グリーピースは、「福島まるで別世界」と発言(あまりにも高汚染地域なのに人が普通に生活している)していますが、政府は除染除染とお題目のように唱えています。
先日はこのような講習会が開かれています。
二本松で「農の健康相談会」 被ばく防止で質問多数
道の駅「ふくしま東和」を運営する、ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会(二本松市、大野達弘理事長)は4日、原発事故の甚大な影響を被っている農業者から、農業に関する疑問や質問に答える相談会「農の健康相談会」を同道の駅で開いた。
農業者の質問や疑問に答え、不安解消につなげて農業に自信を持ってもらおうと企画。本年度から定期的に開催していく予定で、この日が初回。3月に茨城大農学部教授を退官した中島紀一さんが農業者約20人の相談に答えた。
相談会では、農地や農産物、被ばくに関する質問が多かった。このうち「農作業中の被ばくを防ぐためにどうしたらよいか」の問いには、中島さんが「農作業の時間を短縮して外部被ばくを減らす。内部被ばくを減らすには、砂ぼこりが舞う日の作業は避ける。行う場合はマスクをしたり、水をまいたりする」と答えた。
(2012年6月7日 福島民友トピックス)
人間が普通に農作業できないような場所で、農作物を生産して大丈夫なのでしょうか。何か根本的に間違えているような気がします。そして、本日のニュース
防護服姿で田植え 大熊でコメと野菜を試験作付け
東京電力福島第一原発事故で全域が警戒区域となっている大熊町は12日、放射性物質が農作物にどの程度取り込まれるかを調べるため、町内の田畑でコメと野菜の試験作付けを行った。町によると、警戒区域内での試験作付けは双葉郡内で初めて。今後、町職員が農作物を管理し、随時収穫して検査する。
試験作付けは、町役場近くの同町下野上字清水の田畑で実施した。4メートル四方の田と畑でコメと野菜を育て、汚染濃度を調べる。隣には表土を約5センチ除去した田畑を用意し、同様に作付けして除染効果を確認する。
町職員らが防護服を着用して作業した。水田に入って苗を手植えした他、畑にニンジンやホウレンソウ、ダイコンなどの種をまいた。町は「何年後になるか分からないが、町で作物を作れるようになるようデータを取りたい」としている。
町によると、町役場近くの放射線量は毎時7〜8マイクロシーベルト程度という。
( 2012/06/13 08:49 カテゴリー:今日の撮れたて 福島民報)

タイベックとマスク(全面マスクではないようですが)をつけて、田植えをしています。このタイベックには、放射線(外部被曝)を防ぐ能力は一切ありませんから、この農作業をされている役場の方たちは、内部被曝を気にしているのは間違いありません。では、このあたりは一体どれくらい土壌が汚染されているのでしょうか。記事中には、7〜8μSv/hrと書かれていますから、
8x6x20=960uSv/月〜 1mSv/月
そして、1年では10mSv程度だから、健康に被害はないと言いそうです。
この同町下野上字清水 の場所ですが、大熊町が日本の行政府としては珍しい国際標準の Bq/m2の汚染状況を発表してくれています。
【更新】大熊町内の土壌汚染調査結果のお知らせ 2011.6.30から

清水は(3)に当たります。この調査をしたときには空間線量が 22.0uSv/hr でした。汚染は、
セシウム-137+134 で 4,700kBq/m2 = 470万Bq/m2
セシウム-137単独で 2,520kBq/m2 = 252万Bq/m2
となります。
この基準をチェルノブイリで当てはめてみます。

なんと、居住禁止区域に入ります。チェルノブイリの農地利用禁止基準は、555kBq/m2ですから、その約50倍の地域なのです。このような場所で、いったいなぜこのような実験をする必要があるのでしょうか。旧ソビエトでさえ、居住が禁止された高汚染地帯なのです。しかも除染の結果は明らかではなく、空間線量を発表するのみ。一体いつになったら、このような茶番とも言える「復興」劇が続くのでしょうか。
今年度の福島県警の募集ポスター

