この免震重要棟ができたのは、2010年7月です。このような最新鋭の情報機器を作っていながら、なぜ手動の録画方式なのか。そして、また音声のみ削除できる機能がついているのはなぜか。この工事を請け負った会社の仕様書を確かめれば、誰がウソをついているのか直ちにわかるはずです。そしてまた、7日足らずでハードディスクがいっぱいになるものでしょうか。こんなにも画質が悪い録画でなぜたった3−4日しかフルで録画できないのか。疑問が残るところです。動画はふざけた形で始まります。
どうやら、2Fで取った録画、本店で取った録画は、音声がなぜかしら抜けるそうです。一体何のためのテレビ会議なんでしょうか。議事録を作るためにも絶対に必要なはずなのに、そんなことしか考えていない。この程度の危機管理能力の会社には、原発を操作する資格がないのはあきらかでしょう。

これでは何の検証もできません。まったく何の検証もです。
この時の実際の爆発映像
吉田「本店大変大変です、三号機爆発がおこりました水蒸気爆発だとおもいます」
小森「はい、緊急連絡」
吉田「はい、免震重要棟の中では分からないんですけど、地震とは明らかに違う横揺れと縦揺れが来まして、地震のような後揺れがなかったということで、これは多分、1号機と同じ爆発だと思います」
報告『ガンマ、中性ともに変化ありません。」(非常に浮いている発言。私はあとから改ざんしたようにしか聞こえない。)
ところが、90万テラベクレルのウソにかきましたが、その時に現場にいた自衛隊員の服の線量がものすごいと書かれています。
隊員は3号機の爆発に巻き込まれていた。線量計を近づけると毎時1ミリシーベルトもあった。明細服を切り裂いて裸にしてシャワーを浴びてもらいました。切り捨てた服の線量計が次々になりました。警報の設定値は20ミリシーベルト(中日新聞)
服の線量が上がっているのに、なぜガンマが上昇していないのか。ガンマが上がらずに服の線量がものすごく高くなることがどうしたら起こりえるのでしょうか。
結局考えられるのはこの脈絡のない「ガンマ・中性子ともに変化なし」の音声がウソという以外にありません。かなり重要な発言であるにもかかわらず、本店、サイトともに誰の連絡かと言った確認が一切ありません。不自然そのものです。専門家が、声紋などを分析すれば、この部分の不自然さは直ちに明らかになると思いますが・・
私の分析では、わざわざこういった発言を入れていること自体、東電の意図が隠されています・・すなわち、ガンマ、中性子ともに上昇の隠蔽・・(三号機の核爆発説の決定的証拠になってしまいます)
ここでは、斑目委員長、吉田委員長、本店安全グループ・・ピー音で隠してありますが、声から宮田氏だと私は思います。、小森常務、武藤副社長がでてきます。ここで語られていることは恐ろしいことでした。
10:54 二号機の注入を開始しろという話が官邸から来た。
12:46 斑目から電話 格納容器のベントラインを生かすよりも、注水を先にするようにと安全委員長から サプレションチャンバー 138度を超えている。 水が凝集して ・・
宮田「138℃の件はわかっています。蒸気は200何十度からおちる。D/W圧力は若干上がります。サプレッションプールがこのまま水位が上がってウェットウエルベントがだめ。まず、サブチャンのベントが先」
炉心損傷の時にドライウエルベントしかなくなるのがイヤ。本店の安全グループの宮田が、ベントを先にしろといっている。
高橋フェロー?「ヨシダクンさあ」
サブチャンのベント弁がうまく動かない。(サプレッションチャンバー圧力抑制室のこと)
5時を待たずに可及的すみやかにやる。
この君呼ばわりは、東電の上下関係を明示しています。入社年度を飛び越すことはないので、先輩社員は、後輩社員をまずだいたい、君呼ばわりします。東電の伝統と言っていいでしょう。こんなところに顔を出します。
19:04 柏崎の応援員が、1Fから来ている人は汚れているから2Fのビジターウハスに入れられない。と言っている。 かなり汚染しているのは確かだ。
サブチャンのベント弁の電源を入れてみましたが、動きが感じられない。空気の圧力が上がらない。
清水「まだらめ先生の方式でやってください」
吉田「操作とベントを同時にやってください。社長の指示が出ましたが、大丈夫でしょうか。武藤副社長大丈夫ですか。まだらめ先生のでやります。16:30から減圧捜査を開始すると言うことで準備できますか」
3月14日 19時28分(22:38) 燃料が露出した時刻は連絡していない。フクシマオフサイトセンター
小森「退避基準というなのをだれか考えておかないといけない。発電所の方も中操なんかに居続けることができるかどうか。どっかで判断しないとすごいことになるので、至急検討してください」
武藤18時22分タフになったと言うことで意見を統一しよう(TAF Top of Active Fuel)
武藤「で、2時間でメルト、2時間でRPV損傷の可能性あり。いいですね。じゃあ、あと退避の基準については、保安班か。AMのガイドラインに照らして、メルトしてRPV損傷したらどうしたらいいんだっけ」
返答「すいません、私頭に入っていないです。」(誰だろう、これはわからない。というか、そんな基準なんてないだろ。関電つくってんのちゃんと?)
