産経新聞 4月1日(月)7時55分配信
NHKのLNG(液化天然ガス)高騰問題に関する番組で、出演依頼を受けた研究者が取材過程で原発再稼働を容認する発言をしたため、出演取りやめになっていたことが31日、分かった。NHKは「原発ゼロを前提にしており趣旨にそぐわない」と説明したという。研究者は「ビジネス交渉のカードとして最初から原発ゼロを前提にするのはおかしい。公正・中立に疑問を感じる」としている。(原子力取材班)
問題となった番組は昨年11月28日放送のクローズアップ現代「“ジャパンプレミアム”を解消せよ〜密着LNG獲得交渉」。
日本エネルギー経済研究所顧問の十市勉(といち・つとむ)氏によると、NHKは十市氏に出演を依頼、同21日にディレクターらと打ち合わせた。国内では関西電力大飯原発以外の原発は停止しておりNHKは、輸入が急増し高騰するLNG価格をどう下げるかコメントを求めた。
これに対し、十市氏は(1)LNGの輸入源と調達方法の多様化(2)交渉力強化のため、共同購入やLNG火力の代替手段の確保が重要。そのためには安全が確認された原発は地元の同意を得たうえで再稼働させたり、石炭火力の活用が有効(3)電力制度改革で発電市場の競争の促進−を挙げた。
だが取材翌日、ディレクターから「番組に出演するには意見を変えていただくことになる」と電話があり、理由として「原発ゼロを前提にどう価格を引き下げるかを趣旨にしており、再稼働に関する発言はそぐわない」と述べたという。
十市氏はNHKに説明を要求。チーフプロデューサーから連絡があり「原発ゼロを前提にしていない。総選挙前であり放送の公正・中立に配慮した」と釈明した。十市氏の発言のどの部分が、放送の中立に反するか説明はないまま、出演は取りやめになった。
砂川浩慶・立教大准教授(メディア論)は「番組の中でいろんな意見をどう生かすのかも公共放送として問われる」と指摘する。
NHK広報局は「番組は再稼働の見通しが立たないなか、日本のLNG調達の現実を伝えたもので、再稼働の是非を議論する内容でない。出演交渉の際に番組の趣旨が十分伝わらず誤解を招いたことは残念」とコメントした。
■「方針にこだわりすぎ」
エネルギー事情とテレビ業界に詳しい評論家の木元教子さんの話「発言の変更を求めるのは大変失礼な話で、番組の方針にこだわり過ぎだ。LNG価格はなぜ上がるのかを考えれば原発再稼働は切り離せなく、高いエネルギーを買わされないようにするため、むしろ十市氏の提言を時間をかけて報じるべきだ」
NHKが本当にこんなことをしたのかどうかはともかく・・この新聞記事をさらっと読み流しては、産経新聞の勝利です。いつも、ブログに書いていますが、いったい誰がこのような記事を書いているのか。きちんと押さえる必要があり、それを見ることで記事に隠された意図がわかるようになってきます。
まず、矢面に立っている経済評論家 十市勉

原発再稼働の道筋と福島の役割=十市勉・日本エネルギー経済研究所顧問
2012年 03月 30日 11:32 JST
十市勉氏は、日本エネルギー経済研究所顧問。1973年、研究員として入所。総合研究部長、常務理事・首席研究員、専務理事・首席研究員などを経て、現職。東京大学地球物理コース博士課程修了(理学博士)。米MITエネルギー研究所客員研究員を務めた経験もある。
政府がなすべきことは、原発再稼働に向けて具体的な道筋を明確にすること、そして福島を世界最先端の放射線医学と除染技術の研究センターにすることだと、日本エネルギー経済研究所顧問の十市勉氏は説く。
同氏の提言は以下の通り。
●電力改革は利害得失を十分に検討せよ
エネルギー政策の策定は、時間軸(短期、中長期)と優先順位を明確にした上で、メリット、デメリットの客観的な評価を踏まえて決定すべきである。
特に、原発の全基稼動停止という異常事態が迫る中で、電力の供給不安と電気料金の値上げへの懸念が高まっている。
政府のなすべきことは、ストレステストの結果を踏まえて、国として安全確認を行い、地元自治体の了解を得るため最大限の努力を行うことである。原発再稼働に向けての具体的な道筋を明確にし、安全確認できた原発の再稼働に全力を挙げることで、国民や企業の不安を解消すべきである。
また現在、エネルギー基本計画の見直しに向けて様々な審議会や委員会で論議がなされているが、政府が最終決定の場と位置づけているエネルギー・環境会議での議論の透明性が求められる。
東京電力に対する国民的な強い不信感を背景に、発送電分離を含む電力産業の改革を一気に進めようとの動きがあるが、先行した諸外国での実例も十分に踏まえて、その利害得失を十分に検討した上で進めるべきである。
