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セシウムの除染という前に、まずセシウムの性質を勉強しましょう。セシウムは、アルカリ金属の一つで非常に激しい反応性を持ちます。
最後に水槽が大爆発を起こすのがセシウム(シージアム と聞こえる金属です)常温で液体

もちろん非常に反応しやすい金属ですから、福島では塩化セシウムなどの化合物になっていることは容易に想像出来ることです。
ロシアの経験は次のように
放射性セシウムの恐怖 前編『除去を諦めたロシア』 から
チェルノブイリ原子力発電所の事故から25年。
半減期が約30年の放射性セシウムによる土壌汚染が問題になっている。しかし、一方で放射性セシウムの除去を何年も行ってきたが、ロシアは結局諦めてしまった。それは何故なのか。
チェルノブイリ原発事故では大量の放射性セシウムを含む放射能が飛散した。放射性セシウムは非常に反応しやすい物質で、常に他の元素と結合した状態で発見されている。IAEAが行った環境影響調査結果では、「屋根材やコンクリートにも容易に結合している」と報告がされている。
こんなことはもう20年前からわかっていること。しかるに日本政府は、高圧洗浄機で瓦のセシウムは取れると、パフォーマンスをしています。
福島市で本格除染開始 毎時1マイクロシーベルト以下に
東京電力福島第1原発事故の放射性物質による汚染を受け、福島市は18日、2年間で住宅や学校など市内全域の生活空間での放射線量を毎時1マイクロシーベルト以下にすることを目指した本格除染を、比較的線量の高い大波地区の民家で開始した。
同市は9月に「福島市ふるさと除染計画」を策定。計画では毎時2・5マイクロシーベルト以上と放射線量が高い住宅などについては市が主体となって除染し、線量が比較的低い住宅や側溝については市民に協力を求めるとしている。市は今後、市内約11万の全世帯の住宅や公共施設で除染を進める。(共同通信)
【 2011年10月18日 11時30分 】

これが全く無意味なことは、もうハナからわかりきっていることで、わたしは「昔−竹槍、今−高圧洗浄機」と揶揄していました。ロシアでできなかったことが、なぜ日本の高圧洗浄機でできるのか。全く無意味な作業であることはわかりきっているのですが、除染をしたふりをすることで住民の流出を防ぎたい行政とカネをもらえる業者とがタッグを組んでドンドン作業を進めています。これらの除染はすべて無駄ガネであることは言うまでもないことです。
さて、いつまでこんな茶番を続けるのだろうと思っていましたら、先日の福島放送局の動画を見てたまげました。
NHK福島県のニュース 福島放送局 楢葉町の本格除染を公開
原発事故に伴う警戒区域がことし8月に解除された楢葉町で、国が先週から始めた住宅の本格的な除染の様子が報道機関に公開されました。
楢葉町は、原発周辺の避難区域の中でも比較的放射線量が低く、ことし8月10日に警戒区域が解除され、住民が早期の帰還を目指す「避難指示解除準備区域」になりました。
これを受けて、国は先月上旬から町内の除染を開始していて、25日は先週から住宅の除染が始まった上繁岡地区の現場が公開されました。
住宅では国から委託された作業員が屋根の上で、瓦の表面の放射性物質を水を含んだ紙タオルを使って丁寧に拭き取っていました。
また、地区内の除染で出た廃棄物を一時保管する仮置き場も公開され、放射性物質を含む草や木などの体積を5分の1程度に圧縮できる装置を県内で初めて設置するための工事が行われていました。
国は来年度末までに、楢葉町の町内すべての住宅2700世帯余りに加え、道路や農地など生活圏の除染を行う計画です。
環境省福島除染推進チームの小沢晴司次長は「除染廃棄物を圧縮して仮置きすることで効率的に保管できるようになる。住民が安心して早く帰還できるようしっかり除染を進めたい」と話していました。10月25日 19時47分
楢葉町は福島第一の南20キロ圏内に位置しています。

高圧洗浄機をあきらめているわけですから、この濡れた紙タオルはさぞや最新式なんでしょう。そのタオルを使っているところを動画キャプチャーしています。(上記記事は、速攻で消されてしまいました。NHKも、産経もこれはまずいと思った記事は、間髪を入れずに消してきます。その素早さたるや、本当に大したものです。なぜ、報道をドンドン消すんでしょうね。今時、ハードディスクの価格なんて、タダみたいなものだと思いますが・・)