高橋フェロー「避難退避は何時になってんのかな。あとベントができれば、オッケー」
増田所長「本店の人聞いてもらえますか、今1Fにいる人みんなね、2Fのビジターホールに避難すんですよね。・・水が欲しいとかあるんですけど・・2Fに行っている人に・・2Fは1Fのけが人はビジターセンターで受け入れる。2Fの方は危険な状態で2Fは水がありません。除染ができません」
サブチャンベントはいつでも続けてください。炉圧 0.563 炉水位 ダウンスケール
「本部長の清水です。今プラントの状況が確認されていますが、現時点で最終避難を決定しているところを確認してください。」
これを見る限り、東電が本気で退避を考えていたことがわかります。そして、原子炉圧力容器そのものの破損まで。まさしく、この3月14日は日本滅亡の時だったことが分かります。それにしても、清水の抑揚のない声。実際には何の危機感もなかったことがよくわかります。
大飯原発を再稼動させている関電。このような事故が起きた場合の対応など、ちゃんと考えていますか。自分たちが起きないと計算したから、何も起きないと考えているわけではないですよね。どういった基準で中操から人を退避させるのか、そして、その場合の指揮はどこで執るのか。具体的に考えていますよね。そして、運転している人たちもまた、原発に命を捧げる覚悟はできていますよね。
2012.8.7に朝刊で流れた情報を見ますと、この動画公開分以外にもマスコミには公開されています。
「(首相は)説明すると、さんざんギャーギャー言う」…東電公開映像 現場の様子克明に2012.8.6 21:57
「どの道吹っ飛ぶ」
《13日午後2時15分ごろ、原発敷地境界の「モニタリングポスト」で毎時905マイクロシーベルトの放射線量を計測。注水作業は難航し、1号機に続き、3号機でも水素爆発の危機が忍び寄る》
本店社員「高橋さん(高橋明男フェロー)、荒唐無稽だけど、自衛隊に頼んでさ、火器で(原子炉建屋の)パネルに吹っ飛ばしてもらえば?海側から」
高橋フェロー「いや、それね、なかなか考えたんだけど、下に大事なものがいっぱいあるんだよ」
本店社員「だって、どの道吹っ飛ぶぜ」
爺の決死隊
吉田所長「3号機はかなり(原子炉の)トレンド(傾向)としてやばいということなんですけど、それと2号機もいつこうなるか分からないんで、いろいろ前もって作業したいんですけど、実は水素爆発があるかも分からないということで、作業員を全部引き揚げさせたんですよ」
《そこで吉田所長がある提案をした。放射線の影響を踏まえ、年配の職員の中心に結成する決死隊だ》
吉田所長「2号機の海水注入ラインはまだ生きていない。そこを生かしに行くにはかなり勇気がいるんだけど、これはもう『爺の決死隊』でいこかということを今相談したんで」
3号機建屋爆発
《14日午前11時ごろ、福島第1原発の免震重要棟2階にある緊急時対策本部を写した映像が揺れた。3号機が水素爆発した瞬間だった。社員らに動揺が走る》
本店社員「今、風は南西方向です。海側に行っているはずです。あとは実際の、2F(福島第2原発)なんですよ。1F(第1原発)の風向きが…」
本店社員「保安院(原子力安全・保安院)からの指示です。『1Fの南5キロはサーベイ(放射線測定)でも入るな』という指示が来ました」
本店・小森常務「えーっと、南5キロ、人の立ち入り禁止!」
この部分はYoutubeにはなかったと思われます。ここで大事だと私が思う内容は1Fの南5キロは立ち入り禁止のひと言です。実は、この高線量エリアで原因不明の死亡者が出ています。
大熊町内、福島第1原発の南5〜6キロにある作業所の敷地内で、成人男性の遺体が見つかったのは3月27日だった。
「亡くなっている人がいる」。通報を受け、福島県警の機動隊員や検視官ら15人が現場に向かった。放射能を警戒し、放射線計測班も同行した。
遺体の表面の放射線量を計測すると、水で洗い流す「除染」が必要な10万cpm(cpmは放射線量の単位)を大幅に超えていた。
そして、この地域は恐ろしいほど高濃度の汚染が見られます。

三号機が爆発したときにこのような指示が出ている(一般公開動画では消されていますが)にもかかわらず、なぜ平然と「ガンマ、中性子とも検出無し」と音声が出るのか。明らかに矛盾しています。国家ぐるみの隠蔽だと言わざるを得ません。
