2012年12月09日

長崎の黒い雨とABCC、保険医協会

2012年12月8日(土)熊日朝刊から
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 この記事を見て、ムムッ と思うことがありましたので、このエントリーを書くことになったのですが、一番言いたいことは最後に書きます。まず、型どおりにこの背景を探ります。

 放射能影響研究所は、その全身はABCCです。
1946年、広島・長崎の原爆被爆者における放射線の医学的・生物学的晩発影響の長期的調査を米国学士院-学術会議(NAS-NRC)が行うべきであるとするハリー・トルーマン米国大統領令を受けて、原爆傷害調査委員会(ABCC)が設立されました。当初、運営資金は 米国原子力委員会(AEC) が提供していましたが、その後、米国公衆衛生総局、国立がん研究所、国立心臓・肺研究所からも資金提供がありました。1948年、日本国厚生省(現 厚生労働省)の国立予防衛生研究所 が正式に調査プログラムに参加しました。ABCCは、1975年4月に発足した放射線影響研究所の前身です

 このABCCどのような経緯で作られたか。表向きはトルーマンですが、この裏話が「プルトニウムファイル」アイリーン・ウェルサム (著), 渡辺 正 (翻訳) 翔泳社(ソフトカバー版近日再販予定)にこう書かれています。p.137-138
 マンハッタン計画の時代、ヘンショーは夜勤研究所の生物学者だった。広島長崎の爆撃から一年半後、生存者の長期研究ができそうかどうか陸軍省と全米アカデミーに助言する使命を帯び、シカゴ時代の同僚オースティン・ブルースと訪日した。その任務をブルースが後日、シカゴ文芸クラブの講演で陽気に公説明している。まあ幸い上層部には、私たちの任務を華々しく『なんとか作戦』と命名する方はいませんでした。でも、何か名前をつけ方がいい、『原子爆弾被害委員会』なら略称がABCCになってわかりやすいな、とポールが持ちかけたんです。冗談のつもりで報告書に何度か使ったら通ってしまいましたね」(このプロジェクトは、「放射線影響研究財団」の名で現在も続く。)
 ABCCが注目した長期作用の一つが、放射線の生殖系影響だった。原子爆弾投下の直後、マンハッタン計画の調査団として訪日したスタフーォド・ウォーレンとジョゼフ・ハウランドも、放射能を浴びた男性の睾丸萎縮や不妊化を確かめていた。「四日目にもう睾丸が顕著に変化」。ヘンショーは、爆心からかなり遠くにいた男性にも変化が出たのを見た。「精子数が顕著に減少。低レベル放射線の影響か」。それよりなにより、出現には千年かかるだろうとノーベル賞学者ハーマン・マラーが予言していた遺伝子変異さえ見えた。不安を覚えたヘンショーは、フォート・コリンズの会議を締めくくる講演で50−100ラド(約500-1000mSv)でも突然変異を倍増させる怖れがある、と指摘する。


 この記述から重要なことが二つわかります。
・米国はABCCとセットで日本に原爆を落としたわけではなく、もし調査する価値があるのなら調べるという方針だった
・生殖細胞に顕著に影響を与えていることを米国自体が知っていること(この後、プルトニウムファイルでは、米国内刑務所での囚人を使った睾丸被曝実験に進みます)

 余談ですが、このマラー博士は、服部大先生の漫画にも出てきます。マラー博士は、千年と予言していた遺伝子変異が、被爆直後の広島で現れていたこと。大変重要な記述です。

フクシマが安全という知見は我々にはない−放影研が公式に認める(知られざる放射線研究機関 ABCC/放影研)で、内部被曝に関しては一切調べていないと、放影研が認めています。

放射線の人体への影響を60年以上調べている放影研だが、実は内部被曝のデータはないという。しかし言うまでもなく内部被曝は原爆投下でもおきた。爆発で巻き上げられた放射性物質やすすがキノコ雲となりやがて放射性物質を含んだ雨を降らせた。この黒い雨で汚染された水や食べ物で、内部被曝が起きたと考えられている。

「黒い雨の方は、これは当然、上から落ちてきた放射性物質が周りにあって被曝するのですから、今の福島とまったく同じですよね。それは当然あると思うのですよ。それについては実は、黒い雨がたくさん降ったところについては、調査の対象の外なんですよ。」(大久保氏談)

