2012年10月22日

もんじゅさま が統治する敦賀市

 北朝鮮、平壌の住民に、あなたたちの指導者について、どう思いますか?と聞きますと、全員が「親愛なる首領様のお陰で、我々はこうして幸せに暮らしています」と答えます。それこそが、北朝鮮で必要な処世術なのですから当然です。いやはや、大変な国があるんだな・・・なんて、人ごとのように考えていましたが、同じような国に済んでいることが311以降段々と明らかになってきました。

高速増殖炉、もんじゅは、冷却材にナトリウムを使っており、配管から漏れることすら許されない非常に危険な原子炉です。
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この中で、Sodiumがナトリウムの反応です。


そして、この2次系のナトリウムから漏れた事故で、10年以上停止したままでした。

着ている防護服は放射能に対するものではなく、ナトリウムに対する防護であることに注意しましょう。そして、2010年にこのもんじゅは運転再開されました。・・

Jaif Tv 第37回「高速増殖炉実用化を見据えて」(2010/12/15)


ところが、すぐに事故を起こして、大変なことになってしまいました。
もんじゅの落下物つり上げ不能事故が大きく報道されないのはなぜ?〜廃炉も視野の規模?!

 この炉内中継装置は、大変大がかりな作業で修復させましたが、このもんじゅ、上で見たようにトラブル続きで、ほとんど発電などできていません。さすがの電力もこの高速増殖炉には見切りをつけており、自分のところでやるという電力会社など一つもありません(このもんじゅは、動燃が保有、実験しています)

さて、これだけ怖いもんじゅですが、住民の反応は恐るべきものです。

もんじゅの疑惑−2


8分過ぎからですが・・
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聞かれる人ほとんどが、口を濁しています。まるで首領様ならぬ、もんじゅ様が敦賀市を統治しているようなありさまです。1983年1月26日石川県羽咋郡志賀町で開かれた「原発講演会」(地元の広域商工会主催)での高木孝一敦賀市長の講演では、「100年経って片輪が生まれてくるやら、50後に生まれた子供が全部片輪になるやら、それはわかりませんよ。わかりませんけど、今の段階では(原発を)おやりになった方がよいのではなかろうか…。こいうふうに思っております」と発言しています。
 自分の世代だけ良ければよい。自分の思ったことは言わない。いつの間にか恐ろしい国になっています。

◆関連ブログ
原発立地自治体とは・・再稼働問題2012年04月03日
posted by いんちょう at 22:15| Comment(12) | 原子力
この記事へのコメント
原発もそうですが、もんじゅや再処理工場・・・そんなに死にたいのですかね?
ここまで無意味で非効率な自殺工場を作るとは、目的が発電でなく全生物滅亡と言われた方が納得できます。
今まで汚染を広める連中を、ガン細胞、病原菌などと形容してきましたが、もはや形容する言葉が見つかりません。
Posted by 日本人A at 2012年10月23日 02:41
院長先生、記事更新有り難うございます。

先の大飯原発再稼動の際、福井県地元数名の方々のブログへ「原発再稼動に反対を…」と、勝手ながらコメントをさせて頂きました。
おおい町出身の隣町市議の方から返信があり、何度かやり取りを。

「原発停止で仕事が無い。出稼ぎで何とかやっている。自殺した者もいる。廃止は無理。」
「過去には原発を懸念した事もあったが、現在は自分達(福井)が電力を供給しているとの自負を持っている」
とのお答えでした。
原発の根深さ、罪深さ、本当に難しい問題だと感じました。

以下、話は変わります。
福島原発告訴団への、全国からの告訴人申し込み期日が迫っています。
(10月31日迄)

昨日、福島原発告訴団・九州へ問い合わせをした所、沖縄県民も申し込み可能との返信を頂きました。
遅まきながら、告訴人に加えさせて頂きたいと思います。

出来るだけ多くの国民が告訴人に加わり、次(今後)に繋げましょう!
全国からの賛同、同志の方々の申し込みを、宜しくお願い致します。

福島原発告訴団
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/?m=1

福島原発告訴団・九州
http://kokuso-kyushu.jimdo.com/

※お子さんも告訴人参加可能との事です。
皆様、出来ましたら拡散、どうぞ宜しくお願い致します。
Posted by 思考 at 2012年10月23日 03:07

企業城下町の恐怖政治ですね。しかし、その恐怖政治に無関心をきめこむ民が多いのも事実です。のみならず、恐怖政治を積極的に肯定するおバカさんもたくさんいます。敦賀市長の講演会でも、笑って拍手をする大人たちの姿が・・・。水俣病の時だって、チッソにはものを言えず、逆に被害者に辛くあたる大人もたくさんいたのです。
このへんをあまり考えると人間不信になりそうですが、しかしいつでも必ず、真実を見つめて誠実な心をもった大人もいた。私たちは彼らの背中を追いかけていけばよいだけですね。


