(2012年8月8日) 【中日新聞】
1945年8月9日の長崎原爆で、健康被害が出るほどの放射線被ばくはないと国がしている地域で原爆を目撃した人の多くは、半世紀を経ても精神疾患の危険性が高いとの調査結果を、国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)のチームがまとめた。
目に見えない放射性物質への不安を心理的被ばくと位置付け、その状態が長期間続く現状を示した。東京電力福島第1原発事故では低線量被ばくによる健康被害が懸念されている。被ばくがないとしても手厚い心のケアが求められそうだ。
原爆と精神疾患をめぐっては、国が定めた被爆地域外にいた「被爆体験者」に対し「被爆体験による精神疾患」を認めているが、チームによると、心理的被ばくに着目した研究は少ないという。
チームは、うつ病など心に問題を抱える傾向があるかを調べる目的で2001年に長崎県で実施した調査をあらためて検証した。調査対象は長崎市内の爆心地から半径12キロ圏内に住み、爆音や光を経験したものの放射線による身体への健康被害はなかったとされる地域の約350人。
「いらいらして怒りっぽいか」「自分は役に立たないと考えたことはないか」といった質問への回答から、精神疾患の危険性が高い人は約75%に上ると判明。原爆投下の5〜15年後に同じ地域に移住してきた約280人では約40%だった。
また性別や年齢、学歴などでは精神状態に違いが見られなかった一方、「爆発の光と放射線は別のもの」「放射線は時間の経過とともに弱まる」といった正しい科学的知識が乏しいことと、精神疾患の危険性と関連があることも分かった。
このようなエセ記事がいまだに堂々とマスコミに載ることに憤りを感じます。「長崎市内の爆心地から半径12キロ圏内に住み、爆音や光を経験したものの放射線による身体への健康被害はなかったとされる地域」というのは、一体どこから来たのでしょうか。この症状を見る限り、被曝症状だと思われますが、被害が起きるはずがないから、この症状は被曝症状ではないというのは、科学的な態度だとはとても言えません。そして、原爆から発せられる光線は、放射線そのものではないのでしょうか。少なくとも私はそう思いますが、あのピカは放射線ではないと主張するとは、呆れた話です。
私の祖父は、北支で通信兵をやっていました。通信機械の電池が使えなくなったときに、上官から「大和魂」でどうにかしろと言われて、本当に困ったという話を何度も聞かされました。現場のことを何も知らない上層部が、現場に無理難題を押しつけ、その根拠は精神。呆れ果てる話ですが、未だにこんな論文を平気でマスコミが無批判にたれ流すところに、この国の恐ろしさを垣間見ます。(祖父はおしっこを集めてアンモニアを作り、それで電池を復活させたと聞きました)
2012.8.16熊日朝刊から
この記事から重要部分を書き抜きます。
その後、祖父は長崎市の北にある東彼杵郡郡川棚町で飛行場作りに従事した。土を運び、盛る作業。土を積み上げるそばから、滑走路は何度も米軍機の爆撃や機銃掃射で破壊されたという。
8月9日朝、いつものように上半身裸で作業をしていると空襲警報が鳴った。防空壕で1回、言葉では表現できない大きな地響きを感じた。
広島に新型爆弾が落とされたことは知らなかった。「オレンジ色の炎の塊が空を覆っとった」。外に出た祖父はぽかんとして、キノコ雲を眺めたという。飛行場尽くの里沙業は、その日のうちに再開された。
上官に「服を着た方がいい」と言われ、翌日から半袖シャツでの作業になった。「黒い雨かどうかわからんけど」雨に打たれた。駅では、長崎市から来たひどいやけどを負った人を大勢見た。
戦地に赴かず、銃も握らず、飛行場も完成しないまま、祖父は終戦の日を迎える。
熊本に戻ると祖父は約二年間、「仕事もできないほど」のひどい下痢と痔に悩まされた。「原爆が原因かどうか、しらべとらん」。現在の元気さからは想像もできないことだ。
この祖父がいた場所と長崎中心部の距離
なんと、35キロも離れています。上記記事で言えば、原爆被害が起きるはずのない場所にいた祖父になぜ、被曝症状と思われる症状が二年間も続くのでしょうか。この祖父が受けたのも「心的被曝」なのですか?
