BGM 加古隆 「パリは燃えているか」 太平洋戦争
このフィルムを見ただけで、原爆に対抗する手段など何もないのは、誰が見ても明らかです。ところが、日本国民の戦意をそがないように、大本営を垂れ流すマスコミは、原爆に対する注意を次のように掲載しました。
1945年8月10日(朝日新聞)「壕と亡国服装を整備 新型爆弾へ防空総本部の注意」
・・新型爆弾に対して防空総本部では9日対策(その2)として次のごとき心得を発表した。
1.新型爆弾に対して退避壕はきわめて有効であるからこれを信用しできるだけ頑丈に整備し、利用すること。
2.軍服程度の衣類を着用していれば火傷の心配はない。防空頭巾および手袋を着用してをれば手や足を完全に火傷から保護することができる
3.前述の退避壕をとっさの場合に使用しない場合は地面に伏せるか堅牢建造物の影を利用すること
4.絶対に屋内の防空壕をさけて屋外の防空壕に入ること
8日発表した心得のほか以上のことを実施すれば新型爆弾をさほど惧(おそ)れることはない。なほ爆弾に対する対策は次々に発表する。
また同紙は広島から大阪に戻ってきた被爆体験者の証言も載せている。
「ピカッ!物陰に 廣島の経験を活かせ」
・・自分の体験ではぴかっと光った瞬間机の下だとか、物陰に身を潜めさえすれば火傷をしないで済ませただろうし、壕蓋のある防空壕に入ってをれば大丈夫だと思ふ
以上は、 〈新訂増補版〉封印されたヒロシマ・ナガサキ 高橋 博子 著 より
この核爆弾の惨状を見ながら、この程度の防御で大丈夫と入った大本営には驚き呆れます。
その大本営発表は次の通り
1.昨8月6日、広島市は敵B29少数機の攻撃により相当の被害を生じたり
2.敵は右攻撃に新型爆弾を使用せるものの如きも、詳細目下調査中なり
国民の戦意を失わせないために、1日遅れでこのような発表をしたと言われています。

現実の大本営。誰もが知っている顔がありますね。ここにうつっている面々が、本当の情報を知らなかったとでも言うのでしょうか。
驚き呆れる発表、防御法ですが、じつはこの防御法。戦争に勝って、放射能の恐ろしさを知っている米国民もまた同じ防御法を国民向けに教育していました。
【原爆】Duck and Cover(伏せろ!) 日本語字幕付き 【冷戦】 1951年
どうです、上記、大本営が発表した防御法と全く変わりません。何もかもわかっている米国でさえ、このような防御法で防げるとウソをついていたことに驚きますし、なによりも戦争に勝って何も怖いはずはないと思っていた米国が、これほどまでに核戦争を怖れていた哀れな国とは全く知りませんでした。
核実験の様子
BGM オペラ座の怪人The Phantom Of The Oper
いわるゆピカを避けられたとしても内部被曝でばたばたと人が死んでいくのは、米国もよく知っているにもかかわらず、自国民までも平気で騙す国家であることが良くわかるでしょう。
長崎原爆後の象徴的な写真があります。 Lucky Girl (Life)

『中町天主堂付近の、自宅前道路に作った防空壕に避難して助かった少女。原爆の印象は強烈な閃光と凄まじい爆風の音であった。それよりも助かったよろこびの方が強く、撮影する私に元気に話しかけてきた。』
西部軍報道部カメラマンであった山端 庸介氏撮影
この女性は、被曝後15年に白血病にかかります。

以上の引用元
このように助かった少女さえも、情け容赦なく命を奪う原爆。Duck AND Cover といっている場合でしょうか。
が、話はここでも終わりません。なんと、現在の日本政府
内閣官房国民保護ボータルサイト 武力攻撃やテロなどから身を守るために(パンフレット)
4 武力攻撃などに応じた避難などの留意点

これが原爆を体験し、67年たった国の核爆発に対する防御指針なのです。原発事故にまともに対応できないのも当たり前と言わずして、なんと言えばいいのでしょう。橋爪文さんが
『向こうの人達は、みんな良く原爆の事に関心を持っていて、勉強もしてたり、
いつも日本に帰ってきて思うんですけど、
日本人っていうのは広島・長崎知っていますね、原爆のこともね。
「知っているつもりで知らないのは日本だな」っと私は痛感しながらここ10数年海外を歩きました。』
といわれた言葉が、胸に突き刺さってきます。
◆関連ブログ
人類とはなんと愚かで、なんと素晴らしいのだろう
2011年10月21日
「核兵器」にすら、反対しない・できない日本政府2013年04月24日
「原爆体験を世界に」橋爪文〜NHKラジオ深夜便から(1)2013年03月27日
「原爆体験を世界に」橋爪文〜NHKラジオ深夜便から(2)2013年03月28日
いやいや。実際、物陰に隠れて間一髪、助かった人もいたのですから。町そのものは壊滅していますが、その中でも生命が助かった人は沢山います。もちろん、場所によりますが、もし助かる可能性があるのだったら、やらないよりやる方がましだし、一応、助かる方法として告知するのは当然でしょう?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%91%E4%BF%8A%E5%85%AD
例えば畑俊六元帥は原爆投下当時、第2総軍司令官でしたが、8時30分から重要な会議があり、その直前、日課の司令官室の神棚にお参りしている最中でした。
司令官席の後ろ側は窓で、たまたま席を外していたので助かったのですが、そうでなければ窓から爆風が吹き込んで無事では済まなかったと言われています。直接的な死が助かれば後は内部被爆ですが、別に内部被爆で確実に全員死ぬわけではないのですから、とにかく最初の直撃の死を逃れるのは重要なことだというのはお医者様である院長先生もおわかりになると思うのですが。
畑元帥も82歳まで長寿を全うされておりますし、肥田先生も長生きされたではありませんか。
この記事は院長先生の感情が少し、先走っておられるように思われます。
ところで今週号のサンデー毎日の記事読まれましたか?
