シュピーゲルのインタビューで次の発言をした山下俊一氏「チェルノブイリでは避難住民の寿命が65歳から58歳に低下しました。がんのせいではありません。鬱病やアルコール依存症、自殺などのためです。移住は容易ではありません。ストレスが非常に大きくなります。そうした問題を把握するとともに、その治療にも努める必要があります。さもないと住民の皆さんは自分が単なるモルモットだと感じてしまうでしょう。」
フクシマはもはや、山下氏が言うまでもなく、巨大な実験場となり、日本の科学者の功名心をそそっています。(いずれどうせまた世界のどこかで起こるであろう放射能被害に備えて、健康被害の有無を含めた情報を蓄積しておくことは、人類への貢献(福島民報))
近畿大学は、事故当初から川俣町に無償でガラスバッジを配付しました。
子ども・妊婦へのガラスバッジは寄贈(川俣町)
福島第1原発事故で町の一部が計画的避難区域に指定された福島県川俣町で21日、保育園児から中学生までの子どもと教諭計約1500人に、近畿大から小型線量計「ガラスバッジ」が寄贈された。22日から各学校などで配布する。2011/06/21 17:18 【共同通信】
ガラスバッジを配付したことで、この地域が放射線管理区域とするべきということを明示しています。しかも、大学の研究費を使って無償でやるわけですから、まさしくモルモットあつかいではないでしょうか。そして、この評価を近畿大学が発表しました。結論は、聞く前からわかっていますが、一応・・・
年間積算平均1.14ミリシーベルト 川俣・子ども線量測定
川俣町は9日、昨年6月から1年間を通じて町内の全小中学生、幼稚園児1329人を対象に行ったガラスバッジによる積算線量測定の結果を発表。平均値は1.14ミリシーベルト(自然から受ける平均線量を除く)で、全身に1度に浴びる線量が100ミリシーベルトを超えなければがん発生増加が認められないという国際基準を大きく下回っており、測定した近畿大は「放射線の影響は心配ない」と結論づけた。1年間を通じて集団の測定を行ったのは世界初という。
同日、川俣町で保護者対象の説明会を開催。3カ月ごとの積算線量が時期の経過とともに減少したことから、学校の除染など町が実施している線量低減対策の効果が示されたとした。
(2012年12月11日 福島民友ニュース)
100mSvを一度に浴びなければ云々というのは、かの山下先生でさえも、
シュ:住民がリラックスしやすいようにと、年間100ミリシーベルト被曝しても大丈夫だともおっしゃっている。通常それは原発労働者の緊急時の被曝上限だと思うが。
山下:100mSvでも大丈夫だから心配いらない、などとは言っていません。ただ、100mSv未満ではがん発症率の上昇が証明できていない、と話しただけです。これは広島、長崎、チェルノブイリの調査から得られた事実です。
それを福島民友では、100mSv以下では癌発生が認められないという国際基準だと言い換えています。まさしく犯罪行為といっていいでしょう。そして、このガラスバッジを無償配付した近畿大学は、「世界初の集団測定」を行った実績を持ち、さらに「放射線の影響は心配ない」と簡単に結論づけます。じゃあなぜ、莫大な研究費を使って、このような実験をしているんでしょう。なぜ、こんな茶番に福島民友は騙されてしまうのでしょう。
さて、この「近畿大学」興味が湧きましたので、いろいろと調べてみました。
私のブログの中では、この川俣町のガラスバッジ以外に1度だけ紹介。
近畿大学原子力研究所の講師、若林源一郎氏は、「放射能の人体に与える影響については、線量が高い場合を除いて確定的なところは分かっていないのが現状。年100ミリシーベルト以下については、飲酒、タバコ、ストレスなどの影響と区別するのが難しい。年1ミリシーベルトは法律上の規制値で、超えたら健康に被害がでるというものでもない。放射線を気にするあまり、子供を外で遊ばせなかったり、夏でも長袖やマスクを付けさせていたら、どちらが健康に悪いのか分からない」と話す。

なぜ、放射線工学の専門家が、健康被害をしたり顔で話せるのでしょうか。
さて、近畿大学の設立について
近畿大学は、衆議院議員であった世耕弘一が、学長・校長を務めていた大阪専門学校と大阪理工科大学を合併して設立された。2005年6月に格付投資情報センターから「AA-(安定的)」の財務格付けを取得して以来、2012年9月までその財務体質を維持している
設立者の孫に当たる世耕弘成氏は、自民党の参議院議員
福島差別を考えるシンポジウムに250人が参加2012.01.20
福島県南相馬市長の桜井勝延さん、広島に落とされた原子爆弾で被爆した飯田清和さん、内科医で水俣病、原爆被爆に詳しい村田三郎阪南中央病院副医院長がそれぞれの立場から報告された後、近畿大学人権問題研究所の奥田均教授がコーディネーターとなってシンポジウムが開催された。
近畿大学・・・と言われて何か見たような気がすると思って思いだしたのが、御用も御用 Jaif TVの映像
この大学は本当にズブズブです。しかも、原子炉がこんな大都市にあってもいいのでしょうか。一体廃棄物はどのような処理をしているのか・・
そして、このような研究会まで。。。
近畿大学原子力研究所/関西原子力懇談会 主催 授業に生かせる放射線教育研修会 〜原子炉にふれてみませんか〜 7月28、30・31日 8月3・4、6・7日 東大阪キャンパスにて2012年7月20
