
ガリレオ・ガリレイ
中世ヨーロッパを支配していたカトリック教会の教義に反して、「地動説」を唱えたために、宗教裁判にかけられ、有罪となりました。判決後に「それでも地球は回っている」とつぶやいたことは、あまりにも有名です。・・・なお、蛇足になりますが、未だに天動説を信じている一派も米国にはあると聞きました。事実を権力で押さえつけても、なにも変わりはしないのに・・昔の人はバカだったんだなぁと思うかもしれません。
ツイッター発端で桐生市議失職、庭山氏 「議会外発言の言葉狩り」 2012年6月22日

短文投稿サイト「ツイッター」の発言から桐生市議会で除名の懲罰動議が可決された庭山由紀氏(43)。市議としてインターネットを積極的に使い、放射能汚染の危険性などを訴える一方、懲罰動議について議会で明確な説明をしないまま、失職した。真意を聞いた。 (中山岳)
−除名を受け今後、どうするのか。
「議会外のツイッターは、除名の懲罰対象に当たらない。議会に戻るために裁判などの行動を取るか、市議に執着せず子どもを健康被害から守るための活動をするかなど考えている。識者らと相談している」
−懲罰動議では、ツイッター発言と、訂正しなかった議会運営委員会の言動を一体と捉え批判している。
「多数派の市議たちが、献血のツイッターで私に批判が集まったのを好機と見て追い落とそうとした。議運で発言させたがったのもそうだ」
−懲罰動議について議会内で明確な弁明をせず、議会などの批判をしただけだった。なぜか。
「弁明しても、多数派の市議やマスコミから足を引っ張られる餌(材料)に使われる。長い説明を議場でしてもマスコミに一部をつぎはぎされるのが嫌で、公平に伝えてくれない不信感もあった。言いたいことはブログに書いた」
−献血などのツイッター発言をめぐり議会で議論を促し、放射能の影響調査などを進められなかったのか。
「議会で訴えても、他の市議は問題ないとし、市民には『安心』との立場。私は『安全』を求める。視点が違い議論にならない」
−ネットの一部の表現が過激との批判がある。
「なぜそう思うのか逆に聞きたい。言葉狩りではないか。ツイッターでどんな言葉を使うかは表現の自由。私が議会や市役所の問題の内部告発のようなことをやり、議員を続けられたのは、ネットがあったから。議会や行政の中だけの問題や情報がネットで表に出て反響もあった」
−放射能汚染の危険や議会の問題をネットで発信する際、あえて過激な発言を選んでいるのか。
「選んでいる。ネットで丁寧に長々と書いても誰が振り返るのか。関心や疑問を持ってもらえなければ、皆さんに考えてもらえない。ツイッターの言葉は新聞の見出しのようなものだ」
−表現を不快に思う人が少なからずおり、放射能の危険性を知らせる目的からも離れてしまった印象がある。
「批判も含め、発言を見た人が放射能汚染のことを今より考えるようになれば、成果があった。怖いのは放射能汚染や地方議会の問題などへの皆さんの『無関心』だ」
「選挙で投票してくれた人には(再選後)市議として約一年二カ月しか働けず申し訳なかった。市議会や行政が今後、市民や子どもの健康を守ってくれるか考えると、いたたまれない思いもある。何ができるか考えている」
にわやま・ゆき 1968年生まれ。2007年の桐生市議選で初当選。11年に再選し、2期目だった。
発端は、次のツイートでした。
献血の車が止まっているけど、放射能汚染地域に住む人の血って、ほしいですか?

