昨年の今日、地震とともに大きな津波が起き、フクシマが世界中に知れ渡ることになりました。
何ごとも突然は起きません。その前振りとなる事態が起きて、猶予が与えられたあとに本番がやってきます。
東日本大地震から約1年前(今回の予言?)−重要2011年04月26日記事より
(311の約1年前に起きたチリ沖津波に対して、私がSNSに書いた内容)
2010年03月01日09:08津波
以前、某電力の原子力発電所安全関係を担当していたことがあるのですが、この際に想定される津波の大きさが数十センチでした・・だったと思う。(今回のとおなじ 1960年のチリ沖津波の実測値らしい)
正直、この程度でよいのかと思ったのですが、これでもどうにか安全性を保たれる程度でした。
1・津波の引き波の際に大量の冷却水が取水できなくなる
2・津波により、海水冷却棟が水につかってしまう
2になると、冷却設備がすべて起動不能になりますので、メルトダウンの可能性が出てくると思われます。
今、探してみても具体的な数値はネット上にはのってませんでした。
太平洋沿岸にも、3メートルの津波が押し寄せると聞いて、果たして大丈夫だろうかと、昨日は心配してました。
柏崎の地震の際も気になりましたし、地震、台風、津波の時は、これからもずっと心配してしまうと思います。
原子力発電所は、発電を停止してからが勝負。崩壊熱が数パーセント残りますので、この除去に苦労することになります。原子力発電所は、自動で停止しました。(スクラムといいますが)の報道に安心されませんよう。
私が東電を辞めたのは1995年のことです。以降、この業界とは一切つながりがありませんから、私の知識は当時のまま(というよりも、経年劣化しています)ですから、まともな人間ならば、評価するまでもなく、無理だとわかっていた話です。単に、人間の浅知恵でそのような津波は起きるはずはないと評価していたに過ぎません。
では、実際に起きてどうなったか。当時のことをきちんと残されたJVJAの録画があります。東大の関村をはじめとして、御用学者、NHKがウソばかり言っていることは、今ならだれの目にも明らかでしょう。
震災時の原発周辺動画から。他の動画も紹介していますので、リンクを是非
どうでしょうか?今なら、取材記者の話とラジオの報道の意味がしっかりとわかることと思います。私はこの時には、一睡もできませんでした。
当時の私は、ブログの読者は1日30名ほど、ツイッターはやっておらず、情報の発信方法がわかりませんでした。SNSで、情報発信はしています。以前、BLOGでも紹介してはいますが、再度私の分析を紹介いたします。
2011年03月11日15:35 宮城で震度7
大地震が起きました。
私は、福島の原子力発電所に勤めていたのですが、その時の評価で、70センチ以上の津波にはどうにも仕方がないという結論でした。
地震で原子力発電所は、自動的に停止はしますが、崩壊熱が数パーセント残ります。しかも、長期間。
1100MW x 3 x 数パーセント
でも、たいがいの熱量で、海の水で熱交換をしないと炉心の冷却が維持できません。
今回の津波では、5メートル近くになりそうなので、こういった海側のポンプのある建物が、水没してしまったような感じを受けます。
運転停止だけではなく、その後数週間の監視が必要です。
大丈夫でしょうか。心配です
2011年03月11日20:20
2: 小野 俊一 削除する
非常事態宣言が出されましたね。
私がいるときにはなかった法律です。
あとは、RCICという緊急炉心冷却装置で冷やすしかないと思うのですが、これは数日(あんまり記憶なし)くらいしかもちません。(炉心の蒸気で回すので、電力が必要ありません)
それまでに、どうやって非常用発電機を復旧させるかでしょう。
まだ、働いていたら、死んでいたでしょうね。。。
2011年03月11日20:23
3: 小野 俊一 削除する
政府、原子力緊急事態宣言を発令
2011.3.11 20:09
枝野幸男官房長官は11日午後7時40すぎから記者会見し、菅直人首相と全閣僚出席の原子力に関する会議で、東京電力福島第1原子力発電所で原子力対策特別措置法に基づき、「原子力緊急事態宣言」を発令したと発表した。
ただ枝野氏は「放射能が施設外に漏れている状態ではない。あわてて避難することはなく、落ち着いて情報を得るようにしてほしい」と、付近住民らに冷静な対応を呼びかけた。
私が今現地にいたら、家族は避難させるでしょう。
現地で働いている知り合いも多いので、心配です。
2011年03月11日21:18
4: xx xx 削除する
原子炉って怖いですね。エリツィン政権の時に港に停泊していた原子力潜水艦が炉心の冷却のための電気料金を滞納したために発電所からの送電を停止されて、海軍の特殊部隊が発電所を占拠して送電を再開させた事件を思い出しました。
2011年03月11日21:39
5: 小野 俊一 削除する
避難勧告が出されました。この大熊町は、医師の方々は、全員記憶があるであおう胎盤早期剥離の産婦人科の事件が起きたところです。
原子力発電で、私の生きている間に避難勧告が出されるなんて、想像だにしていませんでした。
自体はかなり緊迫しています。炉心から、水がなくなりますと、いわゆるチャイナ・シンドロームと成り得ます。
今後の原発新規増設は中止は当然としても、今減算輝度している発電所をどうして行くか、大きな問題がつきつけられました。
2011年03月12日11:05
6: 小野 俊一 削除する
