2013年05月28日

素粒子実験施設(J-PARC)での放射能漏れ事故-核分裂反応で金が蒸発

 またも、原子力村が恐ろしい事故を引き起こし、反省の色すらありません。

J-PARCの公式発表

平成25年5月25日

J−PARC ハドロン実験施設におけるトラブルについて
発生日時: 平成25年5月23日(木)11時55分頃
発生場所: 日本原子力研究開発機構 大強度陽子加速器施設J−PARC
施設名 : J−PARC ハドロン実験施設

状況  :
原子力機構が高エネルギー加速器研究機構と共同で運営している大強度陽子加速器施設J-PARCのハドロン施設 で、標的である金に陽子ビームを照射し、素粒子を発生させる実験をしていた。
ビーム取出装置が誤作動したことにより、短時間に想定以上のビームが標的に照射された。
その結果、突発的に標的である金が高温となり、その一部が蒸発した可能性がある。
その直後、ビーム照射によって生成された放射性物質が、ビームライン装置から施設内に漏えいしたため管理区域内の汚染が生じ、作業していた研究者が被ばくした。なお、当日管理区域に入域し、かつ、装置付近に立ち入った人数は55名である。
【施設の状況】 現在施設は停止しており、事象の進展はない。
【汚染の状況】 建屋内の汚染程度は、約30Bq/p2。なお、現在は、建屋内を閉鎖し、立入禁止としている。
【被ばくの状況】 作業者4名の被ばく線量を評価したところ、最大で約2mSvであった。

影響 : 建家周辺に設置している管理区域境界のエリアモニタは若干の上昇が確認されたが、原子力科学研究所周辺に設置されているモニタリング ポストについては、通常の変動範囲内であった、また、核燃料サイクル工学研究所のモニタリングポスト(2箇所)及びモニタリングステーション(1箇所)に おいては、通常時の平均値(70〜130nGy/h)に対して約10nGy/hの一時的な上昇が確認された。環境への放出量は調査中。

本事象の取扱い: 5月24日22時15分、放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律施行規則第39条第1項第4号(管理区域外での漏えい)に基づき、法令報告に該当するものと判断した。


J-PARCとはどんな施設か。私もさっぱり知識がありません。
2013052801.jpg

時系列的には次の通り
2013052802.jpg

警報が何度も出ているのに、リセットを押して実験を続けて、挙げ句の果てには被曝。しかも室内の放射能があがったために、換気扇で外に出すという放射能防護を知っている人間からするとあり得ない失態。

このことについて、弁明している専門家がいました

今回のJ-PARCの事故で原子力研究開発機構の体質がと言われるとちょっと戸惑う。施設はその敷地ににあるけど、別の体質の組織だし。もちろんこのような事故はあっては行けないことだけど、これは「原子力研究開発機構が」と一括りには語れないと思います。
take2602_x 2013-05-26 03:11:50

もう一度書きますが、加速器は原発や原子炉ではありません。色々と論評をするのは構いませんが、基本的な知識は最低限備えてから論評をするべきだと思います。あと、すぐに原子力などと関係があると思うのはあまりにも短絡的だと思いますよ。
take2602_x 2013-05-26 07:29:52


 まさしく責任逃れそのもの。この事故に対して、J-PARCも弁明を書いているのですが、最初公表した文章には、次の文章が含まれていました。
(前)「J-PARCの利用につきましてはしばらくの間停止せざるを得ない状況にあります。皆様には、多大なご心配とご迷惑をお掛けしていることを心よりお詫びいたします」

(現在)J-PARCの運転はしばらくの間見合わせます。皆様には、多大なご心配とご迷惑をお掛けしていることを心よりお詫びいたします。


 全く悪くないと思っていたことが、この文章からもわかりますね。いやはや無責任な連中。まるで、東電は事故を起こしたが、関電は絶対に事故は起こさない。我々は会社が違うし、あちらは沸騰水型、こちらは安全が確認されている加圧水型 と平気でしゃべっているどこかの社長のようです。

さて、この実験、全体がよく見えませんので、まず全体的な配置図
2013052801.jpg

この右上のパドロン実験施設なるところが、現場です。

2013052804.jpg

このような場所に、次のような核分裂反応を起こさせて、大人の火遊びをしているらしい。放射能をまき散らしながら。
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原発は、中性子をウランにぶつけて、核分裂。この実験装置は、貴金属の金に高速陽子をぶつけて、核分裂。この二つが全く違うものだと主張できるのは、原子力村の人間だけ。

この標的部位は実は恐ろしいほどの放射能を持ちます。文献

鳥瞰図
2013052808.jpg

平面図
2013052806.jpg

2013052807.jpg
間違っているかもしれませんが、おそらく今回のターゲットをおいている箇所は、T1でしょう。ここの場所は、1ヶ月運転するだけで230Sv/hr 1年運転すれば、650Sv/hrもの強烈な放射能を持つようになるのです。単なる好奇心だけで、こんな馬鹿げた放射能を作らないでいただきたい

そして、金が蒸発したとさらっと書いてありますが、金の沸点は2,856℃。通常の火で、これ以上の温度を作ろうとすれば、アセチレンバーナー(3,300℃)しかありません。今回はかなりの量の金が蒸発してしまったようですから、衝突面は5000℃以上の熱に一瞬にしてなったのでしょう。これは、原子の火の温度です。しかも、そのような反省は一切なく「運転を停止せざるを得なくなった」とまるで、周りが文句を言うのが悪いかのような言葉。

