原子力施設運転管理年報 から(これは、全国原発の運転状況、トラブルがまとまっていますのでいろいろと有用な資料です)


これを見ると、女川は1号機と3号機が運転中だったようです。
東北のプレス文
地震発生による原子力発電所の状況について(第一報)
平成23年 3月11日
本日の地震発生に伴い停止した発電設備の状況についてお知らせいたします。
<女川原子力発電所>
女川原子力発電所(宮城県牡鹿郡女川町および石巻市)は、1号機および3号機が通常運転中、2号機が原子炉起動中のところ、地震の発生に伴い、14時46分、女川原子力発電所全号機において、原子炉が自動停止しました。観測した加速度は、567.5ガルです。
これは、地震発生の際の安全確保策として設計どおり停止したものであり、排気筒モニタ、モニタリングポストに変化はなく、この自動停止による環境への放射能の影響はありません。
現在、現場をパトロール中です。
【1号機の状況】
・地震の揺れにより、燃料プールから床面に水が溢れたことを確認しております。
・屋外重油タンクが傾いたため、油漏れの恐れがあります。
・起動変圧器の故障に伴い、外部からの電源供給が停止しましたが、非常用ディーゼル発電機が自動起動し、電源供給をしております。
・タービン建屋地下1階において、火災と思われる煙が発生し、現在確認中です。
【2号機の状況】
・地震の揺れにより、燃料プールから床面に水が溢れたことを確認しております。
・原子炉建屋地下3階非管理区域において、浸水を確認しております。
【3号機の状況】
・地震の揺れにより、燃料プールから床面に水が溢れたことを確認しております。
<東通原子力発電所>
【1号機の状況】
・むつ幹線および東北白糠線の停止に伴い、外部からの電源供給が停止しましたが、非常用ディーゼル発電機が自動起動し、電源供給をしております。
観測した加速度は、180ガルです。
・ 本事象に伴い、14時48分、保安規定第58条に定める運転上の制限を満足していないと判断いたしました。
・ 排気筒モニタ、モニタリングポストに変化はなく、本事象による発電所周辺への放射能の影響はありません。
<参考>当社原子力発電所状況
女川原子力発電所
1号機:通常運転中のところ、原子炉自動停止
2号機:定期検査中(原子炉起動中)のところ、原子炉自動停止
3号機:通常運転中のところ、原子炉自動停止
東通原子力発電所
1号機:定期検査中のため停止中
以 上
そして、今ならその数値の高さがわかる値
女川原子力発電所のモニタリングポスト指示値上昇に伴う原子力災害対策特別措置法第10条に基づく通報平成23年 3月13日
当社女川原子力発電所の敷地境界の放射線量を測定しているモニタリングポストの指示値が、昨日23時頃より上昇し始め、一時的に最大21マイクロシーベルト/時※1となったことから、本日12時50分に、原子力災害対策特別措置法第10条※2に該当するものと判断し、関係機関に通報いたしました。
※原子力災害対策特別措置法第10条の通報基準値は、5マイクロシーベルト/時
なお、以下の理由により、モニタリングポストの一時的な指示値の上昇は、女川原子力発電所からの放射性物質等の放出によるものではありません。
1.女川原子力発電所1号機は3月12日0時58分、2号機は3月11日14時46分、3号機は3月12日1時17分にそれぞれ冷温停止となっている。また、その後は3基とも特にプラント操作等は行っておらず、排気筒放射線モニタ指示値以外のパラメータにも変動はなく、安定した状態である。
2.原子力災害対策特別措置法第10条の通報基準値は、モニタリングポストにおいて5マイクロシーベルト/時が観測された場合であり、この値は、排気筒放射線モニタの指示値に換算すると、1,650cps※3に相当する。しかし、今回は、モニタリングポスト指示値は最大で21マイクロシーベルトであるのに対して、排気筒放射線モニタの指示値は44〜47cpsであり、通常より高いものの十分低い値となっている。
3.女川原子力発電所の影響である場合は、排気筒モニタの指示値が上昇した後に、モニタリングポストの指示値が上昇することになるが、今回は、モニタリングポスト指示値の上昇開始が3月12日23時頃であるのに対して、排気筒放射線モニタ指示値の上昇開始は3月13日0時頃となっている。