内部被曝をもたらした黒い雨は、放影研の前進のABCCの時代から調査の対象外だったという。もとABCC部長のシャル氏はその理由をこう証言する。

予算の問題は1950年からありました。研究員たちは予算の範囲で何ができるかを考え、優先順位をつけました。黒い雨は何の証拠もありませんでした。だから優先順位低かったのです」(シャル氏談)


 何をオオウソをと私は思います。1950年代と言えば、米国が最も大規模な核実験を途方もないカネをかけてやった時期に当たります。アイビー・マイク、 キャッスルブラボー実験。まさしく、第五福竜丸事件が起きたときです。プルトニウムファイル上巻 p.235から

 そんな状況を見て、研究費と昇進に飢えていた科学者は、核戦争と退屈な放射線研究への増悪感をあっさり捨てる。研究費申請書は洪水のごとくAEC(NRCの全身)に流れ込み、折り返し巨額なカネが流れ出す。「ほんの少しでも放射線に引っかかっていれば申請書は通ったね」、と、ストロング・メモリアル病院に代謝部門をつくったマンハッタン計画の科学者ウィリアム・ペイルの感想。やはりマンハッタン計画の残党だったスタトン・コーンも言う。「すごい時代だった。機械や装置は何でも買え、一言も言い訳しなくて済んだ」。ソ連のスプートニク打ち上げ(57年10月)のあとワシントンからロスアラモスに戻った某科学者も、幸せな狂乱の時代をこう語る。「札びらでぶたれ、青あざができるくらいだったよ」。その50年代、AECの生化学研究予算は年額2500万ドルに膨らんでいた。内訳は、37%が放射線影響の研究、34%が放射線利用の研究、21%が産業安全の研究、85が放射線被害低減の研究だった。
 懐の温かいのは原子力委員会だけではなかった。陸海空軍も戦後、自前の研究所をドンドンつくり、研究委託で大学に大盤振る舞いを始めた。(以下略)


 なぜ、まったく同じ時期に日本のABCCが予算不足に陥ることがあり得るのか。この番組制作者はきちんとこの時代背景を勉強した上で、インタビューして欲しかったと思います。この予算不足は全くのウソです。ウソをつくからこそ、こういったつじつまが全く合わないことが出てくるわけです。つまり、ABCC−放影研−の研究はまったく信用ならないのです。

 ヒロシマ、ナガサキの原爆では、ABCCはピカ(原爆から放射線に直接当たった人間)による被曝のみを考慮して、内部被曝を一切無視しています。そして、それを反核と言われる人たちも鵜呑みにして、発表し続けています。(藤田祐幸氏、ヘレンカルディコット医師医師など)

 ところが、長崎の原爆の放射能は大気・成層圏へ逃げたわけではなく、当然のごとく広範囲に大地を汚染します。

被曝を「心理的被曝」、ストレスと言い換えるこの国の医療でしめしましたように、半径12キロ地点でも明らかな被曝症状が現れています。そして、私のブログの読者の一人から、熊本県八代市でも、原爆投下後の8月下旬に、脱毛、急死などをともなう赤痢様の症状が出たと教えてもらいました。当然でしょう。ナガサキと八代は間には隔てるものはほとんど無いのですから、死の灰が降ったと考えられます。

 井伏鱒二の小説黒い雨にも、内部被曝の症状は刻銘に記されています。それどころか、ピカに合っていないし、黒い雨にも打たれていないのにもかかわらず、たくさんの人が被曝死−入市被曝−していることはありとあらゆる本に残っています。それにもかかわらず、それらの証言は「科学的」ではないとして、この国の放影研、政府は一顧だにしません。

長崎原爆訴訟−内部被曝を無視する裁判所により棄却でも、紹介しましたが味方のふりをした医師がヒバクシャを裏切ることは良くあることです。

日赤長崎原爆病院の朝長万左男院長(被爆者医療)
 ほとんどの争点が門前払いで全面的な原告敗訴だ。黒い雨を浴びて髪が抜けた人などが一部いるため、まったく放射線の影響がないとは言えないはずだが、判決では科学的根拠がないことが敗訴につながっている。根拠を新たに証明するのは困難。医療費補助の範囲の狭さが体験者の不満に結びついており、補助対象の精神疾患の拡大解釈を国に要望するよう運動を転換した方がいい。