書き下しは、北海道新聞が詳しいようなので、ここで引用しておきます。

有志による一部英訳化(海外にお住まいの方、皆様にお知らせください)
"A big trouble! Unit 3 explosion!" - Fukushima... 投稿者 dm_5020e6f6cdc3a
TEPCO TV Conference of Evacuation from Fukushima... 投稿者 dm_5020e6f6cdc3a
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東日本大震災:福島第1原発事故 東電テレビ会議公開映像検証 現場、募るいらだち 首脳、危機感乏しく(その2止)
毎日新聞 2012年08月22日 東京朝刊
◇14日午後 「邪魔しないでください」
午後1時半ごろ、今度は2号機の原子炉水位が下がり始めた。だが、海水をためていたプールには、爆発によるがれきが散乱、注水に支障をきたしていた。
<吉田氏「いろんなものを引き上げて、とりあえず水を出すことにとりかかる必要がある。かなりの人数で現場に行くことをお願いします。線量(の余裕が)残ってる人、現場に行く人を募って」「皆さん、ちょっと落ち着きましょう。じゃあ、みんなで深呼吸しましょう。息を吸って−−。吐いて−−。はい、これで整理して、現場に行く者、検討する者、手分けして段取りよくやりましょう」>
◆
2号機への注水が手間取る中、午後4時すぎ、官邸の班目氏から吉田氏に電話が入る(電話音声はなし)。
<吉田氏「ベントを待たないで一刻も早く水を入れるべきだってサジェスチョン(提案)が安全委員長から来たんですが」
<本店「その場合の心配点は、ウェットウェルベント(圧力抑制室経由のベントのこと。外部へ出る放射性物質量を低減できる)が(水で)埋まる懸念があります」>
<吉田氏「今はもう時間がなくて。安全委員長並びに保安院長、官邸がすぐやりなさいとおっしゃってんだけど、それでいいですか」>
<清水氏「吉田さん、班目先生の方式で行ってください」>
<吉田氏「わかりました」>
<清水氏「(2号機についての)最悪のシナリオ。これを描いて対応策を報告してください。早く」>
<本店「最悪な状態になるのは、えっとそうですね。あと2時間かかりますかね? だと思います」>
<清水氏「よし至急その対応策を。すぐに手を打たないといけない」>
◆
午後6時すぎ、逃がし安全弁(SR弁)を開き、圧力容器の減圧に成功した。しかし、原子炉内の水位は下降し、午後6時22分、燃料が完全に露出した。線量が上昇する中、本店中心に同7時半以降、作業員の退避問題が話し合われる。官邸から「全面撤退」と疑われたやりとりだが、官邸との関係に神経をとがらせていた清水氏がけん制する。
<小森氏(OFC)「退避基準を考えないといけない。どっかで判断しないといけない」>
<武藤氏「分かった」>
<本店「一応、(炉心溶融の)1時間ほど前に退避すると。その30分前から退避準備を考えてます」「退避場所の第1候補は浜通り電力所、第2候補はエネルギー館(ともに福島県富岡町)」>
<高橋氏「武藤さん。全員のサイトからの退避ってのは何時ごろになるんですかね?」「今ね、1F(第1原発)からですね、いる人たちはみんな2F(第2原発)のビジターホールに退避するんですよね?」>
<増田尚宏・福島第2原発所長「1Fからの退避者のけが人は、正面わきのホールで全部受け入れます。それ以外の方は全部、体育館に案内します」>
<清水氏「現時点では、まだ最終避難を決定しているわけではないということをまず確認させてください。それで、今しかるべきところと確認作業を進めております」>
◆
午後9時すぎ、突然、免震重要棟で拍手と歓声が上がる。水位計が突然復旧したためだ。直後、新潟県中越沖地震で事故を経験した柏崎刈羽原発の現場が忠告する。
<本店「(おどけて)だれかの誕生日ですか?」>
<第1原発「今ようやく水位出ました」>
<本店「やったあ」「おめでとう」>
<横村氏「水位計をね、信じちゃだめだよ。(水位計は)完全に乾ききっていると高めに表示するから」>
◆
真っ暗で線量も高く、現場に近づくのは簡単ではない。SR弁を開く作業を進めるも、なかなか開かない。ベントも急ぐ必要があるが、遅々として進まず、本店と現場で緊迫したやりとりが続く。
