かつて起こったことは、これからも起こる。
太陽の下、新しいものは何ひとつない。
見よ、これこそ新しい、と言ってみても
それもまた、永遠の昔からあり
この時代の前にもあった。
《コヘレトの言葉 旧約聖書》
今の日本の有様を見てヒドイヒドイと思っている人も多いでしょうが、全く同じことを過去の日本人はやってきています。この聖書の言葉は、全く色褪せません
帝国海軍の暗号について
原爆はこうしてつくられ落とされた−悲運の長崎と被爆した学友たち−
五. 山本司令長官の戦死(三) 再び暗号解読
疑問の数々については、戦後山本 五十六伝や、戦記などで明らかにされるが、私が最も衝撃を受けたのはアメリカ太平洋艦隊司令部での動きである。ニミッツの伝記その他には大要次のように記されている。
『四月十四日早朝、通信部隊は耳を疑いたくなるような無線傍受(ぼうじゅ)に成功し、直ちにニミッツ長官に手渡される。
「連合艦隊司令長官、四月十八日左記によりバラレ、ショートランド、ブインを巡視せらる。〇六〇〇中攻(戦闘機六機を付す) にてラバウル発、〇八〇〇ハラレ着」
以下詳細な日程がついている。
電文を一読したこミッツは、突然上体を正し、やおら立ち上がって地図を確認する。山本が時間に正確なことは有名で、彼は寸分をたがえず現れるに違いない。
ニミッツは情報参謀レイトンに、
「どうだ、山本はやっつけるべきだろうか?」
とたずねる。海軍や日本国民の士気に決定的な影響を及ぼすことを確認した上、ニミッツはさらに問いかける。
「心配なのは、もっと優秀な司令長官がでてこないか?」
上級提督の名をあげて、一人一人吟味したあげく、山本の右に出るものは誰もいないことを確認する。
また、日本が暗号解読の事実を悟る可能性が高く、暗号解読を優先するか、山本を殺害するかで最後まで迷う。
そして、
「よし、やってみよう」
と決意し、現地を管轄するハルゼー提督に情報を連絡し、予備計画の作成を命じる。
その際、暗号解読を秘匿(ひとく)するために、情報はラバウル周辺のオーストラリア人沿岸監視員から寄せられたことにしてはどうか、と指示する。
その上で、山本のような有名人を殺害することが政治的な反動を起こすことも懸念し、ニミッツは用心してノックス海軍長官とルーズベルト大統領の承認もとりつける。
ガダルカナルの海軍航空隊司令官ミッチャーから、長距離双胴戦闘機P−38で待ち伏せ可能との連絡が入り、決行されることになる。
そうはいっても、ガダルカナルのヘンダーソン基地から、ハラレのブイン飛行場までは、長距離双胴戦闘機P−38でも、航続距離的にギリギリで、十分位の空戦時間しかとれない。最短距離を飛び、山本の時間の正確さに賭ける作戦である。
十八機出撃し、うち二機は故障で引き返し、十六機で待ち伏せる。
山本と宇垣参謀長が分乗した陸上攻撃機二機と護衛戦闘機六機は時間どおり現れ、ただちに攻撃して、陸攻二機を撃墜して引き揚げる。
ミッチャーの報告に対し、ハルゼーは、
「おめでとう。撃墜したアヒル共の中には、一羽のクジャクがいたように思われる」
と返電する。
こミッツはこの事実を秘匿するため、攻撃に参加したランフィヤ中尉たちを、直ちにMPの護衛付きで本国へ送還してしまう。
知らせを受けたイギリスのチャーチル首相は、「これで暗号解読がばれた」として、ルーズベルト大統領に抗議する一幕まであった。
ニミッツは、日本の大本営が発表するまで固く沈黙を守り、その後の記者会見でも、
「今まで全く知らなかった。沿岸監視員からの飛来情報にもとづき、交戦して撃墜した記録は残っているが、山本が搭乗していたのは、偶然の出来事に過ぎない」
という立場を貫く。
なお、ランフィヤ中尉たちに感状を授与するのも、戦後にするほど徹底していた。』
暗号解読から、綿密な実行可否の検討、作戦の予備検討、上層部の了解取り付け、慎重な情報源の秘匿など、どれ一つとっても間然とするところのないやり方に、私は心の震えるような恐れを感じた。
やはり日本は、やられるべくしてやられたのだという印象を強く持った。
正面から正々堂々と渡り合うのをいさざよしとする日本人の心象が、近代戦に付いて行けなかった一例である。
そして、この四月十八日は一年前のドーリットルの東京初空襲と同じ日だった。