放射能漏れ:電磁石の故障が原因か 被ばく6人に
毎日新聞 2013年05月26日 07時13分(最終更新 05月27日 01時12分)
 原子力機構は、おおむね南西方向に1000億ベクレルの放射性物質が放出されたとする推定値を明らかにした。年間の放出管理目標の100分の1に相当する。職員が23日午後3時半ごろ、実験室内の空気をサンプル採取し、排気ファンで既に外部へ放出された分も加味し放出量を推計した。


 今回1000億ベクレルの放出があったと認めていますが、年間の放出は10兆ベクレルまで認めていると言うことになります。これは、1テラベクレル。福島は90万テラベクレルですから、まあ90万分の1。大したことないですね。マスコミは、フクシマの報道と併せて、原発事故に比べれば、ごく微量なので健康に被害を与えることは一切ありませんと書くべきなのに、なぜこれほどまでに大騒ぎしているのでしょうか。放射能を正しく怖がれ の言葉を忘れているわけではないでしょうに。

 なお、子の放射能漏えいによる影響かと思われるるレポートがこちらにありました。

何が起こっているのでしょう?
2013-05-24 10:23:28 posted by taro-gtr
テーマ:ブログ
こう言うネタをブログに書くと駄目な決まりが有るようなんですが‥
これは意見では無く、一素人の「計測結果」として見て下さい。
5月24日午前9時現在「板橋区」の室内計測での数値です!
場所は東側窓辺ソファベット上、窓は開放です。
2013052809.jpg

タローホリウチ日々のブログ
現在迄通常グリーンサインでした。
ちなみに我が家の昨年末平均「0.06〜0.09」と言う数値でした。
世の中で何が起こっているんでしょう?TVとか無いので分かりません(笑)
でも僕等に公表無く何処かで何かが起こっている気がします。


どうでしょうか、時間といい、場所といい、なにやら関連づけられるような気もしますね。

まあ、二年間のフクシマの経験を経た国民です。この程度の放射能でびびっていては、今まで何を勉強してきたのかと政府とマスコミに笑われますよ。

 それにしても、この原子力村に救っている人間たちの無責任さ。外野から見れば、全く同じことをしているにもかかわらず、われわれは東電とは全然違う、原発とも全然違う。いやはや、反吐しか出てきません。

そういえば、この方もこの機構に所属しておられるようです。

◆関連ブログ
原子力発電入門(6)放射能と放射線2011年08月11日
タグ:J-PARC
posted by いんちょう at 23:25| Comment(5) | 原子力
この記事へのコメント
”施設はその敷地ににあるけど、別の体質の組織だし。”


国が認めた放射性物質を扱って良いと言う人たちすべてが関わる問題なんでしょう、
いい加減と言うよりもコントですよ、早速珍妙な言い訳をしている専門家含めてどうなってるんだ??と、
ドリフのコントの命がけ(他人の命を含めて)でまったく笑えないバージョンですよ、
だいたい安全な被曝量と言っていても今後原発事故とか核攻撃で、今回の事故が無ければ安全ギリギリの量だったけど・・被曝の合計で危険な事に・・とか、ありえますからねぇ、
まあ安全と言い張っている被曝量の推定が御用算で決めたアレなんでしょうから・・もうどうしょうもない、
被曝安心推進してる政官の一族全員でまず内部被曝実験でもしてから安全と決めてくれよ・・と。
Posted by 南部のアホな大阪人 at 2013年05月29日 01:08
陽子ビームや中性子が
施設の設備や職員の身体に
当たっている可能性もあるのでは

¨ニヤニヤ会見¨が気になりますね
Posted by ちわわマン at 2013年05月29日 20:34
何年か前に知人女性が白血病で亡くなりました。
ずっと日立市に住んでおり、まだ30代中盤と若かったのですが、気づいた時にはもうかなり進んでしまっていたとかで(この辺りは詳細はよくわかりませんでしたが、余命わずかということははっきりしていた模様)、治療をするよりも子供と余生を有意義に過ごさせようということになったそうです。

判明してから亡くなるまでが、本当にあっという間でした。

昨日その方の住所が記載されたものが出てきたので、地図で調べてみたら、東海村の核関連施設から20kmほどのところでした。

住んでいた場所が「東海村」ではなかったため、あまり深く原因を考えませんでしたが、あの若さでいきなり亡くなってしまったのは何故だろうとずっと心に引っかかっていました。もしかしたら無関係ではなかったのかもしれませんね。
Posted by サボテン好き at 2013年05月31日 22:41
日本原子力研究開発機構(JAEA)がとてもマジメに仕事している連中とは思えないのが、放射能漏れを夫婦喧嘩に例えたHPのイラスト。多くの批判があったので今は削除されていると思いますが、まだご覧になってない人はどうぞ。

放射性物質(ツブツブ)=怒っている”奥さんの存在自身”
放射能=怒っている”奥さんの興奮状態”
放射線=怒っている”奥さんの怒鳴り声”

http://financegreenwatch.org/jp/?p=30600

いやはやJAEAの連中は家庭も原子炉状態のようですね。
普通の生活している人にはこんなたとえ浮かんできませんから・・・。
Posted by アムステルダム at 2013年06月01日 17:30
これ、やたら工作員が各地で原子力とは違うなどといって火消しに躍起になってるが、全部原子物理学だろう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%89%A9%E7%90%86%E5%AD%A6

核も素粒子も原子物理学、バックも同じ、全部同じ穴のムジナ。簡単にいえば核の中身が素粒子。ぶつけて壊して分解して遊んでるだけ。元素と原子と核と素粒子の違いぐらい覚えてほしい。全部原子の中身。いくら説明しても関心が薄くて困る。やたら違いを強調しようとする連中に騙されるな。欧米の素粒子実験施設もバックは原子力機関。
Posted by sio at 2013年06月02日 01:12
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