@niwayamayuki 2012/05/25 11:44:42
です。実際はどうなのでしょうか。
庭山氏のブログが詳しいですが、図入りのこちらがわかりやすい さてはてメモ帳 Imagine & Think!から
まず、桐生市の場所

文科省の公開した放射能汚染マップ

確かに汚染されています。このような汚染地帯であれば、多少なりとも放射性物質が体内に入るのは事実ですし、実際に人の尿や母乳からもセシウムが検出されています。輸血被曝問題については、本年の4月に取り上げました。
輸血の被曝問題については、何度かツイートしたことがあるのですが、その度に誹謗中傷が非常に多くでてきました。すべての誤解は、内部被曝と外部被曝をごっちゃにしていることです。献血された血液は、たしかにセシウム137で照射されます。目的はリンパ球を殺し、アレルギー反応を抑えるためです。それを「セシウムで照射しているのに、こいつは輸血のことを何も知らないバカ」といった誹謗中傷がその度に渦巻きます。血液の中そのものにセシウムが含まれていれば、それはまったく異なります。輸血による内部被曝ですから、庭山前議員がツイートした内容はまったく持って正しいのです。
しかし、日本赤十字社はこの問題を全く無視しています。きっかけはこの事件です
赤十字血液センター放射線被ばく理由に献血拒否2011年06月07日
東京都赤十字血液センター(江東区)が、都内で献血をしようとした福島県いわき市の男性の家族から「原発事故による放射線被ばくを理由に献血を断られた」などと抗議を受けていたことが分かった。日本赤十字社側は「検診医が献血による心身への負担など健康に配慮し実施を見送ったようだ。福島県民の献血を断る規定などはないが、検診医の放射能への理解が十分でなかった可能性もあり、現場教育を再度徹底する」と話している。
日赤は4月1日、全国の血液センターに対し、国が定める原発作業員の累積被ばく限度量などを参考に、福島第1、第2原発で累積被ばく量が100ミリシーベルトを超えた作業員については「本人の健康状態への配慮」を理由に半年間、献血を制限する方針を通知した。しかし、一般の福島県民については「通常、100ミリシーベルトを超える被ばくは考えられない」と制限していないという。
日赤が根拠にあげている100ミリシーベルトは外部被曝です。今回は内部被曝による血液そのものの汚染ですから、このような数値で規制するのは間違いです。なぜ、内部被曝を全く無視するのか、他国に気兼ねするより、まず自分の国民の命を守るのが、日赤の役割ではないのでしょうか。そして、この問題は、臓器移植にもかかわってきます。牛で判断する限り、当然臓器の中にもセシウムが蓄積しています。臓器のセシウム蓄積をきちんと調べているのでしょうか(絶対にしていません。なぜなら、被害は起きていないことになっているから)
このような事実に目をつぶって、現代の宗教裁判よろしく議員の身分を剥奪しても、事実自体はなんにも変わりません。まさしく、現代のガリレオ裁判です。
今回の原子力報道にはすさまじい圧力がかかっています。そのいくつかをここで紹介します。
NHKが、火災ホテルを「ラブホテル」と報じない理由Business Media 誠 5月15日(火)11時42分配信
(前略)
●カメラマンが見せてくれた「お蔵入り映像」
個人的には報道の権利よりも優先すべきものがあると思っているので、「ラブホをホテル」はしょうがないなあと思うが、「報道の作法」を気にするあまり、本質的なことを報じられなくなるという問題もある。
東日本大震災の発生から1週間後。親しい某ニュース番組のテレビカメラマンから「お蔵入り映像」を見せてもらった。
震災直後、関東某所の避難所に、福島第一原発の作業員が妻と娘をつれて訪れた。彼は協力企業の人間からサーベイメーター(携帯用の放射線測定器)を奪うと、愛娘を調べ始める。すぐに針が振り切れ、ピーピーという大きな音。なだめる協力企業の人間から、「俺は毎日つかってっからわかんだ! やべえだろ、これ!」と怒鳴って取り乱す作業員。震災からまだ1週間ほどだったので、モニターを見て思わず息を呑んだ。
この映像はテレビ局幹部から「あまりにショッキングで、視聴者の恐怖心をいたずらに煽る恐れがある」としてボツになった。「報道の作法」に反するというわけだ。
放射線の人体への影響はいまだに議論があるが、あの時、福島第一原発の作業員がこのような形で避難し、恐怖を感じていたというのはまぎもれない「事実」だ。あれはやはり報じるべきではなかったか、と個人的には思う。
プライバシーや世論の反応を気にして言葉を選ぶのはいい。ただ、「報道」を名乗っているのだから、あまりに度を過ぎて事実から目を背けるというのは、逆に「道」を踏み外していることになるのではないか。