山本長官はこの空襲に大きな衝撃を受けたし、かたやハルゼーはその時の機動部隊司令官、ミッチャーは空母「ホーネット」 の艦長だった。
それが、一年後の同じ日に、再びソロモンで相まみえ交戦するという、運命の一日になったのである。
日本海軍はミッドウェーの時とは異なり、この時だけは待ち伏せ攻撃を受けたらしいことから、もしかして暗号を解読されているのではないかと疑い、調査委員会を組織して真剣に調べる。
まず、現場の戦闘状況を搭乗員達から詳細に聴取する。
それによると、今回は、何故かアメリカの戦闘機は低空に位置して、下方から陸攻だけを集中攻撃している。
そのため、上空を護衛していた戦闘機は急場に間に合わなかった。
そして、敵機は陸攻の墜落を見届けるや、戦闘機には見向きもせず退避している。
この戦法は、いつもの高空に位置して急降下し、一撃したらいったん退避し、再びこれを繰り返すという常套戦術と、明らかに異なる。
暗号書が盗まれていないか、沈没した艦船から敵の手によって引き揚げられていないか、日本側の通信とアメリカ側の通信で時期的に符号する点はないか、基地にスパイはいないかなど、かなり徹底して調査している。
この調査の過程で、陸軍が長官の日程を現地部隊に同時に暗号通信で知らせていることが判明する。海軍では、陸軍の暗号が解読されたおそれもあると報告する。
この電文も、レイトンらに傍受され、高笑いされ、そして胸を撫でおろされている。
こうして、多少の疑義はでたものの、陸軍のせいと決め付けることもできず、日本特有のまあまあ主義が災いして、結局最後は、「日本が発表するまでアメリカも全く知らなかった」という一点にすがり、問題無しと結論づけ、終戦まで暗号解読を続けられる。
明らかに暗号解読されたとわかる山本五十六の撃墜でさえ、帝国海軍は「わが暗号が解読されるはずがない」という精神論にすがり、全く見当外れの結論を出し、そのままむざむざと解読されるがままに任せ、敗戦に至りました。一度大きな失敗をしているにもかかわらず、メンツにこだわる。日本人の本当に悪いところです。
そして、またその有様は現代でも至る所で噴出していますが、美浜の町長は・・
美浜原発:「放射能、外に出ない」 防災計画見直し、初会議で町長 /福井
毎日新聞 2012年11月09日 地方版
美浜町の山口治太郎町長は8日、町の原子力防災計画の見直しを議論する防災会議で、美浜原発について「外に放射能を出すことはないと思っている。(放射性物質が外に漏れない)対策はとれている上で、防災体制を進めていくということをご承知いただきたい」と述べた。
福島第1原発事故では、「想定外」の事態が起きて広範囲に大量の放射性物質が飛散した。このため国は、原発事故時の対策を全面的に見直すことにし、原子力規制委員会が先月、住民の避難対策などを充実させる地域を30キロ圏に広げた「原子力災害対策指針」を示した。
会議は、この指針を受けて初めて開かれた。県や関電の幹部ら24人の委員が出席したが、約1時間半の会議の大半は町からの概要説明に費やし、委員から原子力防災に関する意見や質問はなかった。【柳楽未来】
フクシマで放射能漏れが起きているにもかかわらず、「漏らすことがないと信じている」で終わり。そしてこのトンデモ発言をマスコミはたれ流すのみ。なぜ、放射能を漏らす可能性があることすら、フクシマのあとに言えるのでしょうか。
以前のブログですが、危ないと思っていても声さえ上げない、挙げる気もない住民達のすむ敦賀市
誰がどう考えてもおかしいと思える行動を取るのが日本人なんでしょうか。
◆関連ブログ
かつてあったことは、これからもあり かつて起こったことは、これからも起こる(水俣病と放射能)2012年05月08日
もんじゅさま が統治する敦賀市2012年10月22日
タグ:美浜
放射能が漏れても、山口治太郎の体内に全て吸収して永遠に出てこないのならば、良いのですが
「原発って、福井県が持っているんではないの ですか?」
と、言いたくなるような時もあります。
福島の事故を見て、
「自分達も騙された。」
とは気づいているでしょうね。
誰しも、福井県内の原発も、
絶対、安全だ、などとは思っていないでしょう。
ただ、声をあげない。
原発推進や、原発に勤めている人からさえも、
是否の声が上がらない。
どっちを、また何をしたいんだ?