近畿大学の原子炉は民間および大学原子炉第1号として、1961年に運転を開始し、教育・訓練・研究用に設計された極低出力(1ワット)の原子炉で、原子炉物理、放射線計測、放射線の生物影響と広範な研究に利用されています。また、極低出力のため、圧力容器・格納容器や冷却設備も必要としない安全な原子炉です。
おそらく、上記動画で行われたような研修なのでしょう。この大学は本当に恐ろしい。そして、このような大学に健康に全く問題ないと太鼓判を押される川俣町の方々。
なぜ、放射能をここまでバカにできるのでしょうか。「事実は小説よりも奇なり」と言われますが、もはやそれさえもはるかに超越しています。
なぜ、核物理学のみ、工学者が人間の健康に太鼓判を押せるのでしょうか。どう考えても納得いきません。
◆関連ブログ
残るか去るかは住民自身が判断しなくてはなりません。-山下俊一2011年08月21日
子ども・妊婦へのガラスバッジは寄贈(川俣町)2011年06月22日
女性を蔑視する報道(安全デマ)2011年06月17日
いずれどうせまた世界のどこかで起こるであろう放射能被害に備えて、健康被害の有無を含めた情報を蓄積しておくことは、人類への貢献(福島民報)2012年02月24日
1wの発電機とはずいぶんとカワイイですねw
携帯電話の充電に換算すると数台分にしかならず映像に出ていた研修生10人分にもなりません。
それはさておき、
今週末福島で行われるIAEAの会議に先立ちIAEAとWHO、原子力規制委員会についてのセミナーが12/12に行われていました。
「2012/12/12 IAEAがやってくる!〜IAEAとは?日本に適用される被ばく基準とは?」
※掲載期間終了後は、会員限定記事となります。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/44538
IAEAは何者なのか、WHOはなぜ放射能被害に対して弱腰なのか、原子力規制委員会が採用しようとしているIAEA基準がいかに危険なものかよくわかる非常に良いセミナーです。
今までに聞いたことはあるけど情報源がよく分からなかった事などもスライドにソースが示されていたりするので非常に参考になりました。
ICRPにも問題はあると思いますが少なくとも今まで採用していたICRP基準の「復興期は1mSv/年に下げること」を変えないでほしいものです。
確か研究用原子炉って、他にも結構あるはず…それも大都市の真ん中で…と思ってググったら…
こんなん出ました。
http://www.insightnow.jp/article/6444
反原発で有名な京大の小出さん含めた熊取6人組が、この実験用原子炉で研究してた仲間の結びつきだと考えると複雑な気持ちになりますね…
↓下のブログ記事を見て、
『塀の無い強制収容所に、具体的には強制されずに、皆戻ってくる』
とふと思いました。
恐い!! 酷い!!
日本人全ての人が一つになって、福島の現状を、
今すぐどうにかしなくちゃいけないことなのに、
誰も何もしない、出来ないなんて、
日本は狂っている。
**************
ブログMERXより。
[福島県]県外借上げ住宅の新規受付を12月28日で終了 一方、帰還の場合は子ども,妊婦のいる世帯に限り受付
http://merx.me/archives/28636
福島県外へ避難した子どもの数 2012年4月より900人以上減少(ってことは、子供が福島へ戻ってきてる=モルモット←はコメントを出した私が思ったことです。)
http://merx.me/archives/29496 より抜粋
“県では、18歳未満の医療費無料化制度などが安心要素となっていることや、二重生活などで家族の負担が増えていることが、県内に戻ってきている要因と分析しています”
↑被災者18歳未満の医療費無料化制度、県内外で無料なら分かるけど、、、。
近畿大学は臆病というより、悪質。そもそも政治家が創立した大学ってなんだ。。都内など他にもあるけどね。
ちっぽけな私。でも、できる限り、たたかおう。自分のために。子どものために。子どもの未来の友達のために。
今から
避難したくても当てもなく、仕事もなく。毎日悩み、あるときは放射能を受け入れようとさえしました。子供の靴を舐めたり、土を食べ噛み。口から血がでたり、自分でもおかしくなりそうでした、というか変人です。母子家庭で経済面でも、大家さんが嫌がり賃貸は借りれず、仕事も県外では福島からとなるとあまりいい印象はなく、路頭に迷います。
自力で脱出しないと、シンデレラのカボチャの馬車はこないんです。
今日の川俣町は秋晴れです。子供らは放射能の風の中お祭に参加です。
川俣町****(匿名とさせていただきました)
どうしようもなくて放射能を受け入れようと自らの体で引き受けようとされたんですね。いったいこの国はいつの時代を生きているんでしょうか。どれだけの苦しみを原発被災者に負わせているのか。あなたは狂いたいと思われたのに狂えなくてとんでもない今を生きておられるのですね。
滋賀県で未来を悲観しているのですが、そして狂いそうになるのですが狂えずにまだ最善を探しているところです。どうか、最善を求めて動かれますように。