そして、NHKの毎日のニュース


一体本当のところはどこにあるのでしょう。
◆関連ブログ
福島の状況−再生を高らかにうたうが、セシウムは樹木の内部まで浸透2012年01月25日
福島はまるで別世界・・グリーンピース2011年08月09日
5700万Bq/m2(1500Ci/km2)の大地〜大熊町
いい加減国民をモルモットにするのはやめてほしいです。
20キロ圏に数百〜千の遺体か
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-03-31_16091/
その後、報道が途絶えてますが、急性放射性障害で死亡した人々ではないでしょうか。誰も追及しません
ひどい国です
福島第一原発から約50キロの地域に姉が住んでいます。健康が心配なので3.11以降、飲料水などを折にふれて送っていました。今年に入りセシウムの降下量が急増したという情報が流れたので、大量にマスクを送りました。ところが受取拒否されました。私は非常にショックを受けました。現地で何が起こっているのか気になり、玄侑宗久さんのブログや本を読み、拒否の理由らしきものがようやく判りかけて来ました。つまり、よく言われているコミニケーションの分断が、地域、家庭、家族、夫婦、親子の間で起こっている事実です。さらに調べていくと事態はさらに深刻であることが判ってきました。彼等には高放射能である事は判っていても、住み続けるしか選択肢がないということです。東電から賠償を保障されるのは、いわゆる計画避難地域のみで、それ以外の地域は訴訟でもしない限り道は無く、訴訟しても道は険しく、されど遠地に転居するほど金が無い。結局住み続けるしかない人達が大半のようです。そういう人達にとって、やれ高濃度汚染地、やれ地獄だと言われるのは非常に辛いものがある様です。どうも姉たちは、住み続けるしかない以上、例え短命でも仕方ない。地域コミニケーションを大事にして暮らしていこう、死ぬときは皆一緒に死のう、という心境になっているようです。自分だけが助かりたいということは地域コミニケーションを壊すのです。こういう状況を作り出した元凶は東電の無責任・国の無策にあるのですが・・・。それは判っていているが期待は出来ないから期待はしないということでしょうか。ほんとうにせつないです。
院長先生に質問があります。
ある映画でウランはあと100年分程しか埋蔵量がないという事です。
原子爆弾やMOX燃料を作るために再処理をします。あるいは核燃料を燃やした後に、使用済み核燃料が残ります。
つまり膨大な量の高レベル放射性廃棄物が残ります。
安全な放射線量になるにはあと100万年掛かるそうです。
その間崩壊熱をずっと冷やし続けないといけません。
石炭・シェールガスはあと200年分ぐらいしかないようです。
そうなると残りの99万9800年は自然エネルギーを使って冷却しないといけません。
そんな長期間冷却する事が可能なのでしょうか?
どこかの時点で冷却に失敗すると考える方が自然ではないでしょうか?
東京電力に勤務されていた院長先生ですが、東京電力内部では、化石燃料が無くなった後の冷却方法はどのように考えておられたのでしょうか?
長文失礼致しました。
西川仁
事もなげに上のように書かれているので呆れました。
私の計算では一日24時間、一年365日ですから
24x365=8760という非常に覚えやすい数値を使うと
8x8760=70080μSv=70mSvという結果になります。
ここに書かれている先生の計算式とは異なるのですが
如何なものでしょうか?
どちらにしてもとても生活できるような雰囲気には
感じられません。無駄な努力のように思えます。
ウランは、ほぼ無限にありますよ。ウランの海水からの抽出技術は、実用化が見えるくらいのところまで来ています。だから、百歩譲って原発を認めるにしても、高速増殖炉や再処理なんて一切必要ありません。利権以外には。
冷却は、「氷河期が来るから、それで。」なんて根拠もなく言い出すのに1票。さらに、「使用済み燃料は氷河期対策だ。」とまで言い出しそうな気もしますw。
日本を二つに引き裂いた瓦礫広域処理問題。
これからは、福島県の人達を助ける事に集中しなければなりません。
南相馬市の大熊地区などの住民に一家族当たりたったの600万円支給して、「帰還困難地域」にする計画があるそう。
被災者を小馬鹿にした話です。
600万円は、北九州市までの34tの瓦礫運送費。瓦礫運送費には、幾らでも出すが、被災者援助の金は一切出さないと言うのが政府の政策のようだ。
そして、その他の被災者への援助はゼロ。
もうこの辺で、みんなで、政府の被災者への援助金額について言及する時がきました。
おそすぎましたけど、
better later than nothing !!!
600万円と知って、気が動転しました。
「ママだってね、本当はね、食べさせてやりたいのよ。乳化剤とかの添加物が満載でも、美味しいからねえ...でもね、添加物はおおめに見ても、放射性物質は食べさせたくないの!
最近、コンビニのおにぎりにセシウムが検出されたと報道があったし、千葉県の漁師さんは、ツイッターで「回転寿司屋が奇形の魚を買い付けて行く」と暴露するし..そんなの読んじゃった日には、つらいけれど諦めて頂戴。」
「でも食べたい!」と五月蝿かった豚児に、このブログの写真を見せました。「いーい?今はね、どの地域でどれほど汚染されているかわからないお米が出回っているの。こんな格好をしてお米を作っているところもあるんだからね。」
効果覿面。黙った豚児。子供なりに、ぞっとするものがあったようです。
話は変わって、大熊町で農作業に当たってらっしゃる町職員さんへ、この場を借りて申し述べたいことがございます。
「何年後になるかわからないが、町で作物を作れるようになるようデータをとりたい」そうですね。
「何を夢のようなことを言っているんだ!セシウムの半減期が何年か知っているのか!」との非難を受けるかもしれませんね。不毛とも思われる作業に取り組まれてらっしゃるうえに非難までされたら、どんなにおつらいか、とお察し申し上げます。
でも、私は、あなたのご希望は、きっと叶えられることと存じます。だって、何のために、御用研究者達がいるでしょうか。
私の父は、某研究所の研究員でした。今は、悪名を轟かしているようですが、むかーし昔のその昔は、本当に良い職場だったようです。同研究所が出すデータは、信頼性が高く、他の研究機関からも参照させてほしい、との依頼が多かったそうです。
いつの頃からか、研究者達は、企業に有利になるようにデータの改ざんを要求されるようになり、論文を提出しても「提出されていない」と嫌がらせを受けたりしたようです。真面目で良心的な研究者達は、どんどん追い込まれていきました。そして、他の職場に転出していきました。
今から考えてみると、良心的で誇り高い研究者達が大量流出を始めたのは、原子力発電が積極的に推進されるようになった時期と重なっているのではないか、と思います。
御用研究者達は、企業のためにあります。データ改ざんなんてお手のものです。ですから、大熊町の職員の皆様が欲しいデータは、必ずや作成されることでしょう。
ただし、原発の被害について勉強している消費者が買ってくれるかどうかは、まったく別の問題です。そのことは、どうかお忘れなく。
6月18日のクローズアップ現代で、細野大臣が「飯館村の方々に被ばくして頂いた・・」って、聞き逃しませんでした! 取り繕ろおうとすると、こんな大馬鹿するんですね。
ところで、福島県の警察官の特別募集のポスター・・。ウケました。
夫が「そんなの募集しないで、死刑囚に作業してもらったら良いんじゃない?」って、夫婦で毒づいています。
私「そっか〜、そうしたら国の犯罪が減るかも?」って・・とおバカな会話・・、失礼しました。