
そもそも、日本列島自体が活断層の真上にあるのは明らかですから、活断層があるかどうかの議論自体がナンセンスであることはこの図を見ただけでわかりますね。浜岡などは、活断層を避けるようにして立地しているところから考えても、活断層があるのは電力会社も百も承知。
じゃあ、なぜそんなところに立てているのかと言えば、原発に関しては電力会社は使用人に過ぎません。まず、政治家、ゼネコンなどがここに原発を立てると決める。そもそも、日本は狭い国。まともな土地が残っているはずがありません。まともな土地ならとうの昔に人間が住んでいます。四国の伊方原発のあるところは、トンネルができるまでは人の行き来すら困難だった場所。若狭湾もそう。新潟の柏崎などは、蟻地獄と呼ばれた砂浜があったところ等々、まともな場所など一つもありません。そういったところを選んで、天の声として電力会社に立地点が与えられます。
電力会社の使命は、断層があろうと、津波の伝承があろうと、それをカネで隠蔽して、学者の先生達に「そこには断層はありませんから、この程度の地震を想定すれば大丈夫だよ」とお墨付きをもらうことが仕事になります。決して安全かどうかを判断することではありません。私が、本店業務中に建築課の同僚に、「××電力は、○○先生の機嫌を取り損ねて、近くに断層があると認めさせてしまった。だから、耐震工事でえらく苦労している」。と教えてもらいました。当時言われていたことで、地盤が一番危ないのは、伊方、玄海。柏崎も地盤が悪く、仕方がないので原子炉建屋などの基礎をもの凄く掘り下げる必要があり、地下6階、地上2階となっています。逆にフクシマは、地盤がしっかりしているので、地下2階、地上6階となっています。何しろ、地下階を作るのはとてつもないカネがかかるので、通常はできるだけ少なくしようとします。それを、こんなに掘り下げた柏崎は、それなりの理由があるわけです。
何度も言いますが、立地条件ではフクシマが一番まとも。それが、あんなことになるなんて東電の人間はだれ一人考えていなかったのです。
さて、本題。原子力規制委員会が活断層の評価をするために専門の部会をあちこちで開いています。
いつものことですが、顔と名前は抑えておきます。経歴など
島ア邦彦 原子力規制委員会 委員長代理

1970年3月 東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
岡田篤正 立命館大学 グローバル・イノベーション研究機構(歴史都市防災研究センター) 教授

1971年03月 東京大学大学院理学系研究科理学系研究科地理学専攻 博士課程 修了
重松紀生 産業技術総合研究所 活断層地震研究センター 地震素過程研究チーム 主任研究員