 なぜ、明らかな被曝症状を精神疾患と言い換えるのか、決して許される態度ではないと私は強く憤りを感じました。

 さて、ここからが本論です。今回の記事で放影研が内部被曝を認めないのは当然のこと。それだけではこのブログは書きません。その横に記者会見をしている本田孝也会長のことについて、書かせていただきます。

博多55分 フクシマの真実と内部被曝講演会2012.8.26(日)として、紹介いたしましたが、私は博多で九州保険医協会の医師、事務職員の前で講演会を致しました。以前、数名の医師だけの勉強会呼ばれて、長崎出身の医師から大変不快な罵倒を受けましたので、講演会はできるだけ一般の人を参加させて欲しいと要望したのですが、この会合だけはどうしても受け入れてもらえませんでした。
 この講演の際に、くだんの 本田医師からつぎのような質問を受けました。

「被爆後には、奇形児は生まれていない。根拠のない数字(23.5%)をあげて、しかもある一定の確率で起こりうる奇形をセンセーショナルに取り上げて、スライドにすることは納得いかない。数万人ABCCの調査で奇形児は生まれていない。そのように取り上げることで、結婚出来ないなどの差別が起こった」

 当時は私自身もしっかり言い返せる基盤がなかったので、十分な対応ができず、大変悔しい思いを致しましたので、奇形児については随分と調べました。原爆と核実験場での放射能と奇形児(600万アクセス)上記の報告でも述べられていますように睾丸に影響が出るのですから、奇形児につながらないはずがありません。
 それをそのような報告はないと私に質問され、さらに私がいかにもデマを話したような発言をメーリングリストで流されました。そして、この新聞記事を見ると、黒い雨で急性被曝症状が起きたかどうかの判断のみを述べており、さらに

今回の解析結果により「立証のハードルが上がる可能性がある」
とまで発言しています。
なぜ、胎児奇形、あるいは原爆ぶらぶら病などの慢性被曝症状に目を向けないのでしょうか。

◆関連ブログ
細胞周期と放射能−下痢、脱毛、白血病を起こす理由2012年11月08日
フクシマが安全という知見は我々にはない−放影研が公式に認める(知られざる放射線研究機関 ABCC/放影研)2012年07月29日
被曝を「心理的被曝」、ストレスと言い換えるこの国の医療2012年08月17日
長崎原爆訴訟−内部被曝を無視する裁判所により棄却2012年06月26日
博多55分 フクシマの真実と内部被曝講演会2012.8.26(日)2012年08月27日
原爆と核実験場での放射能と奇形児(600万アクセス)2012年10月04日
posted by いんちょう at 08:52| Comment(16) | 原子力
この記事へのコメント
今回の記事で内部被曝を無視することで原爆原発利権が世界中に核汚染を拡げてきたことが明確にわかります。地球全土の継続する放射能汚染がそのまま各国の医療費を押し上げている現実に医療者は目を向けるべきでしょう。それがそのまま医薬産業利権の水揚げとなっているのです。私は原爆原発利権と医薬産業利権は双子の悪魔であるという視点です。以前にこの国の国営放送が報じたチェルノブイリのリクビダートルの20年後の姿を記録したドキュメンタリーがありましたが、その中では若い元リクビダートルの男性が勃起不全になり自殺したと報じておりましたし、まだ小学生くらいのかわいい娘さんがいる元リクビダートルの父親は40代にして脳実質が空洞化し痴呆症状を呈しておりました。遺伝子を解析すると染色体が切れたり変に丸まっていたり異常を起こしておりました。院長先生の今回の記事から類推すると男性不妊症もおそらくは原発立地周辺には多いのではないでしょうか。病院関係者から直接聞いたところによれば原発立地周辺は知的障害や奇形が異常に多いとのことです。タブーとして封印されていますが大規模な疫学調査をすれば立地周辺とそうでない地区には明らかな相違が見いだせるでしょう。もっとも絶対にそんな調査は行われないでしょうが。マツダマツコ様、院長先生の熱く広いハートをお借りしてこの際なので内部被曝を防ぐ仮説をテンコモリで投稿させて頂きました。ご参考になりますれば幸いです。
Posted by 養生法の探求 at 2012年12月09日 10:02
ABCC-放影研なんて到底信用なんか出来ませんね。