[窪田順生,Business Media 誠]
主文は何かは、リンク先を見ていただくとして、何気ない見だしの中に隠された、とんでもない事実。このような恐ろしい事実から目を背けさせるのは、今回の原発事故の公式報道のひとつの特徴です。
昨日は、首相官邸前で4万5千人(主催者発表)のデモが行われました。(毎週金曜日)
(直ちに消されるでしょう。たぶん)
大飯再稼働撤回求める 官邸前で「4万人」抗議
関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働撤回を求める市民らが22日夜、首相官邸前で抗議集会を開いた。主催者発表で約4万人、警視庁調べで約1万人が参加。プラカードや横断幕を手に、「再稼働決定は許せない」と参加者が次々に声を上げた。


nico25banana:@onodekita 本日の官邸前デモの様子をパノラマで撮りました(横のサイズが大きいです)こんな感じで、道なりにずーっと列が続いていました。imgur.com/zGJ9R.jpg [http://twitter.com/nico25banana/status/216150278955745280]
この大規模なデモ。本日の熊日には一切掲載されておらず、大飯原発再稼働で節電要請が緩和される と言う内容のみ。事実を発作違法どうしない報道機関に存在価値はあるのでしょうか(消費税を減免しろという主張のみは、しっかりしているようですが)
紙面では「消費税増税せよ」といい 新聞代には「税率軽減」求める甘え2011/7/24 15:30
何もかも根っこは同じです。
◆関連ブログ
母乳からも2011年04月20日
献血と被曝問題2012年04月02日
フクシマ20キロ圏内の牛(血液と筋肉のセシウム)被曝調査2011年12月15日
タグ:P
http://blogs.yahoo.co.jp/rozin_z/29365671.html
これも放射能の影響でしょうか。
紫陽花革命とデモが呼ばれていて センスがいいですよね。
先生のブログはわかりやすい文章と的確でインパクトのある画像です。 さすがです。
庭山さん 孤軍奮闘ですね。全く無知で欲の塊軍団の中で とても悔しかっただろうと 胸がしめつけられます。
報ステでの 官邸内で響きわたるデモの声。 これは怒涛のうねりですね。
正直 涙があふれて とまりませんでした。
実は 野田がいるか 内閣府に確認の電話をした時、内閣府にも声がきこえていると言ってました。官僚の心にも 響いているはずです。
庭山さんには デモを通して 勇気づいてほしいと 願っています。
嘘にきづき、真実を知り 幻影の中から抜け出してきた国民を もう 止める事はできません。
何せ 命と未来が かかっていますものね。
西岡孝彦さんの本は福岡総合図書館に二冊あり予約中です。
西岡さんは 何十年も前に原発の危険にきづき 黙々と真摯に向かい合ってこられた方なのですよね。 私達にとっては とても貴重な存在だと思います。 闘いははじまったばかりですね。
講演 感謝です。ぜひ先生のアップもお願いします。
先生のおっしゃるように、アメリカが見えてきました。
東北、関東はもとよりガレキ広域処理地域もモルモット対象なんでしょうかね。
寿命調査は2045年で終了、という点が気になります。今後30年かそこらで被ばく者の寿命は尽きるから・・・ということでしょうか。
■放影研、将来構想を発表 被ばく研究の世界拠点に
広島、長崎の被爆者の健康を日米共同で調査している放射線影響研究所(広島市、長崎市)は21日、原爆や放射線被ばくの長期的影響を対象に「世界の卓越した研究教育拠点を目指す」とした将来構想を発表した。
日米の理事が出席し、米ワシントンで19〜20日に開かれた評議員会でまとめた。数年から十数年以内に研究環境を確立することを目指す。
構想によると、追跡調査を続けている被爆者の寿命調査は2045年までに、被爆2世の臨床調査は70年までにそれぞれ終了すると予想。それまでに210万点以上の血液試料のほか、被爆者の死因やがん罹患情報などの臨床資料が蓄積されると見込んでいる。
2012/06/21 17:54 【共同通信】
いずれの人間性にせよ言動にせよ
議会外でのこと。そんなつみかさね程度で除名にされたら
議会制民主主義は成立しないというのが最高裁なりなんなりの判例。
私的なリンチの場では、議会はない。
懲罰対象は本会議や委員会などの活動で、ツイッターやブログは議会外活動なんだ。
桐生市議会における庭山議員への除名に賛成、支持しているあらゆる人は、