●福島を世界最先端の放射線医学と除染技術の研究センターに
福島事故の経験を、世界の原子力安全の向上、放射線影響の科学的知見の確立や除染技術の開発に活かし、その成果を日本から国際社会に向けて発信する。そのためには、福島を放射線の医学と除染技術分野における世界最先端の研究センターとなるように官民を挙げて支援していく。
今後、電力不足が深刻化する開発途上国を中心に原子力発電の利用拡大が進むと見られる中、日本がこれまで長年にわたり蓄積してきた原子力分野の技術を、世界の原子力平和利用に役立てることが、日本の責任であり、役割でもある。特に、低レベル放射線の健康影響について、医学的な追跡調査を継続的に実施し、正しい科学的な知識の確立とその普及に貢献する必要がある。
また、広範囲に汚染された地域における除染を効果的に行う技術や方法の研究と開発を進め、福島を世界の研究センターとしての役割を果たせるようにする。
(3月30日 ロイター)
推進派の論調は、全く同じになります。バリエーションがほとんどありません。いわばスポークスマンとしての役割だから当然でしょう。経歴を見ただけでもずぶずぶなのがよくわかります。
たとえば、大阪のおばちゃん理論で、原発推進理論を掲げる評論家で紹介した

大宅 映子氏
また、百歩譲って日本が完全に脱原発をしたとしても、諸外国、特に途上国は、これから豊かになるためにエネルギーを必要としています。中国、ミャンマー、インド…etc. 皆原発を推進するでしょう。そうなると、いくら日本が止めたとしても、危険の存在は続くということです。原発の技術は日本が持っています。その技術をより磨き上げて、これらの途上国での原発の運営に貢献するのが、日本の義務であり、責任であると思います。また、世界もそれを期待しているのではないでしょうか。
笑いたくなるほど、まったく同じ論旨。カンニングでもしたんでしょうかね。
砂川浩慶・立教大准教授(メディア論) この人は、初耳なので、グーグル先生に聞いてみます・・
なぜマスコミ業界人は大学教授になりたがるのかから
2.偽装系(!)
マスコミから憲法学とかマスコミ学とかに進むパターン。
主な仕事は業界の既得権に沿ったコメントを第三者を装ってすること(毒

砂川浩慶(民放連→立教大准教授)
サラリーマンやってる猫の一匹集会所【当然】TBS:「731部隊」番組で行政指導の方針 総務省(2006/08/06)
砂川浩慶・立教大助教授(メディア論)は「行政指導は何ら法的根拠がない。TBSがすでに謝罪しているのに、個別の番組内容に立ち入った行政指導は行政による表現の自由への介入で、よほどの理由がない限り認められない」と語る。
このようにマスコミにとって不利益なことは決して言わないので、音は関西テレビ「あるある」捏造事件の外部調査委員会や再生委員会、山田は講談社の奈良少年放火調書流出事件の調査委員会というように重宝されるわけですね。
砂川についてはこんなTBSとの癒着もあります。まさに放送業界の飼い犬でしょう。
TBSが寄付講座を社会学部メディア社会学科で開講(立教大学)
立教大学では、TBS(鞄結桾送)による寄付講座「“論”これからの放送メディア」を2008年度後期(9月26日初授業)開講します。
つまり、マスコミにとって都合のいい論評をする御用マスコミ学者にコメントをしゃべらせる。
最後に笑ったのは、木元教子

評論家・木元教子 真実を風評が駆逐して被害あり
2013.3.18 03:13
耳なしウサギが生まれた噂
最近の週刊誌に、「煽(あお)り&仰天報道」との記事があった。一つは「福島県浪江町で耳のないウサギが生まれた」というもので、「放射能のせいだ」とネット上で大騒ぎになった。が、獣医放射線学の教授がウサギを診断し、「可能性は極めて低い」と結論づけた。ウサギは今も元気に生きている。
地震で揺れたから耳がなくなったという獣医学者の言葉をそのまま引用しています。こんなトンデモ学説を信じるとはとんでもないと思いますが、実はこの女史、先ほど大宅氏で紹介したフォーラムエネルギーをかんがえるでも大活躍されています。
エネルギー基地、六ヶ所村の今と原子力
木元 教子氏 noriko kimoto
(前略)
私は思う。高値のジャパンプライスになった化石燃料への依存を高めることなく、信頼回復に務め、より安全対策を強化し、原子力発電の再稼働をすべきだと。
(2012 年10 月末)
やらせが発覚してしまった九州電力のプルトニウムについての公開討論会のパネルディスカッションでコーディネーターを務めています。

朝生でパネラーが「福島のことわかってる」アピール! 木元教子が激白「次男が福島第二にいる!」だが、田坂広志はもっとスゴかった!
