2012年12月07日

低線量被ばく書の決定版、ついに刊行!-著者を探る

 放射能が嫌いで、東電を辞めました。医師になってからも、放射線関係の治療、講義は大嫌いで、できるだけ避けていました。その感覚がどこから来るのか不思議でもありましたが、311以降くっきりとしてきました。

放射線科情報ポータルRad Fan ONLINE
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これを見ると、放射線の専門医は、「放射能を怖がってはいけない」ことは、明らかです。自分の知識を個々までねじ曲げて使って、反省など無いのでしょうか。

我らが、中川恵一東大准教授が素晴らしい本を出版されました。
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・・余談ですが、写真クリックで飛ぶキジの中でバナナの被曝のことをこの中川大先生は、お話しされており、この余波でバナナの売れ行きが悪くなったとか・・これこそ、真の風評被害ですねw

 「Rad Fan」2012年10月号と11月号で掲載した特集「低線量被ばくの真実に迫る」に、中川恵一先生(東京大学医学部附属病院放射線科准教授/緩和ケア診療部長)の分かりやすい解説を加筆し、この度単行本として刊行しました。

・原爆被爆者調査では、広島、長崎で住民の健康影響として奇形、奇病、知能低下、遺伝的な影響は認められていない
・福島第一原発事故で一般住民に起こり得る健康被害は、発がんのリスク上昇しかない
しかし、国民はがんのことをよく知らない
・同じ5ミリシーベルトの内部被ばくと外部被ばく、実は両方とも健康影響は同じ
・・・など、低線量被ばくについての気になる情報を解説しています。

 第一部の中川先生の解説で、概略を理解。第二部の専門家の先生方の論文で、より深い理解を得ることができる一冊です。
全国の医学書店、もしくは弊社Webサイトからご購入下さいませ!


 いずれも今更言うかというデマ。なんで、こんなことが未だに話し続けられるのか。

奇形児について・・原爆と核実験場での放射能と奇形児(600万アクセス)、この方は原爆小頭児のことなど勉強されていないのでしょうか。なぜ、この程度の知識も無いのに専門家ともてはやされるのでしょうか。一度、ヒロシマにいって、ヒバクシャの方の声に耳を傾けるべきです。

・健康被害は、発がんのリスク上昇のみ・・顕在化してきた健康被害(気になる症例 Part.2)、また動植物の奇形がこんなに増えていながら、なぜなんの被害もないと脳天気に講釈を垂れることができるのか−まあ、だからこそ東大の准教授なんでしょうけど

・内部被曝と外部被曝は線量が同じなら同じ・・放射能の実力試験−推進派からの挑戦状

いやはや、放射能デマのキモが良くまとめられたいい本です。是非とも購入して、書棚に起きたいくらい。

秀逸なのは目次

●第1部
解説 低線量被ばくを「正しく」知る
中川恵一(東京大学医学部附属病院)
 「チーム中川」
 リスクの大小
 メディアによるものさしの破壊
 2人に1人が、がんになる、「世界一のがん大国」日本
 がんは老化の一種
 がんで死なないためには?
 放射線はがんを「わずかに増やす」
 早期発見のカギは、「がん検診」
 暮らしの中の放射線
 自然被ばく
 線量限度と国民線量
 原発事故では、風向きが大事
 放射性ヨウ素とセシウムが問題に
 ベクレルとシーベルト
 チェルノブイリでは小児の甲状腺がんだけが増えた
 韓国女性で一番多い「甲状腺がん」
 セシウムによる外部被ばく
 内部被ばくと外部被ばく
 広島・長崎の原爆による健康影響
 避難に伴うマイナス
 健康長寿都市ヒロシマ
 民主主義のあり方を問う

