2012年02月22日

放射能ガレキをばらまく環境省〜本当の目的



 昨日の熊日新聞夕刊一面
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ガレキを何が何でも全国に受け入れさせようという環境大臣の意気込みが良く伝わってきます。2年後にガレキがなくなれば、自然に現地が復興するのでしょうか。しかも、あのような大地震+津波で2年間で何もかも元通りというのは明らかに無理があります。

そして、脅し?の言葉も忘れません
「現状を国民に知っていただき、協力してもらわなければならない。」
健康被害があったら、どうするのですか?どなたか責任を取っていただけるのでしょうか。有識者会議の結論がそうだったからとほおっかむりするのが、私には目に見えるようです。
 こうなると弱いのは日本人。放射能ガレキの受け入れに反対するのと、戦争に反対した国民のように、非国民扱いされます。「東北の痛みがわからないのか。おまえは、日本人の絆がない」です。

 私には、どうして環境省が、明らかに放射能汚染しているガレキを何が何でも拡散しようとするのか、理由がどうしてもわかりませんでした。今現在、話題になっている島田市長は、産廃業者の重役だった方のようですから、理由はすぐにわかります。しかし、役所は、金を直接もらえるわけではありませんから。

 ずっと考えてきましたが、昨日ようやく答えらしきものが見あたりました。

東京の「現在」から「歴史」=「過去」を読み解くーPast and Presentから
2012年2月21日における福島市の状況 ー東日本大震災の歴史的位置

宿舎のあるホテルの前に、環境省の福島衛生環境再生事務所があった。官庁ではなく、普通のビルの七階にあるようだ。その近くに「除染情報プラザ」というものを開く予定のようである。一般的なビルの1階部分、全面ガラス張りのような施設があった。中にはなにもないようだったが、2月25日から開くとのことだ。
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お役所のやることはわからない。まるで、原子力推進広報施設をもうけるように、除染広報施設をもうける。そのような広報で、何が役立つのか。そもそも広報できる除染情報を有しているのか。むしろ、除染を研究する施設をつくって、それを公開したほうがよいように思われる。

整備が行き届き、コピー機もある駅ビルと、もう1年もたつのに本格的な復旧とはいえず、コピー機も不十分な図書館などの文化施設が一方で存在する。他方で、放射能汚染による買い控えで苦労する商工業者と、除染を自己の広報システム拡充に使ってしまう環境省の役人たちがいる。「ちぐはぐ」という言葉が思い浮かぶのだ。


 これを読ませてもらって、ようやくピンと来ました。
 私は大学4年の時に中央省庁の面接に行ったことがあります。その時に役人が異口同音に話していたのは、「他省庁との縄張り争いが、一番消耗する。あいつらは、隙あらば自分のもなにしようとするから。」といった主旨のこと。つまり、どの仕事をどこが取るかが役所の主目的であるわけです。

 今回の放射能ガレキを考えてみましょう。この分野は本来ならば放射能ですから、原子力安全保安院が管轄すべきだと思いますが、この役所の管轄が及ぶのは原発敷地内のみ。それ以外には、権力が及びません。敷地外になると文科省(前科学技術庁)になると思いますが、こちらは敷地内の汚染で手一杯。そこに、放射能ガレキが降ってきて、環境省が手を挙げたわけです。彼らは、放射能の素人。何もわかりませんから、内部被曝問題を極端に過小評価して、権力を増大しようとします。その一つが、「原子力安全庁」。このような役所をむりやり自分のところに作ってしまいました。
 そして、環境省の前身は環境庁。古くからある役所からすると地方権限がほとんどないと言っていいでしょう。

このように綺麗なホームページまでもう作っています。
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ガレキを47都道府県に拡散したらどうなるでしょう。当然、安全性を確認するためと称して、環境省の出先機関が、すべての都道府県に設置されます。もちろん税金で。当然、箱物も作るでしょうし、環境省の職員数も増えます。環境省にとって困ることはなんにもありません。
 なぜ、被災地で作るのは無理だから、全国に拡散するという話しになるのでしょう。被災地でガレキ処理を行うべき、真剣な努力をしているのでしょうか。

 放射能を全国にまき散らすことに嬉々としている環境省。省庁名を変更されてはいかがですか?

