ海にあるフィリピンの石油・天然ガス田の防衛を想定し、南沙諸島に近いパラワン島西部の海域で行われる。まさに南沙諸島の領有権をめぐって、中国とフィリピンの間に紛争があるだけに、米比両国が意図して緊張を激化させるものだ。
 日本に対しても、アメリカは中国海軍の出口が沖縄の宮古島周辺だとして、それをけん制するのに南西諸島への自衛隊配備を要求、尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権を主張させて、昨年秋は九州日出生台で大規模な上陸演習を行った。普天間問題の早期決着を迫ることも、沖縄を「対中戦略の最前線」と位置付け、日本を中国攻撃の前線基地としようとするものである。(了)
Posted by 通りがけ at 2012年02月02日 11:52
素人ながらネットで調べましたら、5ミリ以下の結節は精査は必要ないのが定説のようです。それでもこの文書を日本甲状腺学会から出す意味は、つまり、5ミリ以下なのに保護者がさらなる検査を求めたきたら断れ、という命令なのですね。そういう理解でいいんでしょうか。
Posted by yoshimoto at 2012年02月03日 14:36
お久しぶりです。今日の報道で、南相馬市民病院のWBC検査は、延べ1万人を越えたと報じられました。
甲状腺検査結果も繰返し追跡調査して、都度の公表を願いたいですね。
山下氏も福島に留まり、ずっと福島の大気を吸い食事をしながら活動をしている点を考慮すると、
従来の山下発言のみで、彼の人物像を断じるのはいけない気がします。
福島県立医大のみで情報を抱え込み、他者を拒む事があるとしたらそれは又、問題になるかも知れませんが。
Posted by 長崎市民 at 2012年02月04日 14:55
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