<本店「高圧の状態で炉心損傷しますと、ほんの数時間で格納容器破損までいきます」>
<第1原発「かなりシビアな話だと思います」>
<早瀬佑一顧問「一番開きやすいSR弁を探して早くバッテリーをつないで!」>
<吉田氏「はい。はい」>
<第1原発「ベントが一番先だ」「早急にドライウェルの小弁を開けなきゃいけない。許可をいただけますか」>
<高橋氏「やってくれ。やらないと壊れちゃう」>
東日本大震災:福島第1原発事故 東電テレビ会議公開映像検証 現場、募るいらだち 首脳、危機感乏しく(その2止)
毎日新聞 2012年08月22日 東京朝刊
<小森氏(OFC)「ドライウェルの小弁というのは、それは格納容器の中のもの(放射性物質)は出ちゃうんですよ」>
<武藤氏「開けるしかないんだよ」>
<吉田氏「そう。これは(格納容器が)ブレークする(破れる)のを(回避するためには)、後のことを考えないで今やるべきだと思うよ」>
<小森氏(OFC)「風向きだけ見といてください」>
<早瀬氏「おい吉田、できるんなら、すぐやれ。余計なことは考えるな。こっちで全部責任取るから」>
<第1原発「ベント、ベントって、どこの何をベントしたらいいの?」>
<早瀬氏「とにかく小弁でもいいから早く開け!」>
<吉田氏「はい、はい、指示してます」>
<高橋氏「もう1弁あるからさあ、そっちは開いてるのかい?」>
<吉田氏「今操作してますんで、ディスターブ(邪魔)しないでください」>
◆
音声付きの映像は15日午前0時6分まで。同午前5時半過ぎには菅首相が本店に乗り込む。音声なしの映像も16日午前0時2分で終わる。
==============
◇海水注入問題 「材料腐り、もったいない」
電源喪失やテロなどに備える電力会社の対処指針「アクシデントマネジメント」では、原子炉への真水注水が停止した場合、代替手段ですぐに海水を入れるよう定めている。海水が入れば炉内金属の腐食やひび割れなど劣化が進み、廃炉は避けられない。東電は社内の事故調査報告書で、海水注入を「ためらったことはない」としていたが、炉心溶融という緊急事態にも、経営を最優先に考える社員の姿が映っていた。
<本店「こちら側の勝手な考えだと、(2号機に)いきなり海水(注入)っていうのは(原子炉の)材料が腐っちゃったりしてもったいないので、なるべく粘って真水を待つという選択肢もあると理解してよいでしょうか」>
<吉田昌郎所長「(そう)理解してはいけない。今から真水というのはないんです。時間が遅れます。今みたいに供給量が圧倒的に必要な時に、真水にこだわってるとえらい大変なんですよ。だから、もうこれは海水でいかざるを得ない」>
<本店「現段階のことは理解しました」>
<本店「いかにも、もったいないな、という感じもするんですけどもね」(13日午後8時20分ごろ)>
◆
1号機の海水注入をめぐっては、再臨界を懸念する官邸をおもんぱかって、武黒一郎フェローが吉田氏に電話で注入中断を指示。吉田氏は両手でバツマークを現場に示しながら、実際は継続するという一芝居を打った。菅直人首相が注入を了解したのは12日午後8時10分。その後、官邸から「いつ満水になるのか」との問い合わせが相次ぐ。
<吉田氏「官邸がさ、(原子炉が海水で)満杯になる目安の議論してるから、その計算だけ先にしといてよ」>
<第1原発「格納容器の容量は3000トンで、それを毎時60トンで割ると、大体……」(13日午前1時ごろ)>
格納容器内にある水や外部に通じる配管もあるため、計算の議論は約15分が費やされた。水位計も不確かで、「2時間」と回答した。吉田氏はその後、本店経由で、官邸に海水注入の状況を直接報告するよう求められ、官邸に電話をかけ始める。
<吉田氏「官邸に電話かかんないよ」>
<本店「何度かやるとかかるから、何度かトライしてください」>
<吉田氏「昨日から、ずっとこれなんだよな。官邸は……」(13日午前4時半ごろ)>
これ以降、本店をスルーして、吉田氏と官邸の「ホットライン」が結ばれる。
「所長は官邸と連絡中」。
テレビ会議の進行をよそに、官邸との電話連絡に時間を取られる吉田氏の姿が多く見られるようになる。
◇上昇する放射線量 「毎時3.2ミリシーベルト」「それ大変だよ」
3月14日午前11時1分、3号機が水素爆発した。2号機では、燃料が入った原子炉格納容器内の水位が下がり続けた。