−−特に取材を行ったわけではありません。私の想像(妄想?)に過ぎません。

◆関連ブログ
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タグ:ガレキ
posted by いんちょう at 21:20| Comment(15) | 原子力
この記事へのコメント
今は、早川地図や文部省の航空機汚染地図と農産物の産地をにらめっこして、買物をしています。こどもが好きなものたくさん食べるものは西日本産を買うようにしています。最近は熊本産の農作物が比較的安価に入手できて重宝しています。大人しか食べないものは、地図をみて、納得すれば買っています。外食も同じ。
でも、日本中に瓦礫をばらまいて、農地が汚染されれば、TPPで安い農作物が入って来た時に、戦えませんね。今なら、西日本や日本海側の農作物を安心して食べられますが、日本中の農作物が汚染されたら、外国から買うしかなくなります。こんなことにお金を使う役所のために余分な税金を使うのは、暗澹たる気持ちになります。福島県に瓦礫処理施設をそのお金でつくったらいけませんか?浜通りで農業をするためにべらぼうなお金をつぎ込むより、残っている比較的汚染されていない農地の生産能力をあげて、福島の汚染の酷い場所には処理施設を建設し、建設業と、処理施設で雇用をするのは、駄目ですか?
農業を続けたい人には、汚染されていない場所で農業を再開する経済的な支援をしてあげればいいのに、、と思います。
Posted by 首都圏に住んでいます。 at 2012年02月22日 22:10
首都圏に中性子が出ているらしいですが、院長は東京に311以後行かれましたか。
4月に黄色い粉が関東では降ったようですね。
Posted by ファン at 2012年02月22日 23:46
陸前高田市長は、瓦礫を広域処理ではなく自前のプラントを作って処理しようとしたところ、岩手県から規制がかかって、だめになったと語っています。

http://www.cyzo.com/2011/08/post_8323.html

瓦礫を地元で処理することは、地元の雇用に繋がるという意見も多い中、高い運送費や処理費をかけて全国に拡散するとはまさに利権ですね。


Posted by 九州在住 at 2012年02月23日 07:33
「首都圏に住んでいます。」様、賛成です。
今の瓦礫・除染・増税パワハラについては、一般住民が近い将来には弱り果てて使い物にならなくなるのを見込んで、「どうせだめになるなら、今取れるうちに取っておこう」という利権に群がるハイエナもどきの焦りとしか思えません。
海外のどこかに逃げる資力と体力を持ち合わせた人は、どうぞ逃げて、そこで日本人の血脈をつないでください。
全国に内部被曝を拡散し続けることにより、この国は近々消滅します。
今の政府や自治体首長を選出した人は自ら望んだ結末。
対立候補に投票して破れた人は無念、巻き添えです。
Posted by rienrikiriki at 2012年02月23日 08:39
環境省が「省」に昇格したのは2001年、数ある省の中では未だにミソっかす扱いで現在でも経産省など実力のある省からの出向者に牛耳られているようです。

そもそも「地球環境保全、公害防止、自然環境の保護・整備 その他環境保全を図ることを任務」として設置された(環境省設置法第3条)環境省が全国に汚染瓦礫をバラ撒くことは設置法違反なわけで 要するに数年後に問題が顕在化した時に誰が責任を取るのか?その頃 民主党は政権の座にいないどころか党自体存在してないだろうし、経産省を解体するわけにはいかないし、瓦礫利権は手放したくないし…結局 詰め腹を切って解体させられるために選ばれたのが環境省だったわけです。

「なくてもい〜よね環境省、各省内に環境局を増設すればポストも増えるし」

環境省の事務次官の南川氏は前回の三重県知事選に民主党から出馬する予定だったのに次官昇格が決まって出馬を取り止めた、つまり「環境省の南川」ではなく「民主党の南川」なわけで 環境省が将来どうなろうが知ったこっちゃない、環境省とは民主党にとって「使い捨てのできる都合のいい省」なのです。
去年 環境省が瓦礫拡散に乗り出した時 電話でこれを環境省の役人に言ったら「まさか…」と笑われましたが 環境省の役人なのに南川と民主党の繋がりも知らなくて「数年後には絶対そうなる」と言ったら絶句して その後 役人口調が消え いろいろ話して 最後には「結局は住民の意識なんですよ、いくら押し付けようとしても住民が拒絶すれば こちらはそれを押し切って無理矢理押し付けることは出来ないので」と言ってました。
やはり住民に対するレクチャーが必要だと思います。
Posted by tottoko at 2012年02月23日 09:51
管理人氏の推察は妄想どころか限りなくクリーンヒットであると私は思います。

東電が某ゴルフ場との訴訟で放射性物質を『無主物』などと常識ではありえない様な主張をしたことにも合点がいきます。

つまり、自分の縄張り(原発敷地内=東電=経産省)から出てしまったものだからそれには手を出さない(もしくは出せない?)
それに手を上げることは他の省庁と一戦交えることを意味する訳だから、無用な争いを避けているだけの話なのだと感じました。
もちろんこれも私の想像です(笑)
Posted by 古山勝浩 at 2012年02月23日 09:51
いつも貴重な情報を、有難うございます。

本題とずれて失礼します。

昨日のニュースでアメリカの原子力規制委員会が公開した内容で、米国の関係者が東電本社での会議に参加。会議では、水の代わりにプールに「砂」を入れる意見が出た・・・・。
と、ありました。
ニュース記事です

http://www.asahi.com/international/update/0222/TKY201202220646.html

呆れて笑えます。 私の様なおばちゃんでも、冷却に必要なのは水! 砂じゃないっ!ってわかります。
3千ページの公開文書に、砂を入れろ!と言った人の名前が出ていないか?
捜してみたいです。

しかし、もし砂を入れたらどうなったのか? 
「砂」の投入も専門的にアリなのでしょうか?


