2012年09月06日

セシウムはひとたび拡散されたら、除去は不可能

北九州は、世論を青年会議所を使って捏造し、石巻にまでガレキ処理をしますから安心してくださいと使者まで出しました。

河北新報 東北のニュース/北九州市民が寄せ書きで石巻を激励 「がれき処理、安心を」2012.8.22
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北九州市民の寄せ書きを前に言葉を交わす小田理事長(右)と大丸理事長 東日本大震災で発生した石巻市のがれきを受け入れる北九州市の市民有志が21日、石巻市を訪れ、励ましの言葉を記した寄せ書きを市民に贈った。  寄せ書きは縦1メートル、横1.8メートル。「日本の皆が仲間」「共に復興を」などと北九州市民200人のメッセージが書き込まれている。北九州青年会議所の小田剛理事長(37)が、石巻青年会議所の大丸英則理事長(30)に手渡した。  北九州市では放射能に...
このニュースまだそれほど時間が経っていないにもかかわらず、河北新聞のページからは削除されています。なぜこんな大事なニュースを削除するのでしょうね。そもそも、この青年会議所は、以前も書きましたとおり、ガレキ推進団体に他なりません。ガレキ賛成をしている団体がアンケートを採れば、賛成が7割近くになるのは当たり前です。それを、あたかも世論として、日本人全体に押しつけるのは報道機関の姿勢として許されるのでしょうか。

難破船の笑い話をご存じでしょうか。

ある豪華客船が航海途中で沈み始めた。船長は乗客たちに速やかに海に飛び込むよう指示しなければならなかった。
船長はそれぞれの外国人乗客にこう言った。
アメリカ人 「飛び込めば、ヒーローですよ。」
イギリス人 「紳士の方は、飛びこまれています。」
ドイツ人  「飛び込むのが規則です」
フランス人 「飛び込んだ人はまだ誰もいません。」
イタリア人 「飛び込むのは法律違反です。」
日本人   「みなさん、飛び込んでおられますよ。」


 「世論」になびいて自分の意見を変える必要はまったくありません。特に今回のガレキ受け入れ賛成の世論は作り物以外の何物でも無いのですから。自分の意見をしっかり持つことは、本当に大事なことだと思います。

さて、本題。 セシウム、セシウムといわれていますが、その性質。もう一度ここで紹介します。


そして、「国」は、次のような研究結果を出しています
セシウム、地下浸透せず 飯舘村で田んぼ除染実験
 福島県飯舘村で農家と研究者らが実施した田車(除草機)による田んぼの土の除染実験で、排出した泥水を溝にため、干上がった後の土壌を調べた結果、セシウムが深さ6〜7センチ以内に固定され、地下に浸透していないことが分かった。除染作業後の廃土は、処分場選定が課題となっており、研究者は「そのまま現場に埋設処理することが可能になる」と話す。

 調査したのは、溝口勝東大教授(土壌物理学)ら同大「福島復興農業工学会議」のグループ。日本学術会議の「学術の動向」10月号に発表する。
 田車実験は、同村佐須の農業菅野宗夫さん(61)と首都圏などの科学関係者らのNPO法人「ふくしま再生の会」(田尾陽一代表)が4月、菅野さんの田んぼで行った。
 手押し式、自走式の除草機で深さ5センチまでの土を泥水にし、土に付着したセシウムを泥水ごと外に排出する。最大で81%の除染効果を挙げた。
 排出した泥水は隣の田の一角に設けた深さ1メートルの貯水溝にため、水が干上がった7月、セシウムの移動を調べた。
 U字形の溝の底から下に20センチ、溝の側面から横向きに深さ15センチの土を1カ所ずつ採取。1センチごとにセシウムの濃度を測った結果、セシウムが浸透したのはいずれも6〜7センチ以内だった。
 村内の土壌には、セシウムを固定する性質を持つ雲母類が粘土中に多く含まれる。「セシウムを固定した粘土粒子は、土壌のろ過作用で移動途中にことごとく捕捉され、地下への浸透がブロックされる」と溝口教授。
 除染作業後の廃土の処分場選定が難しい中で「除染した田んぼの一角に溝を設け、その場で埋設し、汚染されていない土で覆う方法が可能になる。深さ1メートルの溝に埋めると想定すると、溝の面積は田んぼの10%で十分だろう」と話す。
 溝口教授らは村内の森林や宅地6カ所で、降水量や放射線量、山林からのセシウム流出などを常時測定する「環境モニタリング」をしており「下流地域の住民の不安解消のために、埋めた廃土を監視し続ける対応も必要」と提案している。2012年08月31日金曜