なお、最大値である21マイクロシーベルト/時は、女川原子力発電所敷地境界に約20日間滞在し続けた場合に、宮城県地域防災計画における屋内退避の目安である10ミリシーベルト相当に達する値である。今回、最大値の21マイクロシーベルト/時を測定したのは約10分間であり、その後のモニタリングポストの指示値は下降してきている。
以 上
当時のグラフをいただきました。これを見ると、下降しているというのはウソではありませんが、殆ど変化がありません。かなり高レベルのヨウ素被曝を受けてしまったことが見て取れますね。@wolfgandhiさん、ありがとうございました。

下記のシミュレーションを見ると、確かにその時刻にフクシマが女川を襲ったことはわかります。3月12日〜13日に世代近辺にいた人は、かなりのヨウ素被曝を受けた可能性があると言って良いのではないかと思われます。
東北電力から

場所は違いますが、ナチュラル研究所測定の東京をプルームが襲ったときの変化

このように上昇しますが、通常はその後急激に下がります。シミュレーションを見ても女川原発にその後継続的にプルームが襲ったようにはとても思えません。と言うことは、女川原発が放射能を漏らしてしまった可能性が高いのではないかと私には思えます(確証はありませんが)このように非常に高いレベルの放射能が継続した地域のガレキを東京、その他で受け入れて燃焼すると言うことは、自作行為、そして国家的なテロ行為であると言って良いと思われます。この地域にあるガレキを「安全なガレキ」と思えますか?
さて、女川の状況。地盤を見て大変驚きました。フクシマでは50センチの地盤沈下でしたが、女川ではなんと1.2メートルの沈下

そして東方向に5.3メートルの移動

これだけ移動して大丈夫な建物、配管があるとはとても思えません。
保安院は,このことについて次のような呆れ果てる報告書を出しています。
平成23年東北地方太平洋沖地震の知見を考慮した原子力発電所の地震・津波の評価及び福島第一及び福島第二原子力発電所の原子炉建屋等への影響・評価に関する中間取りまとめについてから
平成23年東北地方太平洋沖地震の知見を考慮した原子力発電所の地震・津波の評価について平成24年2月16日経済産業省 原子力安全・保安院 から
2.2.3 地殻変動量
国土地理院によれば、女川原子力発電所が位置する牡鹿半島の電子基準点「牡鹿」で約1.2mの地盤沈下し、水平方向の変動量(東南東)は約5.3mと報告されている。また、東北電力の報告によると、GPS測量による地形解析を実施した結果、地震地殻変動により敷地は1m程度沈下したが、その変動量は敷地内で上下・水平方向に一様であり、地盤の傾斜は生じなかったとしている。(図U.2−4)
この報告書を読んで、地盤沈下のことを経産省が認識していることはわかりました。実はこの資料を提示して、フクシマで地盤沈下が起きても建物にはなんの問題もなかったと情報をくれた人がいました。
この考え方は甘すぎます。私は阪神大震災の時に、東電の安全関係部門にいました。阪神大震災が起きたときに、当然全電力が通算省(当時)に呼びつけられました。その時に通産技官が発した言葉は「阪神大震災では、新しい知見はなかった。それにそって、資料を作るようにと言われたのです。」今回は、GPSのデータがあるので、地盤沈下は認めざるを得ません。ところが、一様に沈下したから大丈夫と、誰が見てもわかるウソを書いているわけです。以前、柏崎はアリ地獄の砂丘に造られていたで書いたように、殆ど地盤沈下のなかった中越沖地震でも東電はとんでもない目に合わされました。今回の牡鹿半島は、ほんの僅かな距離で10センチ以上の地盤沈下に差があります。これで、敷地内に埋設された配管に異常が起きないはずがありませんし、サポートで固定された配管に不具合が起きないはずがありません。
それは、地震を経験したことのある工事現場の方なら議論の余地なく認めることです。この女川原発は、二度と稼働できないのは最早当たり前で、今の復旧工事は、体裁を整えるためにやっていると言って良いでしょう。
そして、このようなとんでもない地盤沈下が起きた女川町。ガレキを撤去さえすれば、復興ができると言っているのは、本当なのか。現地に行かれた方のツイートを紹介しておきます。
hainori2:@aoi_azuma @kamitori @mikotolovelight @onodekita 女川町 写真の所見てきました。地盤沈下もあり、鉄筋建物転倒。本当に波にさらわれ壊滅状態。インフラの問題ではない、人が住めるとは思えない状況。実際誰もいない。分別トラックや重機あるのみ [http://twitter.com/hainori2/status/212161348828807170]