Posted by 桜丘の母 (東京在) at 2012年02月23日 12:35
小室直樹著「人には何故教育が必要か」を見ると今の日本の病巣が分ります。「アノミー」といい、日本赤軍やオウム真理教と同じ精神構造を持つ人間達=学生運動してた連中が社会の中枢を担う頃日本が崩壊すると。「無秩序・無連帯」という意味で「見ざる、聞かざる、言わざる+準備もしない」という完璧な「無責任」で、責任負わずに済ませようとする人間の行動パターン。この無責任な連中が集団と化し、今の日本を動かしてる悲劇、、、こういう連中を立てれば立てるほど国は滅びます。
Posted by けんけん at 2012年02月23日 14:05
初めまして。

瓦礫や放射性物質に関する広く深い考察、とても参考になります。

もうご存じかもしれませんが、下記のサイトに出会いました。
自分には難しくて全然分からないのですが、ご興味があればぜひ検証して頂ければと思います。

何も知らない人は「焼却炉にフィルターがあるから大丈夫」という言葉に騙されたりするようです。
そんな魔法のフィルターがあったらCO2問題も解決、原発に付けて放射能カット、作業もどんどん進むはずなんですけどね…。
____________
静岡県島田市のがれき焼却灰65Bq/kg、一般ゴミだけ焼却で48Bq/kgは明らかにおかしい。
大気中に多くの放射性物質が放出されたことを数学的に立証。
そう題して、数学的にがれき汚染のシミュレーションを行ったサイトです。

http://www4.tokai.or.jp/shizuoka-search/
Posted by ぷ at 2012年02月23日 14:50
確か 環境省は 最初、瓦礫放射能汚染を危惧していましたが 利権に繋がる道筋できたのでしょう
汚染が広がり、白血病患者が増えても 薬メーカーが率先して 原発推進してます 被災者を食い物にしている現状
復興≒金儲け としかみえませぬ
Posted by 伊達直人 at 2012年02月23日 20:18
瓦礫焼却問題についてはブログになん度も書いてきましたが、何故熱心に環境省が推し進めるのか謎でした。先生の直感からきた環境省の縄張り争いの可能性説により、謎が解けた気持ちになりました。
放射性物質の飛散の少ない地域を人為的に汚染させることだけはどうしても防止させなければならないと思います。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by sakuradorf at 2012年02月23日 20:37
【首都圏に住んでいます」さんに大賛成です。全くその通り。頭がすっきりするほど、理にかなっています。
Posted by 武井 真砂美 at 2012年02月23日 21:17
いんちょう先生、今の現状をあらゆる視点から考えておられて、
とても勉強になります。
ありがとうございます。

子供が小学生だった頃、驚いたことがありました。
皆さんもよくご存じの「船」という漢字。
私が習ったころは、「ふねへん」中のちょんちょんの部分は本当に「ちょん、ちょん」、つまり点点でした。
が、子供が漢字の練習をしていてびっくり!
「ちょん、ちょん」ではなくて、「ちょん、棒」になっていたのです。
他の漢字もいくつか微妙に形が変わっていたり、書き順が変わっていたり・・・。
親も漢字の勉強をしなきゃならなくなって大変でした。

当時の文部省は、なぜ形や書き順を変えたのでしょう?
何か深い意味が込められていたのでしょうか?

そのことについて、ある大学の先生はこう言われました。
「それは、その時の担当部署の官僚が、何らかの実績を残すために変更しただけの話ですよ。意味なんてありません。」

いんちょう先生のお話で、つい思い出してしまいました。

それにしても、意味のないこと(自分たちの立場を守ろうとしてはいますが・・・)を次々とやって、税金を無駄使いしているんですね。。。

せめて国民の健康だけは守ってもらいたいものですね!
Posted by ペコ at 2012年02月23日 21:51
まったくもって呆れます・・
このブログ記事一部転載させて欲しいのですが・・

どいつも、こいつも・・
人間的にボロばっかり・・
ヤレヤレ・・
情けない
Posted by おりひめさま at 2012年02月24日 04:21
この国は、官僚が強いということですね。政治家が誰も動こうとしないわけですね。
消費税増税も、TPP推進も官僚の命令で動く政治家。
放射能も官僚の縄張り争いに荷担しているわけですね。

放射能官僚操り人形の政治家を、選挙で、なんとしても引きづりおろさないといけませんね。
放射能を争点にして、解散総選挙を急ぎましょう。
Posted by D at 2012年03月06日 01:17
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