まず瀬口教授
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ふくしま再生の会 代表者 田尾陽一代表のブログ

確かにセシウムは、このブログを見ましても、コンクリートにも容易に固着し、除染はできないと書かれています。
放射性セシウムの除染を諦めたロシア
 チェルノブイリ原発事故では大量の放射性セシウムを含む放射能が飛散した。放射性セシウムは非常に反応しやすい物質で、常に他の元素と結合した状態で発見されている。IAEAが行った環境影響調査結果では、「屋根材やコンクリートにも容易に結合している」と報告がされている。

もう一つの実験

ベクまる実験室:畑のセシウムは水に溶けるか?
今回は、市民目線の基礎実験として、まずは「畑のセシウムは水に溶けるのか?」について実験をしてみたいと思います。
■手順
1.セシウムを含む畑の土をガンマスペクトロメーターで測定を行います
2.土の水分量を測定します
3.土1キロと水1キロを混ぜ合わせ、1日置きます。
4.濾過した水をガンマスペクトロメーターで測定を行います。
■実験
1.セシウムを含む畑の土をガンマスペクトロメーターLB2045で測定を行ったところ732.6Bq/Kgでした。
2.土の水分量をML50で計測したところ、27.2%でした
すなわち、元の土のセシウムは、732.6/((1-0.272)*0.948)=1062Bq/Kgと推定されます。
3.土1キロと水1キロを混ぜ合わせて1日置きました
4.濾過した水をガンマスペクトロメーターLB2045で測定を行ったところ、検出限界(6.680Bq/Kg)未満となりました。
■結果
「1日、水に漬けたぐらいでは、目に見える量のセシウムが溶け出す事はない」
という確認が出来ました。


ところが・・・まったく違う内容の記事が発表されています。

地中30センチにまで浸透か 放射性物質、雨水に押し流される?2012.3.14 08:40
 東京電力福島第1原発事故で放出され地面に降り積もった放射性物質について、事故から3カ月後の昨年6月にはほとんどが地表から5センチまでの浅い場所にとどまっていたが、1年後の現在では10〜30センチの深さまで浸透している可能性があるとの推定を、日本原子力研究開発機構のチームが14日までにまとめた。雨水がしみ込む際に一緒に運ばれるとみられる。

 チームは昨年6月、第1原発から半径20〜60キロ圏の福島県二本松市、川俣、浪江両町の計11カ所で、深さ1メートルの板状の土壌を採取し、セシウム137など4種類の放射性物質の分布を調べたところ、地表から深さ5センチ以内にほぼ限られていた。その後の変化を予測すると、放射性物質は種類ごとに土への吸着力が異なるにもかかわらず、土中で同じような速さで下方に移動することが判明した。降った雨水に押し流される影響が大きいと考えられるという


 さて、どちらが正しいか。常識的に考えれば答えは明らかですが、こんな場合には学術的研究ではない実地の話しを丹念に読めばすぐに明らかになります。

みやざき(番外編)県市長会会長 戸敷正・宮崎市長に聞く(2012年5月2日付)
―これまでの国の対応をどう評価するか。
 戸敷 土に埋めれば放射性物質は土壌に吸着され問題ないと言っているが、群馬県伊勢崎市では浸出水から90ベクレル以上のものが出た。環境省の担当者は説明会で「処理が悪かったんでしょう」という話をされた。自分たちが指導し、問題ないと言っているのに、後になって「処理が悪かった」ではすまされない。国が「安全だ」と言う部分を、しっかりと科学的に示すことが大事ではないか。