と思う時があります。
「俺は、知事に一任しているから。」
と言うかもしれません。
でも、その西川知事自身が
http://hunter-investigate.jp/news/2012/04/post-194.html
と言う状態だから、
大飯原発再稼働に関して、
まともな判断など出来っ子なかったのです。
こう言った事実も知った上で、
県民の方は、黙っておられるのか、
あるいは、
自県の原発問題には関心が無いように、
装っておられるのかはわかりません。
でも、大飯原発の敷地内で、
活断層が走っている可能性が高い
と言う疑惑が、再稼働してから、
持ち上がりましたが、
その後も黙っておられます。
原発容認なのか、あるいは、拒絶なのか、
についてもです。
これ、福島の人達には、
初めて、
電力会社に騙されているのが
発覚した人達なので、
日本国民全員が、彼らに同情しています。
でも、今度、福島と同じことが福井で
起こったら、全県避難は愚か、
あちらは、関西・中京にも近いので、
多くの他県民にも迷惑をかけ、
彼らにも、自分たちの県にある原発の事で、
苦悶を与えることになります。
めちゃめちゃ、他県から、
「危ないことはわかっているのに、
何で、何も考えずに、再稼働した?!」
と、全県民が責められるでしょう。
よく、全県民で、議論されて、
原発は、自県の持ち物なので、
自分の事として、
考えられた方がいいと思います。
こんな大切な問題で、
「この話題は話しづらい。」
などと言って、逃げるものではありません。
私ならば、福井の原発のことで事故が再度起こって、他府県の県民が家を捨てて逃げないといけなかったり、自分がやっている、農畜産業が
被害を受けたら、福井県民を、かなり攻めるでしょう。それが当たり前です。
だから、福井県民は、嶺北の人も、
嶺南の人もよく考えて欲しいのです。
自県に原発があるので、人ごとでは
ありません。
米国へ内通してましたよね
京都だけ空襲に合わなかったし
>敦賀市民は、声も上げない
別の欄でコメントした事ですが、新潟市長は、「声こそあげないががれきの受け入れと焼却に賛同している市民や団体も多い(はず)」という論理で、試験焼却を行なうのですと。
こういう発言をしなければならないほど、やはり追い込まれているのでしょうか。
隣の敦賀市長が、性急な震災瓦礫焼却を始めたのも、原発から漏れてることを隠すためでしょう。
敦賀や美浜で放射性物質が漏れると、冬の季節風で、名古屋には3時間で飛来してきます。本当に恐怖を感じています。福井県だけの問題ではないのです。いいかげんにしてもらいたいと強く思っています。
第二次大戦後
米国ははるかに貧しい国との戦争でも明快に勝ったことがないんです
実質負け続けなんですよ
今や無人戦闘機で貧しい国を攻撃してるのに
その貧しい国に手こづってましたよね
東京電力の支払いと送電停止について書かせてください。
私はコンビニ払いにしていますが、9月と10月分を払っていなかったら今日、家に帰ったらお知らせが入っていて送電が停止されていました。
支払って指定のカスタマーセンターに電話したら前のお客さまとの兼ね合いで60−90分後にしか係員が向かえないとのこと。
ぴったり50分後くらいにセコムから電話がありました。驚きましたがセコムが委託されているそうです。東京電力でなくても作業できるのですか?とか、矢面に立たされて大変ですね、とセコムの人に話しました。
公共事業ですがこのようなスピード感で送電停止などするものなのでしょうか?放射能はまき散らすわ原発は推進するわ送電停止するわ、やりたい放題感が感じられて本当に腹が立ちました。セコムにやってもらっているのならお客様の声も聞こえないだろうし、いまだに何も変わっていないんだろうなと思いました。
東日本大震災:切り干し大根、汚染防げる 機械乾燥はセシウム未検出 県、ちりが原因と断定 地面で干さないよう指導へ /福島
毎日新聞 11月7日(水)12時55分配信
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121107-00000106-mailo-l07
屋外での露天干しの切干大根から高濃度のセシウムが検出された事件です。
切干大根を干す干さないの問題ではなくそのような環境に人は住んではいけないというのが冷静な判断だと思うのですがどうやら行政の判断は違うようです。
都合の悪いものは認めたくないのでしょう。
あ、そうそう、彼らって、年上の男性にものすごく弱いとこもありますよね。逆らえないというか。なんなんでしょ?家庭で自分の父親に葛藤がある、あるのに出せない、人が多い気がします。