なぜ、こういった矛盾があちこちで吹き出すのか。それは、前の記事がウソをついているからです。放射能の被害を過小評価するために、自分勝手に放射能被害を線引きをして、そこから外れるとその被害は放射能による被害ではないと決めつけるわけです。しかし、事実を曲げるものですから、矛盾が出てきますが、そこは権威で押さえつける。未だに、権力者は計り知れない力を持っています。それにしてもこんな報告書を出す研究者グループ。良心というのはないのでしょうか。
第3回原子力被災者等との健康についてのコミュニケーションにかかる有識者懇談会 で、東大景浦教授が政府の信頼が完璧に失われた理由、原発事故後の政府の対応の仕方の見当違いなことを細野大臣の目の前で明快に解説してくれています。ウソをつくことで矛盾が吹き出し、あとで訂正報道をするという原子力報道の問題点が様々出てきます。
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チェルノブイリでは被害を過小報告するために、放射線恐怖症(Radiophobia)なる言葉を作りりした日本の学者達ですが、その弟子である山下俊一もまた、同じことを言い出しました。
二つの被爆地−チェルノブイリと福島から
(3)暗中のリスク/低線量の影響、不透明/医師評価分かれる
<「根拠がない」>
一方で国連機関側に立つ意見も多い。
ベラルーシ卒後医学教育研究所のワレンチナ・ドロッツ教授は「低線量のセシウムが健康に影響する明らかな根拠は何もない。バンダジェフスキー氏の研究は不備だらけで完全に否定されている」と反論した。
甲状腺がんや白血病に関しても「事故当時は正確なデータがなくて比較できない。診断の精度が向上して発見率も高まっている。一概に増減は言えない」と主張する。
どちらが事実なのか。
福島県立医大の山下俊一副学長を訪ねた。1991年から100回以上、旧ソ連の被災地に入り、調査研究を重ねた。長崎の被爆2世でもある。
「病気の人はどこにでもいる。放射線との因果関係が見えない」。山下氏はステパノワ教授ら放射線の影響を大きく見積もる地元研究者の論文を多数、英訳して読んだ。対照群の設定や線量評価があやふやで、国際的に評価できる水準ではなかった、と言う。
事故の健康リスクは全ては解明されていない。いま影響が認められていない事象の中から将来、因果関係が見つかる可能性はある。ただ、現地で晩発影響による死者が相次いでいる報告はない。ウクライナもベラルーシも、人々は普通に暮らしていた。
<心の被害深刻>
チェルノブイリで最も深刻な健康被害は心的影響だった。「91年当時はあらゆる病気、交通事故までが原発事故のせいにされていた」と山下氏は振り返る。その轍(てつ)は踏みたくない。
根拠のない不安と安心をどう避け、長期の低線量被ばくと向き合えばいいのか。被ばく者の自問自答は続く。
2012年08月17日金曜日
あの明白に被害が現れているチェルノブイリさえ、公式に認められているのは心的影響のみ。この核の闇は恐ろしく深いことだけは確かなようです。
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因果関係が不透明だと思ってる人でも、
分からない物は怖がるのが当然です。
人の命より大事な物ってあるんでしょうか。
(保健物理学会、甲状腺学会をはじめ、奴らの棲息範囲が広いのにもこれまたびっくり)
チェルノブイリではRadiophobia、福島では最近「心の除せん」という言葉が。ったく、なんて奴らだ。
気が狂っているのは、この発言者だけでなく、
これを信じている脳なし日本人ですね
IAEAや電力中央研究所などの推進派と、人事が重複しているものを2次団体、2次団体と人事が重複しているものを3次団体とし・・・
これらは全て信用できない敵側の団体となります。
その数の物凄い事!!ガン細胞のように世界中に広まっています。
日本の原発を撲滅するのと同時に、こいつらも駆除しなければならないでしょう
http://ameblo.jp/nideiru2/
http://www.geocities.jp/erekime_ru/kansatu/2011/posterBiryo.jpg