もご覧ください。
この第三者を装ったかのような産経新聞記事。裏を読めば、何のことはない原子力村の御用学者、ジャーナリストとマスコミおべんちゃら教授を寄せ集めた記事に過ぎないわけです。
個人名を丹念に見ていくことで、こういった印象記事にだまされなくなります。そもそもNHKがこのような人物に出演を本当に頼んだのか。もし、頼んだとすればそちらの方が馬鹿だということになりますけど。大丈夫、NHK?
◆関連ブログ
大阪のおばちゃん理論で、原発推進理論を掲げる評論家2013年01月24日
地震に揺られたストレスで、耳なしウサギが生まれた−北里大学伊藤伸彦教授2013年03月25日
プルサーマル公開討論会(佐賀)やらせの証拠2011年08月01日
候補が違っても出す公約が一言一句、同じという…
ところで某週刊誌に出ていた情報ですが、港区の税収が80億円も減ってるそうです。
理由は高額納税者の海外逃避だとか。
件の記事は海外逃避の理由として税制の不公平感とか高額所得であることが日本では生活の優遇に結びつかないとかぐだぐだと書いてますが…それなら、急に海外脱出する人が増えた理由の説明になってません…放射能でしょう…
さて芸能人の病気のニュースですが…
相変わらず多いのですが…気になることが…
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130310/ent13031008430001-n1.htm
「まだ2カ月前の状態と変わらず。ポッキリと折れたまんまなのです。回復兆候に見られる仮骨もまだ確認できません」
釈さんのケースだけだったら、治療せず無理して仕事を続けたから治らなかった…とも判断できますが…
http://merx.me/archives/32882
骨折,入院して1ヵ月となるグラビアアイドル安藤成子(25)が3月26日、
「あまりにも骨がくっつかない」
ため超音波振動で刺激を与える治療を始めたと告白した。
…この場合、釈さんの場合と違って入院して治療に専念していたはずなのですが…
骨折するだけでなく…治らないケースが出てきているのです…これも放射能の影響か…しかし、治らない骨折なんて…
そして…遂に…こんな事態に…
http://ameblo.jp/kaito000777/theme-10063154469.html
最近、芸能人の病気のニュースが発表されない。
とうとう芸能人の体調不良に関するニュースにも報道規制がかけられた可能性が高いと思われます。
あれだけの勢いで病気になっていたのに・・・。
(略)
この調子だと、死んでもニュースにならないでしょう。
つまり、芸能人の芸人人生は病気になった時点で終わりということです。
「体調が悪くなるような奴は芸能人になる資格はない!」と烙印を押される時代になるでしょう。
なんと恐ろしい世界でしょうか?
