環境省は地方自治体の精神を踏みにじり、まるで「お上に従え」かというように矢継ぎ早に手を打ってきています。例えば、ガレキ受け入れの要請文−環境省では、
環境省は、8000ベクレル以下の焼却灰や汚泥を埋め立てても周辺住民などの安全に問題がないことは国内の専門家だけではなく、IAEA=国際原子力機関も認めているとして、科学的な根拠や法的な根拠なしにむやみに受け入れを制限したり、処分業者に対して受け入れの中止を指導したりしないよう全国の自治体に要請しました。
と半強制的に文章をながしたり、あるいは、
がれき処理受け入れ、全国知事に要請 野田首相2011年11月21日23時50分
野田佳彦首相は21日、首相官邸で全国都道府県知事会議に出席し、東日本大震災の被災地のがれき処理について「広域処理について一部の自治体からご協力いただいているが、安全性の確保に万全を期すので、さらなるご協力をお願いしたい」と述べ、全国の知事に受け入れを求めた。
元記事がありませんので、坂井えつ子のゆるゆる日記から
震災がれき受け入れへ環境づくりを国に要望(1/6 18:34 テレビ新潟)泉田知事は6日、全国知事会を代表して細野環境相と面会し、安心してがれきを受け入れられる環境づくりを要望した。要望書には、焼却灰など廃棄物に含まれる放射性セシウムが1キロあたり8000ベクレル以下なら埋め立て処分を認めている国の基準の根拠を示すことなど、7項目が盛り込まれている。要望に対し、細野環境相は、原発から出る廃棄物より厳しい基準を適用していると理解を求め、「がれきを全国で受け入れてほしいし、そのための努力は惜しまない」と述べた。
注】原発から出る放射性廃棄物は100Bq/kg以下ですから、この話は大嘘です。
新潟県の知事は、次のまっとうな発言をしています。この意見には頷く人がほとんどでしょう。
がれき処理で環境相を批判 知事2012年02月20日
東日本大震災の被災地のがれきの広域処理問題で、細野豪志環境相が「(被災地以外の地域が)受け入れられない理屈は通らない」などと述べていることに対し、泉田裕彦知事は19日、「どこに市町村ごとに核廃棄物場を持っている国があるのか」と批判した。「国が環境整備をしないといけない。国際原子力機関(IAEA)の基本原則で言えば、放射性物質は集中管理をするべきだ」と訴えた。
ようやくまともなことを行ってくれたと思います。放射能は危険だから、住民は全員反対しているのにウソをついてまで、押し通そうとする環境省の真の目的は昨日ブログに書きました。
ところが、細野大臣は、全くそうは考えておられないようです。
がれき処理進まず、環境省焦り…広報作戦展開読売新聞 2月22日(水)3時3分配信
東日本大震災で発生した岩手、宮城、福島県のがれきの処分が進んでいない。
環境省が21日発表した統計では、3県で約2253万トンのがれきのうち、処分できたのは5%にとどまっている。全国の自治体が引き受ける「広域処理」が、放射能を恐れる住民の反対などで進まないからだ。このままでは被災地の復興全体も遅れてしまうと、危機感を募らせた同省は、異例のキャンペーンに打って出た。
「メディアは社会全体に非常に大きな影響力がある。被災地の復興が重要であることは異論はないと思う。であれば、廃棄物は被災地で処分すればいいという話ではないことは理解してほしい」。細野環境相は今月17日の記者会見で、いらだちをあらわにした。
進まないのはメディアが悪いと断言しています。本当でしょうか。国民はそんなにバカなんでしょうか。
実は全く同じ主張をあの会社がしています。あまりにも似ていて、私はすぐに思い出しました。
H24年01月17日【つぶやき of フリー・ライター木野龍逸】から
今回は自由化部門、要するに大口顧客向けの値上げについて。で、ブルームバーグニュース、TBSなどの記者から、規制部門、つまり家庭向けについてはどう考えるのかという質問。BNからは、昨年の会見で「値上げは事業者の権利」という発言あったが、考えは変わらないか?と。
続)西澤社長、権利とか義務とか舌足らずなところはあったかもしれない。規制部門は申請いて、代襲的には大臣の認可必要。最初の行為としは(客の)理解を踏まえながらやっていく、と。家考えが変わらないかどうかは、回答せず。やっぱり権利であり義務だと思ってるのかなあ。。。
続)最後にTBSから、どうすると規制部門の客の理解得られたという判断になるのか?と。西澤社長「よく声を聞いて、理解得られれば値上げする。そのためにはマスコミの力も大きい。みなさまにご説明して。そのためにはあらゆる手を尽くす。ぜひ、その節はよろしくお願いいたします」と
続)西澤社長、マスコミに対して値上げへの協力要請したっていうことなのかな。なんか人を馬鹿にした話だなあ
さらに、磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]から
「勝俣会長のお詫び広告発言」 下「」引用。
「なぜ、メディアは事実を報じることができないのか。
それは、勝俣恒久東電会長が初めて会見に登場した際の、私との喜劇的な次のやり取りを見てもらえば理解できるだろう。
上杉「会長にのお伺いします。いま、東電管内の大口事業主などに対しては節電や停電の協力を呼びかけていらっしゃいます。一方で、民間放送など民放テレビには節電すらお願いしていませんね。阪神のときも、柏崎刈羽原発のときも停波するなどテレビは節電に協力しました。なぜ、電力消費量の多い民放テレビさんにはお願いしないんですか?」
勝俣「えっと、あした広告を出します」
上杉「はっ?」
勝俣「明日だな(横の幹部職員に確認を取りながら)。はい、明日、全紙にお詫び広告を出しますから」
勝俣会長の発言を理解できなかった私は、質問の仕方が悪かったのだと思い、もう一度、同じ質問を繰り返した。静まり返る会見場で、勝俣会長の声がマイクヲ通して再び響いた。
