2012年03月13日

震災の瓦礫−作られた世論(絆)で放射能拡散を企てる政府



 瓦礫問題が、ますます注目を浴びるようになってきました。国会答弁などを見ますと75%の国民が賛成しているらしいのですが、本当でしょうか。

まず、北九州市議会
北九州市長、震災がれき受け入れに前向き
 東日本大震災で発生したがれきについて、北九州市議会が市に受け入れを求める決議を全会一致で可決したことを受け、北橋健治市長は12日、「復興のため、国民が力を合わせて応援しなければならないとの思いを行政も共有したい」と述べ、前向きに検討する姿勢を示した。
 野田首相が岩手、宮城、福島3県を除く都道府県に文書で協力を要請する考えを表明したことにも言及し、「首相から要請することは(受け入れの可否を判断する)一つの節目になると思う」と語った。
 決議案は、自民党系、民主・社民党系、公明党、共産党の4会派が共同で提出。科学的知見による放射能の影響の検証と放射線量の測定などの態勢整備を条件に、放射性物質の濃度が通常の廃棄物相当と判断されるものについて受け入れを求めた。
 北橋市長はこれまで、「科学的知見に基づいて受け入れの可否を判断する」などと述べ、慎重な姿勢を示していた。
(2012年3月13日 読売新聞)

 改めてみると、社民、共産も賛成しているのですね。驚きました。この北九州では、震災当初より関東方面の瓦礫受け入れを行っているらしく、枯れたツツジと鼻血を出す生徒たち−北九州からのレポートで、放射能の影響を否定し得ない健康被害が表れています。この市議たちは、子どもたちの健康を一体どう考えているのでしょうか。自分たちの住んでいるところの健康が守れずに、政治家をやっている意味がありますか。

 ブログにはこのようなコメントも寄せられました。
都内では、子供を産むことを諦め、女も働く選択肢を選ぶ人が増えました。
汚染食品と瓦礫の拡散で、地方も、東京のような状態が生まれれば、未来はありません。
子供は、安全といわれた瓦礫に反応しています。
避難して、ここまできましたが、瓦礫処理拡散で再度避難するお金は、もうどこにもありません

なぜ、この心からの叫びが全く心に届かないのでしょうか。政治を司っている人には、人としての心がないのですか。

細野大臣は安全だと称していますが、安全の根拠は、次の写真です。
2012031304.jpg
 悪役そろい踏みといったところでしょう。瓦礫の放射能測定をするのに、去年だったらこの写真で十分みんなをだませたことでしょう。残念です、細野大臣。今の我々の知識では500Bq/kgの汚染がこのシンチで測れないことなど常識なのですよ。あなたは、そのちんけな測定器で放射能がなければ、この瓦礫は汚染されていないとみんなをだませると思っているのでしょうかね。

 住民は賛成し、自治体もどんどんと賛成決議を全会一致でやっていきます。マスコミも大賛成。それなら、スムーズに行くはずですが、本日の熊日の記事
2012031306.jpg
 ガレキ処理が進まない現状について「政治の取り組みが問われかねない」(政府関係者)ときいう認識はあるが、首相周辺も「国民世論が頼み」と頭を抱える
 環境省幹部は「いくつかの自治体がまとまって動き出せば、『隣の市がやるならうちも』と踏み出すはず」と、行政の横並び意識に期待する。
 市民が測定
 静岡県島田市は12日、岩手県からの瓦礫受け入れに向け、試験焼却などを経て放射性物質に関する安全基準を全てクリアしたと公表した。
 同市の男性(28)は、「一方的にデータを出されて『安心してください』といわれても納得できない。」と反発。市民からは「市長は住民を無視して薦めている。利権が絡んでいるのでは」という声すら上がり、桜井勝郎市長は「被災地を助けたいという思いだ」と懸命に理解を求める

 なかなかよく切り込んだ文章です。瓦礫の受け入れキャンペーンは、なんと30億円の血税が大盤振る舞いされているそうです。これだけの金額をマスコミにばらまいて、世論を誘導しようとする行政。一体目的は何かを本当に考えているのでしょうか。そして、期待しているのは横並び意識。完全になめられてしまっています。
 そして、以前もご紹介しましたように島田市の市長は、産廃会社の元社長。利権ではなくて、なんのために瓦礫を受け入れるというのでしょうか。みんな知っていることをここまできちんと記事に書いて、この共同通信の記者。大丈夫かとみんな心配するはずです。それだけ、おかしな社会になっています。

 野田首相は、「広域処理で国は一歩も二歩も前に出て行かなければならない。日本人の国民性が試されている」と発言しましたが、本当に日本の国民性が試されています。水俣病、AIDS、その他様々な公害で日本政府が最初からまともな判断をしたことがあったでしょうか。国が安全性を認めたからといって、なんの補償もなく、そして、被害が出てもほおっかむりをし、甚大な被害が出て、初めて認めるという愚を何度も繰り返しています。放射能の内部被曝を全く考えないこの瓦礫拡散は、本当に日本の息の根を止める可能性を秘めています。
 しかも、この瓦礫の安全基準をきめた責任者の名前は、全くはっきりしません。役人は、専門家会議で決めてもらったと責任を負わないでしょうし、政治家は選挙で落ちれば責任を取りたくても取れません。専門家と称する人たちは、会議で決めたとだれも責任を取らないどころか、こんどはその健康被害に対しても、素知らぬ顔を決め込んで口を出してくることでしょう。

大震災1年:がれき受け入れ「国に不信感、説明必要」 県、改めて慎重姿勢 /徳島
 野田佳彦首相が、岩手、宮城両県で出た「震災がれき」の処理を法律に基づいて被災地以外の都道府県に要請する意向を示したことに関連し、県は12日の県議会特別委員会で、受け入れに慎重な姿勢を改めて示した。県は、国からの受け入れ基準などの説明が不十分とした上で「国への不信感が徹底的にある」などと理由を説明した。
 県議が、野田首相の発言を受けて県の姿勢をただしたのに対し、坂東敏行・環境総局長は、当初、福島県内だけを対象とした処理基準が全国にも転用されたことや、県の大半の処分場が、放射性物質に汚染されたがれきの処理には適さない海面埋め立て型であることなどを挙げ、「国からきちんと説明を受けなければいけない」と述べた。
 また、広域処理の対象外の福島県内で、がれき処理が進まないことを指摘し、「国の復興事業が遅れている責任を各都道府県に転嫁しているようだ」と不快感をあらわにした。
 県内の24市町村とごみを処理する広域事務組合は昨年、国のアンケートに「受け入れを考えていない」と回答している。【阿部弘賢】
 