東京大学博士(理学) 46歳
廣内大助 信州大学 教育学部 准教授

名古屋大学大学院修了博士(地理学)41歳
渡辺満久 東洋大学 社会学部 教授

1989年 東京大学大学院理学系研究科地理学専攻博士課程修了
こうやって経歴を書いただけで、勘の鋭い人は結論が見えてくるでしょうが・・・
大飯の活断層調査、新たな試掘を指示 規制委
最終判断は来春以降 2012/12/30 0:47
大飯原発では2号機と3号機の間に「F―6」断層が走る。細かく砕かれた岩石などでできた層で、重要施設の非常用取水路の真下を通るとみられる。調査団は29日、地滑りか活断層かを判別しにくい地層のずれがある海岸付近の溝を改めて確認し、原発建屋北側の山頂付近の溝も調べた。
関電は地層のずれを地滑りと説明。調査団のメンバーでは東洋大の渡辺満久教授が「今までの考えは変わらない」として活断層の疑いを示唆したのに対し、立命館大の岡田篤正教授は「活断層とは違うと思う」と述べ、地滑り説を後押しした。
通常は、いろいろと詮索されるのを防ぐために、別々の大学から委員を選ぶのですが、これを見ておわかりの通り、一名をのぞいて東大地理という同門の教授。裏に回れば、年齢順で序列ができているのは間違いありません。今回の地滑り説を支持している岡田は、この同門での一番の年長者。一体だれが発言力が強いでしょうか。このような検討委員会では、かならず反対意見を喋るのがわかっている人間を1名は入れて、ガス抜きさせます。そして、あらかじめ決まった結論を導き出すのは既定路線。仲良しこよしの仲間内で検討させ、全ての原発は「地滑りであることを否定できない」と全てにお墨付きをつけるのは、もう今から火を見るよりも明らかです。原発反対派に希望を一応持たせて、その上で結論づける。もう、何度も見た構図です。そもそも、この委員のメンバーなんか、意見は揃っています。だからこそ、あの「東大」グループに討論させているわけです。このような背景を見ずして、いろいろと詮索するのは馬鹿げたことです。
しかし、このような無責任で、しかも責任は全く取る気がなく、カネでいくらでも結論を変える学者どもにわれわれの命をにぎられるのは納得できません。この学者連中には、次のイタリアでおきた地震学者有罪判決を是非とも適用してください。それしか、この魂のない学者連中にお灸を据えることなどできはしません。
笑い事では済まされない「イタリア地震学者の有罪判決」!北村 隆司
イタリアの裁判所は、2009年に300人以上の犠牲者を出した大地震を前に、必要な避難警告を出さなかったとして、地震学者6人と政府関係者1人に、検事側が求めていた4年の刑を上回る、禁固6年と法定費用など総額8億円を超える罰金を課す有罪判決を下した。
この異常とも思える判決が下された背景には、民衆の怒りとメデイアの圧力を真正面から受ける被災地で裁判が開かれた事もあるが、これまで的中した事も無い「地震予知」を過信して煽ってきたメデイアと、その様な論調を受け容れて来た学者のうぬぼれに対する責任追及の意義もある。
地震予知と経済予測は「競輪、競馬の予想屋の予想」より遥かに劣る事は誰も知りながら、「学問」と言うブランドが付くと真に受けてしまう傾向は世界共通の欠点である。
有罪判決の是非は兎も角、この判決は日本でも真剣に考える必要がある。
活断層か否かなど、だれもわからないのにもかかわらず、地滑りだと強硬に主張して、原発再稼働に大きく舵取りをする人間。このような人物の責任を問わずして、一体だれの責任を問えるのでしょうか。
皆さん、この委員会の顔ぶれ、出身大学、年齢を見ただけで、結論は透けて見えるでしょう?これが、原子力村のやり口なのです。
◆関連ブログ
行儀のいい原発、悪い原発2011年10月12日
日本の原発立地状況2012年01月03日
柏崎はアリ地獄の砂丘に造られていた2011年10月16日
原発と絡まれば、
そこまで、八百長なのですか、
電力業界と言うのは。。。
胴元は、役人なのか、それとも、
経済界のフィクサーなのかは、
存じ上げませんが、
瓦礫処理でもそうですが、
最初から、ありきの結論を決めてる
人間の顔を窺いたいですね。
こう言った人間には、
「自分が太鼓判を押している以上、
万一、福島第一のような事故が
起こった時は、民事的には、
自分が、被害先に、全額損害賠償し、
刑事的には、無期懲役になる!」
旨、念書を書かせればいいかと思います。
でないと、官僚あたりが、
不勉強な閣僚を不健全・不安全側に
動かしていく、
