「プルトニウムの毒性は塩と変わらない」(内容書き出し)から
二つの点を指摘したいと思うんですけれども、事故の時にどうなるかは想定したシナリオに全部依存します。それが全部壊れて全部出て全部が環境に放出されるとなればどんな結果でもだせます。でもそれは、大隕石が落ちてきたらどうなるかと、そういう起きもしない確率についてやっている訳ですね。
あの、みなさんは原子炉で事故が起きたら大変だと思っているかもしれませんけど、専門家になればなるほど、そんな格納容器が壊れるなんて思えないんですね。
「どういう現象でどうなるんだ」と
それを反対派の方は「いや分からないでしょ」と
水蒸気爆発が起こる訳はないと専門家はみんな言っていますし、ぼくもそう思うんですけど(笑)じゃぁ、何で起きないんだと、そんな理屈になっていっちゃうわけです。
ですから今安全審査でやっているのは技術的に考えられる限りですね。
ここがこうなってこうなってこうなって、ここが壊れてプルトニウムがこう出てきて、ここで止められて、それでもなおかつという過程を設けたうえで、さらにそれよりも過大な放射能が放出された上での前提において計算しているんです。
ここで一番難しいところですけれども。我々そういうのはよく分かります。
被害範囲を想定するためにこういう事が起きると想定して解析するわけです。ところが一般の方はどうしても「じゃぁそういうことがおきるんだ」とまた、反対の方が「ほらみろ、そういう事が起きるから、そういう想定をするんだ」と逆な事に取られるからおそらく議論がかみ合わないのだと思います。
もう一つはプルトニウムの毒性です。
プルトニウムの毒性というのは非常に誇張されて捉えられていますが、そのプルトニウムの健康被害を扱う専門家の方は「社会的毒性」というふうに呼んでいます。
実際には何にも怖い事はありません。仮に大げさな話をしてプルトニウムをテロリストが取って行って貯水池に投げ込んだとそこから水道が供給されていると、じゃぁ何万人が死ぬかと言ったらそんな事はありません。一人も死なないというふうに言われています。
プルトニウムは水にも溶けませんし、仮に体内に水として飲んで入っても、常に排出されてしまいますからその、小出さんが言っている様なことが起きるのは、全く仮想的にプルトニウムの粒粒を1個1個取り出してみなさんの肺を切開手術して、肺の奥深くの出てこない所に一つずつ埋め込んでいったらそれくらい死にますよという、全く起きもしないことを仮想について言っているんですね。
ですからそんな事をやっていたらみなさん自動車にも乗れないし電車にも乗れない。何が起こるか分からないですよという話と全く同じです。
雲隠れしていると動画には出ていますが、実際は北陸電力のお抱え安全審査員に未だになっています。その名も「原子力安全信頼会議」(ギャグ?)

起きてしまったことを、ありもしないと発言していたわけですから、私自身は反省しているのかと思っていましたが、なにやら弁明を出していました。

この弁明の詳しい分析は、大橋弘忠教授の「東大話法」による逆襲でされています。私自身は、これほどまでに無反省でいるとは、全く呆れました。
水蒸気爆発については、根拠がないということだった。ちなみに、水蒸気爆発が起こるためには、溶けた金属が細かく分散してエネルギーをその場で静かに蓄える状態が不可欠。原子炉事故の場合には水蒸気爆発は起こらないと考えられている。
実際に1号機では水素爆発が起き、3号機では核爆発が起きました。水蒸気爆発ではないから、自分は正しいと言い張ることができる。この理論の進め方には、厚顔無知の言葉がぴったりです。格納容器は確かに爆発はしていないのかもしれませんが、原子力発電所が爆発し、多量の核物質が飛散したことさえ、「水蒸気爆発」ではないから、自分が言ったことは現在においても正しいと主張しているわけです。(学者としての良心などないのでしょう)
・・まあ、たとえれば、患者が心不全で死んだ場合に、「オレは、ガンでは死なないと言っただけだ」と強弁するようなものですね。恥を知る人間なら、こんなことなどとても言えませんが。
プルトニウム1グラムで100万人については、単に理念的な話をしているだけで、現実には起こり得ないこと、プルトニウムが水に溶けにくいことなどを指摘した。これもちなみに、米国でプルトニウムを誤って吸引した事故があり、また核実験で大量のプルトニウムが大気に放出されているにもかかわらず、これまでプルトニウムで死亡したという症例は確認されていない。
これは、以前も紹介しましたこの理論と全く同じです。
次に遺伝的影響ですが、精子や卵子の遺伝子が放射線によって変化してそれが子や孫に伝えられると、障害をもつ子ができる可能性があります。そのようなことが起きるのは動物実験では確かめられ ていますが、人間の場合、広島・長崎の被ばく者の調査をはじめそのほかの調査でも、遺伝への影響は認められていません。
どうやら,こと放射能に関しては、動物実験で認められても、疫学的に証明されなくては事実ではないと言えるという理論らしいです。なんのために、動物実験をしているんでしょうね。
3.プルトニウムは飲めるか
プルトニウムは水に溶けにくいので、仮に人体に入っても外へ出ていく、と述べたのが、それならプルトニウムは飲めるのか、飲んでみろ、となっているらしい。文脈を考えればわかるのに、いまどき小学生でもこんな議論はしないだろう。
これは小学生に失礼です。全く毒性がないと言っているのだから、飲んでくれと言っているわけです。大学の教授とは思えない感情的な発言。
4.話し方について