●第2部
知識を深める─専門家による放射線リスクの解説
原爆被爆者の後障害
大久保利晃(放射線影響研究所)
チェルノブイリ原発事故による健康影響
高村 昇(長崎大学大学院)
ICRPの放射線防護体系─LNTモデルと実効線量─
佐々木康人(医療法人日高病院腫瘍センター)
LNTモデルがもたらす誤解
長瀧重信(放射線影響協会)
見直された国民線量
鈴木敏和(放射線医学総合研究所)
低線量被ばくは本当に許容できないのか?
鈴木 元(国際医療福祉大学クリニック)
低線量率長期被ばくについて考える
伴 信彦(東京医療保健大学)
胎児・こどもに対する放射線の影響
島田義也(放射線医学総合研究所)ほか
内部被ばくは外部被ばくより本当に怖いのか?
鈴木 元(国際医療福祉大学クリニック)
浜通り地域での内部被ばくの現状─検査結果の意味するところとその限界
坪倉正治(南相馬市立総合病院内科、相馬中央病院内科、東京大学医科学研究所)
食品の放射能汚染推移と規制の問題点
松永和紀(科学ライター)
被ばくをめぐる報道のウソ
小島正美(毎日新聞社)
福島第一原発事故による放射線のリスクコミュニケーション〜これまでとこれから〜
神田玲子(放射線医学総合研究所)
飯舘村のこれまでと“までいな”復興計画
菅野典雄(福島県飯舘村長)
震災がれき受け入れ表明と“鎮守の森”構想
樋渡啓祐(佐賀県武雄市長)
全身照射後の二次発がん
大森万美(東京大学医学部附属病院)ほか
乳房温存療法における照射範囲外の低線量評価と二次発がん
作美 明(東京大学医学部附属病院)ほか
CT検査による医療被ばくの現在・過去・未来について
森下康之(東芝メディカルシステムズ株式会社)ほか

この第2部は、よくぞ取りそろえてくれたという方ばかり。せっかくなので紹介していきましょう。
記事は私のブログへのリンクです(すなわちいわゆる有名人が多いと言うこと)

大久保利晃
フクシマが安全という知見は我々にはない−放影研が公式に認める(知られざる放射線研究機関 ABCC/放影研)

高村昇
フクシマを植民地支配するナガサキの医学者達−731部隊の現代版

佐々木康人 日本アイソトープ協会
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チェルノブイリでは、134名の急性放射線傷害が確認され、3週間以内に28名が亡くなっている。その後現在までに19名が亡くなっているが、放射線被ばくとの関係は認められない。
福島では、原発作業者に急性放射線傷害はゼロ、あるいは、足の皮膚障害が1名。

長瀧重信
この国の政府は、なぜ被爆被害を無視し続け、原発を止めないのか

鈴木 敏和
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鈴木元
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この人は、もうヒドイです。担当した内容が「低線量被ばくは本当に許容できないのか?」。見ただけで怒りを感じます。

伴信彦
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島田義也
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3月24日のNHKニュースで産婦人科学会の声明を元に50ミリシーベルトまで安全を繰り返した放射線医学総合研究所の島田義也博士

坪倉正治
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坪倉正治医師は「健康被害が出るレベルではない。」といった

松永和紀
大阪の子どもを福島県へ−福島ステークホルダー調整協議会の黒い霧
この人物は、北九州のガレキ受け入れでも大活躍をした人間。私は絶対に許しません

小島正美(毎日新聞御用記者)2012120709.jpg
記者の目:放射性セシウム新基準値=小島正美
ごく小さなリスクを避けて、産地がつぶれては元も子もない。私は福島産モモを取り寄せ、親類にも贈った。被災地の生産者と痛みを分かち合うことにつながる、と思うからだ。国も安心をうたった以上、基準値の意味や検査結果をもっと周知し、風評被害を食い止める努力をしてほしい。

神田玲子
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菅野典雄(福島県飯舘村長)
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樋渡啓祐(佐賀県武雄市長)
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しかし、昨年は許し難いことがありました。それは、私が、震災瓦礫の受入を表明したときです。批判はあっていい。その中で、少なからず、脅迫がありました。また、「瓦礫=放射能」というありもしない、実証できないデマをそのまま受け入れ、思考停止に至り、なりふり構わず反対という大人が出たきたこと。絆を声高に叫ぶ大人にそんな人間が見られたこと。

僕もその大人の一人として反省していますし、君たちはそんなバカな大人、バカな思考停止した人間にならないでほしい。(成人式会場で

あとは、もう省略します。いやはや勢揃い。胸くそが悪くなりました 大変勉強になりました。良いまとめです。


関連ブログ
原爆と核実験場での放射能と奇形児(600万アクセス)2012年10月04日
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奇形動植物(3)2012年11月09日
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posted by いんちょう at 22:07| Comment(21) | 原子力
この記事へのコメント
いやあ豪華版ですね♪ 日本アホバカ列伝ですか?
モトイ!日本の将来を憂える戦士ですか?

何処やらの村長さんも列席しているようですが
小出さんは二度とあそこには戻れませんと云って
おられますが、どうするんでしょうか?