日本の構造は、変わらないと思います。
>万一、福島第一のような事故が
>起こった時は、民事的には、
>自分が、被害先に、全額損害賠償し、
>刑事的には、無期懲役になる!
これは私が今まであちこちで口にしていることで恐縮なのですが。
がれき問題で、長岡市長に「(受け入れを拒んでいて)今や日本の恥だ!」とまで言われてしまったこちら新潟県ですが(笑)、受け入れ推進派が、自分達のその決定に関する万が一の場合の責任に言及したことなどは、これまで一切ないのですよね。受け入れを検討している、もしくは本格受け入れを決めた自治体長、そこの議会、そしてそれを支持する県内マスコミや、推進側のアドバイザーとして招かれた大学教授や準教授・・・。
というか、自分達のそれに関しては、追求が及ばないように、巧妙にはぐらかしているというべきか。
口を開けば、安全だ問題ない、とか、東北地方の人々の心を傷つけるな、とか、風評被害に関しては国が保証してくれるから大丈夫、とか・・・。正直それしか言いませんもの。
権力も金もない庶民が身を守るにはまずは情報と知識かと思いますが、いつも貴重な数々の情報を惜しみなく提供していただいて感謝にたえません。昨年一年間の記事のリストを見ますと、どれも重要なものばかりであるのに驚嘆いたします。今年も大変と思いますがどうぞよろしくお願いいたします。先生の仰言るようにイナゴのようにしぶとくいきたいと思います。もっともあまり跳躍力がなくてトロいので団子虫並み?の進みかたですが、進行方向だけは間違えません!
コメントもいつもありがたく読ませていただいて、色々知ったり励まされたりしています。
地震爆発論学会が主張している地震爆発論(石田理論)によれば、地震が起きる本当の仕組みは、地下で起きる水素爆発なのです。マグマにはもともと水から解離した水素と酸素が大量に含まれています。そのマグマが地表に浮上してくると、含まれる水素が元の水に戻るために爆発を起こしているのです。あるいはマグマが上昇して高熱になると地下水は一定の割合で酸素と水素に解離します。こうして発生した水素が爆発を起こすのが地震現象なのです。その爆発が大規模であれば、地皮が破れて傷が出来ますが、これが断層です。これが断層は大地震の化石であるという意味です。考古学者が原発を止めようとしているようなものです。なんという喜劇でしょうか。
私は二十数年間地震爆発論を提言して来ましたが、地震学者からは一人も賛同が得られません。しかし、地震が何らかの爆発現象であるということはフンボルト以来、多くの先人が認めていたことです。昭和初期には東大の石本巳四雄博士、京大の小川琢治博士(湯川英樹博士の父親)、そして気象庁の高木聖博士(昭和三十年代)も認めておられた地震の発生機構なのです。こうした先人たちは爆発の原因が何なのかが分らなかっただけなのです。水素爆発と分れば話は簡単なのです。
今ではそうした先人たちの後輩が地震爆発論を揶揄しております。その言い分は大抵、「爆発ならば震源から一方向にのみ地盤が動く、だから地震初動時の“押し引き分布”が説明できない。」というものです。しかし、水素と酸素が引き起こす爆鳴気爆発というのはダイナマイトの爆発のようなものではなく、体積が収縮する爆縮現象を伴うものです。これが初動の押しと引きという地震時特有の現象を引き起こすのです。
原子力規制委員会を支配している「活断層理論」は最新の理論ではありません。水はマグマの熱で水素と酸素に分解します。分解した酸素と水素が爆発を起こしているのが地震であり、活断層地震説は間違っています。
その間違った理論に基づいて、原発の安全性問題を審議していることは重大な国家的損失を生みます。
断層は爆発の結果起きる亀裂であり、地震の原因ではない。!
活断層説は原因と結果を取り違えている。!
活断層は存在しない!
島崎氏は公開質問状に答えていただきたい!
ご賛同いただければ、署名活動にご協力をお願いします。署名用紙は
http://www.ailab7.com/sedet-2014shomei.pdfからダウンロードしてください。
チラシ配布にご協力して頂ける方はhttp://www.ailab7.com/gaisentirasi.pdf からダウンロードしてください。
公開質問状はhttp://www.ailab7.com/simazakisitumon.pdf からダウンロードしてください。
以上
地震爆発論学会 会長 工学博士(元・名古屋工業大教授) 石田昭
http://bakuhatu.org