
このように過密に建ててしまっていることに本当に驚きます。大飯原発の30キロ圏内にすべての原発が入っていると言っても過言ではありません。そして、この表を見るとなぜ大飯原発3号機、4号機を最初に稼働させようとしているかの戦略が読み取れます。1990年代以降に完成した新しい発電所だから。新しいから安全だ。だから再稼働。そういうストーリーです。
なぜ、この若狭湾にこれほどまでの原発が建てられたのか。
1967年(昭和42)、敦賀半島の東西両岸で日本原子力発電敦賀1号機および関西電力美浜1号機の建設が始まりました。その後、60年代後半から70年代初頭にかけて、嶺南地域で立地が進み、計9基の原電が着工となります。さらに80年代初頭から原子炉の増設の動きが強まり、現在この地域は、電気事業用原子炉13基、研究用原子炉2基が運転されており、京阪神地域への電気エネルギーの重要な供給源となっています。
原電立地点には、いずれも沿岸部に点在する陸上交通の便宜に乏しい過疎地域が選ばれましたが、当初、地元では、陸上交通路の整備という積年の願いが実現されるという事実を前にして、おおむね原電の誘致に前向きの姿勢を示しました。
これは、原発は道路もない過疎地に建てられたことを証明しています。この若狭湾の原発。一つ一つ見ていきましょう。
まず、現在再稼働と国が話している大飯原発(Google-衛星写真)

確認していただければ分かりますが、上記記事に書かれているようにここの発電所へ通じる道は一本のみ。土砂崩れがあるとヘリコプターと船に頼るしかなくなります。そして、驚くべきなのは、上空からの写真

原子炉建屋のすぐ近くまでコンクリートで補強された山があります。関電に問い合わせたところ、地震では壊れないことを確認しているとのことでしたが、大飯原発のアキレス腱は、この背部に位置する山でしょう。もし、地盤沈下が起きたり、あるいは大雨で地盤がゆるんでいるときに地震が起きたら、山崩れで直ちにシビアアクシデント。しかも対応方法はありません。どうするんですか?真剣に考えているとは思えません。格納容器だけ考えて、耐震性が大丈夫で仮にあったとしても、山が崩れる想定はしなくて良いのですか?私自身は、この発電所に行ったことはありませんが、この上空からの写真だけでも、十分恐ろしさは伝わってきます。
・・・このプラントが比較的新しいのは、このような建設の困難さがあったのではないでしょうかね。
背部の山が、崩落するとは想定外だった。 と平気で言いそうですが・・少なくとも私は指摘していますから・・
・高浜原発

おそらく、敷地の真ん中にあるのが海水の取水口でしょう。そして、放水口は山を隔てて左側。地震ではこの配管はおそらく破壊されてしまうことでしょう。その時は排水をどこに捨てるのでしょう。
空撮写真(関西電力)

ここも、大飯原発と同じです。原子炉の左側にある山(しかもコンクリートの補強も一切なし)が、地滑りなど起きたら、一発で終わり。
・美浜原発

ここはさらにひどい。企業棟(画面右)と原発(左)をたった一本の橋で結んでいるだけ。この橋が崩落したら、本当にどうしようもありません。
そして同じく、原子炉建屋のすぐ近くまで山が迫っています。(産経から−元記事削除)

どうやら、山の問題はすべての号機に共通するアキレス腱のように私には思えます。それ以外の若狭湾の発電所もついでに調べておきましょう。
・敦賀原発

ここも交通の難所であることが明らかです。だから原意発を建設できる土地が残っていたわけです。敦賀市長の1980年代の演説はこちらで紹介しました。こんな補給路さえ確保できないところでは、火力発電所など作れるはずもありません。原発のみでしょうね。
空撮

ここも山が本当に迫っています。
もんじゅ

ここもアクセスに本当に苦労しそうな場所にあります。
地滑りが起きたらどうするんでしょう。(怖いからコンクリートで山肌を固めているのが分かりますが、固められているのはごく一部。土砂崩れで、世界が終わります。この写真を見てキモが冷えました。

