この本は是非読んでください。無能な東電上層部、保安院に比べて、いかに現場運転員が必死になって、文字通り命がけで日本を守ろう、原発を安定化させようとできうる限りの努力をしたことが迫真のタッチで復元されています。民間事故調、政府事故調が無能な東電トップ、保安院のみを呼んで事故調査をしたのとは違って、現場の声を丹念に拾って復元しています。吉田所長のことは、私は直接は存じませんが、ここまで硬派でかつ思いやりのある、そして押しのある人物は他にはいないと思います。しかも、般若心経まで高校時代にマスターしているというとてつもない人物だと言うことがよくわかります。
もし、この事故があの大飯を再稼働した関電で起きたらどういうことになっていたか。もはや論ずるまでもありません。東電はなんだかんだ言っても優秀ですし、カネもありました。この電力会社でさえ、どうにも防げなかったのがフクシマです。今のマスコミの論調は、あの東電だからこういった事故が起きた などと書いておりますが、そんなことはありません。私の短い本店勤務の間の経験(他の原発を持つ電力会社全てとやり合ったことがあります)でも、ひいき目を無くしても一番まともなのが東電。コストをけちるためには努力を惜しまない関電。東電と関電のあとを付いていく中部、他電力の迷惑も考えずに勝手に発表する東北、経験の無い悲しさ故、規制当局の言うことを一から十まで聞く北陸。我関せずの中国、九州。他社には厳しい四国。何考えているかよくわからない原電。
そんな感じでした。他電力の方がまともだと未だに信じている人なんていませんよね?(それは、この本を読めば、納得されることでしょう)
出版元(PHP:松下幸之助関連)のためでしょうか。やや残念なことがあります。
・事故後の配管破断について一切触れていない
・四号機の崩落についても全く記述無し
・菅首相の言動に対して、あまりにも批判的(ただし、客観的事実は正確なようですから、筆者の意見をのぞけば、菅首相がナゼアのような言動を取ったのかは納得できると思います)
本の内容は、わたしがほぼ、私が想像したとおりでした。運転員をスケープゴートにしないでください。非常用復水器問題
ご一読をお勧めいたします。
◆関連ブログ
運転員をスケープゴートにしないでください。非常用復水器問題2011年05月18日
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民間事故調の報告によれば防波堤の高さを上げる必要なしと判断したのも吉田所長というような話が載っていたと記憶していますがこの書籍ではその事には触れられているのでしょうか?
ところでこんなニュースを見つけました。
ヨウ素剤服用は汚染検査後?〜規制委中村委員が主張
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1473
原子力規制委員会の緊急被ばく医療に関する検討チームは、第2回目の会合を開催し、座長の中村佳代子原子力委員が、安定ヨウ素剤は汚染検査(スクリーニング)後に服用すべきとする規制委員会案を提示した。これに対して、メンバーの医師、専門家からは、そのような対応では、時間がかかり過ぎて機能しないなどとする異論が相次いだ。
何の為のヨウ素剤か?と改めて調べてみるとありました。
http://www.jrias.or.jp/books/pdf/20110428-174501.pdf
ICRP Pub.96(96ページ付属書B1ヨウ素甲状腺ブロック)によると、
「安定ヨウ素は放射性ヨウ素が体内に摂り入られる前、又はその後実行可能な限り早い時期に投与されるべきである。放射性ヨウ素が体内摂取される6時間前に安定ヨウ素剤を経口投与した場合、ほとんど完全な防護が得られる。」
とあります。
おそらく中村佳代子をはじめとする原子力規制委員会の面々はこの勧告を読んでいないのでしょう。
この映像ではっきりした事は、この先も政府によるヨウ素剤による防護は期待できないという事でしょう。
先生のおっしゃるイソジンも良いかもしれませんが、昆布30gで普通に出汁を取れば大人一人のほぼ必要量になるそうです。
普段台所にあるものなのでいざという時に役に立つかもしれません。
ただし、昆布30gというと通常は出汁1.5リットル分の分量なのでかなり濃い出汁になっちゃうでしょうけど。
話は変わりますが前から不自然に思っていた屋内退避が1週間以上続いていたことに関する疑問への答えもこの勧告にありました。
B2.屋内退避の項に、
「約2日より長い期間の屋内退避は奨励されない。」
とあります。
爆発などによる放射性プルームを一時的に避けるのには屋内退避は有効かもしれないですがそれが過ぎたらすぐに避難しなくていいのか、と当時思っていましたがまさにその事が指摘されていました。
この本のカスタマーレビューを読んでみました。
皆さんのレビューが熱いですね♪
先生が推薦するまでもなく一読の必要ありそうです。
先生の著書を読破したら直ちにポチッと押してみます。
しかし、小野先生オススメなので一旦フラットな気持ちになって読んでみます。
さて先日、大阪の試験焼却の結果が一部公表されましたが、非常に驚きました。
大阪市は一般ゴミの段階から、すでに30〜40ベクレル/kg(9月、31ベクレル/kg、11月、37ベクレル/kg)セシウム汚染されていたという事実に、です。
(がれきを混ぜた北九州と変わらないレベル!)