日本人として冷静に原爆被害というものを現場で見て
こられた岡村ヒサさん・肥田舜太郎先生の観察力・
報告が正に事実を語っていると思いますね。

医学的な知識はなくてもそれが正確な判断だと確信しています。

必ず内部被曝の影響はこれから出てくると思います。
福島の検診結果が其れを証明しているじゃないですか。
Posted by ハマの住人 at 2012年12月09日 12:05
放射線で、奇形が出るなんて、常識中の常識では。放射線の免許の試験でも、その時のDNAの切断状態との関連などは、出題されましたよ。
 原子力規制委員会などでも、「活断層の疑惑が濃厚なのに、原発を止めないで、詳細調査をする事事態、実験計画法や安全工学にもとる訳で、そんな危ない邪道を、一体どの恩師に教えてもらったのか?それそもバックに、そうやれと、悪党な誰かにそそのかされているのか。しかして、それは何処の組織の誰か?それを言わないとあなた自身が、国民に非難の刃に晒されることになる。」とまで言ったのですが、日本人と言うのは、謙虚な犠牲的精神が旺盛なのでしょうね。口を割らないですね。役所の役人であろうと、原発の導入者であろうが、その人物自体を捕まえて、刑務所に無期懲役でブチ込んでしまえば、世の中も変わると思うんですけどね。こうなると分かっていながら、毒物を撒き散らした点では、サリンのオウムと同じ事をした訳ですから。と言うよりも、サリンよりも、東電は、もっと、広範囲に放射線物質を撒きましたね。野田自身が、何処の誰に弱みを握られているのか、村の幇助に廻って、福島の事故に関しても、誰も捕まえない事自体、気に食わんです。かたや、オウムは多量、家族引き連れて、公道を歩いている訳で、こう言う矛盾は、子どもに説明出来ない訳で、彼らへの教育にも悪いと思います。
あと、別途なのですが、このような案件も、福島の事故前と事故後で、定量的な数値として集め比較できるはずです。チェルノブイリの場合には、それが出来ているのだから。しかし、よく最近取りざたされるのは、「そんな有意な数字が、今後、福島に関しても集められたにしても、どっかの組織が、ひねり潰してしまうか、下方公表とか数字操作をしてしまうのではないか。」と言う噂が流れています。ここ国民の皆の目で数年は、監視を続ける必要性があると思います。これ、実情・実態を知るということは、日本のイメージダウンになる(12・16以降どうなるかは知りませんが、今の政府あたりは、言いそうですね)のではなく、本当之事を知って次の対策につなげると言うことで、有効だから。
Posted by ちゃまいえ at 2012年12月09日 12:42
<突出した予算獲得力>
被曝ムラを牛耳るのは長崎・広島の関係者だが、とりわけ力があるのは長崎大学だ。ここは、医学部が被曝した世界唯一の大学でもある。(当時、広島大学には医学部はなかった) 被災時生き残った医師は被災者を懸命に治療しその記録を後世に伝えた。こうした経緯もあって長崎大学は日本の被曝研究をリードしてきた。被曝ムラの中でも長崎大学ブランドは絶対で、研究費の多くも長崎へ流れこむ。
被曝ムラの予算獲得力は突出している。多くの研究機関は、被曝ムラのインナーサークルに入ろうと必死だ。被曝ムラの住人は政府との関係を悪化させなければ、放射線事故がおこるたびに潤沢な研究費にありつける。研究者たちは住人の希望には注意を払わない。
被曝医療データの扱いは、被曝ムラの専門家でなければダメ、という排他的状況にある。一般の研究者がデータベースにアクセスできない。地域独占となっている。

雑誌 選択 2011 12月号
「福島」を食い物にする「被曝医療」
長崎、広島系「御用学者」のやりたい放題

より、ぬきだしました。

放影研の莫大な予算について、日本政府からだけでなく、アメリカからも資金が提供されている。被曝医療にはアメリカの影がちらつくため、日本政府も容易に手が出せない。ともあります。

