2012年05月05日

葉祥明展(熊本市現代美術館)

 先日、葉祥明展に行ってきました。

現代美術館の入り口
2012050501.jpg2012050502.jpg2012050503.jpg2012050504.jpg
なかなか活気のある産直展です。野菜と、畳製のスリッパを購入

このビルには、電気が足りないと宣伝している九電のオール電化住宅展示も
2012050505.jpg
この会社、一体何考えているんでしょ。

さて、本題(パンフレット)
2012050506.jpg2012050507.jpg

 私自身は、この展覧会を見るまでこの方を存じ上げていなかったのですが、自然を愛する画家、絵本作家だと展示をみて感じました。このような方が、本当のことにふれることができるのかどうか。現代の試金石そのもの。


中の1ページ
2012050508.jpg
 この本は1986年のチェルノブイリ事故後に書かれていたが、出版されず311以降に発売された本です。

 巻末には次のように書かれていました

 目には見えず、においもせず、触ることもできない放射能は生物にとっての脅威です。そこには底知れないこわさがあります。

この世にはコントロール出来るものと
コントロール不能のものがあります。
それを見極めるのは智恵や感性です。


この地球上の自然といのちあるものへの人間としての責任を考え続けなければなりません。


この時購入しましたはがき
2012050510.jpg
阿蘇にある美術館
2012050511.jpg

2012050509.jpg
から

落合恵子『この非情この上ない現実を迎えながら、一つだけ私たちにとって希望が見えたとすると、信頼に値する人と値しない人がはっきりと分かれたことです

 自然を本当に愛する人ならば、現在突きつけられている問題から逃げませんし、逃げることはできません。

 口先だけの反核、口先だけのエコ。口先だけの弱者保護

もうやめようではありませんか。本物かどうかを見分ける目を個人個人で培っていきましょう。

◆関連ブログ
災厄の犬たちとの戦い−村上春樹2011年06月11日
タグ:原発 文化人
posted by いんちょう at 21:29| Comment(6) | 原子力
この記事へのコメント
院長先生は、葉さんの本は初めてでしたか。
この作家さんはずいぶん前から、「平和・反戦」を題材にした作品を描いておられます。チェルノブイリの作品も描かれていたんですね。ぜひ読んでみたいです。
 葉さんは、「地雷ではなく花をください」という作品に代表されるような、けっこうはっきりとした主張をシンプルな絵の中に込めた活動をされています。なので、チェルノブイリのことについて描かれていた本があると聞いても納得です。ただ、それが発売されなかった。というところが、何か圧力でもあったのでしょうか。

院長先生のブログを読むまで、葉さんの絵本のことをすっかり忘れていましたが、今子育て中。絵本が3度のゴハンよりも好きな子なので、ぜひ葉さんの絵本を取り寄せたいな。と今考えています。ブログに載せてもらってありがとうございました。

通販生活、がんばれ〜!ですね。
Posted by naomi at 2012年05月05日 22:51
いつも更新していただきありがとうございます。
今日の記事を読んでいて涙が止まりませんでした。混沌とした自分の心をすっきりと整理することができました。
人間として今の時代を生かされていること、子供を守り次の世代に繋いでいくこと、自分でも知恵を絞り、周りから教えていただきながら、生きていこうと思います。
Posted by こどもといっしょに at 2012年05月06日 09:26
こんにちは。
お久しぶりです。
葉祥明さんの絵は昔から好きで、額入りの絵をプレゼントすることも多いです。
まだ現代美術館の展覧会には行っていませんが、阿蘇の美術館には毎年行きます。
広いお庭があり、四季折々の阿蘇の草花を見ることができます。
特にお勧めはブルービー(青い蜂)。バジルの花に来るのが、夏の終わり頃だったと思います。
先生も一度、瑠璃色の美しい蜂を見にいかれてくださいね。
葉先生の絵本には真理が描かれていて、どの本も素晴らしいです。
宇宙のこと、地球のこと、自然のこと、心の話…
穏やかな絵の中に、強く訴えかけるものがあり、また、文章もシンプルで読む者の心に素直に入ります。
連休が終わって、人が少なくなったら見に行って来ますね。
ところで、昨日、東京の目黒に住む学生時代の友人と話したのですが、甲状腺が悪くなっていて、通院してるとのこと…
311以降、何度か放射能の話を伝えたのですが、危機意識なく、普通に生活していたようです。全て外食しているので、食事からの被曝はかなりあるのかなと思います。
現在は一人暮らしで山口が実家なので、そちらに帰ったら言うのですが、なかなか東京暮らしから抜けることが難しいようです。
せめて、保養にでも行ってくれたら良いのですが、説得できずにいます。
私は若くないから良いのよ、なんて言ってる方、こんなに早く影響出てしまって、呑気にしてる場合じゃないですよね。
Posted by あきこ。 at 2012年05月06日 15:51
葉祥明さんの「あの夏の日」という長崎原爆の絵本のあとがきに

今生きている私たちは、美しい自然と、平和な地球を次の世代に、手渡す責任があります。荒れ果てた世界に住む未来の子どもたちから、
「どうして?あの時、どうにかできなかったの?」と言われないように・・・・・・

どうにかしないといけない時だと今強く思います。
Posted by 23 at 2012年05月07日 00:10
地元ではパクリで有名な方です。
地元ボランティアの方の作品を世に出してあげたと平然とおっしゃっています。
あまり関わり合いにならないようお勧めします。
ジェイク好きでしたが、今では地元では誰も相手にしていません。
鎌倉でやっていけなくなって安蘇に逃げるのでしょうか? 。
Posted by 鎌倉民 at 2012年05月09日 18:26
小野先生、サトウサンペイさんって御存知でしょうか??

昭和63年5月13日の朝日新聞の4コマ漫画に、電力と原発に対しての批評が!

必見!!ですよ!

このようなピリッと批判の効いたモノがまだ新聞にも出せた時代だったんですね。。。↓↓↓
http://d.hatena.ne.jp/panojikara/20120513/1336876819


できたら、先生のブログにサトウサンペイさんのこの漫画を転載できないでしょうか?

多くの人に見てもらいたいです。

この当時はまだ少しは言論の自由があったんですね(涙
Posted by サンペイさん at 2012年05月15日 21:59
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。