私の勤めていた福島第二原子力発電所でも非常事態宣言。
噂では、重油タンクも流されたとありますので、海水系のポンプが全てお釈迦になり、冷却できない状況と思われます。
福島第一原子力発電所の放射線量を見ますと、
午前3時00分 正門 69 nGy/h 0.001μSv/h未満
10分 正門 66 nGy/h 0.001μSv/h未満
20分 正門 69 nGy/h 0.001μSv/h未満
30分 正門 68 nGy/h 0.001μSv/h未満
40分 正門 66 nGy/h 0.001μSv/h未満
50分 正門 64 nGy/h 0.001μSv/h未満
午前4時00分 正門 69 nGy/h 0.001μSv/h未満
40分 正門 866 nGy/h −
50分 正門 1002 nGy/h −
午前5時00分 正門 1307 nGy/h −
10分 正門 1590 nGy/h 0.001μSv/h未満
4時30分くらいに何か起きたようです。
2011年03月12日12:41
7: 小野 俊一 削除する
最悪の事態です。
この格納容器放出弁は、当初設計にはついておらず、シビアアクシデント対策として、私がやめる寸前に増設が決まった弁。いくら何でも、手動と言うことはないでしょうから、電源がいかれたままなのでしょう。
1000年に一度の地震なので、想定外もやむを得ないのでしょう。
2011年03月12日12:59
8: xx xx 削除する
スリーマイル島みたいになっちゃうと怖いですね。。。
2011年03月12日13:21
9: 小野 俊一 削除する
スリーマイルよりひどいと思います。
電源喪失、設備喪失でまともな機器がほとんどなさそうです。
スリーマイルの教訓で作ったシビアアクシデント対策ですが・・・この設備を使うのも想定外。
海からの写真を見せてもらうと、被害の状況がある程度類推できるのですが、どの動画も山側から。
原子力発電所に何かあるときは、地震か津波だろうと思っていましたが、20年たって現実の物になってしまいました。。。
2011年03月12日20:40
10: 小野 俊一 削除する
私が生きている間には、起きないであろうと思っていた事故です。
事故当初から、公開されている情報と設備の知識だけで、メルトダウンはわかりました。
さらに別の書き込み
2011年03月12日17:04 メルトダウン
以前務めていた発電所ですので、、、
情報を総合しますと、メルトダウンはすでに起きていると思われます。
まず、非常用発電機の同時故障は、普通はありえません。炉心冷却に重要な機器ですので、確か毎週試運転をしていたはず。
おそらく想定を越える津波で、すべて水没し、使えなくなったものと思われます。
また、最終的に熱交換を行うのは、海水建屋ですので、それも損傷。最終的な熱の除去ができない状況に陥っていると考えるのが妥当でしょう。
非常用電源車をいくら持って行っても、設備がないのですからどうしようもありません。
福島第一1号機は、東京電力が初めて導入した沸騰水型原子炉で、460MWeの今では小型の旧式原子炉です。GEからターンキー(すべてセットされた状態)式で購入。購入当初から、トラブル続きだったと聞きます(まあ、それでその後の改良があるわけですが)
想定津波は1メートル以下ですので、今回のように10メートルを越える津波にはそもそも対応できません。
原子炉の燃料が外部に出ており、(これだけでスリーマイル島の冷却材消失事故と同じ)外部にセシウムも出ているとのことですから、メルトダウンしています。
モニタリングポストも
福島第一原子力発電所の放射線量を見ますと、
午前3時00分 正門 69 nGy/h 0.001μSv/h未満
10分 正門 66 nGy/h 0.001μSv/h未満
20分 正門 69 nGy/h 0.001μSv/h未満
30分 正門 68 nGy/h 0.001μSv/h未満
40分 正門 66 nGy/h 0.001μSv/h未満
50分 正門 64 nGy/h 0.001μSv/h未満
午前4時00分 正門 69 nGy/h 0.001μSv/h未満
40分 正門 866 nGy/h −
50分 正門 1002 nGy/h −
午前5時00分 正門 1307 nGy/h −
10分 正門 1590 nGy/h 0.001μSv/h未満
4時30分くらいが、冷却材消失となったと推定。(不自然に報告がずれています)
燃料棒1本でもわずかでも水の外から出ると、そのへんにいる人は即死するレベルの放射能が出ていると言われました。
今は、電源車を消防用ポンプを使って、おそらく海水を格納容器に注入していると思われますが、これが一体いつまで続くか。
周りで作業している人は、死を覚悟して作業されていると思います。
2011年03月12日17:09
1: onodekita
福島第二発電所(ここに勤務していました)は、海水建屋が海のすぐ近くにあり、海抜はおそらく数メートル
最終的な熱交換器がすべて破損しており、復旧の見込みはありません。
残留熱除去装置、燃料プールの熱除去もできなくなっており、おそらく水を沸騰させて気化熱で熱を取るしかないと思います。幸い、比較的新しいプラントですので、炉心冷却材は喪失はしていないが、蒸気のため格納容器の圧力が上昇し、このため格納容器ベントを初めているとみます。
おそらく数ヶ月といった時間がかかりますので、これも見通しは良くありません。
私がまだ勤務中でしたら、生命保険を確認して、妻と子供を実家に(九州や西日本)直ちに帰すでしょう。