<第1原発「本店がNISA(保安院)と調整し、緊急復旧時の個人被ばく限度を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトまで認めることで調整されたそうです」>
<武藤栄副社長「250ってのは、(健康影響を考えると)相当に限界的な数字なので、しっかり守ることが大事だと思います」(14日午後2時ごろ)>
◆
同午後6時22分、2号機の燃料が空だき状態になる。
<第1原発「ちょっと、至急に報告します。(正門付近で)測定した結果ですが、毎時3・2ミリシーベルトのガンマ線です」>
<吉田昌郎所長「ちょっと待ってくれ。ちょっと待って。3ミリシーベルトなの。ミリってことはマイクロに直すと3000ってことだろ。15条!」>
<武藤氏「それ、大変だよ。今までになく高いよね」>
<高橋明男フェロー「この半分ぐらいは、ありましたね」>
<吉田氏「もう、全然気にしなくなっちゃった」(14日午後9時40分ごろ)>
3・2ミリシーベルトは、一般人の年間被ばく限度量(1ミリシーベルト)をわずか20分で超える。吉田氏は直ちに、原子力災害対策特別措置法に基づく「15条通報」に相当する緊急事態として、関係機関に報告するよう所員に命じた。
◆
現場への立ち入りを求める本店、上昇し続ける放射線量に追い詰められる現場との乖離(かいり)が生まれ始めた。
<本店「役所からの強いリコメンド(勧め)ということで伝わってきた内容です。海水の注入量(の増加速度)が初期は速かったけど最近は遅いので、(取水口に)藻や何かが絡まっていることがないか、現地を見るようにしてくださいとの指示です」>
<吉田氏「簡単に皆さんは言われるんですけど、どのエリアも、ものすごい高いあれ(線量)なんで、避難場所もない所で監視するのはものすごく大変なんです」「なんで見てなかったかってよく言われるけど、見てられないんですよ。この人間で、その線量の所で」(14日午後10時半ごろ)>
◇「報道管制」の実態 「営業ルートで抗議」
映像には、首相官邸と経済産業省原子力安全・保安院が原発事故の情報を統制し、報道規制をしたようにも取れる場面がある。
<本店「(保安院は)今、プレス(記者発表)を止めてるそうです。(3号機への冷却水)補給開始をじっくり見守るそうです。その状況を時々刻々、官邸と保安院に流せとの指示です」>
<武藤栄副社長「了解」(14日午前7時50分ごろ)>
3号機では14日午前6時半ごろから、原子炉の圧力が上昇。冷却水注入が進まず、社内では1号機に続いて3号機も水素爆発するとの懸念が膨らんだ。報道規制の報告に、だれも異論を挟まなかったが、午前8時40分ごろに東電福島事務所経由で、福島県が同9時に開く幹部会議で3号機の詳細な状況を発表したいとの要請が届く。東電は、官邸・保安院と、県との間で板挟みになる。
<小森明生常務「中央側と(県の)どっちが大事なの?」>
<本店「じゃあ、まず官邸に告げ口。『福島県からこう言われて困っている』と」(同8時40分ごろ)>
結局、県は3号機の詳細な状況を公表できず、東電は胸をなで下ろす。
<本店「県としては相当(印象が)悪いと思いますね。知事は、県民の安全を守るとの観点で情報を出さないのはけしからんというスタンスですから。後々ちょっとつらい立場になることは間違いないですね」(同9時半すぎ)>
保安院の森山善範・原子力災害対策監は今月16日の記者会見で「東電から公表の相談を受けた保安院職員が上司と相談する間、発表を待ってもらっただけ。保安院は午前9時に3号機の状況を公表しており、報道発表を抑制した事実はない」としている。しかし、保安院職員が相談を受けたのは午前7時ごろ。3号機の危機的状況についての報道発表は、保安院・東電間で2時間たなざらしになった。
◆
一方、報道規制をめぐっては、福島県から東電にこんな依頼もあった。
<本店「県庁、具体的には知事から、『今、北西の風で、観測された放射線量から健康に被害が出る心配はない』との文言を入れたい、入れてほしいとの話があった。こう言いたいのは山々だが、これでいいか諮りたい」(14日午後1時半ごろ)>
3号機は14日午前11時1分に水素爆発した。地元では、放射性物質拡散への懸念が最も高まっていたころだが、東電も県の要請には難色を示す。