リストを作って全国配布したほうがいいかも?
Posted by ハマの住人 at 2012年12月07日 22:58
今日の記事を読んで思わず笑ってしまいました。こんなに放射能に無知な人がいるのですからたまりません。
元東電社員の小野院長のお話のほうがどれだけ説得力があるか。
小野先生の新刊の書籍も購入させていただきました。「いなごのように戦いましょう!」と最終ページに書いていただいた言葉にとてもジーンときました。夜は冷え込んできましたので、お体に気をつけて下さい。小野先生のご活躍を祈っています!
Posted by 原発反対 at 2012年12月07日 23:21
お願いですから、悪魔達の顔写真そんなに大きく載せないで! 吐き気をもよおしますから。
ところで、ホントにダマシタ俊一達は福島に住んでいるのですか?
Posted by mic at 2012年12月08日 00:51
N川准教授の目標はたった一つ。

放射線治療の講座をT大に独立した教室として作り、教授になることじゃないんでしょうか?
”准”の文字が外れますから。
Posted by らくだ at 2012年12月08日 03:18
先生、これも奇形植物でしょうか?
正確な場所は不明なんですが・・・

http://img.pics.livedoor.com/012/b/e/be26b98d6bd900af3781-1024.jpg
Posted by ハマの住人 at 2012年12月08日 07:14
近藤誠先生は著書「放射線被ばく CT検査でがんになる」で、ご自身が行った放射線治療の副作用で20年後にガンで亡くなった患者のことを書いています。
もっとも、その場合の放射線治療は、放射線をしないと死期が間近である場合の治療で、20年の延命をできたことが大きな点だと思います。
被曝しても延命というメリットがあります。
今は被曝のメリットがありません。
ただ単に病気になり寿命が縮まるだけ。
Posted by いつも拝見しています at 2012年12月08日 09:03
貼られた昔のブログのコメント欄も読んでいたら、大久保と長瀧がそっくり!というのがあって笑いましたW
ブログ内容も本当に充実していますね。小野先生、感謝!
Posted by けんけん at 2012年12月08日 09:04
>ハマの住人さん

このサボテンは東京都台東区根岸の有名(?)なやつですよね。
震災前…それこそずーっと前からあります。自分も実際に見たことありますから。間近で見るとなかなか迫力あり。

JR山手線の鶯谷駅から名の知れた洋食屋・香味屋に歩いていく途中にありますよ。
Posted by サボテンかわいい at 2012年12月08日 12:15
いんちょ先生毎回資料や根拠を示しながらのブログ更新ありがとうございます。今回選挙も控え、また何も考えない多くの人が自民などに入れるのかと思うと黙っていられません。私でも出来る事としてチラシの歩スティングを考えています。その際この記事にある被爆戦犯達の記事を引用してチラシ作成したいのですが・・引用元明記で作成すればよろしいでしょうか・・?
それとも不特定にポスティングするので無用な嫌疑を避けるため引用元明記しない方が良いですか?
Posted by 北海道の人です at 2012年12月08日 12:45
安心安全デマを振りまく御用が多い事に
本当に腹が立ちます。 

だまされている人が周囲に沢山います。
この安心安全デマにすがって、
放射能問題はスルーされてしまう事が
多いです。  

しかし、私の主治医は被曝は
少しでも危険派です。

ガンの早期発見のため
PETCTを希望した所、どうしてもと
言うなら紹介状を書くが、
自分なら決してCT検査など受けない。
胃の透視は勿論、胸部レントゲンも受けないし
CTやPETは言語道断、抗がん剤も自分自身は
使用しないと言います。  

私は主治医を医師の中では、とても
正直な方だと思っています。


Posted by 福島県西部在住 at 2012年12月08日 13:06
無知とは本当に恐ろしい。
無知な人間が人を殺す。

裸の王様は恥をかく。

騙す人間が悪いのか
騙された人間が悪いのか
欲に目が眩んだ人間は真実が見えない。

みんな本当は知っている。
劣等感 日本人 
まわりを見る。自信がない。
みんなが良いというものを良いと言う。

すべてつつぬけ
すべてがあきらかになる。

Posted by リリーア at 2012年12月08日 18:40
この本は今後、健康被害が広がって裁判になった時の証拠ために購入しておいた方が良いかもしれませんね。ここで放射能安全神話を振り撒いている人たちは、本当の事を知っていて(若干名の本当に理解していない真のバカは除く)出版に係わっているのですから。このような本は、いよいよ危なくなってきたら絶版になるかもしれません。それでトンズラするつもりでしょう。