なぜ、このような立地点で原発の運転に許可が出ているのでしょうか。原子炉格納容器の耐震しかチェックせずに、机上の空論の安全神話を組み立てていたのでしょう。もし、高浜原発になにかあったら・・・

そして、この立地状況を見る限り、複合して同じ事態に陥る可能性すらあります。
我々は本当に存亡の危機に立っていることがよく分かります。そして、最後にフクシマの配置を紹介して締めくくりとします。

空撮

東電は、耐震関係に絶対の自信を持っていたこと−何となく伝わってこないでしょうか。
◆関連ブログ
日本の原発立地状況2012年01月03日
2012年04月03日
原発立地自治体とは・・再稼働問題
いつも読ませてもらっています。
こんな記事を見つけました。
事実なら日本という国は怖いです。
以下引用
福島原発で作業員死亡者数 約4300人
一遺族への口止め料 3億円
口外したら全額没収
これだけネットやメディアにも告発が出てこないのは口止め料を没収されるのが怖いのだと思う。三ヶ月間、原発で働いてた人は普段の意識が飛んだり、体に黒いアザが多数できたり、もう、体調が尋常じゃないんだそうだ。その人は内部外部被曝合わせて、500ミリシーベルト。肺にはプルトニウム。原発作業員の通常の被曝上限線量は50ミリ。それが今回の事故で250ミリまで引き上げられた。
もう一つ、自衛隊が64名、警官が300人弱亡くなってる話。私も4月に川内村などに行ったからわかるけど、20kmの所などには警察官が立ってたりする。原発周りにはもっと警備の警官達が立ってる。彼らは特別に日当3万円。そしてそこからの任務が終われば、飛び級の出世を約束されているという。そこに立っている警察官は皆、ほぼ25歳以下の若者達。年配の警官は、なぜかいない。そして勿論、マスクなどもしていない。
要は高給、出世を約束するかわりに、未来ある若者を組織ぐるみで死亡させてるということ。
以下引用続き
今日、ある内部関係者の方とお話した。『原発作業員が百数名、亡くなっていて、遺体は福島県立医科大学に『放射線障害研究用検体』として管理されている話。 福島第一原発で作業員百数名が行方不明は嘘。
瀬戸教授の精一杯の内部告発。たけど現実は、もっと酷かった。
3億以上、払う約束をされた人もいるらしい。これまでに福一原発で作業した作業員人数、のべ10万人。その4パーセントが現時点で死亡。そのほとんどが現場で死亡するのではなく、作業が終わった人が家で亡くなる場合がほとんど。死因は心筋梗塞、とか。遺族も口止め料を貰っているので、葬式も出せない。
250ミリでも無茶苦茶だと批判を浴びた政府と東電。だけどその人は最初の爆発には福一におらず、3,4号機の爆発の時から福一にいた。そして外内部合わせて500ミリシーベルトの被曝。彼は自分で 『俺はもう先は長くはない』と言っている。今は4300人だとしてもこの先、死者がもっと増えるのは容易に予想できる。この事実を国は知ってるの? もし知ってたら、自ら作った法律を犯している国家レベルの犯罪です。
その話しは私も随分前に読みましたが、金額と人数から考えて、あり得ない(ガセ)と考えています。
熊本市議団が島田市へ視察へ行くようですね。
「単なるパフォーマンスでしょ?それより東北へ一人暮らしのお年寄りの話相手にでも行けば?」
って、ある市議事務所へ電話したのですが
無回答でした(笑)
こいつ、次から絶対「票」入れねぇ!
そ・れ・は!
地元選挙区の衆参国会議員の各東京事務所への質問。
本人もしくは、秘書に「汚染ガレキ問題について」」質問して回って おります。
質問の内容
1、各地でガレキの受け入れ表明、現在ガレキを受け入れている地域で、10年後、20年後に奇形児や白血病、ガン患者が多発した場合に
・誰が?
・どのようにして責任をとるのか?
2、島田市では99.9%焼却の際にはバグフィルターで除去できると言いながら、実際は60%しか除去出来ていない事。
残りの40%は空気中に拡散汚染されれいる事。
99.9%除去できるという根拠はどこからでているか?
3、このバグフィルターを信じて、いわき市ではどんどんトガレキをもうヤしている事。
以上、3点のみについて見解を私への返信およびHPへの記載をしてください。
有権者はしっかり見てますよ!