<本店「ここまで電力会社から言っていいのか気になる。拡散作用で(濃度は)薄くなるとは思うが、(健康に被害が出る心配はないと)言い切るのはリスキーだ。こういう話は国に言ってもらいたい」(同)>
最終的には発表文に記載することは見送られた。県は東電への「依頼」を全面否定している。
県の「依頼」はテレビ会議画面に、手書きのメモとしてアップで映されているが、誰が、どこから聞いて書き取ったかは不明だ。
◆
映像では、ワイドショー報道にもクレームをつける東電幹部の様子が残る。
<本店「日曜日(3月13日)のテレビ報道ぶりが非常によくない。特にTBSの関口宏氏のサンデーモーニングでは、東電は何もやっていないという言いっぷりが出された。営業ルートで今すぐ抗議している。他にも目に余る部分があればきちんと厳正に対処する」(13日午前11時ごろ)>
◇物資・人手不足 「軽油が切れました」
現地では交通網が遮断され、燃料やバッテリーなどが枯渇し始める。SR弁(逃がし安全弁)を動かすバッテリーもなく、東電は社員を福島県いわき市へ派遣し、カー用品量販店でバッテリーを調達しようと試みるも、その前に手持ちの現金が底をついてきた。
<第1原発「バッテリーの買い出しに行きますが、現金が不足しております。現金をお持ちの方、ぜひお貸しいただきたいと思います」(13日午前7時ごろ)>
現地は通行止めも多く、第1原発から約50キロ離れたいわき市へは片道6時間かかった。到着しても閉店が多く、調達はままならない。本店が動き出す。
<本店「本店から相当多額のお金を持ってOFCに1人向かわせています。OFCに現金がある状態が今晩から生まれるんでご活用ください」>
<吉田昌郎所長「はい。それは借用書を書けば貸してくれるということですね」>
<本店「信用貸しとしましょう」(13日午後6時ごろ)>
◆
ガソリンの調達も難航した。
<第1原発「手持ちの軽油が切れました。余っているところがあれば申し出てください」>
<武藤栄副社長「たぶん余っているのは、人がいなくなっちゃった所のガソリンスタンドだよ。農協のスタンドなんか、たぶん軽油いっぱいあると思うよ。農協の人がどこに行っちゃっているか分からないけどさ」(14日午後7時ごろ)
<増田尚宏・福島第2原発所長「(第2原発でも)電源装置への給油を断られています。『こんな危険な状態で給油なんかできない』と。我々が給油しますと言っても『そんな仕事は任せられない』と言われて……」(14日午後8時15分ごろ)>
<OFC「ガソリンはこちらにキープしてあって、これから(第1原発に)持って行きます。200リットルのドラム缶4缶あります。ただ、軽油は申し訳ない。20リットルだけ手配できそうです」>
<高橋明男フェロー「ポリバケツに入れて持って行ってやって」(14日午後9時半過ぎ)>
◆
物資をさばく人員の余力もなかった。
<第1原発「正直言ってもう、電気、計装制御(の各担当者は)……。疲弊しきっております。人海戦術でバッテリーを中操(中央制御室)に運んで結線しなきゃいけなくて、ものすごい負荷になっています。他サイトの方々にお手伝いいただけると非常にありがたいんですが」>
所員から燃料の追加準備を求められ、吉田氏はいら立ちを隠せなくなる。
<吉田氏「そりゃね、用意してと言うだけの人はうらやましいよ。なあ、誰だってそう思うよ。このドタバタの中に物資が来ない、運ぶ手段もない。みんなギリギリやってんだから、そんなきれいごと言ったって、できないものはできないんだよ」(14日午後10時ごろ)>
==============
◇一般公開求める声も
公開されたテレビ会議の映像は昨年3月16日午前0時2分で終わっている。東電はそれ以降の録画分について「関心の高い場面について公表を考えたい」としている。
16日以降も、2号機の高濃度の放射性汚染水漏れ(4月2日)や、5、6号機などから出た汚染水の海洋放出(同4日)など、重大なトラブルが相次いで発生している。事故の収束作業を検証していく上でも、さらなる公開が不可欠だ。
東電の株主でもある東京都は、現状の限定公開ではなく一般公開するよう要請している。
==============
西川拓、中西拓司、奥山智己、阿部周一、岡田英が担当しました。
肝心場所に全部ぼかしを入れて、肝心な音声も
全部抜いたアダルトビデオみたいなものですか?