hainori2:@aoi_azuma @kamitori @mikotolovelight @onodekita 広域処理で解決する状態とは思えなかった。近場で集中処理する方法を考えた方がよい。沼地状態の所や防波堤決壊、地盤改良など課題山積です。瓦礫そのものは阪神大震災より少ない。東北は広かった [http://twitter.com/hainori2/status/212162431278006272]
hainori2:@aoi_azuma @kamitori @mikotolovelight @onodekita お返事ありがとう。女川は平野部分が元々少ない。リアス式。もうそこは沼状態。人が住むには時間はかかるでしょう。技より術支援や南相馬など線量がより低いので欲しいと聞きました。最良の方法を [http://twitter.com/hainori2/status/212666077845524480]
かなり高レベルに汚染された女川のガレキを全国で燃やそうとしているのは、全国に放射能内部被曝を起こして、政府、東電の責任逃れをするためではないのでしょうか。全国で同じような健康被害が起きてしまえば、風疹、熱中症、インフルエンザ、トキソプラズマによる奇形等々 簡単にごまかしがきくわけですから。
◆関連ブログ
福島原発で地盤沈下 ☆☆☆☆☆☆2011年05月16日
お子さんの甲状腺機能検査を2011年10月18日
柏崎はアリ地獄の砂丘に造られていた2011年10月16日
「人工地震」で調べていたら、大分考え方が変わってしまいました。
↓は5年前の動画ですが、かなりショックな内容でした。
http://video.google.co.jp/videoplay?docid=3665838519268605080#
↓震災後の動画です
http://www.youtube.com/watch?v=IMD0tQtIyVQ&feature=autoplay&list=PL94DFFCC229FCC073&playnext=11
ツイッターからの情報です。
試験焼却が行われた北九州市の話です。
八幡西区の光貞(みつさだ)小学校で約40名の児童が鼻血や嘔吐で休んでいる、長さ7mのツツジの植え込みが枯れた、父兄が市に対して線量計測を要求しても拒否、情報を隠ぺいしている、という主旨でした。IWJの関係動画もあるようですが、現在放映時間から外れているらしく確認できません。
この小学校は昨年も児童に鼻血、口内炎が多かったと父兄から直接聞きました。
ブログ「できない、困って→問題解決」に記事があります。
八幡西区はすごくおかしなことばかりです。空気に金属臭があると言われるほどの地区もあります。
ある医療関係者は、JR黒崎駅周辺の住民の健康状態に嫌な感じがすると教えてくれました。
金属臭のする地区と黒崎駅の北側には、某財閥系の工場群が立ち並んでいます。系列のセメント工場もあり、「持ち込んでいる」という噂や情報リークが次々と出ています。
だから光貞小の話が事実ならば、昨年からずっと被曝させられ、試験焼却でとどめをくらってしまった、そんな印象があります。
北九州市役所の循環社会推進課や学校保健課に事実確認をするべきですね。
市長は昨日の市議会で、がれき受け入れを半ば絶叫気味に訴えていたそうです。
気がふれてますね。
なお、上記光貞小の情報は繭miさんというがれき受け入れ反対の方のツイッターにありました。繭miさんは周囲も太鼓判を押す信頼できる女性です。
彼女のご主人が試験焼却後に2回、息子さん、娘さん、ご本人も鼻血が出たそうです。ご主人は試験焼却が行われた日明清掃工場と同じ町内で勤務。
彼女の元にはかなりの数の鼻血等の事例が集まっているようです。
私は市の西部に住んでいますが、やはり家内がやたら体がだるい、眠いと言い、我が子の中学でも生徒が鼻血、教師が原因不明の肺の疾病で入院、娘の同級生とその親御さんが共に約2日間、声がほとんど出なくなったそうです。
他にも市内全域から試験焼却後の異変の声がかなり聞かれます。
絶対におかしい。市役所には何名の市民から健康の異変に関するFAXが届いていることを確認しました。それでも市長は受け入れに向けてばく進中です。
本焼却になれば、市長の政治生命は終わりを告げる事態になると感じています。
からのお願いをUPさせてください。
広域処理に反対している
「宮城県議会」を応援しよう!
