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東海岸にあり、ワシントンDCまでは150km(100mile)、ニューヨークまでは240km(200mile)の非常に近いところにあります。

先日、このような報道が流れましたので、改めてこの事故に触れてみます。
スリーマイル島原発、大音響発し突然停止
【ケンブリッジ(米マサチューセッツ州)=中島達雄】米ペンシルベニア州にあるスリーマイル島原子力発電所1号機で20日、冷却水のポンプが突然停止したのに伴い、原子炉が自動停止するトラブルがあった。
周辺住民に聞こえるほどの大きな音がして、蒸気が外部に放出されたが、同原発を運営するエクセロン社は「原子炉は必要な時には自動停止する仕組みになっており、周辺住民の健康や安全性には問題ない」としている。米原子力規制委員会(NRC)が原因や影響を調べている。
同原発では2号機で、1979年、炉心溶融事故が起きた。
(2012年9月21日12時02分 読売新聞)
自動停止の米スリーマイル島原発が運転再開
20日に原子炉が自動停止した米ペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所1号機(加圧水型軽水炉)が22日、運転を再開した。
自動停止は電気系統の故障による冷却水ポンプの停止が原因で、補修は部品交換で済んだ。同原発2号機では1979年、炉心溶融事故が起きている。(米マサチューセッツ州・ケンブリッジ 中島達雄)
(2012年9月23日18時33分 読売新聞)
さすが米国です。あっという間に再稼働。日本ではここまでは素早くできないでしょう。それにしても、事故を起こしたTMIなのにこんなにあっさりと、再稼働を許していいのでしょうか。
私が原子力村にいたときのTMIに対する理解は次のようでした。
・運転員が未熟で、プラント管理がほとんどできていなかった。
・放射能漏れはほとんどなく、まわりに対する被害は全くなかった。
スリーマイル島では、メアリー・オズボーンさんがいろいろな奇形をまとめて発表されていますし、テレビでも放映されていました。私もそのテレビを東電の原発内で研修資料としてみせられた記憶があるのですが、放射能が漏れてもいないのに騒ぎすぎだとののしられているような番組の作りでした。
スリーマイルで見られた奇形

明らかにおかしいですね。ところが、Wikiには放射能漏れについて、次のように書いてあります。
放出された放射性物質は希ガス(ヘリウム、アルゴン、キセノン等)が大半で約92.5 PBq(250万キュリー)。ヨウ素は約555GBq(15キュリー)に過ぎない。セシウムは放出されなかった。周辺住民の被曝は0.01 - 1mSv程度とされる(後述)。この被害は1957年に起きたイギリスのウィンズケール原子炉火災事故に次ぐ
ちなみに、フクシマは

スリーマイル 555GBq=0.56TBq
フクシマ 500PBq=500,000TBq
ですから、ヨウ素放出量はフクシマの100万分の1以下になります。
希ガスの比は、
スリーマイル 92.5PBq
フクシマ 500PBq
ですから,なんと約5分の1
こう考えると、まずフクシマの希ガスの量がとんでもなく過小評価であることがわかりますね。恐らく、スリーマイルの比(希ガス:ヨウ素)の方が正しいと思われますから、ここからもフクシマからはとんでもない量の放射能がでてきたことが容易に想像されます。加圧水型と沸騰水型と炉型は異なりますが、これほどまでに放射能構成比が異なるものでしょうか。
そして、明らかに嘘だとわかるのは、セシウムが検出されなかったというくだり。今や我々は、燃料棒が破損してしまえば、セシウムが大量に空気中に放出されることを知っています。スリーマイルの炉心の写真は、公開されています。
Farewinds の Anatomy of a Taragedy: Fukushima Dai-Ichi March 2011 (現在はネット上に見当たりません。)

あきらかに燃料破損をしていますから、セシウムは100%大気中に漏洩しています。それなのに、なぜ米国の公式発表ではセシウムの漏洩を認めていないのか。どう考えても矛盾しています。米国も核事故の際の公式発表は、まったく信用出来ないことがこれからもよくわかります。
次に運転員の教育、規制当局について
に詳しく書かれています。 p.252から
『スリーマイル島原発事故の原因は運転員の経験不足、訓練不足ではないかと盛んに言われたが、当時アメリカ国内にあった原発運転員の約半数はリッコヴァーの海軍精鋭原子力部隊の出身者であり、ゼウェ、フォースト、フレデリックもむろん例外ではなかった。それにもかかわらず、競うように点滅する壁一面の警告灯を前にすると、3人が受けた訓練はほとんど無意味だった。彼らは警告灯の意味すら把握出来ず、「警報パネルを投げ捨てたかった。あのパネルからは役に立つ情報は何一つ得られなかった」と、のちにフォーストは語っている。』
