再稼働に対する政府の公式見解は、
原発再稼働、地元同意義務ない 藤村官房長官(04/05 13:28、04/05 15:29 更新)
藤村修官房長官は5日午前の記者会見で、定期検査により停止中の原発の再稼働に関し、地元の同意は必ずしも前提条件にならないとの認識を示した。「法律などの枠組みで同意が義務付けられているわけではない」と述べた。これまで原発の再稼働には地元の同意が必要としてきた姿勢を軌道修正した形で、原発の地元や周辺自治体などの反発は必至だ。
政府は、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向けた手続きを進めているが、周辺自治体が反対・慎重な立場を崩していないためとみられる。法律上の「同意」は不要との立場を強調し、再稼働実現への地ならしを図る狙いがあるようだ。
まあ、それを言ったらおしまい。この発言は、すべてをぶちこわしてしまいました。
県によっては、次のように勇ましい発言をする知事も
女川原発再稼働判断 「地元自治体と県合意で十分」
村井嘉浩宮城県知事は26日、仙台市内であった経済人らの会合で講演し、東北電力女川原発(女川町、石巻市)の再稼働をめぐる地元合意について「県と県内の自治体で十分ではないか。どこかで線を引かないと際限がなくなる」との認識を示した。
合意が必要な地元市町村の範囲に関しては「(国の原子力安全委員会が設定した防災対策重点地域に当たる)30キロ圏内でいいのか、50キロ圏なのかなど、十分な検討が必要だ」と述べた。
村井知事はこれまで、女川原発再稼働に必要な地元合意に関して「明確な基準がなければ(再稼働の是非の)判断が難しい」として、国の責任で範囲を明示するよう求めていた。
2012年04月27日金曜日
この問題は、首長たちが何に重きを置いているのかのもっともよい試金石です。この知事は、天皇陛下に「ガレキの安全な処理を」と園遊会で言われたのも忘れてしまっているようです。
4月23日の毎日新聞記事

まあ、日本全国、作りも作ったりというのが正直な感想です。今回は、九州電力の問題に絞って、新聞記事を追ってみます。
4月4日(水)の熊日新聞記事

フクシマの事故を見ますと、50キロといった範囲でおさまるモノではなく、100キロ、200キロ、1000キロ離れたところで、安全とは言えないのはブログ読者ならご存じでしょう。
どれほどの被害があるのか、ネットで捜せる情報をまとめてみます
初公開! 玄海原発事故SPEEDI、1時間で有明海・佐賀市・福岡市汚染の可能性から

記事の中でもふれていますが、同心円で判断することがいかに無意味かよくわかります。地図にはふくまれていませんが、熊本市も入ることでしょう。
長崎から大分まで真っ赤っ赤/玄海原発シミュレーション、と川内原発から
(動画をご存じの方がおられましたら、教えてください。)

玄海

川内
どちらかで何かあったら、九州はもう終わりです。なぜ、この期に及んで事故が起きないと主張できるのか、電力会社の良識−そんなモノは持っていないのは百も承知ですが−を疑います。
昨年の夏に同窓会がありました。理系の九州電力社員がいましたので、「原子力は危険なことがよくわかっただろ」と話しかけたところ、「オレは、危険だとは思わん。フクシマはもう少しメルトダウンした方が、燃料の取り扱いがよくなった」などと言う返答が帰ってきました。
それまで、わたしは電力会社社員の良心をすこしは信じていたのですが、もはやそんなモノなどみじんも持ち合わせていないことがよくわかりました。現在の状況を「原子力に対する逆風」としか感じていない人もいます。特に、理系の人間にそのような考えを持っている人が多いようです。
各電力会社に電話をすることがあるのですが、文系の立場の人はそれなりに話を聞いてくれます。マークシートで高得点をとり、与えられた設問に対して出題者の意図した解答を書くといった訓練のみを続けてきた理系人間の限界なのかもしれません。
海洋の汚染は、川内原発のみ

すべての漁場がやられると言ってよいでしょう。はした金の漁業補償金と引き替えに豊かな海を原子力に捧げてよいのでしょうか。
このようなシミュレーションが出てきているにもかかわらず、地元自治体の範囲をできるだけ狭めようとする政府。果たして正当な論理だと言えるのでしょうか。
また、九州電力もこのような被害が生じた場合に、一体どのようにして弁済するつもりなのか。電力供給地を失った電力会社に存在価値・企業価値が残っているとは私には全く思えません。
400万アクセスありがとうございました。
◆関連ブログ
川内原発事故で沿岸広範囲に汚染2011年07月10日
タグ:玄海
その後、焼却試験やるとのこと。
北九州の方がまだましかもしれませんよ。
県と環境省が来て説明するそうです。
津久見市はとにかく県まかせ、国まかせ。
なんにも考えてません。
朝日新聞に載ってましたけどネットには記事があったかな?
内容の濃いブログを書き続けてこられたこと、感謝いたします。
狭い国土に54基の原発、ほんとに作りも作ったりですね。停止状態のものを安全に管理していくのも大変です。
理系の方には原子力擁護派が多いですね。
私の周囲にいる京都大学卒の理系の男性は
電力勤務でも御用学者でもないのに
「原爆投下された広島も復興して大都市に成長したのだから福島も大丈夫」
「広島・長崎の原爆で奇形は生れなかった」
「5年もすれば放射能を無毒化する技術が開発される。日本の科学技術力は一流」
といっています。私のような文系人間の言うことには耳を貸しません。
原発について、哲学者や倫理学者(非御用)の意見も反映させてほしいと思います。
ヨーロッパにはそういう国があるとききました。
幸せとは人に支配されないこと、といった
槌田たけし先生のような方の意見を
真摯に聞く時がきている、と私は思います。
実はうちのダンナも九大の理系でご多分にもれず「原発は必要だ」とか「一々気にしていたら何も食べられない」とか単に地図上の距離だけで「安心」宣言をしていましたよ。私が何を言っても「偏り過ぎ」と言っていたダンナが最近では、「原発危険」・「原発不要」そして「放射能から身を守る為の食の安全」に自ら気を配るまでに変身しました。エゲレス在住ですが水道水使った会社のteaを飲まずにすむ様、最近は自分でフィルター水を沸かし水筒に入れて持参しています。(笑)毎週末せっせと先生のURLをはじめ世界の原発不要・放射能危険URLを送りつけましたからね。理系も論理性のある事を何度も叩き込めば落ちますタイ。
東電経由のお医者様の話は説得力有ります。また素晴らしいYouTubeを心からお待ちしています〜。
GWで三重県に遊びにきてますが、いつも茨城にいる時0.07〜0.12を示す測定器が0.05以下(測定源界以下)を示しており、気分が軽くなると同時に、帰りたくない感が湧き上がってます。原発反対!!!