「え、はい。テレビ局さんにも広告を出しますから」
それでも意味が取れない私が、勝俣会長の真意を理解したのはその日の夜、情報源からの電話によってだった。
「上杉君、あれ、勝俣さんは君のことを脅していたんだよ。きっと新聞記者か、テレビ局の記者と勘違いしていたんだけろうな。何しろ生れてこの方、恐らく批判的な質問などされたことないから、広告費をちらつかせたんだ」
実際、東京電力の年間の対メディア広告費は二百億円を超える。電気事業連合会全体(沖縄電力含む十社)では八百六十億円。もちろん日本一のクライアント(広告主)である。だから、勝俣会長がそうした脅しを行ったら、どのメディアも反応できないのだろう。」
理不尽な要求をマスコミにキャンペーンさせて、国民の理解を得ようとする。発想が全く同じように見えるのは私だけでしょうか。
もちろん、日本のテレビですから、このような指令があればすぐに動きます。
とほほ管理員の「マンション つらいよ日記」から
テレビ朝日「モーニングバード」の偏向報道に?????を詳しくはご覧になっていただきたいのですが、ガレキ受け入れ反対の住民の方が多いのに、賛成派のみを取り上げ、民主主義の国家であるのに首長の独断を礼賛しています。
続いて、「ガレキを処理しない限り、復興支援は始まらないと考えている」と発言。
これ、細野と川勝県知事と桜井市長が言ってるだけのこと。地元の人もそんなことは言っていません。
私は山田町の公式HPを見ましたが、ガレキに関することは何も書いていません。町が作った「復興計画」という書類も見ましたが、そこにも「ガレキの処理」についてはふれられていません。
というか、今回の一連の報道は、全局通じて、、岩手の現地の人の声をまったく放送していないのです。「被災地の人のため」にやることなのに、当事者の山田町の人の声を取材しないって、どういうことなんでしょうか? 片手落ちです。
現地では「静岡で処理して欲しい」なんて言っていません。
このモーニングバードは、細野大臣から住民を正しい理解に導いているとして、表彰されることでしょう。
このマスコミを使った世論誘導は、もちろんあちらの国がお手本です。
「わが友原子力」という原子力推進プロパガンダ番組をつくったディズニーーをみて知りました。
環境省もたっぷりと予算があるようですから、このような映画を作って国民の「正しい」理解を醸成してはいかがでしょうか。
メディア最大のタブー「電通」は日本人を洗脳し続けた黒幕だった!? もご覧になってみてください。
◆関連ブログ
放射能ガレキをばらまく環境省〜本当の目的2012年02月22日
ガレキ処理−大気被曝過小評価(環境省)2012年02月04日
ガレキ受け入れの要請文−環境省2012年01月24日
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パンツでおならは防げない−バグフィルターに見るウソ2011年10月20日
ガレキ処理の自治体アンケート・・狡猾な罠2011年10月17日
ガレキ処分は、山形、東京、愛知、大阪2011年08月19日
タグ:ガレキ
他の朝のワイドショーもひどかったですが・・・。キャスターたちは恥ずかしくないのでしょうか・・・。
戦時中の大本営発表からこの国は何も変わっていなかったんだ・・と愕然とします。
そしてそれを鵜呑みにしてしまう人が本当にいることも情けないです。
質問は「半減期が全く違うものを合算するのはなぜか?」「CS−137の分母が大きいのはなぜか?」「誰が作った計算式か?」「これでは環境汚染省ではないか?」。どの質問にも明確な回答はありませんでした。というより、女性キャリアと思しき担当が、「はい・・はい・・」言うだけの対応でした。広域処理ありきの計算式・ガイドラインに過ぎないと思います。
院長の炯眼、敬服の至りです。
国会、厳重注意へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120224-00000089-san-pol
環境省の要請文に「法的な根拠なしにむやみに受け入れを制限したり」とありますが、思わず笑ってしまいました。
汚染がれきの広域処理に関する根拠法を作っていない張本人達が自治体を脅すなんて。
今回の広域処理には根拠法が存在しません。神奈川の受け入れ問題では住民説明会でその点を指摘されて立ち往生しています。国の受け入れ要請もそれを検討する自治体もその時点で違法です。違法行為ですから行政を訴えることもできます。
驚いたことに日弁連までこの違法行為を追認していました。
このあたりは環境ジャーナリスト山本 節子さんのブログ「WONDERFUL WORLD」に詳しく書かれています。
http://wonderful-ww.jugem.jp/
産廃市長の下で汚染がれきの試験焼却をした島田市。なんと43%の放射性物質が大気中に漏れ出したと算出されました。もはや犯罪。参考サイトをご紹介しておきます。
ブログ「すべては気づき」
http://sekaitabi.com/
サイト「静岡県島田市の汚染がれき焼却は明らかにおかしい」
http://www4.tokai.or.jp/shizuoka-search/
島田市と環境省は「焼却予定のがれきの汚染度は平均化しているので10箇所のサンプルだけで十分」などと意味不明なことを述べ、処理後の灰を市民にガイガーで測らせるというインチキぶりを発揮しています。あくまで焼却処理総量のベクレル値が問題なのです。
また、汚染は平均化していると言ったそばから、環境省は2月24日にフクイチ事故での「まだら汚染」の実態を公表しました。汚染がまだら状態であることは木村 真三氏が行ったチェルノブイリ事故における家屋1軒ごとの超精密な汚染調査で分かっていることです。汚染は数m位置がずれただけで天国と地獄なのです。
環境省と島田市にもの申しましょう。