バンダジェフスキー氏のチェルノブイリ事故調査による著書『放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響』(合同出版)を読むと次のように書かれていました。「精神疾患の増大を、放射線に対する必要以上の恐怖とストレスが蔓延した結果だと主張するものがいる。そのような「放射線恐怖症」論者と私たちは意見を異にし(中略)放射線セシウムによって神経組織が影響を受け続けていることが真の原因であることを立証する。(中略)この機能障害は、生前および生後に放射線被曝をすることで大脳に機能的以上が引き起こされる」(2章 p.39)
既に放射能が精神疾患の原因になりうることをチェルノブイリ事故とその後の研究が実証しているのに、みんなストレスのせいにするなんて呑気というかバカというか、とにかく酷すぎます。
またバンダジェフスキー氏は著書で「私たちは、チェルノブイリ後の甲状腺異常は、放射性ヨウ素だけでなく、生体内や甲状腺に持続的に取り込まれた放射性セシウムと、甲状腺ホルモンに結合する様々な免疫グロブリンの能力にも関連すると考える」(p.42)とも述べています。と云う事は現在、福島で生活を余儀なくされている子どもたちを、放射能の少ない地域に逃がすことができれば、かなりの確率で放射能による疾患の発症を抑えられるのではないかとも思えるのです。(私のような素人の考えですいません)逆に、このまま放射線レベルの高い地域に住み続けたならば様々な放射能による疾患を発症する可能性を高めることになるのでは、と思っています。そう考えると、福島の子どもたちが逃げるのは今年中が最後のチャンスになってしまうのではかいかと思い、焦りと不安を感じます。
それから郡山の疎開裁判の結果などを考えると、裁判官まで原発真理教の信者というありさまで強い憤りを感じます。これだけの放射能汚染による被害が広がっているというのに、原発真理教の信者たちのマインドコントロールが解けないのが不思議で仕方在りません。
【原発真理教】
http://25.media.tumblr.com/tumblr_m6shq80B2q1qi1yrpo1_1280.jpg
さて、本題の記事のストレスの件については、島薗進氏(宗教学者、東大教授)のツイートが関連していて、興味深いと思います。彼の分析・指摘はいろいろあるのですが、この切り口だと代表的なリンクは、
【長瀧重信氏と山下氏のリスコミ経験】B
http://togetter.com/li/355957
一部抜粋すると、
12【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】B専門家への不信に対して責任を認めない姿勢は、長瀧氏の場合、1990年から91年に固められている。重松逸造『日本の疫学』と長瀧重信『原子力災害に学ぶ放射能の健康影響とその対策』は「不安をなくす」という第1義にそって事実を「知らせない」
13【長瀧重信氏と山下俊一氏のリスコミ経験】Bことを正当化する情報操作を是とする考え方、またそれが生む専門家への信頼喪失に対して専門家自身がその責任を認めず、あくまで自らの正当性を主張する姿勢がいかにして形成されたかを物語っている。日本でこの選択を進めたのは重松氏と長瀧氏。
14【長瀧重信氏と山下氏のリスコミ経験】Bチェルノブイリに関わる最初の段階で、診療や調査の結果の科学的判断がなされる前、最初のゴメリの病院訪問の際に選択はされていた。長瀧重信『原子力災害に学ぶ放射能の健康影響とその対策』はそのことを率直に認めるドキュメントとして読める。(続)
この指摘からは、チェルノブイリ事故の初期段階で既に彼らのシナリオ(不安=ストレスが問題であるとの認識の下「不安をなくす」対策をとるべし)が出来上がっていた、と理解できそうです。
山下メンゲレって、ロシア語も読めないのに、
あんなこと言ってるんだ。
ウクライナ語なんて当然できないよな。
そういえば、鹿児島にいる某疫学会理事長も、
タミル語できるのかなぁ。
まともに語学もやってない時点で、「科学的態度」じゃない、
と思わないんだろうか?