私が発電所にいるときにもよく見かけた紙タオル・・・キムタオル。ハイテクの国日本では、Amazonにも売っています。
ひと束300円くらいですから、是非ともご自分で購入されて、一体どんなハイテクが使われているのかをよくご覧になってみるといいと思います。台所の油汚れなど一拭きでさらっと取れそうですね(ウソです)簡単に言えば、キッチンペーパーをちょっとだけ丈夫にしたものとお考えになっていただければ、当たらずとも遠からず。
「百聞は一見にしかず」
まあ、ホームセンターで、日本のハイテク除染に使われるウエスをご覧になってください。
高圧洗浄機で取れないものが、手作業の紙タオルで取れる。そして、それを平気でたれ流すNHK。驚き呆れ果てます。
◆関連ブログ
セシウムはひとたび拡散されたら、除去は不可能2012年09月06日
放射性セシウム除染が困難な理由(70万アクセス)2011年09月01日
昔−竹槍、今−高圧洗浄機2011年12月03日
当初は何故、そこまでして住民の流出を避けるのかについて「目先のカネ」のために除染、除染と叫んでいるのかと思っていたのですが、福島医大の山下俊一教授の発言からすると、住民の流出を避ける本当の目的は別にあるのではないかと思うようになりました。
山下俊一教授はドイツの『シュピーゲル誌』のインタビューで福島での健康調査について、意気揚々と「科学界に記録を打ち立てる大規模な研究になります」と話しています。この山下という教授は福島の人たちを「実験動物」にしようとしています。この人は何のために医者になったのでしょうか。
そして集められたデータは、いったい何処へ行くのでしょうか。ちょうど震災当時にSPEEDIのデータが日本国民に全く知らされず、米国にはデータが渡されたのと同じようなことになるのでしょう。
このような茶番はやめて、国の責任で一刻も早く汚染地域の住民を避難させるべきです。
【山下俊一教授、独国シュピーゲル誌のインタビュー】
http://ex-skf-jp.blogspot.jp/2011/08/blog-post_9917.html
犬HKは、公共放送という事で、独占で政府に仕事をやらせてもらっていますので、
1700万円の平均年収を維持させるためには、政府の広報に徹し、政府方針の情報を垂れ流すしかないのでしょう。
欲にまみれた世界ですが、スポンサー(電気事業連合会)に物言えぬ民放にも劣る連中です。
MXテレビの5時に夢中という番組でも、
NHKの営利企業化の問題が触れられています。(27:00〜)
http://53146964.at.webry.info/201210/article_24.html
私は、大越アナウンサーの時が特にひどく感じましたが、個人の問題ではなく組織の方針だとは思います。
キムタオルですが、私も仕事で良く使いましたが、拭き取りの時のケバが原因で品質トラブルになった事が思い出されました。
話は変わりますが、本日、JR鹿児島本線で、折尾から小倉に行く用事があり、
車両内で放射線量を測ったのですが、
八幡駅で1.0μsv/hを記録後に、5月の試験焼却で猛烈に線量が上がった戸畑駅までで、途中いったん0.4μsv/h程度までに下がった線量が、1.33μsv/hまで急激に上がりました。
帰り、小倉から折尾へ向かう際も、九州工大前駅から戸畑駅に向かうところで急激に線量が上がり、1.4μsv/hに達しました。
車両内のノイズなどが影響しているのかとも考えましたが、0.05μsv/hの測定限界以下(0.05の点滅)を示す場合もありますので、単純な話でもなさそうです。
帰りは戸畑駅で降りてしばらく測定していましたが、そこまでの数値は示されませんでした。漂う放射性物質の流れで変化するのでしょか?
他の方が、撮影付きで測定トライしていただき、動画アップしていただけると助かります。
拭くよりも、飛散防止剤を塗った上で、瓦を全て葺き替えてしまえばよいのにと思います。
ああ…でも吹き替え時には屋根の隙間の塵が舞い上がりそうで、余計危険でしょうか。
国や福島県が除染に拘り続けるのは、我々はやるだけの事はやりました。しかし、残念ながら力及ばず・・・といった感じで、後々国民、それも無知な人たち相手に言い訳できるようなアリバイ作りをしようとしているからではないでしょうか?