Posted by アメリカ様とそのポチ達には勝てません at 2012年12月09日 12:57
将来の日本のウクライナ化に備えて、国が手を打ち始めたのではないでしょうか?
将来の福1事故由来の健康被害を否定するには、まずはヒロシマのそれを否定しなければ、と。

>そのように取り上げることで、
>結婚出来ないなどの差別が起こった

がれき受け入れ問題でも、下手に受け入れを拒否しようものなら、政府や御用学者や被災地の首長や住民達が、それは被災地差別だ!と言い出しますからねぇ・・・。

Posted by 新潟県民 at 2012年12月09日 13:01
新聞は、表向き偏った記事を書かないはずなのに、
偏り過ぎ。

百歩譲って、まだ分からないことだとしたら、
「内部被曝による影響がある」という考えを、
この記事の隣りに載せるべきです。

怒りを感じます。
Posted by あゆ at 2012年12月09日 16:08
250ミリシーベルト(1時間当たり? 時間の単位が書かれていません)の放射線を直接、一瞬だけ浴びさせれば生体の防御反応が活発化して、本と同じ実験結果を得られるでしょうね…
しかし、お偉いさんたちは長期間、放射線を浴びた場合は条件が違うという発想ができないのでしょうか。
確かカナダかメキシコの学者が研究して、実際に言われているよりも遥かに低い放射線でも大きな影響が出ていたような。
後、妊娠3カ月以内の胎児にレントゲンを浴びせれば、生後10年以内に白血病や癌が発生する確率がぐんと高くなるというのはよく知られていることだと思ったんですがね。
ネズミ自身が放射能に耐性の強い生物であるのも確からしくて、ウクライナの汚染地域では大量繁殖しているそうです。

>ほとんどの争点が門前払いで全面的な原告敗訴だ。黒い雨を浴びて髪が抜けた人などが一部いるため、まったく放射線の影響がないとは言えないはずだが、判決では科学的根拠がないことが敗訴につながっている。

これを主導したのが小佐古敏荘教授です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E4%BD%90%E5%8F%A4%E6%95%8F%E8%8D%98
原爆症認定集団訴訟では、国側の証人として出廷し、国の主張に沿った証言を行った。特に被爆者の放射線量を評価するシステム、DS86とDS02については妥当性を主張しており、この点で原爆症の認定が不十分であるとする原告の主張と対立している(被爆者約25万人のうち、国が原爆症と認定した者は約2000人である)
もっとも専門が医学でなくて原子力工学というのはお約束ですね

そして…まるで鬼かと思われる、この小佐古教授をして
「色々と官邸に申し入れてきたが、受け入れられなかった」(略)「この数値(校庭利用基準の年間20ミリシーベルト)を、乳児・幼児・小学生にまで求めることは、学問上の見地からのみならず…私は受け入れることができません。(略)政府の一員として容認しながら走っていった(基準値引き上げを強行した)と取られたら私は学者として終わりです。それ以前に自分の子どもにそういう目に遭わせるかといったら絶対嫌です」と涙をうかべながら会見、今は脅されて一切、マスコミに顔を出さなくなったそうで…
平然と大丈夫と言ってる学者集団は鬼を越えた悪魔の群れです。
Posted by Cipher at 2012年12月09日 21:00
被曝医療って、今まで臨床医学界であまり話題にならないから普通の医者はほとんど関わりのない世界でしたよね。色々勉強して調べていくと、本当に閉鎖的な、特殊な分野なんだなーと思います。政治色が強いですね。
医学雑誌における長崎、広島の先生方の物言いも、あまりに強権的で驚きます。全くアカデミックではない。医者というより、政治家とか役人の匂いがしますね。
Posted by 女医ママ at 2012年12月09日 21:57
大阪で瓦礫広域処理に反対していたモジモジ先生が逮捕された。ひどい。
東電幹部、保安院、安全委員会、御用学者、他。本当に逮捕されるべき人間は別のところにたくさんいるよ。。警察はなにやってんの?本当に悪い奴を捕まえてよ!腰ぬけ!
Posted by みい at 2012年12月09日 22:36
.真実はどこに?―WHOとIAEA 放射能汚染を巡って .
http://www.youtube.com/watch?v=oryOrsOy6LI&feature=player_embedded
Posted by リリーア at 2012年12月10日 01:13
そうです、小佐古教授の涙の会見は衝撃的でした。でもあのあと一切検証報道されませんね(苦笑)
20ミリシーベルト問題は福島における被曝問題のキモなのですが。
この問題を勉強していくと、日本の教育現場には子ども達の命を尊重する感覚がないことを痛感させられます。
Posted by 母 at 2012年12月10日 06:21
先生、直接このブログと関係無いですが12/13の
院内勉強会はお休みだそうですがいいことです。
小野出来田内科医院は木・土の午後と日曜祭日は
休診ですから休んで下さい。