Posted by 避難母さん at 2012年10月23日 08:37
原発立地には、
いつも言っているのですが、ごく一時期の交付金が入る、原発をやるためなら、
後々、その土地の住民やその子孫の命など、どうなってもいいですか、と言う話なのです。
他の健全な産業も、
やる気があれば出来るはずだし、
厚労省に、原子力以外の別な電源の発電所や、他産業での充電、医療放射線等の分野で、新規雇用の促進を焚き付ける方法だってある(私など、絶えず複数の国会議員に言っていますよ。原発0化になると言うことで、現行、失職することに怯えている、原発の直接従事者、間接従事者に対して、健全な産業で、新規雇用の開拓をやってあげて欲しい、そうすれば現行の原子力村も、かつての北朝鮮のように、原発を隠れ蓑にして、核兵器を作りたい奴を除いては、敢えて、「原発を再稼働させないと、日本に電気が足りなくなる」と国民に嘘を言ったり、今の経団連会長のように、「原発をやり続けないと、日本の経済は立ちいかなくなる。」と言うような、見え透いたことを言わないでも、安全志向に向かう筈だと)。
それをせずして、
何万年の単位で慎重に管理しないといけない放射線廃棄物だけを増やすだけで、今度また、何処の原発で、福島第一のような事故が起きるやもしれないのに、「当面は、自分らは、国から、札束で頬っぺたを叩かれて、儲かるから、地元住民の健康や命を犠牲にしてまで、原発をやる。」と、言うならば、その県の知事や首長は、表面上は背広を来ているけど、シャブの売人やってるヤクザと何ら変わらないし、今回の事故で、従来ならば、国内のみならず、国外にも反原発を呼びかけないといけないところが、炉心デレラ嬢やウラニーランドで有名な奈良林のように、「福島の事故で、日本国民が原発の恐ろしさを知り、原発の評判が悪くなったのならば、今度は、リスク分散と言う意味で、まだ何も知らない、他国に対し、原発を売り付けて国の儲けを増やしてやろう。」と言う奴がいるとするならば、人でなしと何ら変わらないと言うことです。こんなことは、同じ日本人に道義を説くと言うのは、情けないのですが、
人間、当座の金だけに、目を眩ませ、トウキョウサンショウウオのように、グロテスリーに、同胞や同じ人類を、共食いするような構造になっては、いけないのではないかと。
要は、原発推進の人達は、こう言う事は、中学や高校の道徳の時間には習わなかったかもしれませんが、人とは超自己中になるが故に、人を騙して、人を盾にしてはいけません
Posted by ちゃまいえ at 2012年10月23日 08:52
http://twitter.com/#!/cmk2wl/status/260516411208769536

プルトニウムは4000万分の1グラムでアウト。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%94%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD#.E6.AF.94.E6.94.BE.E5.B0.84.E8.83.BD.E3.81.AE.E4.B8.80.E8.A6.A7

ところが、プルトニウム239はは1グラムで23億ベクレル。

23億割る4000万=57.5

たったの57.5ベクレルのプルトニウムを吸い込んだだけでアウト。少しぐらいなら大丈夫だと思っていた?たったの57.5ベクレルだけでアウトですよ。当然、北九州もプルトニウムまみれの死の街となるだろう。。。誰もアルファ線核種の危険性を騒がなくなった。
Posted by siodgp at 2012年10月23日 09:22
昨日私の元へ以下の情報が来ました。

北陸では新潟県で既に震災がれき試験焼却をやられ、次は福井県ですか。その次に富山県がやられるのは時間の問題です。

福井県、敦賀市は10/26焼却!・高浜町は11/4焼却!震災がれき受け入れに反対する署名にご協力ください!PDF、パソコン、携帯電話より署名が可能です!
http://future.jpn.org/fukui/garekistop/

Posted by いち富山県立山町民 at 2012年10月23日 11:26
はじめまして、日々お忙しい中での更新に感謝しております。
もんじゅ様が統治する街。
昔話に仕立てて紙芝居作れそうです。
近代技術の産物でありながら、近代から一番遠い時代の話として。
Posted by タガメ at 2012年10月23日 11:29
福井県敦賀市は、やっぱりこうなってしまいました。

福井県敦賀市が試験焼却を実施します。
http://www.city.tsuruga.lg.jp/sypher/www/info/detail.jsp?id=10310

福井新聞
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/earthquake/37600.html

発表からわずか3日で搬入、焼却です。
もうダメでしょう。
敦賀市以外に汚染が広がらないことを願うばかりです。
Posted by 福井県民 at 2012年10月23日 11:38
[『自然米』の放射能検査を実施。ヨウ素131、セシウム137、セシウム134を1Bq/kg限界で不検出でした。]