 科学技術立国日本を標榜しておきながら、こんな単純な検査ですら、意見が分かれる。東大の教授がフクシマの実験で確かめたことを信用するか、実地の意見を信用するか。

 セシウムを含んだ灰を土中に埋め立てると、そこからは永遠にセシウムが漏出します。北九州は海岸の埋め立て地にそのまま埋めるつもりのようですが、環境省の言うことを鵜呑みにして埋めて、責任は全部北九州市が取らなければならないと言うことをわかっているのでしょうか。責任を取るのは結局は、血税であり、将来の我々の子孫です。国に騙されたといくら泣いて見せたところで、豊かな自然は決してかえってきません。

◆関連ブログ
混ぜて安全・世論調査は捏造・最終処分場合意なし(ガレキ処理)2012年05月29日
「そんなこと言うのお宅だけですよ。」2011年11月05日
秘密会議で安全性を確かめる北九州2012年05月25日
タグ:セシウム
posted by いんちょう at 20:42| Comment(14) | 原子力
この記事へのコメント
先生、いつも貴重な情報をありがとうございます。
私、騙されていました。
セシウムは、土と結合して、あまり動かなくなると、思い込んでいました。
考えてみれば、植物に吸収されているのですから、イオン化して、水と一緒に動くことは、当然ですよね。
それなのに、水がいっぱいある海岸に埋め立てるなんて!!!あり得ませんね。
うっかり、騙されるところでした。
先生のブログで、目が覚めました。ありがとうございます。


Posted by ナイーヴ at 2012年09月07日 12:22
熊日一面、新生面
「今年も福島から桃を送ってもらった。熊本県内のスーパーでも近ごろ、福島支援の桃が販売されているのを時折見かける。抵抗感が薄れてきたのだろう。実に甘い、と昨年は書いたが今年はさらに甘い。」
この食べて応援しているアホ記者は名前を出しなさい。
「昨年はおしかりの電話と注文先の問い合わせをいただいた。食べる、食べないは無論、個人の判断である。」
あなた、一般の人じゃないでしょう?新聞記事による社会への影響に責任があるでしょう?
「土に生きる人たちは健全である。風評被害に泣かされている」
風評被害と言いきるなら、放射性物質の検査結果も出して言いなさい。検出限界値や、セシウム以外の核種の値もよろしくね。あと、土に生きてきて原発事故後に絶望して自殺した農家や酪農家がいること、別の地で農業をしている人もいることをきちんと記事で取りあげてね。え?めんどくさい?
勉強しないで偽善に徹するのはそりゃラクだけどさ。
Posted by 呆れるモン at 2012年09月07日 14:17
こんにちは、たびたびサイトを覗かせていただいています。

本日以下のようなロイターの記事を見つけましたので、ご存知かもしれませんが、お知らせさせていただきました。

何かのお役にたてれば幸いです。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE88501P20120906/

記事のリンク先:米国防総省
https://registry.csd.disa.mil/registryWeb/Registry/OperationTomodachi/DisplayAbout.do
Posted by 長崎県民 at 2012年09月07日 15:16
北九州市の瓦礫受入反対運動のメンバーから、次のようなメールが届きました。
私からの意見メールに対して、メンバーからの反応が全く無く、
こちらの小野先生のブログのコメントを使わせていただき訴えます。

・・・メール転載・・・
10日は宮城県庁に集まって下さい。村井知事に、がれき反対の声を上げましょう。
【9月10日(月) 午前10時】 
宮城県庁 記者会見室にて環境ジャーナリスト青木康氏、斉藤利幸弁護士らによる「広域化反対記者会見」

「IWJ宮城」完全中継です。ぜひご覧ください。
その後、宮城県村井知事に「がれきを搬出しないでください」と要望書を出しに行きます。
11時半からは知事の定例会見です。

10日午後からは仙台市塩釜港にお集まりください!がれきが搬出される現地にて抗議集会を開きます!ぜひ、多くの方、現地に集まってください。反対の声を上げてください!
【12時 宮城県 仙台塩釜港 現地集合】