…心疾患が増えているという内容で、昔は60を越えてからの心疾患だったのが、最近は40代、50代が増えている…そうで。理由が運動不足と栄養の偏りとストレスだそうです…放射能の言葉は一言も無し…
原爆を落とした加害者である米国に対する問題点が指摘されていないことです。
>このフィルムを見ただけで、原爆に対抗する手段など何もないのは、誰が見ても明らかです。
いやいや、問題は対抗する手段がない事なのではなく、こんな非人道的兵器を平気で銃後の一般市民に使用したアメリカにこそあるわけでしょ?
例えば毒ガス兵器なんかも残酷すぎるということで禁止兵器なんですが、日本軍が中国で毒ガス兵器を使ったとして、対抗手段がないのに抗戦する中国軍の馬鹿さ加減を批難しているような違和感があります…
また一般市民の意図的な殺害も戦時国際法違反です。
極東軍事裁判で処刑されたB、C級戦犯も戦時国際法違反なんですから同じ違反をやっているのに米国側が裁かれないのは公平ではないのです。
http://www.msz.co.jp/book/detail/07645.html
これの367pに当時の大本営発表が書いてあるんだが、要約すれば
とりあえず防空壕に逃げとけ
と書いてある。あと白い下着が広島でやられたのでやめておくようにとか、ようは現代の原子力規制委とやっていることが全く変わらんな。おっしゃる通りこんなことで防げるわけがないのに、子供騙し。アメリカも同じ。
仁科芳雄は核攻撃後の広島調査団に任命されて原因不明の奇病で数年で死亡。広島の線量が2週間以内で何レントゲンとかも書いてある。一時資料なので、英語や数式混じりの暗号文や下手くそな図を解読するのも大変、英語の翻訳でも英語に直訳しないと意味不明な箇所も結構あるが読めるところだけ拾い読みするだけでも良い。
トルーマン大統領の広島核攻撃記念宣言とか、原子力や核抑止力についてすら言及がある、当然当時から計画されていたんだろう。731部隊の放射能人体実験データと思しき資料まである。ポツダム宣言とか、教科書に書いてあったとか学校で習ったとかじゃなく、資料を見ながら核攻撃の背景も踏まえてきちんと読んでおくべきだろう。米軍は日本が降伏しなかった場合14発の核攻撃を含めた本土決戦「落下作戦」を計画していた。ドイツのようになりたくなければ昭和天皇に命乞いをしろ、のようなことが書いてある。ポツダム宣言は核攻撃宣言。最初は1944年ドイツに核攻撃される予定だったが核開発が間に合わなかった。教科書から資料へ、覗いてみる価値はある。
それにしても、資料高いですよねえ。原子力村が買い占めてるのか。まあ、売っているだけマシだ。ひどいのだと中古すら出回ってないから。歴史を学ぶには金がかかるものだと割り切ってやるしかない、これも投資だ。田舎でも県立図書館には多分置いてあるから取り寄せてもらえば良い。それにしても古本は書籍情報もネットになく、原書タイトルとか著者のスペルとかがわからないと翻訳本でも原書に当たれないことすらあるから困る。うまくいくと、英語版が無料公開されてたりもするのだが。タイトルとか版とか版権とかの変遷もGooglebooksにすら載っていないしみすず書房は岩波見習って絶版書籍の情報も充実させてほしい、歴史資料の宝庫なんだから。数千ページの歴史の専門書も版とかがよくわからないし業者もろくに知らないようだ。最近の出版社はすぐに絶版書籍のデータをサイトから抹消するから困る。これも情報隠蔽の一貫だろうか。ひどいのだとアマゾンの商品ページすら、抹消。
Duck and cover From Wikipedia,
http://en.wikipedia.org/wiki/Duck_and_cover