 まさしく正論です。未だに一桁しか片付いていないのは、今までの国の無策に他なりません。それを日本人の絆がないから、瓦礫が片付かないというのは、国が都道府県に責任転嫁をしている構図です。そもそも、復興というのは、瓦礫を片付けることではなく、被災地の方の職業、インフラ、産業の復興が目的なはず。今の内閣は、瓦礫を片付けることしか考えていないのではありませんか。瓦礫を片付けたあとは何をするのか、ちゃんと計画はあるのですよね。まさか,「部屋が綺麗になれば、勉強ができるようになるという子ども」のようなことはないですよね?
 国会答弁では、3年以内に瓦礫を片付けるという勇ましい言葉以外に何も見えませんが。。。
◆関連ブログ
枯れたツツジと鼻血を出す生徒たち−北九州からのレポート2012年02月07日
ガレキ処理に住民の了解は必要ない−日本民主主義人民共和国のショーグン達2012年03月01日
静岡−島田市のガレキ試験受け入れとその背景2012年02月16日
震災ガレキ−「絆」−に対抗するための科学的・法律的基礎知識2012年03月04日
タグ:瓦礫 島田市
posted by いんちょう at 21:13| Comment(41) | 原子力
この記事へのコメント
責任ですか・・・。
ご存知の通り、こちら新潟県では、現在5つの市が瓦礫の受け入れを正式表明するとの事ですが、もし瓦礫受け入れが原因で、地域住民の健康被害や、そこの農産物や工業製品が売れなくなる、いわゆる風評被害が発生した場合、一体誰が責任を取るのか?非常に気になるところです。
受け入れを決めた市の市長は?瓦礫受け入れに積極的にキャンペーンを行った新潟日報は?彼らは人間らしく責任を取ってくれるのでしょうか?
まさか自分達の責任を放棄して、国やら県やら一般消費者に全ての責任があると、丸投げしないでしょうかね?
Posted by 新潟県民 at 2012年03月13日 21:45
院長先生、いつも幅広い情報をありがとうございます。
私の住んでいる地域の市役所へ瓦礫受け入れ反対の電話をしたところ、担当者の方が「宮城県は19年分、岩手県は11年の瓦礫があり、復興の妨げになっている」と言ったので、「瓦礫を処理するのにかかる年数と勘違いしやすいですが、実際は違います。瓦礫を抱えている東北の自治体に直接確認した事はありますか?瓦礫があるから復興出来ないとは被災地の人々は言っていません。」と伝えておきました。
役所の方達は、国からの資料の受け売りばかりで被災地の本当の姿を知らないし、自分で調べようともしていませんでした。
Posted by Y.A at 2012年03月13日 22:44
全会派一致で瓦礫受入れ案が可決された北九州市。
【最終決定は市長の判断に委ねられました】
ここで声をあげて阻止させなくては、必ず全国なし崩しに広まっていってしまいます。

ネットフォームから簡単に意見が送れますので、全国からも反対してもらうよう拡散よろしくお願いいたします。

●北九州市長あて
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/cgi-bin/enquete/registEnquete.cgi?EID=5f8dd86f0a4b077d42620afab3db8ff7

確認したところ、この手紙は秘書課から必ず該当部署に回され返信が来ます。
瓦礫の件は環境局循環課 (093-582-2187)になるので、そちらにまわされるはずです。

●自治体への受け入れ反対文例
http://dogdaysdog.seesaa.net/article/255232636.html


Posted by 北九州市 at 2012年03月13日 22:49
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033567131.html
だそうです。
当然三条市は、搬入される瓦礫もこれくらい厳密に検査をするのでしょうね?
上の3バカトリオの写真のように、ちゃっちゃっと測定して安全宣言!なんて事はないですよね?
三条市の子供達の事を考えたら、当然安易な検査なんて出来ない筈ですよね?
Posted by 新潟県民 at 2012年03月13日 22:53
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/pref/
だそうです。
三条市の市長は若造だけあって、行動力だけはありますね。
Posted by 新潟県民 at 2012年03月14日 06:55
北九州の件、取り上げていただき、ありがとうございます。
全会一致で可決された時、傍聴席は号泣でした。作業服をきた方お一人が、『賛成』とさけんでらっしゃいましたが。彼に言わせれば、議案に反対している人間は、非国民なんだそうです。
傍聴席の様子については、下記記事に詳しく取り上げられていますので、よろしければご覧ください。
http://www.data-max.co.jp/2012/03/13/post_16439_dm1913_1.html

全国のみなさん、どこも大変なことになってきましたが、前向きにがんばりましょう!
Posted by 中間市民 at 2012年03月14日 07:37
瓦礫の安全基準の根拠は何でしょうか?私が住んでいる秋田県大仙市も26日から試験焼却を始める予定です。市の広報では、「1キロ当たり100ベクレル以下のものについて、国では放射性物質として扱う必要がないとされているので、受け入れによる影響はないと考えています。」とあります。これについて調べていくと、環境省のガイドラインのP.1に「クリアランスレベルの考え方については、原子力安全委員会の報告書に基づき、次のように整理できる」とありますので、これが根拠のようです。そして、原子力安全委員会の報告書、「原子炉施設及び核燃料使用施設の解体等に伴って発生するもののうち放射性物質として取り扱う必要のないものの放射能濃度について」
http://www.nsc.go.jp/haiki/page5/050408-1.pdf
を見ますと、この文書の、目次等のあとの本文の2ページ目(PDFファイルでは12ページ目に当たります)に、「対象物は、施設の解体及び運転(以下、「解体等」という。) に伴って大量に発生する金属及びコンクリート(保温材等を含む。)(以下、「金属及びコンクリート等」という。) であり、可燃物は含まれていない」とあります。
可燃物は含まれていない、つまり、焼却することは想定されていないような気がするのですが…。焼却が想定されていない基準をがれきの焼却に当てはめても良いのでしょうか?
Posted by 片山佳代子 at 2012年03月14日 07:52
今 予算消化であせってるのでしょうねえ。
埋めて使う方針も出してきましたが、ほんとに緻密に計算したら、地盤沈下の場所など含めると、おそらく広域に回す必要などないくらいでしょう。
週刊ダイアモンドの3月10日号になにやら大事なことが書いているというのですが、田舎の書店にはありませんでした。
どなたか読まれたらひとつよろしくお願いします。
Posted by KS at 2012年03月14日 09:07
いんちょう先生いつも御苦労さまです。
確かに、国が責任放棄していますね。
これは、がれき処理に限ったことではないのですが、昔々の府知事県令であったころの官制知事の時代の名残が地方分権一括法施行以降もまかり通っているのです。
要は、国は金と命令を都道府県知事に出し、それを市町村にやらせるという仕組みです。
そこにあるのは都道府県の意見なぞどうでもいいということなのです。
説明会開いたからいいでしょ?って感じでしょうね。公に文書で要請したんだからいいでしょ?というくらいにしか考えていないでしょうね。
おそらくですが、もし何かあった場合には、市町村か都道府県に責任を押し付けるでしょう。
国は「よろしく」としか言っていないのだから。
Posted by 陳 at 2012年03月14日 11:04
片山様