昨日は2つの政党とその所属議員と立候補予定者に質問をしました。
まだまだ各政党への質問を続けていきます。
法的に可能な範囲で、返事が来た議員、候補者、および政党をそのうちここに書き込みます。
また原発反対者の各ブロガーへさんへの報告をします。
私がこんな勇気がでたのは、先日の4/12の
事務次官に対する小野先生や他の質問者の方々のおかげです。
心から感動し、黙ってばかりではいけない事を学びました。
ネタが古い!
「瀬戸教授」については「そんな奴おらん!」とだいぶ前に結論が出ています。「瀬戸教授」でググり直してみて下さい。
それに ドヤ街から引っ張ってきた得体の知れない作業員が死んだら 何億も払って口止めするより 東電御用達のヤッチャンに頼んで福島沖に捨ててくれば もし遺体が発見されたとしても津波被害者に紛れこんでわからないわけだし 東電が外部の人のために何十、何百億も出すわけがなかろーがっ!
汚染された東京から西日本に避難する予定ですが せっかく避難しても瓦礫に追いかけてこられたり 付近の原発が再稼働したりすれば また別の所に逃げなければいけないので ことの成り行きを見ているところですが…京都か奈良に住むのもいいかな?と思ってましたが この記事を見て関西はなくなりました。怖すぎる。
さりとて既に飽和状態の沖縄に行っても、もともと失業率が高い沖縄で仕事が見つかるとも思えないし 北海道の冬を越す自信はないし…やっぱり無理しても海外に行くべきか?
億万長者になりたい とか 月へ行きたい とかじゃない、ただ普通に生きていければいいだけなのに それが出来ないって…。
http://kanpou.npb.go.jp/20120417/20120417h05782/20120417h057820008f.html
なんとまあ、8000ベクレル安全追認広告みたいなものです。地方の側が要求してるものになってませんねえ。
ほんとのクリアランスレベルならセシウム以外の核種に触れないといけないでしょうから。
受け入れ自治体側が、独自基準で、100ベクレルとたとえば灰は、大阪が2000ベクレルでしたか。これをちょっとぐらい超えても告示の範囲内なら、直ちに受け入れを中止する必要がないという行政側に有利な解釈を与えようとしてるのか。
なんとも動機が読めません。
受け入れ自治体側は、安全確認義務が入りましたが、これも月に1回とか週に1回の測定でいいし、自治体側には緩い義務ではないでしょうか。住民側が厳しいことを求めても、努力義務で終わってしまうことにするのでしょう。
ただ神奈川の知事さんが要望してたのは、国の全面責任だったはずで、こんな告示で満足してるのですかねえ。
http://tatakauarumi.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-4be3.html
山が何も対策されていないところは、まず崩れることはないでしょう(それが一番安定している)逆に何らかの対策をしている部分の「耐震基準」なぞ無いようです。たまたまこれまでの地震で、きちんと対策をしたのり面が崩壊したということはありませんが…
「安全な原発を作るのは無理」という真理が分らない人が、まだまだ多いのも困ったものです。
地形、断層の素人考察ですが、下記に載せました。
大飯原発から関ヶ原にかけて大断層があるのではないかとの意見です。地形図と、冬の名古屋の雪からの想像です。裏付けはありません。しかし、名古屋の雪はこの線に沿って雪雲が流れるのが原因であることは間違いありません。
http://blogs.yahoo.co.jp/sumidamasahiko2012/4802142.html
ところで福井県おおい町というと作家の水上勉さんの出身地です。おおい町にご自分の蔵書を寄贈されて「若州一滴文庫」を設立されたのですが、一時、運営が大変だったようですが、今はNPOによって運営されています。
水上さんは原発に懐疑的だったようですが、こんな文章を残されています。
「一滴の水脈の中に宇宙」
http://itteki.jp/modules/itteki/index.php?content_id=12
水上勉さんの小説には社会の底辺で生きる人たちが描かれていますが、そういったところに原発は付け込むんですね。