・・・ここまで・・・

皆さんの頑張りは分かりますが、この程度の行動は今までも行ってきて結局現在の状況です。

宮城県と北九州市と鹿島JVの契約の違法性について、明確にする(知らないとは言わせない)ために通告書を提出していたと理解していたのですが、そうであれば、予定していた刑事告訴を行い、合わせて本焼却差止めの仮処分申請を行ってみてはどうでしょうか?
皆で宮城県へ行って村井知事に「がれきを搬出しないでください」と要望書を出してもがれきはとまりませんよ!
本焼却差止めの仮処分申請は、勝てる見込みが無く、やっても無駄と斎藤弁護士は言われていました。
要望書提出や抗議運動というレベルは今までもやっていますが、がれきは全く止まっていませんので、今まで行わなかった本焼却差止めの仮処分申請は、だめもとでやってみればいいのではと思います。

あとは、違法性についての刑事告訴を行い、法廷の場ではっきりさせ、正式な受入差止めを勝ち取ればいいのではと思いますが間違いでしょうか?
Posted by 大庭孝広 at 2012年09月08日 03:32
北九州市での瓦礫本焼却、実行されてしまうのでしょうか。あれだけ多くの母ちゃん父ちゃん、じっちゃんばっちゃんが反対したのに!命を守ろうとしたのに!おかしいでしょ?!
ほとんど取材せず報道せず見てみぬふりをした九州のマスコミ、子どもを守るために声を上げなかった保育士、教員、小児科医、ぜったいに許さんよ!

Posted by 熊本ママ at 2012年09月08日 07:54
田んぼの土への原子炉由来の人工放射性核種の浸透状況なら、私も、中程度の汚染地において、昨秋、調べてみました。また、通常の草地の土でも調べました。

その結論は、昨年秋、刈取り後の時点では、まったく撹拌されなかった田では「深度に応じてリニアに逓減している」というものでした。1次式で当てはめられるものでした。

その核種汚染の先端は、田の土の場合、15cm程度にあり、おそらく15cm以深にはまだ及んでいませんでした。(これは、12cm深までしかサンプルがとられなかったので、モデル式としてはその殲滅点がその付近になるという意味です。) 土壌のスライスサンプルの測定は一カ所しか調べなかったので、断言するつもりはありません。でもこれを合理的に考える起点にすることはできます。

これは何を意味するでしょうか。もっともありそうなことは、等速で面的にじわじわ浸透している、というものでしょう。
さらに、気になることが一つあります。クロマトグラフ状になっていないかということです。調べたサンプルはその先端がないので、分かりませんでした。

今回の記事の中では、各実験/観察の相互の比較において、「土を浸した水」、と、「土」とが明確に区別されていないようです。クロマトグラフを思い起こせば、溶ける、ということは、必ずしも水溶液として均質に広がっている、という意味につながるものではないと、思います。土は、イオンの移動する毛管現象の媒体です。その先端がじわじわ広がるということはどういうことになるのでしょう。先端に、蒸発し、陽子数にしたがって同一種類の元素が凝集する数枚の面があるのではないでしょうか、そう恐れています。凝集を起こした水溶液は、むしろきれいになってしまいます。

伊勢崎市の場合、保管場所から浸出した水だから、この先端のまさに溶かし混んでいる溶液を大量に含んでいたのかもしれないと、想像しました。

こうした考え方を補強する話も数日前聞きました。
最近、福島の地表面の線量が驚く程下がっている、と喜んでいたら、地面の15cm下(位だったと思います)では、逆に猛烈に上昇していたというのです。降雨で洗い流される、などというのは、ただの夢でしょう。

この記事にある各実験/観察は多分すべて正しいのでしょうが、それを受け取る側が前提条件を失念して汎用性を持たせて解釈すると、とんでもない間違いをすることになりますね。

高濃度に汚染された表土を、穴をほって埋めた場合、いずれ、地表にしみ出してくる、ということになると思います。一方が浸潤、他方が乾燥していれば、その境界面に塩は集まってきます。
考えてみてください。セシウムは、ナトリウム、カリウムと同じ1族元素で、塩の素材なのです。
Posted by つきのわっくま at 2012年09月08日 09:13
難破船の笑い話、笑えます。
笑えるけれど笑えない…
運動会で、手をつないでみんなで一緒にゴールして、
みんな一番!と言っているのを思い出しました。
みんなで一緒に被曝…
勘弁してください。
Posted by あゆ at 2012年09月08日 09:24
関東に住んでいます。
原発事故があったとは思えないくらい、こちらものん気な人がいるのも事実です。

マスコミでは全く取り上げませんが、放射能汚染は現行も続いています。
関東近郊の農作物からも基準値超えが、出続けています。

これらは、原発事故だけでなく、関東で瓦礫を燃やしているのが原因ではないかとも思っています。

北九州を始め、九州の方は、対岸の火事くらいにしか考えていないのでしょうか?