こちらになかなかいいまとめがあります。
http://star.ap.teacup.com/hoshiboo/173.html

原発施設内のごみを燃やすという発想がなかったからだと思います。ただ積極的に禁止していないから、まあいいだろうというのが、原子力安全委員会の考えだったのか。

放射性廃棄物特別措置法の施工規則案についてのパブリックコメントの時に確認したのですが、燃やした後の灰に含まれるセシウムの限度が8000ベクレルなのではなく、燃やす対象も8000ベクレルまでOKだと。灰が10万ベクレルを超えなければ大丈夫という考えですから恐ろしい。

広域処理ではそうはいいませんが、実際、千葉、茨城あたりの一般ごみに含まれるセシウムが、逆算の240ベクレル以下に納まるはずがなく、環境省は8000でも甘かったと思っているところでしょうね。

Posted by KS at 2012年03月14日 11:09
「再配信」震災がれきの広域処理を考えるシンポジウム
http://www.ustream.tv/recorded/21059943

ありました。これは必見です。

先程8000ベクレルまで燃やすといいましたが、8000ベクレルを超えても国の責任で燃やすのが、放射性廃棄物特別措置法です。焼却施設の条件が厳しくなるだけで、クレイジーな法律です。
Posted by KS at 2012年03月14日 13:23
3/12の記事の『とある方から送られてきました福島県の実情です』の【フクシマの1年】のお手紙。プリントアウトして、知人友人達に配っていいでしょうか?生々しい話に、愕然としました・・・。
Posted by ばる at 2012年03月14日 13:25
財団法人 日本環境衛生センター 会長及び役員名簿
(平成23年7月1日)
(非常勤)
会 長 小 林 康 彦 (厚生省生活衛生局水道環境部長)
(常勤)
理事長 奥 村 明 雄 (環境庁自然保護局長)
常務理事 三本木   徹 (厚生労働省健康局水道課長)
(非常勤)
理  事 阿 部 孝 夫 川崎市長
理  事 大 田   弘 株式会社熊谷組 代表取締役社長理  事 福 林 憲二郎 住友化学株式会社 代表取締役・専務執行役員
理  事 柳 澤 健一郎 前 財団法人日本医療保険事務協会 理事長
(厚生省生活衛生局長)
理  事 吉 岡   徹 日立造船株式会社 常務執行役員
理  事 渡 辺   修 財団法人厚生年金事業振興団 理事長
(環境事務次官)評 議 員 飯 島   孝 財団法人産業廃棄物処理事業振興財団 専務理事
【日本環境衛生センターHPより抜粋】
島田市がれき試験焼却で放射能検査をした団体ですが、平成22年度の実績に放射性物質の検査は有りませんでした。
Posted by 黒マグロ at 2012年03月14日 14:04
シンポジウムの二部が見つかりました。

http://www.ustream.tv/recorded/21061719

後半 弁護士の先生が言われていた悪名高い文部厚生課長事務連絡がこれです。

http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n813_00.pdf

低線量被曝の問題を医学的に追求させない根源だと。



Posted by KS at 2012年03月14日 15:38
上で書いた、三条市が6月までに瓦礫の試験焼却を始めるという記事のリンク先が変わりました。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/pref/33143.html
↑こちらですので、よろしくお願いします。
Posted by 新潟県民 at 2012年03月14日 18:14
いつも情報ありがとうございます。 避難した秋田では大仙市がまず受け入れ表明、その後県内の各自治体が次々と挙手・・・
ちなみに秋田県のHPで下記のような応募をしてる。 炭化汚泥肥料って・・・・岩手からの瓦礫も入っているかと。 この国は狂ってますなぁ・・・愚民が多いからGやMを選んでしまうのだろう・・orz。
http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1305080506489/index.html
Posted by ナリーザ at 2012年03月14日 19:33
失礼します。

こんばんは。

2012年03月14日
これ以外にご存じの方がおられましたら、
1.都道府県名
2.都市名
3.参考リンク
4.参加人数
をコメント欄にお書きください。この表に反映いたします。

と書かれておりますがこの日のコメント欄が見つかりません。

大変失礼とは存じますが、やむなくこちらに
書き込むことをお許し下さい。
1.静岡県
2.浜松市
3.http://www16.ocn.ne.jp/~pacohama/no12/1203yamemai.html
4.130人