日本の科学界って、苦労を知らない英語と数学万能主義の
「お坊ちゃま」たちに支配されてるのね。
だから人の痛みが判らない。
せめて語学くらいやれよ、と言ってやりたい。
記事と関係ない書き込みで恐縮ですが、
北九州市の環境局の方が痴漢で現行犯逮捕されたようですね。
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20120802ddlk40040384000c.html
以下ネット情報ですが、
氏名を毎日と読売で曝されましたが、すぐに容疑否認・証拠不十分で釈放されたそうです。
逮捕された方は、環境局の中で論文が一番多く55歳で係長という出世に関心がないと思われる研究者のようです。
証拠不十分の逮捕劇なら、普通新聞社は早々と曝さないですよね。。
瓦礫推進を阻む主張をされて痴漢の罪を着せらそうになったのではないかと疑ってしまいます。
元千葉県東部在住で、昨年7月に、避難して、いまは関西に在住している者です。先生のブログは昨年からずっと見させていただいてきました。木下黄太さんのブログとともに信頼できるブログで貴重な情報を得させていただいています。(木下さんのブログにはときどきコメントしていました。)
「第3回原子力被災者等との健康についてのコミュニケーションにかかる有識者懇談会」の動画、見せていただきました。景浦先生のお話は、すべてその通りと思いました。
その後の質疑に、院長先生が書かれているのとまったく同じ「言い換え」論理の人がたくさんいて大変怒りをおぼえました。
もっとも怒りをおぼえた人は(動画には名前の紹介がないのでよくわかりませんがたぶん原子力村の住人)医療関係者で飯舘村に支援のために入っているという人です。
「飯舘村では、放射能の不安よりも将来に対する不安の方が大きい」、「将来に対する不安のために、高血圧になったり健康を害している人たちが多い」ということをしゃあしゃあと言っていました。あまりに自然に言っているので、景浦先生もスルーしていましたが、議論の中でさりげなく、原子力村の見解を押しつけてくるところはさすが、原子力村の住人は洗練されたテクニックをもっているなあ、と感心した次第です。
ちなみに、この人ほど洗練されたテクニックのないもう一人の方は、原子力に関する信頼回復を医療の三段階(第1段階の医療、第2段階の医療、第3段階の医療)と言い換ようとして、景浦先生に、ばしっと「病気は医者の責任ではないですが、原子力災害は政府の責任ですから、その言い換えは不適切です」と言われていました。
そのた、さりげない言い換えをする人たちがたくさんおられて、きちんとテープ起こしして分析したら興味深い事例だと思いました。
いずれにせよ、こういう口舌の徒が福島には「支援」と称して入り込んでいることがわかったので、福島の人たちのストレスもすごいだろうなあ、思いました。なにせ、関西でこの動画を見ているだけでもむかむかしましたから。
【 2011年12月13日 中村祐輔医療イノベーション推進室長が辞任 】
中村氏は「国の制度や仕組みを変えようと頑張ったが、各省庁の調整機能さえ果たせず、無力を感じた」と辞任の理由を語っている。退任後、来年4月から米シカゴ大学に研究拠点を移し「米国で新薬を実現したい」と話しているという。
http://scienceportal.jp/news/daily/1112/1112132.html
4号炉の爆発シーンらしき映像が見つかりました。
記事のアドレス↓
http://oujyujyu.blog114.fc2.com/blog-entry-2178.html
事実を知れば知るほど、怖ろしさと怒りが湧き失望を感じたりしますが、人間はそんなにやわじゃないと最近思います。
守りたい命を思うと、怒りも絶望も新しいエネルギーに変わっていくようです。
次は子供たちの世代。
日本の良さを味わえた自分たちが、子供たちへ遺してあげられることを真剣に考えています。そのひとつに「放射能に対する価値観のものさし」を植え付けること。
先生のDVDを見せたり、各種講演会に連れていったり。先日は先生が紹介されていたアニメ「はだしのゲン」を夕食時に観賞しました。
息子は大学生。私よりずっと大きないい大人ですが、今なんだか躾け直ししている気分です(苦笑)
本人は本日の“野呂美香さんブログ”にも感じ入ったようです。多くの若い世代に知っていただきたいことのひとつです。
【性器の被ばく】
http://www.kakehashi.or.jp/?p=6846
チェルノブイリへのかけはし 野呂美香
黒い雨の関係で「オークリッジレポート」の和訳をされているブログを発見しましたので、ご紹介します。
http://d.hatena.ne.jp/sivad/20120820/p1
こうした向き合う方とは対照的に経済学者のくせに放射線のことでこんなことを相変わらずぬかす池田Nブをがいます。
http://blogos.com/article/45284/?axis=b:80
無責任極まりないですね。