上のような経緯で、反対派の識者を追及し、追い詰めているように思われるのだろう。不遜だとか話し方が気に食わないという指摘を受ける。イデオロギーにあふれた原子力反対の立場からみれば、そういう強いバイアスで見ているからだと思う。受け取り方なのでどうしようもない
なるほど、そう言う声が本人の耳には届いているんですね。だれがどう見ても、人を小馬鹿にした「嘲笑」と言う態度がぴったりです。聴衆の拍手は、カネで雇われたやらせですからね。
5.「やらせ」事件
この討論会について、九州電力のいわゆる「やらせ」が問題となった。私は、佐賀県から依頼されて登壇したもので、話す内容や質疑などについて九州電力からの連絡は一切なかった。
客観的にみれば、この種の討論会は、推進派も反対派も動員をしてそれぞれの立場から質疑を行うのは当然であり、違和感はない。国会答弁でも何でも同じだろう。目立ちたがり屋の弁護士さんが「やらせやらせ」と言い出し、それに社会全体が翻弄されただけではないだろうか。
語るに落ちたとはこのこと。やらせを認めています。この方は、カネで集めたやらせの前でしか講演したことがないのでしょう。話す内容がしっかりしていれば、講演会はカネをもらって成立します。この方の講演会をカネを払ってでも聞きに行きたいという個人がいるかどうか(電力は喜んでスポンサーになってくれることでしょうが)を考えれば、すぐに明らかになります。
そういえば、やらせばかりをやっている政治家もこのような失態を世間に晒しました。
民主党議員 「解散しろ」という聴衆の声を「これは仕込みだな」と断言(新橋の近藤洋介議員民主党演説)
プルトニウム飲んでも大丈夫には、さらに上手(うわて)がいます。
塩を200グラム採ると成人男性は、これは致死量というんですが半分の方が亡くなる。200グラムの塩。
ところがプルトニウム239の経口致死量、飲み込んだ場合はこれは32グラムです。
ですから、毒性というのは、つまり、飲み込んだ場合は塩とそんなに大差ないんです。
だから、肺に飲み込んだ場合の致死量は約10ミリグラム。これは大体青酸カリ、ちょっと怖い物質になってしまいますけど(笑)このくらいの毒性です
エアロゾルになって、飛散したのは明らかですが、食塩と比較するとは随分と厚顔無恥な話です。
この奈良林氏、実は私も一緒に仕事をしたことがあります。東芝の一社員が、なぜ北海道大学の教授になれるのでしょうか。このような、学説をたれ流して、北海道大学はなんの声明も出さないのですか?いくら学問の自由があると言っても、北海道大学のカンバンに泥を塗っているようにしか思えませんが。
略歴
1952年 - 東京都に生まれる。
1972年 - 東京工業大学工学部機械物理工学科入学[1]。
1978年 - 東京工業大学理工学研究科原子核工学修士課程修了。
1978年 - 東芝入社。原子力事業本部原子力技術研究所に配属。原子炉の安全などについての研究を行う[2]。
1991年 - 東京工業大学より工学博士の学位授与。
1991年 - 東芝 原子力技術研究所主査就任。
2000年 - 東芝 電力・産業システム技術開発センター主幹就任。
2005年 - 北海道大学大学院工学研究科助教授就任。
2007年 - 北海道大学大学院工学研究科教授就任。
わたしが本店にいたのは1993-1995年。矛盾しませんね。
原子力村の学者でいられるための条件−厚顔無知
◆関連ブログ
プルサーマル公開討論会(佐賀)やらせの証拠2011年08月01日
死の灰の正体−無脳児、単眼児の出産も2012年03月16日
タグ:大橋
このような先生方にわ ぜひ福島産の
原発敷地に近い場所の落ち葉、土などの健康に
よく効き目のある産物をお送りしましよう
カウンターの針が振り切れるような
生きの良い健康品をお送りください 沢山沢山
広めて 広めて 健康になってください。
重油タンクと送電線を壊したら水素爆発、というシナリオは、彼らの世界では常識なのだろう。
核マフィア軍団は、何かと「核物質防護」を持ち出して隠蔽する。他のシナリオも山ほど隠しているわけだ。
●被災地との対話を
地方自治に詳しい田村秀・新潟大教授(行政学)の話
震災がれきの受け入れで、住民から不安の声が出るのは当然だ。岩手、宮城両県でがれきが大量に残っている現状を知ってもらうよう、被災地の住民と本県の住民が対話する機会を設けることが理解につながるだろう。
行政による住民説得だけでは不十分、被災地のNPOと連携して取り組む手法も考えられる。周辺の県が分担して被災地を支え、助け合うことは大切だ。
がれき受け入れを表明した、他県と同様に、県には広域自治体としての専門性を生かし、受け入れ市町村の検査を支援する役割が求められる。
がれきは科学的な放射性物質検査を経て運ばれてくる。県の慎重な姿勢が不安をあおっている側面もある。県の支援を得られなければ、国と市町村で処理を進める枠組みを考えるべきだろう。
●十分に厳しい基準
県原子力発電所周辺環境監視評価会議委員の細井義夫・広島大教授(被ばく医療学)の話
5市が受け入れ基準としている放射性物質濃度1キログラム当たり100ベクレル以下は、神奈川県や大阪府などと同じ指標で、十分厳しい基準といえる。
焼却施設にフィルターを取り付けるといった対策で排気に伴う放射性物質の飛散を防止できる。埋め立ても底部にシートを敷くなどした「管理型最終処分場」であれば地下への沈下は考えにくい。原発から出た放射性物質と、もともと自然界に存在する放射性物質は違うという人もいるが、どちらも放射線を出すことに変わりはなく、原発由来の放射性物質だからより危険性が高いということはない。
ただ、焼却灰に含まれる放射性物質は住民が不安視している部分。どのような手法でがれきを燃やすのか、埋め立て時の放射性物質の濃度について安全性をしっかりと説明する必要がある。