以上です。
よろしく反映のほど御願い致します。
Posted by A at 2012年03月15日 06:00
※3月15日の新潟日報朝刊より抜粋

●「県が被災地選定を」
  震災がれき 長岡市要請の意向

 東日本大震災で発生した宮城、岩手のがれきの受け入れを検討している長岡市は14日、両県のどの自治体のがれきをうけいれるかについて「県を窓口に選定していただきたい」との意向を示した。これまで泉田裕彦知事は受け入れに慎重な姿勢を示しているが、国は都道府県に協力を要請する方針で、県市間の連携が課題となる中、同市は県の役割を求めた。
 広域処理に協力する山形県や秋田県などは、被災自治体や国、市町村との調整を県が担っており、本県でもこれまで県の主導的な役割を期待する声が上がっていた。
 長岡市は連携する新潟、三条、柏崎、新発田の4市と受け入れなどに関して合意した後、正式に県に対応を要請する方針。長岡市議会の産業市民委員会で、山崎和夫副市長らが質問に答えた。
 受け入れに向けた同市の今後のスケジュールについては、選定された自治体に市職員を派遣して現地確認を行うほか、必要に応じて議員や市民の視察もすると説明。その後に住民説明会を開催し、試験焼却につなげるとしている。
 山崎副市長は「5市の成案ができた段階で県に話をしていく。バックアップして頂けると確信している」と述べた。
 一方、同市の意向について泉田知事は県庁で「話が来てから対応する」と述べるにとどめた。また「宮城県などで屋外にあった稲わらに放射性物質が付着して牛肉汚染が起きた。放射性物質への対応はしっかり取る必要があるという考えは変わらない」と話した。
 国は被災地以外の都道府県や政令指定都市で受け入れを表明していない自治体を対象に、広域処理への協力を週内に文章で正式要請する方針。



…上の記事をどう読むかは皆様次第ですが、私は、長岡市長が、いざという時に責任逃れが出きる様に、巧妙に県に責任を押し付け始めた!と思いました。もし将来何かが起こったら、長岡市長の事をよーく思い出しましょうね。
なお、今日の新潟日報の読者投稿欄に、脱原発を訴える方の投稿が掲載されていたのですが、その方さえも、瓦礫受け入れはやむなし、と書いていたのには失望しました。実は、脱原発派とでもいうべき人の中には、瓦礫受け入れ賛成派もかなり居るみたいです。あ、新潟日報自体がそういうスタンスでしたっけ。
Posted by 新潟県民 at 2012年03月15日 07:04
北九州市議会での全会一致の議員起立の場面を翌朝のNHKニュースで見ました。
傍聴席からの必死の反対を叫ぶ女性の方がたが警備員に制止されている姿が目に焼き付いています。

その数分後、確か同じ福岡発のニュースで
「北九州市が推進してきたスマートコミュニティ創造事業が経済産業省に承認されました」という趣旨のニュースが報道されましたね。
なるほど〜と思いました。
国との交換条件だったのでしょう・・・。
ガレキを受け入れるならアジアに向けたスマートコミュニティ創造事業を北九州市に任せましょう・・・。
つまりはそういうことだったのかと。

あの議会で女性議員は少し遅れて起立されましたね。
良心が少し咎めたのでしょうか?
不思議です・・・。
この民主主義の時代に、放射能を撒き散らして健康被害を起こすかもしれないというのに、よくもまあ全会一致になったものです。
空恐ろしい気持ちでいっぱいです。

議会で決めるのなら一人ひとりの議員がどうして賛成なのか、そこまで至った経緯を詳しく書いて提出してほしい。
それを市民に提示して永久保存しては如何でしょう?
近い将来、市民に何らかの健康被害が現れた時に責任をとってもらうためでもあります。
さらに次回の選挙の時にも参考にさせていただけます。
この候補は国の政策の一部として機能する人か市民の幸せを考える人なのか・・・。

如何なものでしょうか?
Posted by peko at 2012年03月15日 12:55
 何時も貴重な情報有り難うございます。"震災ガレキの広域処理"には反対です。

北海道は比較的汚染度が低く、避難している方もおられます。非常に憤りを感じております。

 下記、"新党大地" ムネオの日記から。

2012年3月14日 ムネオの日記
 東日本大震災から一年、野田首相が3月11日の記者会見で、法律に基づき都道府県に協力を求めてから、ガレキの処理がやっと動き出した。野田首相の決意が伝わってくる会見だったが、各自治体はしっかり受け入れに取り組んで戴きたい。
 私も、北海道はじめ受け入れ可能な自治体関係者に電話し、協力をお願いした。「困った時はお互い様」である。日本人の道義精神を今こそ生かすべきである。
 新党大地代表として、北海道からもガレキ処理の手を挙げていくべく、最善を尽くして参りたい。

  以上。。。そして

中・北空知広域連合、震災がれき受け入れ検討
(03/15 10:21)
 【歌志内】滝川市、深川市、歌志内市など中北空知の14市町で構成する「中・北空知廃棄物処理広域連合」(連合長・泉谷和美歌志内市長)が、東日本大震災で発生したがれきについて、受け入れを前提に検討していることが14日、分かった。
 同連合によると、国から昨夏、「がれき受け入れを前提とするなら、補正予算で措置する」との話があり、希望したところ、今月7日、道を通して構成14市町に「震災復興特別交付税」が交付されると連絡が入った。<北海道新聞3月15日朝刊掲載>

 利権・特別交付税!!。。  個人の力は弱いですが少しでも反対の声を上げていきたいと思う日々です。

Posted by 田舎は北海道 at 2012年03月15日 17:05
がれき受け入れ2決議案を協議
大分県議会派、結論持ち越し
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000001203150005
東日本大震災ででたがれき処理を巡り、公明党案と共産党案の2案を検討したが、この日は結論は出ず、23日までに調整することになった。
この件では12日の議会運営会で公明党が「厳格な検査を通過したものであることを前提にした『災害がれき』の広域処理について、県内自治体に協力を要請し、県民にも理解と協力を呼びかける」とする決議案を各会派に打診した。
これを受け14日の議連で共産党が「放射能汚染されていないことを前提にした」「住民の同意を得て県内自治体に協力を要請」と加筆する修正案を提出。

院長!こっからひどいんです!!