実際に燃やされてからは遅いし、恐らく市長をはじめ国は責任を取ってはくれません。
それは、震災以降、誰もが知っているはずなのに。

マインドコントロールを受けて、自分で調べたり考えることをしなくなったのでしょうか?

日本の将来が心配でなりません。

Posted by マインドコントロール at 2012年09月08日 13:59
熊日のうすっぺらい記事を書いた記者には、「農家の婿のブログ」などを読んで勉強していただきたい。福島野菜を安く買い叩いて他地域に通常値段で売りつけている悪徳中間業者の存在など。食べて応援することが、「被害を正確に把握すること」や「生産者がきちんと賠償を受けること」を邪魔してしまっている可能性も考えなきゃ。もう少しものごとを掘り下げて考えましょうね。
Posted by どこの新人記者ですか? at 2012年09月09日 11:51
院長先生、情報発信お疲れ様です。

「食べて応援」も日本国内ではいよいよ行き詰まったのか、タイ国がターゲットになりつつあるようですね。

福島のモモを輸出(産経ニュース)↓
福島産の桃、輸出再開へ 原発事故後初
2012.9.6 21:44 [原発]
 福島県は6日、特産の桃のタイへの輸出を再開し、9月12日から16日までバンコクのデパートと大型商業施設で販売すると発表した。
 県によると、東京電力福島第1原発事故後、福島県産の果物を海外に輸出するのは初めて。担当者は「ほかの国への輸出再開につなげたい」と話している。
 原発事故後、放射性物質への不安から多くの国・地域が日本の食品の輸入を規制。県によると、現在も約40の国・地域が、福島県や周辺地域の生産物を規制している。タイも平成19年から続いていた福島県の桃の受け入れを見合わせていた。
 今年8月にタイのデパートやスーパーの担当者を福島に招き、安全性をアピール。放射性物質の検査結果の報告書を付け輸出することになった。

千葉の梨をタイに輸出(読売オンライン)↓
白井の豊水梨 タイへ(2012年9月21日 読売新聞)

収穫量・生産額ともに全国一を誇る本県産の梨が海外に輸出されることになった。白井市梨業組合の「豊水梨」が25日にタイに輸出され、百貨店などで販売される。原発事故で、海外では福島県周辺や本県の農産物の輸入規制を続けているところもある。本県産も風評被害に悩まされてきただけに、海外販売の足がかりになると期待されている。(佐俣勝敏、淵上隆悠)


タイ国の判断だからそれはその国の勝手だと思われるかも知れませんが、内部被曝を考えると心が痛みます。
先日、NHK教育でウクライナの事故後の状況を放送していましたが、未だに作付にも色々と制限が加えられているようですから、1年半しか経っていない日本の食材(というか低線量放射性廃棄物)を輸出できる神経を疑いますね。
Posted by 陳 at 2012年09月21日 10:15
連投ですみません。
いよいよムラ人たちは天皇皇后両陛下まで駆りだしてPRのようです。
政治家の提案であろうと思いますが、政治利用そのものかと。
以下、記事引用

両陛下:除染活動を視察へ
毎日新聞 2012年09月20日 12時52分(最終更新 09月20日 14時17分)

 天皇、皇后両陛下が東京電力福島第1原発事故で汚染された土地の除染4件活動を視察するため、来月13日に福島県を訪れる方向であることが宮内庁関係者への取材で分かった。両陛下が除染4件活動を視察するのは初めて。宮内庁はスケジュールを検討している。

 関係者によると、両陛下の訪問は日帰りになる見通し。両陛下は昨年4〜5月、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城、岩手、福島県を相次いで訪問するなど被災者に心を寄せてきた。