高卒の運転員が大半を占める日本の原発の方がはるかにレベルは低いことがよくわかります。米国の方が運転員は優秀。皆さん、ご存じでしたか(国内の原子力発電所に大学卒の、しかも原子力の専門家が配属されることはまあ、まずありません。日本の運転員のグループは、丁稚制度のような感じ−習うより慣れよ−のつながりで、運転されています)
「制御室で高い放射線量が計測されてから五五分後には、スリーマイル島の運転員達は防塵マスクを装着せざるを得なくなり、会話も困難になった。その頃、ハリスバーグではペンシルベニア州副知事ウィリアム・スクラントンが記者会見を開き、「自体はすべてコントロールされています。事故発生から現在において、市民の健康と安全に危険はありません」と述べた。ハリスバーグはスリーマイル島から車で一時間の距離である」
・・日本とまったく変わりませんね。
「ワシントンDCから郊外のメリーランド州にかけて点在するNRC支局では、ペンシルベニアからの事故の知らせにも反応が鈍かった。緊急停止が起きてから2日後の金曜日になって、やっとNRC職員が現場に派遣された。そうこうするうちに、スリーマイル島の運転員らは排気筒から放射性ガスを放出することを決定した。NRCはそれを誤解して、原子力発電所がきわめて濃度の高い放射性物質を放出していると判断した。NRCは金曜日にペンシルベニア州にある民間防衛機関と連絡を取り、住民を避難させるように助言した。それを知ったリチャード・ソンバーグ州知事は激怒する。
避難命令を出す最終的な権限はソーンバーグにくあったが、まだ命令を出すつもりはなかった。発電所から半径三〇キロ以内には六〇万人が生活している。一三の病院と刑務所があり、おそらく老人ホームも複数あった。「これほど大規模な避難をやろうとすれば、どんなにうまく計画を立てても死傷者が出かねない」と後に彼は語った。」
書いてみて初めてわかりました。この本の著者は、明らかに大規模な放射能拡散があったにもかかわらず、問題ないという書き方をしています。残念ながら、この本の筆者さえ−実は、本の中でこれからも原発に頼らざるを得ないという書き方をしているのですが−実態をつかんでいないのか、それともその部分については嘘を書いているのか、どちらかです。
そして、米国においても日本とまったく状況が同じことがこの文章からもよくわかります。TMIの場合は、たまたまラッキーなことに事故が収束しただけ。仮に事故が進展したとしても避難の決断などとてもできなかったことがよくわかります。この発電所から飛び散ってしまったセシウムは、一体どこに消えたのでしょうか。
なお、このような炉心溶融を起こしたスリーマイル原発さえ、フクシマに比べれば、公園の散歩に過ぎない と言われているのです。
◆関連ブログ
米紙「福島に比べればスリーマイルは公園の散歩」2011年06月02日
タグ:スリーマイル
以上の先生のコメントをさてはてメモ帳で見ました。しかし現実は、ほとんど放射能被ばくについて医学教育されてない現実があります。これもアメリカの策略なんでしょう。これを広く日本に勉強させて広まると反米感情が酷くなる恐れがあるからではないか。広島長崎のホロコーストを隠すために南京大虐殺をでっち上げたのがアメリカイスラエルなんですからね。
現実に被ばく2世の医師と話しましたが自身の先天的欠損、放射能からくる病気についてご自身でもわかっていないようでした。広島大学や市内の病院で10年近く勤務されていてもです。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012092290070744.html
事自体、どうなっているのか、また、日本を独立国と見なしているのか、どうか問いたい。
「日本は、悪いが、主権を持った国なんだが。特に、国民の命や健康に関わることは、自分で決めることになってるんだよ。。。
しかも、電気が足りてる状況では
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120830-00000001-pseven-soci
従来、福島で嫌と言う程、惨状を見ているし、一旦事故が起これば、その収束処理だって、
危ない中、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120922-00000529-san-soci
まったくはかどらない。廃棄処理施設も無いし、正直、危険を冒してまで、うちの国では、原発は要らないんだよ、君。それよりね。君、
福島第一に納入した、あの原子炉のMarkI。不具合があると解っていながら、お宅の国のGE社が、東電からの受注が逃げるのが嫌で、その不具合を隠しつつ、納入した
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110318/dms1103181534014-n1.htm