更に、国、福島県、そしてそこの住民達が皆、現実逃避の妄想モードに入ってしまっているというか、除染を行えば福島県はまた以前のような生活に戻れると、本当に思い込み始めているからではないでしょうか?それこそ、広島や長崎の被爆者たちが、原爆投下後から数日後に、実は日本も原爆を開発しており、ついに米本土に対して報復攻撃を行なった、という噂話にすがった様に・・・。
厚生労働省の検討会は25日、国の「がん対策推進基本計画」に新設が盛り込まれた小児がん拠点病院について、当面は全国を7つに分けた地域ごとに1〜3病院、合計で10病院程度の指定が妥当との意見をまとめた。同計画は今年度から5年間の目標で診療体制や医療従事者などに関する指定要件も大筋合意。厚労省が病院を公募し、今秋をめどに指定する。
7地域は北海道、東北、関東信越、東海北陸、近畿、中国四国、九州。指定要件では、質の高い医療を提供するため、小児がんの一定の診療実績や緩和ケアの提供を挙げたほか、小児の専門知識を持った看護師や臨床心理士らの配置が望ましいなどとした。
地域には小児がんを専門的に診療できる複数の連携病院も配置。拠点病院を中心としたネットワークをつくり、長期的な患者や家族の支援に取り組む。全国の小児がん診療の情報集約などを行う全国1カ所の中核機関も整備を進める。
小児がんは白血病や脳腫瘍など子供に多いがんの総称。年間2000〜2500人が発症し、子供の死因のトップを占める。小児がん対策は同計画の重点課題となっており、5年以内の拠点病院整備が目標に掲げられている。
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何故、今になって(小児がん)専門拠点病院が必要になるのでしょうか?
院長先生、つらつらと涙が止まりません(._.)
事故後2年目の来春以降にはセシウム134の半減期が来て線量がいくらかは下がることも確かなので、それを「除染の成果」と言い募られるおそれがあります。
新聞紙をつめた、、、でしたよね。
この国は「ウケ」重視なんでしょうかね。
そんな恥ずかしい行為なら、ほったらかしにしといた方がまだマシだと思うのですが。
とりあえず「なんかやっといた」から文句ないだろう的な感覚がありますね、この国は。
これで普通は「バカじゃないのか、ふざけるな!」って声が上がるんでしょうが、不思議な事にこの国の人たちは「あ、よかった、ちゃんとやってくれた」と思う人が多いんですから、理解に苦しみます。
こういう「国民性」を熟知しているからこそ、ペーパータオルで拭いた姿を堂々と報道するんでしょうね。
さすが「恥の国」!
恥ずかしい事が嫌なくせに、恥ずかしい行為はわからない。
恥の国あらため、「恥ずかしい国」でいいですな。
範囲も広いし、あとは、モノに吸着させても、吸着させた側のものをどう処理するのか、“除染”とは言いつつも、半減期を越すあたりまでは、高放射線範囲の単なる“移動”と言うだけではないか、と言う話もある。
本当に、東電はやっかいな事故を起こしたし、
オウムが、サリンを飛ばして、死刑になっているのなら、東電幹部も、こうなるとわかっていながら、国民を騙して、原発を運転させて、案の定、サリンの代わりの放射線物質と言う名の毒物を、サリンよりもより広い範囲で、日本全国に飛ばしまくったので、当然死刑相当だ。野田は、東電に何の弱気を握られていてか、福島で近々に津波が来て、電源が持っていかれる危険性を事故前じゅうじゅう指摘されていながら、それを無視し1Fを継続稼働させた東電の元社長・会長である勝俣恒久あたりを捕まえもしに行かない事自体、おかしいし、法治国家やフェアな民主国家の呈からは逸脱している。
http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/genpatsu/ukraine1.html
関電にしても、http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/ohi_nuclear_power_plant/ では、原子力規制委員会の調査団、よく関電からのプレッシャーを押しのけて、活断層存在の危惧を言ったと思うが、別途、関電自身が行う調査では、あくまで形骸的な物であり、結果どうであれ、最初から「大飯の下には活断層はありません。だから原発は継続稼働できます」と言う話にしようとしてた訳だから、東電と同格位に関電も悪党。電力会社とは、九電が、父親が同じ会社所属だったことを利用して、原発誘導への“やらせ”をしたし、人命無視・ガラの悪いマフィア的な業界と断定してもいいではないか。