調べると、京都も20ベクレル/kgくらい出てますね。
大阪市にも聞きましたが、この一般ゴミ焼却灰はこの2年弱、何の対策も取られないまま埋め立てられてきたのです。
がれきを受け入れてる場合ではありません。
大阪市の作業環境で10マイクロシーベルト/年を下回る焼却灰は23ベクレル/kgです。(府に確認済み)
しかし大阪の計算では埋め立て後の溶出率が非常に低い(2000ベクレル/kgの灰で5ベクレル/L)事が気になりますので、「23以下ならOK」とも言い難いです。
また、瀬戸内海にも面しており、閉鎖海域である瀬戸内海への影響が気になります。
同様の事は他県でも行われているでしょうから、本当に今後の海の汚染が気になります。
全国的な一般ゴミの排ガス、灰、排水の放射能測定と対策を、一日も早く行って欲しいものです。
規制庁にも要望として伝えましたが、本当にこのままでは、日本中どこにいても真綿で首を締めるように健康を奪われていきそうです。
以下、ウィキペディア「吉田昌郎」より引用。
政府の事故調査・検証委員会によると、1号機でも冷却装置「非常用復水器(IC)」が止まったにもかかわらず、吉田が稼働していると誤認して事故対応していたことや、東電の社内調査では、2008年に東電がこれまでの想定5.7メートルを上回る10メートル超の津波の可能性を検討した際に、当時原子力設備管理部長だった吉田が「学術的性格の強い試算で、そのような津波はこない」と反対し、防潮堤のかさ上げが見送られた事実が判明している[6]。(引用了)
吉田所長がいらしたからこそ、日本がとりあえず崩壊せずに済んだ、というのはその通りでしょう。しかしながら、10メートルを超える津波の可能性を否定された方でもあります。
正確な数字は存じませんが、原発の危険率は、何万分の一というように、分母が異常に大きい数です。すなわち無限にゼロに近い数字だから、「原発は安全だ」と聞かされてきたのだと思います。何千分の一、何万分の一の確率だというふうに考えるのであれば、なぜ東北で千年に一回の頻度で起きた大地震や津波を無視されたのでしょうか。私には、吉田所長がいかに知的であろうと、歴史に謙虚にならず、目先の利益計算を優先されたとしか思えません。吉田所長の対極には、歴史から学んで15.5メートルの防波堤を造り、311の津波から村を守った方だっていらっしゃるのです。
ウィキペディア「和村幸得」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E6%9D%91%E5%B9%B8%E5%BE%97
なぜ、吉田所長をヒーローにするのでしょうか。そして、なぜ総選挙の直前に、強い男性像が持ち出されるのでしょう。強いリーダーにより福島は収束されたのだという虚構を国民に植え付けることで、今後も原発を推進していくこと、そして、強いイメージばかりが先行する政治家が選出されることを狙っているのではないか、と思えてなりません。
http://www.jcp-fukushima-pref.jp/seisaku/2007/20070724_02.html
無視したのだ。
良心があれば、こう言うはず。
「万全するには、コストがかかる、
電気料金を上げさせてくれ。」