宮城県議会議員全員が命の森の防潮堤構想で走り出した。
村井知事は広域処理にこだわり、議会との間に相当深い溝が出来ている。
議会を応援することが、宮城県村井知事と北九州市北橋市長の暴走を止めることになる。
全国から宮城県議会へ「瓦礫を拡散させないで」と応援メールやFAXを送ろう!
連絡先(宮城県議会)
電話番号 022−211−3591
FAX番号 022−211−3598
Eメール gtyosas@pref.miyagi.jp
ある方のブログです。
文面は個性が強いですが、
私が見て驚愕したのは福井県美浜町のグラフです。
原発立地地域では10年に一回くらい漏れが起きます。
それを内部被ばくに当てはめると・・地元住民がどれだけおそろしい道を歩んできたかがわかりました。
私は、電力を押しつけるのも、健康被害を許容するのももう嫌です。
漏れによる影響は本当に恐ろしい気がします。
自分や地元住民が一生病気になるかもしれない可能性を抱えて生きていく事を考えただけで最初は目の前が真っ暗になりました。
再稼働を止めたいし、もし行動しても変わらなければいつかこの町を捨てたいと考えています。
同じようなことが、関東に入ったプルームが東海第2の上を通っているのも、偶然としては出来過ぎな気がしています。
というのも、滋賀の大津では、今年のツツジは去年の無残な溶けたような枯れかたのものは見かけていないのです。もちろん、個別に見ていけばおかしな咲き方、また部分的な枯れはあります。放射能はじわりじわりと広がり続けて雨とともに木々に降り注いでるので。
しかし、去年の春〜初夏の原子炉の爆発による劇的な放射性物質拡散のときとは、そのダメージの具合は大きく違っているなというのが、素人の私の感想です。
その視点からすると、震災瓦礫の焼却や何らかの加工処理等で発生、飛散している放射性物質が、こちらよりも北九州市においては量的に多いのではないだろうかと心配いたします。
どうか、より西にある地域ほど汚さないでいてほしいと、心ある政治家に強く訴えたいです。
関電本店前で再稼働反対、子供を、未来をまもれと声をだしてきました。北九州のみなさま、よろしくおねがいします。
このように上昇しますが、通常はその後急激に下がります。シミュレーションを見ても女川原発にその後継続的にプルームが襲ったようにはとても思えません。と言うことは、女川原発が放射能を漏らしてしまった可能性が高いのではないかと私には思えます
=引用終了=========
http://cgi.pref.kanagawa.jp/index.html
Kanadawa Environmental-radiation Monitaring-systemで川崎の測定値をずっとみています。
過去の測定値
http://www.pref.kanagawa.jp/sys/bousai/portal/6,4205,14.html
事故前25nGy/hであった川崎市川崎区浮島の空間線量は、3/15にスパイク状に200nGy/hに跳ね上がったあと、50nGy/hに下がり、3/21に再び、上場しました。
3/22後は3/15のようにスパイク状に急上昇急低下ではなくだらだら減少していっていました。
空間線量の低下の仕方が違うことは、
ブルームに含まれていた放射線核種が違うこと。
3/21は雨がふったために、放射線のでる「ほこり」が地面におちて、線量が高いままになった。
ためと考えています。
HPのグラフを画面コピーして残していましたが、こんなにわかり易い汚染のグラフを引用したマスコミはまったくありませんでした。
私は女川原発から出たというより、ブルームが女川を襲ったという仮説の方を考えています。
どちらにせよ、宮城県から、岩手の沿岸部にかけて、汚染が及んでいることに違いはありません。
それが、女川か福島かの違いで、原発からの放射性物質が降下し、がれきが汚染されているのは違いないと考えています。
ただ、セシウムとちがって、ヨウ素は、半減期が短いたいめにすでに、証拠は消えてしまっています。
逆にプルトニウムは、測定されていないために汚染がわかりません。
核実験時代は、セシウムと同時にプルトニウムを測定していました。がんがんふっていました。
現在、食品のセシウムばかりが問題になっていてプルトニウムが問題にならないのは不思議です。
農地のプルトニウム、そして、農作物のプルトニウムこそ、食品からの内部被曝、そして、人体での蓄積が問題になるだろうにと思います。