「自民党・無所属の会」は
「住民の同意は難しい」
「放射能汚染されていないものとすると、受け入れられるものがない」(田中利明県議)とし公明党案に賛同する予定。

汚染されてるの知ってんなら受け入れんなよ!
人も環境も無視ってどういうこと?被ばくさせてどうすんだ!
しかも住民の同意はいらないって最低だ!
無茶苦茶。

でもまだ決まったわけではないし「県民クラブ」っていう会派もあって会派内でも意見が割れれていて23日までに協議をするとのこと。あきらめずに頑張ります。
Posted by つばき 大分県議会にはとんでもない奴等がいます at 2012年03月15日 17:57
今の新潟県って、県はあくまでも瓦礫受け入れには慎重なんです。
それを新潟市の篠田昭、長岡市の森民夫、三条市の國定勇人、柏崎市の会田洋、そして新発田市の二階堂馨といった5人の市長が県に圧力をかけているのです。
いいですか、瓦礫受け入れを言い出したのは、この5人の市長ですからね。新潟県ではないですからね。
そして恐らく、この5人の市長は、将来何かあった時、潔く責任を取る事は絶対にないでしょうね。
Posted by 新潟県民 at 2012年03月15日 18:26
追加です。
1.都道府県名
2.都市名
3.参考リンク
4.参加人数

1.東京都
2.板橋区
3.http://20120311.nonukes-itabashi.net/
4.600人

1.三重県
2.伊勢市
3.https://sites.google.com/site/ejanaika2011/news/20120312newsarticle
4.約180人


1.滋賀県
2.大津市
3.http://2504bfe1ce68808d.lolipop.jp/311120312.doc
4.1000人

1.神奈川県
2.都市名 葉山 逗子 鎌倉 藤沢 茅ヶ崎
3.http://imagine.greenwebs.net/ 3.11動画→http://vimeo.com/38563842
4.参加人数 記載が有りません。申し訳有りません動画からかなり多いと思いますが、詳しくはhttp://imagine.greenwebs.net/?page_id=387まで御問い合わせ下さい。

主にこちらから抜き出しました→全国のアクション(脱原発イベント・デモ)をマップしてあります。
アクション一覧 311脱原発。〜祈りと一歩〜http://nonukes.jp/wordpress/?page_id=87http://nonukes.jp/admin/queryaction.php

これで少なくとも国内合計で10万人を超えますので
>ちょっとまとめただけで、全国あわせると10万人以上が参加しています。
>合計 参加人数99,200
の部分で揚げ足取りをする輩が湧くことを防げると思います。

Posted by A at 2012年03月16日 04:10
追加です
1.東京都
2.板橋区
3.http://20120311.nonukes-itabashi.net/
4.600人

1.三重県
2.伊勢市
3.https://sites.google.com/site/ejanaika2011/news/20120312newsarticle
4.約180人


1.滋賀県
2.大津市
3.http://2504bfe1ce68808d.lolipop.jp/311120312.doc
4.1000人

Posted by A at 2012年03月16日 04:40
追加2

1.神奈川県
2.都市名 葉山 逗子 鎌倉 藤沢 茅ヶ崎
3.http://imagine.greenwebs.net/ 3.11動画→http://vimeo.com/38563842
4.参加人数 記載が有りません。申し訳有りません動画からかなり多いと思いますが、詳しくはhttp://imagine.greenwebs.net/?page_id=387まで御問い合わせ下さい。

主にこちらから抜き出しました→全国のアクション(脱原発イベント・デモ)をマップしてあります。
アクション一覧 311脱原発。〜祈りと一歩〜http://nonukes.jp/wordpress/?page_id=87http://nonukes.jp/admin/queryaction.php

これで少なくとも国内合計で10万人を超えますので
>ちょっとまとめただけで、全国あわせると10万人以上が参加しています。
>合計 参加人数99,200
の部分で揚げ足取りをする輩が湧くことを防げると思います。
Posted by A at 2012年03月16日 04:43
※今日の新潟日報朝刊第1面より

●震災がれき 受け入れ決議案提出
 新潟市議会 きょう可決へ

 新潟市議会は15日、東日本大震災で発生した宮城、岩手両県のがれきについて、早期受け入れを市に求める決議案を提出することを決めた。県内の議会で、がれき受け入れの決議案が提出されるのは初めて。16日の2月定例会最終日の本会議で、賛成多数で可決される見通しだ。
 決議案は、がれきの広域処理が進まない現状が復興の足かせになっていると指摘。放射性セシウム濃度が1キログラム当たり100ベクレル以下のがれきを対象に受け入れを正式表明するよう、篠田昭市長に要請する。
 新潟地震や中越地震、中越沖地震などで全国から支援を受けた経緯についても触れ、受け入れに向けて放射性物質の測定方法の課題整理や住民への情報開示、丁寧な説明などを積極的に行うよう市に求める。
 篠田市長は2月末、100ベクレル以下を自主基準に受け入れを表明していることを明らかにしたが、市議会側には「試験焼却など次に向けた具体的な動きがない」といら立ちが強まっている。
 泉田裕彦知事は、放射性物質が濃縮されて高度が高くなる灰の処分を懸念し受け入れに慎重な姿勢を示している。このため同議会は、広域自治体である県が被災地との調整機能を果たすようアピールする必要があると判断したとみられる。



・・・私は新潟市在住ではないので、なんですが、新潟市民の皆さんはこれで良いのですかね?
議会で可決=新潟市民の総意ということと判断され、将来何かがあった場合、でもそれは新潟市民自らが選択した結果でしょ、と国や市の責任逃れにまんまと利用されような気がするのですが。
Posted by 新潟県民 at 2012年03月16日 06:39
瓦礫の受け入れ、北九州市は決まりでしょう。市民の反対があってもお構いなしです。なんせ、流山市の濃厚汚泥をこっそり処分してたぐらいですから。。。
実は、瓦礫は放射線の問題だけにとどまりません。
東北地方でアスベストを使った家屋や工場などがどれだけあったか。一家屋について100万位改修費用がかかる為、進んでなかったらしいです。
そして、鉄鋼スラグ。鉄や鋼の製造過程で出る最終残物。この野積みされた山から溶け出した物質は、環境基準をはるかに超える鉛やホウ素です。

焼却されたそれら全て、放射線+アスベスト粉じんや鉛やホウ素等を含む有害物質として大気中に放出されるのです。
北部九州地区はそれが無くても、大陸からの黄砂や光化学スモッグなどの危険にしょっちゅうさらされているというのに。

被災地の自治体が、地元で瓦礫を焼却したいし、雇用も生まれるからと、焼却プラント建設を国に要望したら、あっさり却下されたらしいです。又、被災者の半数以上は瓦礫の県外搬出に反対と、被災地の方のブログに書いてありました。瓦礫の処理の下請けに、東電の子会社が付いてるようなので、多額の利権絡みの補償逃れに違いないでしょう。
Posted by くたびれかぼす at 2012年03月16日 10:43
今朝の朝日新聞の神戸大学山内先生のご意見は痛快でした。
もうお一人早稲田の先生が、細野利益相反大臣につきこれを解消すべきという意見も、よくぞ言ってくれた。