このままでは月月火水木金金でダウンしますよ。
医者の不養生なんて自慢にもなりません。

休日はお休み頂いて気力を蓄えて下さい。
ファンを代表してご忠告申し上げます。

ついでながら65歳以上の熊本市民はインフルエンザ
無料ですか!横浜では2,000円でしたよ......orz
Posted by ハマの住人 at 2012年12月10日 19:43
銀イオンは浄水器、消臭、殺菌など生活の中に用いられているようですが、もしかしたらがれき焼却による様々な化学物質と反応する可能性があるのではないでしょうか?

H16年の研究から、雨はすでに金属で汚染されていて「長期的には土壌生態系や人間への影響の可能性もある」とのことです。

次世代技術利用金属の環境溶出特性と土壌中動態の解明に関する研究
(K1639)
http://www.env.go.jp/recycle/waste_tech/kagaku/h16/kagaku/

ダイオキシンやヒ素など焼却灰に含まれうる有毒物質、放射性物質がどのように変化していくのかわかりませんが、それらと化学反応、変化を起こすような恐れのある化学物質が含まれている製品を、安易に日用品として使ってよいのだろうかと思いました。

地球上にある物質は決して地球上から消滅することはなく、地球の中で永遠に循環し続けます。自然の浄化サイクルを壊さないためには肥料、農薬、洗剤、シャンプー、歯磨き粉などに含まれる多くの化学物質の利用を減らしていくべきと思います。その理由は動物実験も背景にあります。

自然環境内に化学物質が増え、もし地中で生物の死骸の分解の働きをするバクテリアなど見えない細菌類が消滅してしまったら、死骸も何もそのまま残ります。自然のサイクルが狂ってしまいます。もしかしたらよいバクテリアは殺されてしまって、新しい病原菌が生まれるかもしれません。

そんなことを続けていれば、いずれミネラルウォーターが安心して飲めなくなる日が来るでしょう。そのようになってしまったら、また元の地球の状態に戻すまで、長い年月がかかると思います。

水は私たちが生きていくためになくてはならないもの。地球を汚さないために自分ができることとして、私は歯磨き粉や食器洗剤などをなるべく使わないように、本当に必要かどうか考えて少しずつ減らす努力をしています。
Posted by Kayo, :) at 2012年12月10日 19:52
このサイトはご覧になりましたか?

“ふくいちを裁く”
http://yoshi-tex.com/Fuku1/Subside.htm

(ページの一番下に
当ページの内容は著作権で保護されています。著者に断り無くコピーしないで下さい。
Copyright &copy;2012, Kiyoshi IWATA & AESOP Corp., All rights reserved.
とあります。)
Posted by Kei at 2012年12月11日 09:05
巨額のカネにかこまれ、大盤振る舞いされ、札びらで青アザができる、幸せな科学者。
トチ狂っている。
Posted by 親の顔がみてみたい at 2012年12月11日 09:11
たねまきジャーナルも閉鎖に追いこまれ。瓦礫広域処理反対の下地先生は微罪で逮捕、宇都宮健治氏を応援していた人も微罪で逮捕。イヤ〜な空気になってまいりました。これで自民党維新が勝ったら、ますます・・・。
小野先生は敵の急所を突きすぎていて、大丈夫なのか時々心配になります。でも!熊本では変なことさせません!熊本は、市民だけでなく役者の人も放射能の危険性を分かっていますからね。水俣の経験もありますし。万が一ヤバくなったら、みんなでありとあらゆるコネを使い、力を結集させ、ぜっったいに即時対応いたします。それが、今まで情報発信してみんなの心の支えになってくれた先生への恩返しです。
Posted by くまモンも、阻止するばい at 2012年12月11日 12:57
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