暫く眺めましたが時間の無駄のような気がします
ので、就寝することに致します。
先生も本当にご苦労さまです。早くお休み下さい。
先生のクリニックへも伺い、内部被爆についてお話を
うかがったことがあるものです。今でも体調不良です。
この東電のビデオの文字おこしを
読んでいて、東電と政府に対して怒りで悔しく、涙が出ました…
東電、政府は3月14日の時点で「原子炉圧力容器そのものの破損まで」すべて把握し、南五キロまで立ち入り禁止と認識していたんですね。
亡くなっている方もいる。
それでもそれを公表せず、「ただちに影響ありません」
きちんと圧力容器が損傷した事実を、分かった時点で
東電、政府は公表すべきで、しなかったことは犯罪だと思います!
容器が損傷したと知れば、関東に住んでいた私たちの危機感も
違いました。
公表しなかったこと、本当に、本当に、はらわたが煮えくりかえります。
東電の身内だけ、退避情報が流れ、地元の方々は何も知らされず
被爆した。非人道的にもほどがあります。
悔しくて悔しくて。
公表をしないでおこうとした人は
裁かれるべきです。
これでも原発を再稼働ですか?と
国民全てがこのビデオの内容を知って、よく考えるべきです。
槌田敦さんの解説とこの映像を比べてみると東電の意図と隠し切れない事実が浮かびあがってくるように思います。
参考として下記に貼り付けさせていただきます。
【再掲】 隠された福島事故を暴露する 講師 槌田敦/森園和重・奥野節
http://www.youtube.com/watch?v=lGdAjakeKf8
20120621 UPLAN 隠ぺいされた福島原発事故『3号機と4号機の爆発の怪』
http://www.youtube.com/watch?v=uXcNigOxURY
20120709 UPLAN 槌田敦「隠蔽された福島原発事故―2号機」
http://www.youtube.com/watch?v=oxaRu4SyrTM
先生の言うように、これはブラックボックスと同様の意味合いを持ち、世界に知らしめる義務があるでしょう。
これだけ大気、海、大地を汚染させ続けて、逃げ切れると思わないでほしい。
そんな中、またまたとんでもない報道が。
人として許せない。九電も腐ってる。
■九電社員、買春行為つぶやき逮捕
福岡県警中央署は6日、児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)の疑いで、福岡市早良区の九州電力社員 永井秀徳容疑者(34)を逮捕した。
逮捕容疑は昨年12月23日午前、大阪府大東市内のホテルで、中学3年だった女子生徒(15)に5万円を渡し、みだらな行為をした疑い。
同署によると、2人はインターネットのコミュニティーサイトを通じて知り合った。
永井容疑者が短文投稿サイト「ツイッター」に女子生徒との関係を書き込み、それを読んだ人が九電に連絡して発覚した。
(2012年8月7日)
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120806-996387.html
院長先生、これは東電だけの問題じゃなく、アメリカが裏で糸を引いていると思います。
池田整政治さん泉パウロさんの最新本を読んでみてください。
311が誰によって起こされたかわかるかと思います。311は東電だけの責任じゃないと思っています。もちろん政権与党の民主党は早く解散して民意を問うべきだと思いますが。
広島長崎の核投下もパールハーバー前からアメリカによって決定されていた日本人へのホロコーストだったと日高義樹氏の本でも明らかにされています。いまさらなんなんだと思いますが。日本人として何をされたかこの67年のおさらが必要かと思います。反日国家は半島と大陸だけじゃないんですね。
もう諦めたのかと思っていたら、岩手県の瓦礫処理は着々と進められていたんですね。
新たな工程表が発表されました。
北陸三県、関西地方ももうダメです。
これで、日本国土のほとんどが瓦礫で汚染されてしまいます。
最悪です。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120807-OYT1T00470.htm
http://kouikishori.env.go.jp/news/pdf/20120807_a.pdf
受け入れ側は、補助金目当てでどうしようもありません。
やっぱり、出す側に止めさせるよう働きかけるしかないのではないでしょうか。
国民みんなで岩手県、宮城県に苦情を言うしかないのではないでしょうか。
いえ、汚染の量でなくて、原発の数キロ以内に小学校や役場、漁協、牧場・・・があった事です。
・・という事は、原発の数キロ以内に人が住んでいたのですよね?
これは科学的に考えればありえない事ですよね?
この「ありえない」事が、福島だけとは思えません。
日本全国いや世界中でも、このような状態なのでしょうか?
自宅の数キロ隣に原発を建設しようとするゴミがいれば、全員一致で反対するはずですし、
原発の数キロ以内に引越してくる人はいません。
そういう点から考えても、やはりありえませんよね?