2011年03月12日17:13
2: **
一号機建家の外壁が見えなくなっているという報道中。
2011年03月12日17:16
3: onodekita
あれは、原子炉格納容器のある建物そのものです。
メルトダウンして、水蒸気爆発してしまったのでしょう。最悪の原子力事故です。
シムシティが本当に起きてしまった・・・
2011年03月12日17:26
4: onodekita
地震があったというので、地盤沈下もしれません。(これも想定外)
燃料プールの上の部分が全部吹き飛んだと思われます。
チェルノブイリのような石棺を作る必要があるでしょう。。。。。。
2011年03月12日18:09
5: onodekita
骨組みは、6階以上です。横からの写真があるとよくわかるのですが、残念ながら報道がありません。
保安院の説明も要領を得ません。専門家と称する大学教授たちが、現場の判断を引き伸ばして、後出し後出しとなっている印象です。
そこだけで直下地震が起きることは考えにくいので、やはり爆発が一番考えられるでしょうか。
2011年03月12日18:53
6:****o
すでにメルトダウンしている・・・か!これを国民が知ったらさらに大混乱は必至。だとしても、被爆ということに一番敏感な国であれば政府の強い指導は必要ですね。今回に事故で多くの教訓を得るでしょうが、犠牲は最小限であってほしい。
2011年03月12日19:05
7: *****ン
あわてて地図を確認しました。
本当に恐ろしいことです。
日本にはリーダーシップを取れる人はいないのでしょうか。
2011年03月12日19:38
8: *****っち
現場の作業の方々は本当に大変ですね。
頑張ってほしいが
消防ポンプだけで冷やしきれるのでしょうか。
2011年03月12日20:04
9: **
1.5km離れた地点で1050mSv/hrと言ってました。
2011年03月12日20:14
10: onodekita
原子力内部に入るときの最低単位が、0.01mSvでした。(最初は、remを使ってました)
運転中のタービン建家の最高値で、10-100mSv/hrですから、1050mSv/hrなんて、とんでもない数字です。私は1mSvなんて、あびたことなんてありません。
噂では、菅総理が1.5km圏内に入り、放射線量はr2に反比例しますから、もはや命は覚悟しての行動だと思います。(もちろん、従業員もですが)
消防ポンプ(これは想像です)だけでは無理なので、炉心溶融、爆発となったのだと思います。
これだけでは、情報が拡散しませんので、次のサイトにも投稿しました。私が当時使えたのは、この情報伝達手段でした。The Voice of Japan | 2011-3-12 09:19の投稿

予測が甘いところもありますが、おおむね間違っていないとは思います。ですから、官邸にいる御用学者は省くとしても、東電の本店技術者がわからないはずはないはずです。事実、メルトダウンは、初日からわかっていたと先日発表しています。

そして、最悪のシナリオも3月下旬には作っています。
福島第1原子力発電所の不測事態シナリオの素描
すでにこの最悪事態として想定した被害は、もう既に起きてしまっていると私は評価しています。
これを知った上で、原発再稼働。許されない話です。
◆関連ブログ
東日本大地震から約1年前(今回の予言?)−重要2011年04月26日
震災時の原発周辺動画2011年11月19日
3月11日のSNS(当時の私的予測内容)2011年05月03日
3月12日の分析(とあるSNSでの私的分析)2011年05月05日
彼女は海外のメデイアに登場していました。
http://www.aljazeera.com/video/asia-pacific/2012/03/20123914421232874.html
彼女のお気持ちもわかります。
けれど、やはり避難してほしいです。その子供たちとともに。
理由は、チェルノブイリみたいなものだろうから、
やっぱり被害は被り続けていくだろうしと思います。
また、北九州市ががれき処理を決めたのですが、
全国の自治体の多くは、そのDOWAという会社
の処理場で燃やされるのではありませんか?
けれど、原子力専用の汚染除去の説明は
PDFにもありませんでした。
http://www.dowa-ecoj.jp/information/disaster/disaster_02.html
ご参考までに
事実があるというまま1年が過ぎたことに言葉を失う日々です。
http://www.nippon-dream.com/?p=7106
(日本新党の田中氏による動画)
出演する議員や政党を支持するわけではありませんが、
こういった恐ろしい事実は政治など無関係に追求されるべきですし、
もっと報道されねばならないはずだと思います。
探求三昧
◎北海道大学 森谷武男博士 凄すぎる地震予知(2008年十勝沖地震)
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20120303/moriya
「米国が狙う日本の「死活的利益」とは??」としてウィキリークスによる漏洩公電で見えてきた米外交の目的を分析してお届けしました。目的は「ヨード」「火力発電」???
http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=ogvkyY1K77o&feature=endscreen