議員の資格や議員の法的地位についてご存じないか理解が不足している。
この判例を参照してから発言して下さい
http://thoz.org/hanrei/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%9C%B0%E6%96%B9%E8%A3%81%E5%88%A4%E6%89%80/%E6%98%AD%E5%92%8C44%28%E8%A1%8C%E3%82%AF%2921
今回の庭山市議除名は事実上、村八分だった。
桐生市民、メディアは桐生市議会の法的根拠なき除名処分の不当な攻撃性を
知りながら、「毒物」「汚染」という指摘への拒絶感情と利権確保とに任せて
これを黙認し続けた。さらに、除名処分決議後、利権団体はこの処分支持の
声明を議会へ提出しているありさまだ。恥の上塗りだ。
http://hidenori1212.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-0006.html
くわえて、庭山議員の人間性を貶めるブログまで登場し、除名処分の正当化を
計り続けている。
「庭山元市議を支援する会を凍結した理由」放射能防御プロジェクト群馬
http://weinkeller.at.webry.info/201206/article_9.html
僕はろくな人間ではない。大したこともなしとげたことがないし、
どちらかといえば愚劣で卑怯で救いがたい方の人間だ。
それでもこれだけはいわなくてはならない。
僕は、庭山さんの市議会での、市議会を私物化してきた連中の調査と指弾活動を
通じて桐生市民に予算と諸権利とを彼らから奪還しようとしてきた姿勢について、
高く評価できると思う。
さらに、庭山さんのツイートやブログ、マスコミ対応、そして件のブログに
みられる人間性とやらについてこう思う。仮に庭山さんの人間性が
どうしようもないとしてだ、
そのように指弾する人間が今回何をしたか?市議会の名を借りて村八分をやって
しまった、さらにその正当化に汲汲としているありさまだ。
このような前近代的人間、最高裁判例も振り返らずに恥知らずな真似を居直る
人間が、庭山さんを笑うことがどうしてできよう?できるわけがない。
人間性について、ぼくは、誰しも基本的には五十歩百歩だと考えている。
大事なのは、少しでもましであればそれにこしたことはない、ということだ。
少しでも以前よりかましであればいい。ただ、それには知識が要る。
無知は自分のなした恥知らずな真似を知らぬまま居直りつづけ、またしても
同じような村八分をしてしまうだろう。市議会でもどこでも、私的リンチの
場にしてしまう。
「NHKは正確で客観的な情報を多角的に伝えることを基本姿勢としています。国内外で起こるさまざまな出来事について、NHK独自の取材・判断に基づいて、放送でお伝えしています。」(後略)
NHK独自の判断だそうです。私も独自の判断で、受信料払うのやめます。
距離100メートル、幅員4メートル道路を、通常の歩行速度(公正競争規約15条11項)の4分の1の時速1キロメートルの歩行速度で、1平方メートルあたり1名の密度で間断なく人が通過する現象が、2時間続いたと仮定します。この仮定に基づくと、上の距離100×幅員4メートルの敷地内は、3分間で200人が入れ替わることになります。18時から20時までの2時間であれば、約8,000人が入れ替わることになります。これならば警察発表程度の人数でしょう。
幅員が6メートルで、歩行速度が時速4キロなら、約48,000人になります。これならば主催者発表程度の人数でしょう(暗算なので間違いがあるかもしれません)。
実態に近い数字が欲しいなら、デモを静態的なものだけとして捉えるのではなく、「デモの総参加者数=滞留している参加者+移動している参加者」という風に説明していく必要があるのでしゃないでしょうか? デモの態様(動的か、静的か)を加味しない限り、意味のない議論だと思います。デモに供された敷地面積だけから可能、不可能を判断してしまうと、明治神宮や成田山の初詣の人数なども参道の面積から有り得ないとの結論が導かれてしまいます。
実際に4万5千人の人達が実際に集まったかはわたしには判りません。ただ、現在提起されている計算方法では肯定も否定もできません。前回も別のことでコメントさせてもらいましたが、数字を出されて「こうだ!」と言われると、本当に何がなんだかわからなくなってしまいます。
追伸
桐生市議会における庭山さんには国政選挙で立候補して欲しいです。
それに、「報道の自由」ではなく、「報道の事由」はたくさんあるということですな。