マスコミは昨日も大きな地震があったのに、いつの間にかに地震の話題が無くなってしまいました。本来であればマスコミがもっとしっかりして「地震大国の日本に原発をつくるべきではなかった」旨の報道をするべきなのです。
いまのマスコミは北朝鮮のミサイル問題を大々的に煽って、自民や維新の会の得票を伸ばすための援護ばかりです。
どういった理由か理解に苦しむのですが「原発は安全保障上、重要だ」と言っている政治家共がいますが、原発が安全保障に役に立つとは思えません。なぜなら、もしも原発がテロやミサイル攻撃を受けたら、この国はどうなってしまうのでしょうか。すこし考えたら解る筈です。原発は安全保障上も、大きなリスクになっているとしか考えられないのです。
結局は、この国にとって原発は「無用の長物」どころか、とてつもなく危険で巨大な地雷でしかない、と思っております。
昨日のような地震があっても、原発推進の政党に投票してしまう人たちがいる事が、本当に理解できません。どうすれば、この国は変わることができるのでしょうか。

Posted by 肝澤幅一 at 2012年12月08日 21:50
チーム中川っていうネーミングからして、もはやお笑いにしか思えないのだが、中川センセはいま中学生への洗脳教育にご熱心。この社会に悪影響を与えまくりの御仁は、笑顔も本当に気持ちわるい。
Posted by チーマー中川 at 2012年12月08日 22:42
佐々木、鈴木、それから低線量被曝WGの前川・・・
JCO事故で被曝して死んだ大内さんの治療に関わった奴ら。
染色体をズタズタに切り刻まれ、意識がありながら壮絶な体の状態になり亡くなった大内さん。
奴らには、大内さんの心の叫びが届かなかったんだ。奴らには、心がないんだ。
当時の研修医くん、看護師は、いま奴らの発言をどう思っているのか。
Posted by いっしー at 2012年12月08日 23:04
福島の事故の影響が顕著に出始めたら、この顔も名前も出している人達はどう責任を取るつもりでしょう・・・・あ、そもそも最初から自分の言っていることに責任取ろうなんて思ってないから平気なんですね…
御託を色々、述べるくらいならフクイチ行って、収束作業してきた方が役に立つんだから行って来いって!!
Posted by Cipher at 2012年12月09日 00:37
自民党や維新、民主党(隠れ自民)を選挙で勝たせて、孫をさらに被曝させ、徴兵されるように仕向けるじいさん、ばあさん。
そんな人間とは、縁を切れば良いのに。
それくらいしないと、子どもの未来、お先真っ暗だよ。そうでしょ?お母さん、お父さん。
Posted by 母 at 2012年12月09日 07:50
北海道の人です さんへ。

私が書いている記事は全て引用ですから、引用元は掲示しないで結構です。
Posted by いんちょう at 2012年12月09日 08:55
> サボテンかわいいさん、情報有り難うございます。

> 名の知れた洋食屋・香味屋に歩いていく途中

ですか!行ってみたいのですが、現在ダイエット中で
外食していませんので、いずれ行って見ることにします。

必死こいて、-5kg程度までこぎ着けましたけど。
Posted by ハマの住人 at 2012年12月09日 11:15
飯館村の菅野村長は、事故後の汚染が酷いことを住民にばらすなと区長さんに口止めしていたことがのちに公になったので(当の区長さんの書籍とドイツ講演により)、てっきり後ろめたくコソコソ生活しているのかと思っていましたが。どの面下げてこんな場に出ていけるのか。
Posted by モニタリングポストも除せんしてから測定! at 2012年12月10日 13:02
飯館村の菅野村長は、事故後の汚染が酷いことを住民にばらすなと区長さんに口止めしていたことがのちに公になったので(当の区長さんの書籍とドイツ講演での告発により)、てっきり後ろめたくコソコソ生活しているのかと思っていましたが。どの面下げてこんな場に出ていけるのか。
Posted by モニタリングポストも除せんしてから測定! at 2012年12月10日 13:03
遂に、ハワイの住人の尿からウラン検出との話、
国際的訴訟問題になるのは、時間の問題。
さらに瓦礫の焼却のせいで、韓国や中国などの周辺国も被曝させていると立証されたら・・・

確実に国家財政破綻です。

Posted by ちわわマン at 2012年12月11日 06:10
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