と聞くじゃないか。あれ、釈明して欲しいな。答え方によっては、うちの国も損害賠償請求に打って出るので。独・伊に続いて日本まで脱原発になる事で、現況、原発推進国アメリカ自身の中での“原子力=クリーン”のイメージを汚されたらいかないだか何だか知らないけど、少なくとも、その、我が国への‘お釈迦’納入が既に暴露されている状態で、かつて原爆も落とされ、また今回原発被災した1独立国に、原発を0にするなとか原発を早く再稼働せよ、と言える立場じゃねえんじゃねえの?」と、野田は、年下のオバマに、コメカミに青筋立てて、言えない事自体が、我々日本国民には、何の人権も存在しない訳であるから、悲しい。
首相や政府自体が、アメポチ。。。
それにより、人間の盾にされている、
福島県民・
それに知事を除いた福井県民は悲しすぎる。
一応、今回、東京新聞のすっぱ抜きで、
管の脱原発宣言から、僅か半年で、野田の
原発推進に転じた背景には、密かに
アメリカがバックに付いていた事もバレてしまったし、と言うことは、
週末は、
野田の家を‘再稼働反対’と言うことで、グルグル廻るだけではなく、市民デモは、アメリカ大使館
http://japanese.japan.usembassy.gov/j/info/tinfoj-map.html
まで足を伸ばした方がよかないか。でないと、今後、日本国民は、どんな事を隠蔽され、どんな事をさせられるのかわかったもんじゃない。
2012年09月21日には「ヒロシマ原爆4000倍のデマ 情報」をとり上げてくださりありがとうございました。
理系音痴、英語苦手の私はチンプンカンプンでした。
先生の解りやすい解説で、なる程こういう事、とやっと理解できて胸の閊えがとれました。
本当に有難うございました。重ねて御礼申しあげます。
しかし東電は随分姑息なことを・・・私はあきれるのを通りこして悲しくなりました。
実はうれしいニュースがあります。私たちが探し求めているお店が1軒見つかりました下↓です。
この店、私たちの味方です。買って応援!!!
「福島・東北の野菜を置くな」と指示したスーパーの創業家メンバーに「風評被害があれば逮捕もありうる」と行政が圧力(MERX)
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/509.html
ロッキーというスーパーもけっこう地元の食材やお肉にもはっきり表示してあって重宝してます。こういうスーパーがどんどん増えれば良いのですが。ベクレルと産地がはっきり書いてあれば、気にしない方は買う、気にする人は買わないで選べて良いのですが。
みんなで良いスーパーをどんどん買って応援しましょう。
先ほどNHK新潟放送局のローカルニュースで、来月11日に、柏崎市および三条市でがれきの試験焼却を行なうとの報道がありました。
・10月6日、岩手県から新潟県にがれき搬入
・10月10日、柏崎市および三条市にがれき搬入
・10月11日、試験焼却
という予定だそうです。
また詳しい情報が入り次第、報告します。
いよいよ来ましたか。恐らくこの試験焼却の結果を根拠に、新潟、長岡、新発田の各市も、安全だからの一点張りでがれき受け入れを強行することでしょう。
↑のお店、先生はすでに利用されてらしたのですね。
これからはこういう良心的なお店は大切ですから、消費者がしっかり支えていかなければと思います。
そして【風評被害】って、私達が「安心・安全」という【風評被害】にあっているのです。
実は、先生はすでにご視聴済みかもしれませんが、私は今日初めて下↓視聴しました。
NHKが報道規制に則って重大な事実を隠蔽していた証拠を掴みました
「今の原稿、使っちゃいけないんだって」
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/542.html
アナ/そして原子力発電所に関する情報です。
原子力安全保安院などによりますと、福島第一原子力発電所1号機­では、原子炉を冷やす水の高さが下がり、午前11時20分現在で­、核燃料棒を束ねた燃料集合体が、水面の上最大で90センチほど­露出する危険な状態になったということです。
このため、消火用に­貯めていた水など、およそ2万7000リットルを仮設のポンプを­使うなどして、原子炉の中に流し込み、水の高さを上げるための作­業を行っているということです。
この情報繰り返します。
(しばらく無音…。)
「ちょっとね、今の情報使っちゃいけないんだって」
アナ/改めて原発に関する情報です。
福島県にある福島第一原子力発電所の1号機では、原子炉が入った­格納容器の圧力が高まっているため、東京電力が、容器内の空気を­外部に放出する作業を始めましたが、格納容器のすぐ近くにある弁­を開く現場の放射線が強いことから、作業をいったん中断し、今後­の対応を検討しています。
2013年1月24日
政府も大企業もウソをつく
スリーマイル島から福島への伝言(その4)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37000
含蓄のある言葉が一杯。お時間のある方は、ぜひお読みください。