さて、ポストは原発情報が推進よりなので見る気もしなくなってましたが、この記事は使える。
http://www.news-postseven.com/archives/20120314_94480.html
結局 りっぱな焼却場を作ったが、燃やすゴミがなくて、がれき受け入れ。ええかげんにせんかい。

と、検索してたらこんな記事も。
http://chuohjournal.jp/2011/05/post_3127.html

やはり前の環境大臣なにかとあったんですね。
Posted by KS at 2012年03月16日 10:51
こんにちは。野田総理は、「食べて応援+がれきを受け入れて応援」という形で「痛みを分かち合う」だけでなく、「原発事故の責任の痛みもみんなで分かち合うべき」という究極の無責任発言をしています。今回の事故は「政府や原発運転者や学者たちが『原発の安全神話』に惑わされ、それに染まっていたから起きたのであって、どの個人にも責任は問えない」と。安全神話は自分たちがつくってきたものではないんでしょうか。http://torajiyama.blog.fc2.com/blog-entry-412.html
世界にも汚染という迷惑をかけながら、こんなことを臆面もなく外国人記者に発言できる首相が恥ずかしいです。
Posted by 東京茶とら猫 at 2012年03月16日 16:54
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033437771.html
だそうです。
まぁ前々から予測されてはいた事ですが、ついに正式に発表されたと。
Posted by 新潟県民 at 2012年03月16日 18:46
がれき受け入れの問題について、知り合いの議員が別の角度から指摘しています。反対理由のひとつとして活用できるかもしれません。

「特に、廃棄物に関しては、塩分を強烈に含んでいますから、予定耐用年数を越えて、確実に炉を傷めることになり、丸ごと全て埋め立てるのだとすれば、その最終処分場の確保も、難問です。」
Posted by とくめい at 2012年03月16日 20:39
今日の新潟日報朝刊第1面より

●震災がれきの受け入れ決議 
 新潟市が可決 県内初

 新潟市議会は16日、2月定例会本会議で、東日本大震災で発生した宮城、岩手両県のがれきの積極的な受け入れに向けた準備を進めるよう市に求める決議を賛成多数で可決した。県内の議会でがれき受け入れに関する決議は初めて。夏ごろをめどに震災がれきの試験焼却を行う意向を示している同市の篠田昭市長は「議会にも明確な方向を示していただいたので、しっかり受け止めて前進したい」と述べた。
 市はがれきの受け入れを準備中で、決議はそれを後押しする内容。今後は、焼却施設周辺の住民を住民をはじめ市民の理解を得ることが課題となる。
 決議は「広域処理なくして被災地の新たなまちづくりが進まない」と指摘、本県が新潟地震、中越地震、中越沖地震で全国から支援を受けた経緯に触れ、「(放射性セシウム濃度が低く)通常の廃棄物相当と判断されるがれき」を受け入れるよう市に「強く要請する」とした。
 採決は議長を除く54人で行い、53人が賛成、反対は1人だった。
 受け入れの条件として、放射性物質を測定する体制を整え、科学的に放射能の影響を検証して市民の安全確保と理解を得るよう要望、測定結果は積極的に開示するよう求めた。
 市は放射性セシウム濃度が1キログラム当たり100ベクレル以下を受け入れ基準としているが、市議会は「(100ベクレルに対する)評価は各議員で一律ではない」として、決議では数値の明記を避けた。
 市はがれきの受け入れ先として、市内焼却施設のうち比較的処理能力の大きい新田(西区)、亀田(江南区)の両清掃センターを第1候補に検討している。
 一方、県は焼却によって灰の放射性物質が濃縮されることを懸念し、受け入れに慎重な姿勢。
 県内では新潟、三条、長岡、柏崎、新発田の5市が100ベクレル以下のがれきの受け入れに前向きで、今月末にも5市の市長が共同会見で受け入れを正式表明する見込み。
 篠田市長は報道陣に対して「科学的データの裏付けが一番大事だと思うので、測定機器が充実している県と来週以降、担当者同士の意見交換をしていきたい。共同会見で地域の方をはじめ県民に理解を求めたい」と話している。

・・・これで新潟市会議員は1人を除いて、いざという場合に新潟市民をはじめ、周辺自治体住民に対する責任を負わねばならない義務が生じたと思います。しかし、「市議会は「(100ベクレルに対する)評価は各議員で一律ではない」として、決議では数値の明記を避けた。」なんて、いざという時に、巧妙に責任逃れが出来るようにしている感じがしますね。あと、「亀田」という地区名も覚えておかなければ。確かあそこには、全国流通している大手米菓会社があったはず。
それで、今日の新潟日報社会面にはこんな記事が。

●震災がれき受け入れ決議 
 「被災地のため」「放射能が心配」
 新潟市民思い複雑

 東日本大震災で発生したがれきの受け入れを進めるよう求める決議案を新潟市議会が可決した16日、市民からは「被災地のために一刻も早く受け入れを」との声が上がった反面、「放射能の影響が本当にないのか心配」と不安も漏れた。
 「放射性物質をきちんと測定し問題がないと裏付けられたがれきから、早く市内に受け入れてほしい」。市役所を訪れていた同市中央区の男子学生(25)は話した。がれき受け入れが被災地の復興ペースを速めるとし、「『100ベクレル以下』とする市の基準が妥当か、市は住民に説明する場を設けるべきだ」と求める。
 一方、同市西区の女性会社員(56)は「協力したいのはやまやまだけど、微量でも放射性物質が気になる」と戸惑う。不安の払拭のためには「がれきの粉砕・運搬過程の画像や放射性物質の測定結果をホームページ上で市民に公開するなど、市が責任を持って対応してほしい」と要望する。
 福島第1原発事故の影響で、福島県郡山市から子ども2人と新潟市中央区に避難している女性(28)は「被災地支援と考えるとお礼を言わなければならないが、やはり放射性物質が心配。市には本当に大丈夫なのか測定し、焼却灰もしっかり管理してとお願いするだけ」と話した。