箝口令をひこうが病気になる芸能人は後を絶たないわけで、いずれ破掟します。
ま、、最後の悪あがきですね^^;
無名な芸人はともかく有名どころは隠せないでしょう。
無理して隠してもファンが騒ぎます。
しかしAKB48なんてどうするんでしょうかね。
数が多いし、有名だし、隠すわけにいかないし…下手に隠したらファンが騒ぎますよ。
CDを買えば握手権がもらえるというのが1つのコンセプトだったのに、それが破綻せざるをえなくなりますね。
握手会の欠席、途中退場が増えてますし…
http://matome.naver.jp/odai/2132669534836926901
コンセプトを無くしたらAKBの人気は急下降…AKBのファンは何かがおかしいことを感じ、今迄のファン活動に削いでいた時間を真相の解明に向ける…
無理に続けても、これ以上、体調不良が続出すれば、やはりAKBのファンは何かがおかしいことに勘づくでしょう…
進んでも退いても後がないように思えるのですが…
最後に
http://nonfiction-j.com/net%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%83%81/7489
こんなことに500億円も注ぎ込むぐらいなら福島の避難民に使えと思うのは僕だけではないでしょう。
こうした記事を作るために皆がグルになってやったものです
ふざけんな。
弘前大学被ばく医療総合研究所報告書(床次教授)http://www.city.sanjo.niigata.jp/common/000065217.pdf
【上記PDF49頁の表】
(南相馬市からの避難者の最大値)
1歳児の経口による甲状腺等価線量 722ミリ
1歳児の吸入による甲状腺等価線量 670ミリ
(津島地区避難者の最大値)
1歳児の経口による甲状腺等価線量 811ミリ
1歳児の吸入による甲状腺等価線量 753ミリ
経口と吸入を合わせれば、およそ1・5シーベルトになります。この結果は、スピーディーによるヨウ素の等価線量シミュレーション・データーとほぼ一致したものです。
【スピーディーによる甲状腺等価線量シミュレーション】
原発10キロ圏 1シーベルト以上
原発20キロ圏 500ミリ以上
原発50キロ圏 100ミリ以上
http://www.nature.com/srep/2012/120712/srep00507/full/srep00507.html
(Figure 1. thyroid dose contour map)
弘前大学は今や「大人でも最大4.3ミリシーベルト。50ミリを超える人は皆無なので、安心して欲しい」と言ってますが、なぜ「1・5シーベルトから4・3ミリへと評価を変えたのか」、学者としての説明義務があります。
ちなみに、弘前大学被ばく医療研究所には、去年研究助成金として特別に2億円が国から支払われています。
弘大 被ばく医療に2億超予算/青森:NHKニュース(2013年2月4日)http://suchapara.blog137.fc2.com/blog-entry-37.html
まさかとは思いますが・・
NHK、LNGと言えば、
TPPという売国政策と発送電分離の電力自由化で、アメリカの電力系企業に、日本の電力会社は完全に乗っ取られるでしょうね。
発送電分離が、2018年から遅くても2020年までには実施されるようですが、日本のTPP参加を今年中に確定させ、2018年までに火力発電所建設に必要な環境アセスメントを終らせれば、ちょうどいいタイミングで参入できます。(原発やるには都合の悪い発送電分離を こうも易々と決めるのは何か裏があると思いましたが)
シェールガスを日本も購入できるようになりそうですが、アメリカ市場での LNG日本購入額比較の8分の1というような価格で購入できるとは到底思えません。
せいぜい、LNGの20%から30%減というところでしょうか。
相手は、LNGの8分の1の価格のシェールガス持参で来るのですから日本の電力会社は勝負になるわけはありません。
現状のLNG価格でも勝負になる(儲かる)と東京ガスや神戸製鋼は言っているぐらいですから、日本の電力市場は相当魅力的はずで、貪欲なアメリカ企業が放っておくわけありません。
シェールガスを日本に売りつけるよりも電気にかえて売った方が 儲かるでしょうし。
総括原価方式で、利益が確保されているんだなんていっていられなくなります。
政治家 官僚の売国奴達は、勝ち馬に乗る習性がありますから、日本の電力会社は見捨てられるのは間違いないでしょう。
元経産官僚の古賀茂明さんは、
脱原発の急先鋒で、正義の味方のように思われていますが、
大問題のTPPは絶対に進めるべきと発言されています。
政府ににらまれている割りにテレビにもよく出る(出られる)し、
TPPの件は庶民の味方にしては、どうもおかしいと思っていたのですが、
電力の件と合わせて、アメリカ(日本政府)の工作員と考えれば筋が通ります。
TPPは、各分野が対象になりますので、マスメディア(特に殿様商売のNHK)も完全にやられるでしょうね。
その時には、我々庶民は電力会社とNHK
にさんざんいじめられてきましたので、国民は助けないようにしましょう。
その時には、我々庶民は電力会社とNHKにさんざんいじめられてきましたので、国民は助けないようにしましょう。
いや、その時はTPPによって乗り込んできた米企業軍団が電力会社やNHKとは比較にならないくらい庶民をいじめますから…
助けないどころの騒ぎではなくなります…
水道代も医療代も多分、生活できないくらい暴騰しそうです。
古賀氏の本を読んだことがありますが、むしろ自由競争がいいと洗脳されている感じです。
日本の企業をいろいろ回って、競争性のある企業が業界の慣習にがんじがらめになって動けない状態について延々と書いてました。
TPPで、なんとかなると思っているのでしょう。