 今年3月の1周年追悼式では、天皇4件陛下がお言葉で「危険な区域に住む人々は住み慣れた、そして生活の場としていた地域から離れざるを得なくなりました。再びそこに安全に住むためには放射能の問題を克服しなければならないという困難な問題が起こっています」と原発事故に言及していた。【長谷川豊】

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Posted by 陳 at 2012年09月21日 14:13
栃木県に住んでいる。2011年5月、梅雨が来ないうちに、と思って、畑の土を10センチほど削って除去した。除去前地面直置きで0.15 除去後0.10。
 原発事故後から5月まで、何度か雨が降った。この時点で、畑に関しては10センチ以上セシウムは浸透していたということか。 また、同じ頃、直置きで1.5あった雨樋の下も除染してみた。ここの地面はかなり硬いが30センチほど土を削っても、まだ0.3あった。事故後2ヶ月あまりでこの状態だったから、2年近く経った今はどれくらい浸透したのだろうと思う。この辺の水道水は地下7メートルの浅井戸から取水している。いつまで飲めるだろうか。
Posted by チャッピー at 2013年01月27日 18:59
 こんばんは。冬枯れの(一部 体内時計を狂わされた植物を除きですが。。)土の下からちょこちょこと雑草たちが顔を出し始めましたが、なんせ、滋賀なもので除染などしていないしっかりとセシウムほかの核種が化合した土壌ですから、かわいそうにあかやむらさきの葉っぱやら、斑入りのものやら、くねくねしたのやら、わかってはいましたが、悲しい育ち具合です。
 彼らを見ながら、ああ、わたしもやられてるにちがいないと外を歩くたび打ちのめされます。

 それから、やはり、2度目の冬にして、身近なセメントなどの劣化による路面や階段、建物外壁、塀などのひびや剥落がやたら目につき始めました。(雨風にさらされる以外特に大きな外力がかかる部分ではありません)こんなんで地震が起きたら結構やばいんじゃないかって。滋賀がこうであればより、セシウム降下量の多い地域ならば、もっと深刻になっていないかと心配しています。地震のときは塀から離れろと言われていましたが、構築物のそばも危険ではないかと。

 日本では人心に限らず自然も構築物もあらゆるところで劣化は進んでいるのに、さらに拍車をかける放射能拡散政策、いつ気づいて止まるんでしょうか。セシウム なめすぎだし。
Posted by マツダマツコ at 2013年01月30日 23:01
今日の新潟日報朝刊より
※恐らく、全国の地方紙の社会面に掲載されたと思われる記事です。

●土壌セシウム濃度上昇
 宮城のスギ林 落ち葉から浸透か

 東京電力福島第1原発事故により放射性物質に汚染された宮城県のスギ林で、落ち葉層と土壌の放射性セシウム濃度が時間の経過とともにいずれも上昇していることが15日、県の調査で分かった。葉が落ちてセシウムが土壌に浸透したとみられる。土壌を広く取り除くのは難しく、林業や林産物栽培への影響が長引く恐れがある。
 調査は同県丸森町、石巻市で実施した。丸森町で2012年6月に採取した10検体では、落ち葉層の平均セシウム濃度が1キログラム当たり2万6684ベクレル、地下0〜10センチの土の層は721ベクレル。13年6月は、それぞれ4万2759ベクレル、3225ベクレルに上昇した。落ち葉層は廃棄物処理の安全基準(1キログラム当たり8千ベクレル)を超える。
 石巻市の落ち葉層は13年6月に3611ベクレルとなり前年の1.5倍、土層は2.5倍の620ベクレル。丸森町の調査地は原発から約60キロ、石巻市は約120キロ離れている。
 付着したセシウムが雨で流れたり葉が生え替わったりして、落ち葉層の濃度が上昇。落ち葉の分解が進み、土壌に汚染が広がったと推定される。
 森林全体で葉が生え替わる5年以上がたてば落ち葉層の濃度が下がる可能性がある一方、地中のセシウムを樹木が吸収し、生態系として循環する懸念もあるという。
Posted by 新潟県民 at 2013年12月16日 18:42
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