しかし通常爆心から3キロメートル離れた人まで爆風が届くのに、9〜10秒かかり、爆風の正確な到着までの時間はその地域の音速によるので、Duck and cover で対応する時間は充分あるとのこと。知っておいて損はないということでしょうか。
広島の原爆投下により、爆心から300メートルの強化された日銀のコンクリート建物の中のロビーで助かった人や、170メートル地点で地下にいたため助かった人、また1.6キロメートル地点で地に伏せたために助かった人、それとは対照的に日銀の隣りの住友銀行の屋外でフルに被爆した人は瞬間的な閃光あるいは2秒後に届いたと思われる爆風で致死レベルのIII度のやけどを負った・・・等の例が載っていますので、多分これらの例からDuck and cover の効果を主張しているのでしょう。
院長先生の記事には子供用の教育ビデオが紹介されていますが、こちらは同じ1951年に作られた原爆から身を守るための大人用の教育ビデオです。日常生活の中で突然のピカからどのように身を守るか、不謹慎な言い方ですが、リアリティーがあって面白いです。シラジラしいのは、「被爆した人のほとんどの健康は回復し、普通の生活をして子供も産んでいます」などというセリフが、日本人家族がちゃぶ台を囲んで食事をしているシーンあたりで出てくることです。(字幕はありません。)
Survival Under Atomic Attack - 1951 American Civil Defense Educational Film
http://www.youtube.com/watch?v=lsHUIxt1iMw
戦争も飢えも知らずにスクスクと育った世代ですので、内閣官房の国民保護ポータルサイトといい、こんなものを読まなくてはならない日が来るとは想像もしていませんでした。
広島と長崎は火球の半径を意図した爆発なので爆発威力が広くなる様な効果を狙ったのでしょうが、某国との戦争でもし地中攻撃用核が使用されて、地上に汚染が噴き出てくる失敗とか考えれば広い半径で猛烈な汚染が・・、
まあその場合アトミックソルジャーとかで安心安全と言い張っていた頃のふるーい基準で安全です!と、ガミガミ広報されるんでしょうかねぇ、そしてたいして気にしてなかった人から精神的被害で・・
なぜいまさら防空壕にいるんだろうと思っていましたが、熊日の調査では、軍の写真班として、国民にお芝居を命じた訳ですね。他の爆撃を受けた都市でもおなじようなことをして来たのでしょうか。
軍は、防空壕に入れば新型爆弾が落ちても大丈夫、という第一の暗示から、くじけない国民という第二の暗示を引き出そうとしたのかもしれませんが、占領軍は、原爆は安全で非人道的ではないという暗示を引き出したわけです。どんな使われ方であれ、命令されたご本人にとっては、許しがたく、不本意だったでしょう。
一連の写真には、何枚か理解できない違和感のあるものがありますが、これで謎が解けました。カメラマンも番組も映像でウソをつくります。これは刷り込みです。
それに、長崎への原爆投下に関する資料を読むと、日本側だって広島への投下を教訓に、それなりに対策を講じていたようですし。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%88%86%E5%BC%BE%E6%8A%95%E4%B8%8B
あと、広島への原爆投下の際に、爆心直下の現・燃料会館地下で被曝した方の手記を昔読んだことがあるのですが、それによると、その方が地下から地上に出てみると、その時点では、会社の同僚の方が何人か生存していたみたいです。地下にいたわけでもないのにですよ!?