弁護士さんや、東電を告発しておられる方たちが、テレビ会議の未編集の生DVDをすべて提出させるべく要求するようにマスコミへ訴えていましたが、報道が東電の出してきたこんなもので納得してしまうならば、大手マスコミは国民の知る権利を標榜すべきではありません。
ところで先ほど、IWJにて
2012年8月6日(月)、広島平和記念公園で行われた「広島平和記念公園内 原爆の子の像の前での絵本『さだ子と千羽づる』の朗読」の映像を拝見していたのですが、東京から朗読に毎年来られている女性のインタビューが最後のほうにありました。今訴えたいこととして、やはり私たち同様、政府による放射能の拡散政策をやめてほしいとのことでしたが、東京で暮らしておられるご自身やお仲間の健康状態の変化についても具体的に述べておいででした。やはり、当事者自らが訴え、広めていくことがなにより、ゆっくりかもしれませんが変えていく力になると、拝見して感じました。(わたしの兄夫婦も関東に暮らしていますが、互いに遠慮してしまいそういう話ができていません。もっとオープンマインドで話せる日が来てほしいと本当に願っています。)35分ほどの映像ですしぜひご覧いただきたいです。インタビューは後半15分ほどかと。http://iwj.co.jp/wj/open/archives/25792
ご存知かもしれませんが、小野先生がいつもおっしゃってる「原発は原爆だ」と同様の言葉を、福島県の浪江町長が公にしました。
あの河北新報が取りあげたことも驚きです。
国民が各地で立ち上がり、声を上げていることで何か少しずつ地殻変動が起きている、と信じたいです。
先生。伝え続けてくださいね。
■河北新報 東北のニュース/福島・浪江町長「原発は原爆だ」 原水爆禁止大会でスピーチ http://www.kahoku.co.jp/news/2012/08/20120807t63025.htm
●管前首相の東電会議映像
「柏崎では録画せず」横村所長
東京電力柏崎刈羽原発の横村忠幸所長は9日の定例会見で、福島第1原発事故後の社内テレビ会議の映像に音声記録が残っている可能性を管直人前首相が指摘したことについて「(柏崎刈羽原発では)録画していない」と存在を否定した。
管前首相は8日、事故後の社内テレビ会議の映像に自身が東電に乗り込んだ際の音声がないことに「新潟のサイトとかと本店はつながっていた。本店でなければ、ないということはない」と述べた。
横村所長は、社内テレビ会議の映像について「録画するかはルール化されておらず、当時は(福島第1原発の)事故対応に必死になっていた」と述べた。
一方、柏崎刈羽原発に建設中の防潮堤の進捗率については擁壁タイプの1〜4号機側が約5割になったとした。5〜7号機側はセメント改良土の盛り土築堤作業が今月中に完成する見通しとした。
原発事故検証で県民意見反映へ
福島第一原子力発電所の事故の原因について検証を進めている新潟県は、県民から事故に関する質問や意見を募り検証作業に反映させることになりました。
新潟県は、福島第一原発の事故について原子力などの専門家で作る「技術委員会」を設け、独自に事故の検証を進めています。去年5月から技術委員会は4回開かれていますが、県は専門家だけでなく、事故が起きた際、生活に重大な影響が出るおそれのある住民の意見を反映させる必要があるとして、新たに窓口を設け意見を募ることになりました。窓口は県の原子力安全対策課に設けられ事故に関する質問や検証に取り入れてほしい内容について意見を募るほか、すでに公表されている国会や政府の事故調査委員会の報告書に対する疑問も受け付けるということです。意見は郵送とFAX、それにメールで受け付け、県は寄せられた意見を今後の技術委員会での議論に反映させるとしています。
県の担当者は「様々な意見を反映させて検証作業を進め、原発に対する県民の不安の解消につなげたい」と話しています。受け付けのFAX番号は025−285−2975です。
08月15日 13時08分
・・・さぁ、皆様こぞって意見を送りましょう!
こちら↓に詳しいことが出ておりますので。
http://www.pref.niigata.lg.jp/genshiryoku/1344891638312.html
●米の原子力技術者 原発事故で講演会
1日、新潟
米国の原子力技術者が東京電力福島第1原発事故について語る講演会「アーニー・ガンダーセンさんの話を聞く会」が9月1日午後1時半から、新潟市中央区の万代市民会館で開かれる。
原発に反対する市民団体「原発からいのちとふるさとを守る県民の会」などでつくる実行委員会の主催。
ガンダーセンさんが著書「福島第1原発-真相と展望」を基に講演。米国の原子炉の設計を手がけた経験から、福島事故の起きた背景や問題点、東電柏崎刈羽原発が抱える危険性などについて解説する。参加費500円。問い合わせは県平和運動センター、025(281)8100。
モニタリングの場所言わないし
『ガンマ、中性ともに変化ありません。」