と、同時に、今電力が足りているとした事を前提に言うが、もし原発を止めるには、他のどうしたエネルギーを安定的・低コストで確保するようバイアスをかけていくのか、国民個々人が考える必要性がある。個々の家庭が、出来る範囲で、あるいは複数家庭の共同体として、最適化へのアピールのために、既存の送電線を切り離し、何らかの手法で自家発電し(ソーラーでも地熱でも、風、あるいは無公害の小型火力でもいいではないか。タービンを回して電気を作ると)、それを役所や政府に報告するのも、国自体が“エネルギー”を考え、いいものを推進して行く上で、活性化になろう。
私自身、未だに東電の傘下にいて、奴らと、
送電線で繋がって、しかも事故後さえ、高い電気料金を取られて、奴らの思い通りになっている事自体、忸怩たる思いをしているのだ。
さらに言うからば、核医学会には提起した
(今、送ったばかりなので、返事はまだ無い。
日本医学会も動かしてくれ、と書いた)が、チェルノブイリの事故で見たウクライナ・ベラルーシの晩発的人口減 http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/genpatsu/ukraine1.html
を東北・関東で食い止める為には、今から医学会は、学生(新入生・既存)に全員、新研究・臨床テーマとして、(眼科なら眼科の)メインテーマと同じ労務・評価比重で、”悪性腫瘍”に立向かわせるべき。それは、身体の部位・腫瘍種問わないのだ。こまかく、多人数で見て、早期発見し、新薬や治療法を開発して行けば、
犠牲者は減らせるし、新人の時から、サブ・メインテーマ両建てでやれば、教える方も負荷がかからないだろう。こう言うことをしないと、実際、人はガンや白血病で、事故が無かった時よりも、4年後あたりから、おり多く死んでくるのは確実なので(少なくとも、私がかかりつけの小児がんの専門家は、そう言っていた。常識的には、チェルでかおゆなデータもある以上、そうだと思う)、ああ言う悪党会社、東電のために、不本意に、自らあるいは自らの子供の命が犠牲になるのは、本人にとっては、死ん後でさえも悔やまれないはず。医者になろうとした諸君は、金儲けうんぬんよりも、「人の命を自分の手で一人でも多く救いたい。」とする、純粋・真摯な思いであったはずであるので、テーマはもう一つ増えるが、国が窮状にある以上、大変であろうが、2本立てで、研究・臨床テーマをやっていって欲しいし、この案は、各位、各医学会・文科省にも呼びかけて欲しい。
原発の地元に、「当原発は、絶対安全です。」などと、いい加減なことを言っていた、保安院や米倉弘昌経団連会長なども、その自らの言を、自分でしっかり証明するために、
福島・浜通り、原発のすぐ傍で、
家族ごと、永住すれば、いいだろう。
東電社員、保安院、米倉
ここでビビったり、嫌がったりしたら、
男じゃないよな。
このブログの内容と直接関係ないのですが、ネットのニュースからです。
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201210310359.html
今年、関東や東海地方やその他の地区での巨大野菜や奇形野菜のニュースが、ほのぼの情報として報じられていますが、
品種改良にも使われる放射線の影響では。
恐ろしい事が進行中なのが分らないのか?(みなさん危機意識が低いのは、マスゴミのせいなのでしょうか)
サイト内では放射性汚染物質扱いですよね。
高圧洗浄機で撒き散らして、作業員が内部被曝するより良いのでは?
いつもありがとうございます。記事とは直接関係しないコメントで恐縮なのですが、7月に復興庁が作成した ”「東日本大震災における震災関連死に関する原因等(基礎的数値)」について(未定稿)”http://bit.ly/OLiazK はご覧になりましたでしょうか?
市町村からの報告が確定した「震災関連死」を、医学の専門家を擁しているとはとても思えない(放射能に詳しい医学系専門家であれば尚更)復興庁が独自にカテゴリー分けしていますが、復興庁が作った死因区分に明らかな漏れがありすぎ、意図的なものを感じます。
そもそも、福島県を対象に含めておきながら、死因区分に「被ばく」がありません。これでは被ばく死が表に出てこないのは当たり前でしょう。
また、復興庁が各データを独自の区分に当てはめてしまっているため、亡くなった方の診断名等がマスキングされてしまっています。ここにも、被ばく死の可能性を隠す意図があると考えざるをえません。
「未定稿」ということではありますが、復興庁が一旦(中途半端にでも)公表した調査の枠組み自体を根本的に考え直すとも思えないため、念のため紹介させていただきました。いつか、先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。
私は西日本在住ですが、一年以上前からTVを廃止しているので、情報ソースは、ネットと地方紙だけなので、TV全国紙の偏向報道に惑わされなくて良いのですが、玉石混合のネット情報の中で、大事なことを的確に出してくれるサイトがあることは本当にありがたいと思っています。