核武装しても使いこなせないってのは害務省の無能ぶりをみてればわかる。連中は核運用の基盤となるゲーム理論もろくに使いこなせていないし、使える政治家や官僚がどのぐらいいるのか。外務省は国一理工2を採用してないよな。経済屋にゲーム理論がどこまで使えるのか?ま、いたとしても俺たちは文系だから、そんな数式で出した結果より馴れ合いで行こうとか握りつぶすんだろう、実際今までもそうやっていたしね。コネ就職で無能な人間が湧いているからシャラップみたいなのがいる。北に核を持たせるよりやばいんじゃないか。
アベの最終目的は、核戦争だよ。中国に東京を核攻撃されて、沖縄九州に上陸される。中国軍は脳で直接コントロールするロボット兵器を開発していて元寇のてつはうのように自衛隊には手が出ないで壊滅するだろう。昆虫兵器はその一環だ、神経工学を駆使すれば人間にも簡単に応用できる。中国軍の思考でコントロールする兵器。日本では生物学と電子工学が同時に専攻できないので、こういう兵器を開発する人材すら皆無なのが実情。生物工学とかいっても化学や生物学主体だし、そもそも日本は生物学分野は弱い。今回は神風は吹かないぞ、21世紀の日清戦争になる。連中はヤマトに出ていた全自動で5人で操縦できるアンドロメダ戦艦みたいな超兵器を作っている。超伝導電磁砲とかを装備しているんだよ。通常兵器では自衛隊のが強いからとか思ってる奴も多いだろうが、中国首脳部だってそんなことは百も承知だ。日清戦争だって兵器だけなら中国のが強かった。だから先制核攻撃の奇襲と新兵器(真珠湾に空母で空爆したようなもの)で決着を付けようとしている。このままでは北海道はロシアに併合され、九州は本土決戦の戦場となったあげく中国の領土になる。
文系理系の論争など、半世紀も昔にC・P・スノーの「二つの文化と科学革命」みすず書房〈始まりの本〉でさんざん出尽くしたのに、未だ分断統治のために行われていることに誰も気づかない。俺は文系だから、物理学はわからないなどといって原子と核と元素と分子とイオンや化学反応と核反応の区別がつかなかったり、俺は理系だから歴史や政治や社会はわからないなどといって、政治的な左右すら全く理解できないような奴らは見事洗脳に成功している。だいたいこの国は、俺は○○屋だから専門外は一切わからないとかいうカスが多すぎるだろう。物理学者は生物学がわからないとかいうのもそうだ。この本は文系理系が別れるぐらいの年頃に課題図書として読ませるべきだろうが選定図書にすらなっていない。トニー・ブザンも自分はこういう人間ですというレッテルを貼ると、自らの持っている能力を抑圧してしまうとも述べている。しかも、学び直そうにも通信制大学も理系のものは日本にはゼロだし資格試験も社会人技術者向けのものばかり。物理学検定などないよ、文系の漢字検定や歴史検定はあるのに。ほかの通信教育も科学的なものはほぼない。せいぜい放送大学でちょっと単位が取れるぐらい(普通の理系大学の2,3年ぐらいまでの)、ソフトバンクのもあるが実学よりで大したことはやっていない、ほかの通信制大学は全部文系で、教養科目として僅かに理系科目があるだけ。アメリカは、まだAAASとかが政治活動をやっているが、日本の活動は無に等しい。再教育すらさせない教育利権の愚民化政策。
そうそう、若者はとっとと英英辞書を使った方がいいぞ。最近は英単語3000語は知ってれば読める学習者向けの英々辞典がいっぱいある。英々和辞典とかまである。こういうのも、中学生ぐらいから買い与えるべきだろう。文法書も英語で書かれたものを読め。文法用語が英語で理解できると難しい文法書を読むときも困らないし、他の語学も英語経由で学べる。日本の参考書には半世紀も前の使い物にならない例文が多すぎる。コーパスなどの技術も軽視。アジアに比べて語学教育は3から5年は遅れている(進度的意味で)。向こうは10歳で英検準1級クラスがスタンダード、10代で複数の言語を使えるのが当然。ネトウヨは英語がわからないらしい。香港やシンガポールでは中学生が英語で数学の論文(ときには院生が書くようなレベルの)を書いているのに、小日本は遅れすぎ。大学までは日本でと洗脳し、ゴミのような語学力で放り出されてグローバル化とか瞬殺されるだけ。TOEFLやIELTSで一流大学及第レベルに達するには10万の語彙力が必須、最低でも数万は知らないとだめなのに、竹中平蔵が英単語の無知を自著でさらけ出して自慢していたよ。東大教授クラスでも語学力が低すぎて、ひどすぎる邦訳書がかなりある(院生にバイトで訳させてるだけかもしれないけどそれはそれで頭の底が知れる)。語学力の破壊も愚民化政策、重要情報は英語でこっそり発表。海外の教育システムも語学力がなければ調べられない、西日本の都市に移住するより海外のが安上がりなんだけど語学力がなくて情報が手に入らないんだろうな。向こうは交渉社会だから教育でもシステムが悪いなどといって泣き寝入りしなくても話し合いでどうにかなることもあるが、これも語学力が必須。
細胞レベルで人体が破壊されてしまうので、今の医学でも助かりません。
だから、爆発の瞬間に地下などにいて放射線を浴びないことは助かる為に不可欠です。
防空壕というのは正しい対処法です。ただし、落ちることがあらかじめわからないとそうしようがないですね。
やはり、核兵器は国際条約で禁止されるべきです。