・・・やはり皆、外部被曝の事しか心配しておりませんね。非情な言い方ですが、新潟市民は「自分達は東北復興のために己の寿命を捧げるのだ。それは尊い犠牲なのだ」と腹をくくっておいたほうがよいです。その方がいざという時に諦めもつくでしょうし。
そういえば、昨日の読売新聞新潟版で触れられていたのですが、がれき受け入れの住民説明会について、新潟市長は前向きに検討しているのに対し、三条市長は、「反対派を増やしてしまうなど裏目に出る事もある」と慎重な姿勢なのだそうです。新聞記者出身(あ、どおりで新潟日報ががれき受け入れのキャンペーンを行ったわけだ)の新潟市長と国のお役人出身の三条市長との違いが興味深いです。
長文失礼いたしました。
Posted by 新潟県民 at 2012年03月17日 08:49
明日19日(月)午後13:00 北九州市予算特別委員会の傍聴ご報告です。
 
本日も、全会派より「がれきを受け入れろ」と要望が出されました、
結論として、北九州市 北橋市長はがれき受け入れを表明。
具体的受入れに向け大きく一歩前進、という形になりました。

今後は実務作業として
1.受け入れ先の選定
2.「専門家」を呼んで安全の議論を重ねる (市の独自基準を設ける)
3.市民への広報
などを行っていくとしました。

国への回答期限が4月6日と迫っており、回答内容は本日の市長表明と
さほど変わらず、「受け入れ決定」にとどまるものと思われます。
(受け入れ先などを早急かつ具体的に決めることは出来ない)

今まで傍聴、市長への要望書提出、署名活動、役所担当へ出向いて抗議、
議員へのかけあい等…を行って来ましたが
これまでの経緯と感触からもう「受入れ姿勢確実で不変」と
思われます。

市民として出来ることは、
1、いかに基準を厳しくするか
2、いかに監視を厳しくするか
を要望する段階に入ってしまったのかもしれません。

しかし、あきらめず、市長に要望を出し続けることは重要です。
市民の意見がまったく聞かれぬまま、勝手に物事を進められては困ります。

↓市長へのメールフォーム
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/cgi-bin/enquete/registEnquete.cgi?EID=5f8dd86f0a4b077d42620afab3db8ff7 

北九州市では昨年夏、民間廃棄物処理業者の光和精鉱(株)が、
千葉県流山市から受託した溶融飛灰から基準値を超える放射性物質が
検出されたことで話題になりました。
結果、120〜495ベクレル/kgの飛灰、合計18トンが流山に
返却されました。
上記の光和精鉱は、市に申告があっただけまだ「まし」だったのかも
しれず、民間の産廃業者は実質野放しです。
民間の産廃受入れについては、量が多い時は市に届けが必要ですが、
罰則義務もなく、焼却や溶解の費用を浮かすため、運搬途中で放射性
物質を含む瓦礫を不法投棄しても調べようがありません。
ダークグレーな産廃の世界、すでにこのようなことが行われているのでは
ないかとの声も関係者から聞かれます。
何にせよ、瓦礫はお金になるのです。

以上のように、民間で杜撰な受入れをされるくらいなら、行政できちんと
計測し受け入れた方が「まし」との声も聞こえてきます。

皆さんはどう思われますか?
今日は本当に市民の無力を感じた一日でした。
Posted by 北九州市 at 2012年03月19日 23:11
「食品の放射能汚染はガイガーカウンターでは測れない」という報道がなされていたのに、がれきをガイガーカウンターで測ることについては何も言わないマスコミっていうのは何なんでしょう。
岐阜県御嵩町では1996年に産業廃棄物処理場建設を巡って建設に反対する町長が暴漢に襲われて意識不明の重体になるという殺人未遂事件が起きましたが、廃棄物処理というと、とかく怪しい勢力が暗躍するのも気になるところです。
岐阜県でも受け入れを表明する動きがあるようですが、問題点を指摘したいと思っています。
Posted by あおやま@岐阜県 at 2012年03月20日 23:23
大分県の津久見市がやられてしまいましたが、ちょうど昨日の午前中、三重県で太平洋セメントのあるところが狙われてる記事があったので、もしやと思ったら当たってしまった。

自治体→自治体→企業

という処理が、廃棄物処理法上で許されるのですかねえ。再委託の禁止なんて原則は、無視されっぱなしです。
法律なら国会で決めたことですが、政令のしかも本則でなく附則に定めてます。パブコメもやらずに。
パブコメで思いだしまましたが、8000ベクレルを決めたあの放射性廃棄物特別措置法の規則案については、結果の発表がいまだにありません。結果発表しなくても違法じゃないから出さないのでしょうが、どんだけ反対意見が多かったかは発表すべきです。
Posted by KS at 2012年03月22日 09:49
今日の新潟日報第4面より

●震災がれき5市受け入れ検討
 知事、焼却灰に懸念

 東日本大震災で発生した宮城、岩手両県のがれきの受け入れを新潟市など5市が検討していることについて、泉田裕彦知事は26日の会見で、焼却した場合に、灰に放射性物質が凝縮されることへの懸念を重ねて表明、あらためて受け入れに慎重な姿勢を示した。
 国は、がれきを通常処分できる放射性セシウムの基準値を「1キログラム当たり8千ベクレル以下」としているが、5市は独自に「同100ベクレル以下」とする方針を示している。
 これに対し、知事は「焼却灰はどうするのか。対応が必要」と指摘。群馬県伊勢崎市の管理型処分場で国の埋め立て方法に従わず、基準値以下の焼却灰を埋めた際に、処分場の放流水から基準値を超える放射性セシウムが検出された事例を挙げ、「これで国の基準が安全だといえるのか」と疑問を投げかけた。
 5市への支援については「考え方の整理のお手つだいが先」とした上で、「焼却灰を埋めても、基準値超の放射性セシウムが出るのか出ないのか、どういう検査体制でいくのか。専門職員がいない市もあるから、サポートしないと住民も心配になる」と述べた。
 また、昨年春と秋に実施した水田土壌などの放射性物質検査について、知事は「必要がある部分はやっていきたいが、今決めることではない。検査することで逆に危ないとか誤解を招かないよう、総合的に考えていく」と語った。
Posted by 新潟県民 at 2012年03月27日 06:52
今日の新潟日報社会面より