これは私が以前購入していた九州のお米屋さんから着たメールです。

九州のお米も自主的に検査が行われるようになった、
ということは、
販売に影響が出てきたということなのでしょうねぇ。

西日本を「日本の食物供給所」として残してほしかった、
今からでもいいので残してほしいです。
Posted by 風 at 2012年10月23日 12:21
かつてチェルノブイリ事故が起きた時、旧ソ連政府が放射能の危険性や住民の健康被害などについて情報隠蔽を行った事実の報道を受けて「ソ連は恐ろしい国」だと思ったものです。
しかし福島で原発事故が起きた後の国やマスコミの対応の酷さを目の当たりにして、実は「日本は旧ソ連よりも恐ろしい国」だったことがよく判りました。いまの日本では旧ソ連ならば「強制避難地区」に指定されているぐらい放射能汚染の酷い地域に、人が住んでいるのですから。その上、国は日本中に放射能を拡散させるという常軌を逸する行動を進めています。
よくマスコミなどで高速増殖炉を「まだ米国や仏国でも開発されていない新技術」といった、まだどこの国も成功していない技術のような報道のされ方をします。実際にはロシアのベロヤルスク原子力発電所で高速増殖炉(BN-600)が稼働中のようですね。マスコミは日本の原子力技術が「ロシアより上」だと国民に信じ込ませるために、このような報道姿勢をしてきたのでしょうか。日本より原子力技術が進んでいる国で大事故が起きた、と云うことにはしたくなかったのかもしれません。(但しロシアの高速増殖炉も何度か事故を起こし近隣地域にホットスポットをつくりながらの稼働のようですが・・・)かつて高木仁三郎さんが著書で「日本の原子力技術はけっして高くない」といった旨を述べておられました。いや、むしろ「危うさ」を指摘しておりました。

よく日本は資源がない、などと言われますが、日本には火山がたくさんあります。(世界第三位)しかも世界中の地熱発電所で日本の技術が使われています。地熱発電は開発に時間がかかると言われますが、比較的短期でできるバイナリーサイクル発電を先行して開発すことができる筈です。さらに応用として既存のスチーム式の地熱発電所で、汽水分離器で分離された後の熱水を利用して(還元井で地下に還元する前に)バイナリー発電設備により発電するという考えもあると思います。(さらに火力発電所にバイナリー発電設備を設置しても良いかもしれません)それと並行してスチーム式の地熱発電所の開発をすると良いと考えております。いままで原発マネーにつぎ込んできた税金と同じくらいの予算を使えば、日本は世界一の再生可能エネルギー先進国になるのではないかと思います。

【地熱発電のいま】
http://www.youtube.com/watch?v=C1Kwp7XVYtY
【地熱バイナリー発電】
http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY201003070322.html
【地熱発電に関する研究会】
http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g90130b08j.pdf

Posted by 肝澤幅一 at 2012年10月23日 23:48
小野先生

今、原子力規制委員会の定例記者会見を見ていたのですが、唖然としました。(絶句)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/40244

島崎委員のコメントで、大飯発電所に続き、敦賀発電所の現地調査を行う話がありましたが、調査メンバーから渡辺教授が外されました。

また田中俊一委員長に対する大飯発電所運転の記者質問に、「濃いグレーか黒で止めるには、断層が活断層によるものか地すべりによるものかをはっきりしてもらわなければならない」と、はっきり断定できない事を承知で、言い切りました。

11月4日か7日の大飯発電所の現地調査結果の検討会で、岡田教授がしきりに断層地すべり説を主張している事に対し、
「海から山側へ遡る地すべりなどありえない(もう一人の教授も同意見)」
「地すべりも問題であり、原発を止める要件として認知されていたはずですが、議論を元に戻すのですか?」と岡田教授に対し渡辺教授が怒りをあらわにしていましたが、その話は完全に無視の様です。

分かってはいましたが、はなから原発を止める気など全くない茶番で、これならば調査に掛ける税金は無駄と言えるよな最低の話です。

この調子で別の原発も再稼働していくのは時間の問題です。

こうなる事が分かっていたから 皆が、原子力規制委員会の人選(特に田中委員長)に反対していた訳で、皆の期待を裏切りませんでした。

あとの望みは、完成していない大間原発で、設備完成直後の核燃料投入前に、運転中ならば致命的となるような事態が起こり、原発推進派がぐうの音も出ない状況に追い込まれるような事でもなければ、原発を止める事は無理でしょう。(決して青森県に大地震が起こってくれという話ではありません。)
Posted by 大庭孝広 at 2012年11月14日 21:54
セラフィールド1992
9分47秒

http://www.youtube.com/watch?v=bvYX06wQbWE

いずこも同じ情景。
40秒から2分35秒に出てくるのは、
口をつぐむ人々、そして
見たことを率直に語る漁師さん。
Posted by セラフィールド!おまえもか? at 2012年12月03日 11:04
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