●震災がれきの受け入れ 県内5市31日正式表明
 三条で会見へ

 東日本大震災で発生した宮城、岩手両県のがれき受け入れを検討している新潟、長岡、三条、柏崎、新発田の5市は31日、三条市役所で共同会見を開き、「放射性セシウム濃度1キログラム当たり100ベクレル以下」を基準にして、受け入れる意向を正式表明する。
 会見には新潟市の篠田昭市長ら5市の首長が同席。受け入れ実現に向け、情報共有を図りながら連携して取り組む姿勢をアピールする。
 受け入れについては、各市とも、これまでに同100ベクレル以下を基準とする考えを示しており、会見でも同様の方針を表明する見通し。
 一方泉田裕彦知事は、焼却した際に発生する灰に濃縮される放射性物質への懸念を表明するなど、依然として受け入れに慎重姿勢を示す。5市にとっては、受け入れの窓口役を担うとされる県との調整や、実施を予定する試験焼却の時期や方法、住民理解などの課題が残る。新潟市の篠田市長は28日、「課題を一つ一つクリアし、県とできる限り協調していきたい」と語った。
 5市が正式に受け入れた場合の焼却処分量は1日当たり最大で計80トン超が想定される。


・・・ちなみに本日の読者投稿欄には、自称妙高市在住70代男性の方の、瓦礫受け入れに対する県の姿勢を批判する投稿が掲載されておりました。
 
 
Posted by 新潟県民 at 2012年03月29日 06:58
本日の新潟日報朝刊社会面より その2

●長岡市議会決議を可決
 
 長岡市議会は28日の3月定例会本会議で、東日本大震災で発生したがれきについて、できるだけ早く受け入れるよう市に求める決議を可決した。県内の議会では、新潟と柏崎の両市議会が同趣旨の決議をしている。 
 決議は復旧・復興には震災がれきの処理が不可欠だが、放射性物質への危惧から全国的に受け入れが進んでいないと指摘。市民の安全・安心の確保と放射線量測定結果の徹底した開示などを条件に「(放射性セシウム濃度が低く)通常の廃棄物相当と判断されるがれきをできるだけ早く受け入れるよう、強く要望する」としている。
 退席した3人と議長を除く34人で採決し、議場に残った全員が賛成した。議員からは、「近年の災害で全国から支援を受けた長岡市は、東北を支援しなければならない」との賛成討論があった。
 決議を受け、森民夫市長は「市民への説明責任を果たすことが大切だ。真摯に受け止めてしっかりと対応したい」と話した。
Posted by 新潟県民 at 2012年03月29日 07:08
小野先生、情報収集、分析、講演など力を尽くしてくださって、感謝しています。

広域処理される基準は100ベクレルというがれき受け入れ自治体は多いですが、宮城、岩手の災害廃棄物を環境省が測定した数値をみると、報道と違って、かなり上回って1キロ千ベクレル超えも見られます。
http://kouikishori.env.go.jp/howto/houshanou-noudo.pdf
http://kouikishori.env.go.jp/faq/#anch08

今年3月に公表された自民党がれき広域処理にたいするYes-Noアンケートで、反対が賛成の8倍強多いことは報道されません。http://www.jimin.jp/voice/yn_voice/list.html
反対がごく少数派で7%などどいうNHKの恣意的な世論調査は公表されましたが。

被災自治体の市長、町長たちは、地元でがれきを処理したいと申し出ても国、県に聞き入れられません。
もし焼却処理するならば、放射能を外部に出さないような専用の炉を作って、フィルターも設置して処理すべきです。

南相馬市・桜井市長は、放射性物質に汚染されたガレキは別にして、南相馬で出た災害がれきを防潮堤の護岸工事に使いたい。南相馬のガレキでは足りないから、三陸のがれきを使いたいと、昨年5月から主張していますが、聞き入れられません。
陸前高田市長は、市内にがれき処理専門のプラントを作れば、今の何倍ものスピードで処理ができるし、地元に雇用も増やせると主張しているのに、前例がない(当然でしょう!)から建設までに2年はかかると言われて、聞き入れられません。それなのに、受け入れ表明をした北九州と静岡に新しく焼却用の炉を作り始めたと聞いて呆れます。
http://www.cyzo.com/2011/08/post_8323.html

岩手県岩泉町長は、 がれきを「山にしておいて10年、20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する。 もともと使ってない土地がいっぱいあり、処理されなくても困らないのに、税金を青天井に使って全国に運び出す必要がどこにあるのか」 と述べています。http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000001202290001

事故を起こして東日本に広範な汚染をひき起こした国民無視、労働者無視のシステムが、事故後も汚染、被爆を日本全体に広めることに暴走し続けています。利権のために、被曝したくないです。皆で声を上げましょう!
Posted by 反対は8倍強 at 2012年03月30日 15:59
私のコメントが承認されてないようで・・・
皆さん汚染拡散についてのコメント、情報交換を
なさっているのに、良く読まずに
ズレたことをかいて申し訳ありませんでした。
ご迷惑をおかけしたことを管理人様に深くお詫びします。

私は長崎・佐世保に住んでおりまして4日に、
市長が受け入れに前向きの姿勢を表明をしたのですが、
環境課に問い合わせると担当はIAEAで低レベル廃棄物に
なることも知らず、バグフィルタで処理不可能なことも
原爆やチェルノブイリでの健康被害についてもこれから
情報収集、検討すると言うんですよ。市民の安全性を最優先する
と言っているのに呆れてしまいました。
やはり広域処理ありきなんですね。
私もなんとか集会で知り合った方たちと情報交換して
汚染拡散を食い止めてみます。


Posted by ARU at 2012年04月07日 05:29
院長先生、いつも幅広い情報をありがとうございます。
先生の日記の情報を参考に、瓦礫受け入れ反対のチラシを作成しているところです。。
空間線量計では500ベクレル以下の汚染は測れないという情報の資料など、ご存知でしたら教えていただけないでしょうか。
(インターネットで調べても、見つけられませんでした)
院長先生に対しての質問の仕方がわからず、コメント欄にてし質問させていただきました。よろしくお願いいたします。
Posted by 空間線量計 at 2012年04月14日 00:20
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